あずまの日記。

内容「マリア様がみてる」の既刊を全部読み終わるまでマイブーム中

1 sep(mon)

あらまし。

労働者、本を読む。

破産。

「ちょっとすんません」
「はい」
「天王寺まで歩いてどれぐらいかかるかな」
「ええっ」
「天王寺まで歩いていけるかな」
「いや、かなり大変や思いますよ」
「そこのね、パチンコで」
「はあ」
「もうすぐ給料日やから、まあ全部使うてもエエわと思てね。気いついたら、帰りの電車代もなくなっててん。ほら、からっぽ」
「うははは」
「友達に借りよかと思たらね、もう帰ってしもててね」
「誰かに来てもらったら」
「嫁はんに電話したらエラい怒ってんねん」
「はははは。そらあきませんわ」
「ほら、小銭もない(45円ぐらい)」
「うわー」
「ほんでね、ちょっとね、小銭貸してもらうわけにはいきませんやろか」
「……」
「電車のカードでもエエから……だめ?」
「だめっ」

わたしは、そんなにすきだらけで歩いているのか。帰りの電車代がなくなるまでパチンコで遊んでしまうおじさんに声をかけられるぐらいに、わたしは弱っていたのか。はたまたわたしも小汚い遊び人と思われたのか。

はじめてのマリみて。

「マリア様がみてる/子羊たちの休暇」の巻。

お姉さまとの遊園地デートが延期になったかわりに、別荘にいっしょに行くというお話。生まれながらの貴族ならぬあたくしにはもう、読めば読むほどに情けないというか申しわけなくなってくる。わたしは祥子さまみたいに、外に出れば林の木や鳥の名前を言いあてるなんてことはできないし、部屋に入りても本なんか読まないから教養のあるところなんか見せられない。金もなければ知性もないわ、そばに寄ってくるのは見知らぬおじさんだわでもうあたくし泣きそうである。

これだけ書いておいてナンだけれども、ここまで12冊読んできて、やはりこの邪な妄想から逃れることができない。寝ている祥子さまを祐巳が起こすところなんかとてもエロいと思う。そのまま寝込みを襲えと。着替えをのぞけと。さらに朝食の席でアスパラガスを食べられない祥子さまを言葉で責めて泣かせたい。悲しさではなくて悔しさの涙を流させたい。そんな妄想は心の中に押しこめて。あと、黄薔薇姉妹の二人で富士山に登るのはいくらなんでも無理矢理だと思われた。オチが読めてしまった。

2 sep(tue)

あらまし。

ママである。

宇宙刑事。

電車のとなりの席の人が読んでいる新聞をのぞいていたら、「捜査員が家宅捜索」なんていう一節が目に留まった。さて。捜査員とはどういう職業なのだろう。刑事なのか、いや検事なのか。いやいや、検事っていうのは司法試験とかを受けたえらい人で、裁判になったら出てくる人じゃなかったか。

やっぱり宇宙刑事ギャバンが活躍すると、後日宇宙検事が出てくるのか。宇宙弁護士が宇宙裁判長に異義を申し立てると「宇宙弁護人の発言を認めません」なのか。さらに宇宙赤かぶ検事が名古屋弁で反論するんだみゃあ。どうなんだみゃあ。地球の未来にご奉仕するみゃあ。気になるので探してみると、わたしより先に「宇宙検事」という言葉を使っている人がいた。負けた。

検討。

10月発売のえろゲーを検討する。

「ママさんバレー〜乳ゆれまんせー〜」(るチャ!) 10/24発売予定。……うーん、馬鹿だ。「姉妹どんぶり、親子どんぶり、親戚どんぶり」搭載である。そしてステキプライス6,500円。姉妹丼と母娘丼が両方出てくるとは珍しい。

「こすままにあ」(Discovery) 10月発売予定。だってママだもん。「コスプレ義母手ほどきおさわりAVG」って、もう何がなんだか。そういえば、ここは「人妻×人妻(つまつま)」を出したところだったのか。ぶははは。

ママである。陰鬱な家族の話じゃなくてただ馬鹿である。「姉しよ」は家族の馬鹿な話で先を行ったが、そのあとには意外なものが続くことになった。ママで馬鹿である。

3 sep(wed)

あらまし。

あと1冊。

はじめてのマリみて。

「マリア様がみてる/真夏の一ページ」の巻。既刊14冊のうち13冊めまできた。

「略してOK大作戦(仮)」 まず新聞部のおだんご頭の人が出てきたときに新聞部員Aかと思った。名もなき新聞部員Aが活躍する話があるんだと、後輩はちゃんと育っているんだと感動したのだけれど、そうではなかった。三奈子さんの「すぐに正体がわかってしまう」変装だった。これにはちょっとがっかりした。でも、生徒に配る新聞にここまで入れこむ人なんて、いかに箱入りのお嬢さまばかりの学校といえどもなかなかいないのである。大学の新聞学科にでも入って、そのまま道を突き進んでほしいもんである。むしろ特殊工作員あたりで。

あと、最近の巻になって後輩の真美の挿絵が入るようになった。わたしの予想では眼鏡なんかをかけていて、勉強のできそうなありがちなお堅い少女像だったのだけれど、ぜんぜん違った。はー。美少女美少女ー。しかも自分のかわいさに気付いているようである。なんだか無性に三奈子さんにいじめられてほしい感じである。お姉さまというのは妹を顔で選んでいるのだと、ちょっとだけ思った。

「おじいさんと一緒」 じいさんがもう最高である。志摩子は彼のことを知っているようなので、乃梨子もまた正体を知ってたんだろう。ところで、わたしたちと同じようにだまされていた真美は、このじいさんを記事にしたんだろうか。あと、まさか少女小説でまで「ロリコン」と責められるとは思いもよらなかった。

4 sep(thu)

あらまし。

飲料。

飲料。

今日はアミノ酸入りの飲料を3本もやってしまった。500ミリリットルを3本である。それ以外にこれといって書くことがない。

5 sep(fri)

あらまし。

2本もやった。

お買いもの。

会社を早く抜け出して「今宵も召しませアリステイル」(Rune)を買いに行く。定価9,800円の初回限定版しかない。7,480円もした。高っ。音楽CDと小冊子がつく。あと、ソフマップの特典と思われる原画の冊子がついてきた。

帰りの電車の中でものすごく眠くなった。眠れはしないけれど眠くなった。今日はアミノ酸入りの飲料を2本やった。きっと糖分と水分の呪いだ。家に帰ってからも全身がだるい。ゲームで遊ぶのはやめておこう。

お買いもの。

10月から東海道新幹線と山陽新幹線のダイヤが変わるというのでわたしはたいへんな期待をしていた。「のぞみ」が増えるというから、夜に東京から大阪まで帰ってくるときにいまよりも遅い時間にも列車ができたらいいと思っていた。でも、最終列車は21時18分東京発のままだった。もうこうなったら新幹線の速度をさらに上げるしかないんだろうか。

6 sep(sat)

あらまし。

だるい。

アリステイル。

「今宵も召しませアリステイル」(Rune)をはじめる。吸血種族のアリステルさんとなぜかいっしょに住むことになって、当然のように事件がセットでついてくるというおはなし。うーん。アリスは最初からエロかった。あらやだ。ぜんぜんちいとも目をつけていなかった、おとなりに住まう綾乃さんがかわいいじゃないですか。

日記。

ゲームのあとにおひるね。寝ている間に買いものに行く機会を逃した。

まだ全身がだるい。さらに脚ににきびのようなものができていて痛いときたもんだ。

夕方からジャングルインディペンデントシアターまでお出かけ。ントログリセリン「ティファニーで自炊せよ、と進化論は言った。」を観に行く。「東京ミュウミュウ」を黒くしたようなな話だった。悪役がかっこよくて哀れ。自分もかっこよくなりたいと思わせられる。

7 sep(sun)

あらまし。

寿司を食べる。

日記。

朝っぱらからマリみての二次創作を探して読みふける。ああいかん。これはよくない傾向だ。

このまま勢いあまって有明のまんが大会で同じことをするんじゃないだろうか。そしてマリみて本に集う百合萌えなお嬢さん方を前にして、きっとぼくはあまりの場違いに逃げだすに違いない。涼しい顔をして「ごきげんよう」なんて言っていられるほどにできた人間ではないのだ。それだけ分かっていても、きっとカタログから「蓉子×祥子」の文字列で検索して、読む前から萌え転がっているに違いない。ああいかんいかん。

日記。

ヴァイオリンをつかんでぐるんぐるん振りまわしたことがありますか。ぼくはあります(挨拶)

今月は忙しいのかひまなんだかさっぱり分からない。昼寝ができないことが忙しさの基準なんだとしたら、この日は忙しかったのに違いない。

あーつーいー。建物の外は暑い。500ミリリットル入りを2本も飲むぐらい暑かった。夕方に5人でぐるぐる回るほうの寿司を食べにいく。ものすごい勢いで食べる。茶碗蒸しとか赤出汁とか果物とかケーキみたいなのまでしっかり食べた。で、じゃんけんに買ったのでわたしは払わずにすんだ。

8 sep(mon)

あらまし。

早く起きる。

日記。

昨日は帰ってきてすぐに倒れたので、午前1時には寝ていた。最近どういうわけか朝6時半に目が覚める。寝る時間とはあまり関係がなくとにかく6時半に目が開く。しかし起きあがるわけではない。

今日は目が覚めると、暑さのために遠ざけていたふとんをかぶりなおして、れい子たんの本を読んでいた。れい子たんの同人誌はあまりたくさんあるわけではないので、すぐにまんがを全部読んでしまう。冬にもうちょっと増えるとうれしい。ジェットジョーンたん萌えー、とか言っていると忘れそうになるけれど、「ゾンビ屋れい子」はものすごくマイナーだ。

……おやおや。朝早く起きているのに、家を出る時間は遅くなってしまった。

9 sep(tue)

あらまし。

20年もの。

分解。

犬っ娘ぷにぷに(挨拶)!!

ふたを開けてみるとこんな基板が入っている。ひっくり返すとこんなの。撮影に失敗してずいぶんぼけてしまったのだけれど、いまは手元にないので撮りなおすことができないでいる。匡体の裏側がこんな感じ。表側がこんなの。「魔法の天使クリーミーマミ」の変身コンパクトである。バンダイ製で20年もの。

コンパクトが壊れているというので預かってきた。匡体の中心にある赤いボタンを押すと内部の金属接点が基板上の銅箔と導通して、これが引き金になって薄いスピーカーから音が出る、というものだということまでは見れば分かる。のだけれど、回路の動作がわからないので困った。

はんだ付け部分と接点部分に異常はなかった。で、スピーカーにのびている線の波形を見ようにも、なんにも出てこない。こうなったら入力と出力の間を見るしかない。2枚目の写真で、緑色の基板の上に黒いかたまりが見える。回路がこの黒い樹脂で埋められているのである。電源らしいものが見つからないのでまた困った。黒いものが実は光電素子なんじゃないかとも思ったけれど、ボタンを押して光が入ってくるような構造でもない。いやまいった。なにか部品が足りていないような気もする。

10 sep(wed)

あらまし。

ピンクベージュ。

お買いもの。

「これなんかいい色してますでしょ」
「あー、こういうピンクってなかなかないですよね」
「これはピンクっていうより、ピンクベージュっていうんですけどね」

うわあああん。これではまるでわたしがピンク素人みたいではないか。シャツ一枚買っただけなのにこの敗北感である。

11 sep(thu)

あらまし。

深夜、買わずに帰る。

日記。

帰りに近所の本屋さんで「ホラーM」10月号を見つけた。なんだここでも売っていたのか。さてこの本はちょっと高くて571円もする。いまポケットの中をまさぐると577円しかない。商品価格の5%の29円が消費税として足されて600円必要なのである。こりゃ困った。しかたがないので買わずに帰る。

12 sep(fri)

あらまし。

やっぱり買わずに帰る。

日記。

ああもう。えろゲーで遊びたいのに。眠いので寝るしかない。ああ寝るともさ。全力で寝るともさ。

今日は所持金が22,320円ぐらいあった。「ホラーM」10月号を買おうか買うまいかで悩み、早く帰りたいのでそのまま本屋さんの前を通りすぎた。

13 sep(sat)

あらまし。

琵琶湖。

アリステイル。

朝っぱらからアリステイルで遊ぶ。1周め終了。とっ捕まえたハルモニたんとコトに及ぶのは罪悪感があって困る。でも登場人物は、ただ契約としか考えないのだった。

日記。

電車で遠足である。琵琶湖まで行く。湖にせよ海にせよものすごく久しぶりなのである。海よりもずっと波が低い。穏やかで静か。浜辺で穴を掘ったりして若者みたいに遊ぶ。まだまだ夏のようで、とても暑い。

14 sep(sun)

あらまし。

寝て過ごす。

日記。

朝起きて、また昼まで寝る。寝る以上に有意義な過ごしかたがあろうか。

昼に電話がかかってきたので起きて、また寝る。暑さでまた起きる。夕方にお出かけ。辛いカレーを食べる。

次世代。

今日も「ゾンビ屋れい子」のことを調べていた。「百合川みどりがおしっこするところ萌えー」とか言っているアホな人は見つからない。なぜかはてなダイアリーに迷いこんでしまい、ついうっかり「次世代オタクの特徴」に回答していた。

1.文学からライトノベル、SFから少女小説まで、小説と名のつくものならとりあえず何でも読む。あるいは読むことを心がけている。ジャンルに対する特別なこだわりや差別などはない。
△ 文字いっぱいの本をあまり読まないので、誰かにすすめられたものを読むぐらい。最後に読んだのが「マリア様がみてる」で、もう薔薇でも百合でも抵抗はないのだけれど、かといってなんでも読むというにはおこがましい。なんに対しても抵抗がないという態度でいるつもりでも、そもそも興味がないものは知らないままだし読むこともないのであろう。
2.それは漫画に関しても同様である。
△ まんがが好きだといっても読む冊数はとても少ない。×と言いたいところだけれど、先日「ゾンビ屋れい子」というたいそうマイナーな本を手にとってそのまま大好きになってしまったという事件があり、わたしもまだまだもうろくしてないという感じで△と答える
3.アニメが好きである。つまらないものでも、放映していればついつい見てしまう。選り好みはしないし、美少女アニメに対する抵抗心も皆無である。
× 選り好みまくり。主にちっさい子供向けのものを好んで観ていた。手間ひまかかっていて面白いものが多いのである。でも、いいかげん物語のよしあしを考えること自体も面倒になっていて、もっと速効性の薬物みたいな刺激を得たい気もする。ところで美少女アニメってなんだろう。「セーラームーン」みたいなのを指すのか、18歳未満が観られないようなのを指すのか。
4.TVゲームが好きである。当然美少女ゲームも好きである。ジャンルに対するこだわりや差別はない。
△ エロいのなら好き。ジャンルってなんだろう。監禁とか痴漢とか調教とかそういう狭い話でのジャンルへのこだわりならある。もっと広い話だとしたら、興味がないものは知ろうともしないので、こだわりや差別もないというより、なにもない。
5.音楽は外資系CDショップで大きく取り扱われているようなものを好む。
△ 全体を見渡せるほどの知識がないので、目についたものを買う。いま、たまたま聴いているKaroの「Un Garçon En Mini-Jupe」だって、タワーレコードの売り場にたまたま解説つきで置いてあったから買ったのだ。
6.大塚英志が嫌いだ。
× 知らない。
7.東浩紀の言うことは的を得ている部分もあることはあるが、全体としてはやっぱり間違っていると思う。彼には共感できない。
× 知らない。
8.『QUICK JAPAN』や『CONTINUE』、『ファウスト』などに代表されるファッション系サブカル雑誌には反発を覚えないでもないのだが、なんだかんだ言ってけっこう好き。
× 知らない。
9.とらのあなやまんだらけ、メッセサンオーなどのオタク向けショップに入ることに心理的な抵抗は覚えない。コミケに代表される同人誌即売会にだって当たり前のように行く。
○ 日本橋のとらのあなは重要な書店のひとつ。大阪から東京まで同人誌即売会に行くのも、ちょっとお買い物に出かける感覚である。
10.ファッションには気をつかうほうだ。
○ 服であれ持ち物であれ耐久消費財であれ描きかけの図面であれ、色だの形状だの細工だのに気を使いはする。ところで、外観だとか作法だとかに気を使わない人なんて相当に少ないのではないか。もしこれが狭義の質問で、自分が衣装に気を遣っているという度合いが、世の中の平均に比べても自信があるのかという質問だったらどうしようと不安になるが、このさい忘れてしまおう。

○→2点、△→1点、×→0点で集計すると8点。「おたく趣味」というものを小説とかまんがとかだけで測るのはなかなか辛いのである。

こだわりがなければ、おたくとかマニアと呼ばれるに値しない。そしてわたしの趣味がこだわりを持つといっていい段階に達していないのであれば、わたしはこれらの問いに答える資格さえないのだから、なおいっそうがっかりする。

iCab。

Mac用webブラウザiCabを2.9.1から2.9.5に替えてみた。動作がとても速くなっていて、PowerMac G4 866とMac OS X 10.2で使っているかぎりはSafariと同じぐらい速い。CSSの実装がおかしいのはあいかわらず。webで文章を書くときの、概観と文法の確認には欠かせないでいる。

15 sep(mon)

あらまし。

海と春菜たん。

海。

慣れないことをすると頭が痛い。

なんとなんと。海である。季節を感じないままに何組もの夏と冬をやっつけてきたこのあたくしが、海に行くのである。毎年毎年海のそばには行くけれど東京湾ばかりではないか。冬に親不知の海に行ったけれど、夏の海なのであるよ今回は。

5人組で車に乗り込んでレッツラゴーなのである。晴れているので9月になっても甲子園浜は人がけっこういる。泳ぐ人はあんましいなくて、ジェットスキーがふんがふんが音を立ててすべっている。浜ではバーベキューをしている人が多い。わたしたちも肉とか野菜とかを焼いては食べていた。夏の海はとてもまぶしい。

この歳になって「すいか割り」をすることになるとは。目隠しして身体を3回転ぐらいさせられて、目が回って崩れ落ちる。もっと右とか左とか言われるままに歩いて、ばこっと木刀を振り下ろすと、そこにはすいかはなくて砂をたたいている。とても難しい。だいたいこれを9回ぐらいくり返して、やっとすいかを割る。これがまた、きれいには割れてくれない。この、すいかを割るという絵が欲しかったのであった。もういろんな絵を撮る。

ほかの人たちは海に駆けていくけれど、わたしは見ているだけでいい。ぼへーっと海を見ていると眠くなってくる。ぼへーっと横になっている間にもわたしの腕とか脚だとかは日光に焼かれていく。入り江の対岸からときどき音が聞こえてくる。対岸には白く光っているものが見える。それはよくよくみると甲子園球場なのであった。夕方になるとときどき大きな歓声があがった。どうも、かき氷屋のラジオによれば今日の阪神-広島戦は阪神が勝ったらしい。このあとヤクルト-横浜戦で横浜が勝てば阪神の優勝が決まる。阪神戦の終わった後も観客は残っていて、阪神の優勝が決まるのを待っているのである。で、遠いところで行われている試合の進行に、こっちでも歓声が起こるという寸法なのである。これだけの距離の海上を歓声が越えてくるとはびっくりである。

また車で帰る。いつのまにか阪神の優勝が決まっていて、ラジオは野球の話しかしなくなった。地下鉄御堂筋線と並んで走ると、電車の中の一人が手を振った。江坂の駅前で「はなまるうどん」を見つけたけれど、入らなかった。残念。カメラを向けていたら、道行く人に「ケーブルテレビの人」と間違われた。

梅田の繁華街まできた。「北欧館」というホテルがある。「あそこはホモのホテルやねん」と教えられた。そんなことを教えられても困ってしまう。このあたりはもうホモのメッカやから、とも言われた。そんなことを言われたら二人組で歩いている男性だとかを変な目で見てしまうじゃないか。ここが「ハッテン場」ってやつなんですかっ、と聞こうとして思いとどまった。

ラーメン屋さんで食事をしていると頭が痛くなってきた。ふだんから腕も脚も覆う服を着ているから、日焼けというものに慣れていない。めずらしく外に出るとこれである。

春菜たん。

帰ってすぐに倒れるつもりだったのだけれど、ついうっかりTVをつけてみた。教育TVの「フランス語会話」に見入ってしまった。池澤春菜がふりひらのドレスで「9時20分」とか「10時15分」とかフランス語で言っている。でぃぐずーるえかーる(dix heures et qualt)。うろ覚え。姫さまは手に風船を持っていて、アクセントが悪かったりすると風船が膨らんでいく。ぶはははは。これはアホだー。

最後にサルバトーレ・アダモの「雪が降る」の替え歌を歌っていた。「ミントティーをください」とか「安全装置を忘れたからです」とか、今日習ったのであろう例文がそのまんま歌詞になっていてとてもくすぐったい。春菜たんの舌足らずさもかなり危険。12時に番組が終わったので寝る。今後も「フランス語会話」の春菜たんを見続けようと思うのであった。月曜の23時30分(vingt-trois heures et demie)である。

16 sep(tue)

あらまし。

不純な動機。

お買いもの。

一晩たってもあの衝撃は忘れ得ない。「フランス語会話」である。会社帰りに「フランス語会話」のテキストを買いに行きそうな気分である。ああもう。こんなときにビデオデッキが壊れっぱなしである。「セーラームーン」の実写の新番組もはじまることだし、修理せねば。ああもう。DVDで出ないかなあ。NHK出版御中!!

本当にNHKのテキストを買いに行ってしまうのである。会社帰りに寄った1軒めの本屋さんをぐるぐる探しまわって、NHKの語学学習番組のテキストの置いてある一角を見つけた。ドイツ語とイタリア語とスペイン語とハングルと英語の本がある。そしてフランス語の本がない。

ずいぶん遠いところにある2軒めまでやってきた。ふらふらと歩きまわって「NHKテレビフランス語会話」2003年9月号を見つけた。あと、ファブリス・アルデュイニ、壺井恵子「はじめてのフランス語」を買ってくる。だってだって、「フランス語会話」の先生がなに言ってるか分からないんですもの。ものもの。途中から入ったわたしには春菜たん萌えの道は遠い。

17 sep(wed)

あらまし。

眠い。

日記。

ああ眠い。頭が重かったりのどが痛かったり。

「ゾンビ屋れい子」10巻はまーだーでーすーかー。

18 sep(thu)

あらまし。

カレー。

日記。

本当に眠い。帰ってきてすぐに寝る。二日連続で夕食がカレーライス。

19 sep(fri)

あらまし。

餃子。

日記。

二日連続で深夜に餃子を食べた。

20 sep(sat)

あらまし。

カレーを2杯食べる。

カレー1。

昼ごろに出かけると、いつもの駐車場の予約券はなくなっていた。土曜でも朝に出ねばならなかったのか。

久しぶりにカレー屋さんをめぐる。先日「インデアンカレー」が辛いと聞いたので行くことにした。聞くところによれば、最初甘くてだんだん辛くなるというので、わたしはたいして珍しくもない味だと思っていた。だが。食べてみるととても甘い。そして同時に辛い。辛さだけをみると結構な辛さだけれど、甘さも半端ではなくて黒砂糖を食べているかのよう。

お買いもの。

心斎橋のタワーレコード。Michèle Richard「Les années 60」を買う。まだまだ古いフレンチものがマイブーム中。

Velvet Moon。Vicky「Best Selection of Vicky」、Lilicub「Lilicub à la nouvelle vague」を買ってくる。ここはいつも濃いイベントのチラシをくれる。「GothicとLolitaのサブカルチャーにおける2つの巨大イベントがこの夏大阪に集結! (≥v≤)/ 場所もゴス&ロリの聖地『心斎橋』にある『CLUB TWO』は赤と黒に統一された素敵なクラブハウスです!」 ……なぜっ。1960年代以降のお嬢さんポップといまのロリータ趣味が近い文脈にあるのは分かるけれど、ぼくはこんなチラシをもらってもどうしたらいいのか分かりません。でも、たまに街に出没するロリータな人たちがどうやって産出されているのか、その糸口が見えた。

難波のわんだーらんど。まんが。米倉けんご「ピンクスナイパー」。女王さまに少年がナニされるという話には逆らえない。

カレー2。

カレー屋さん2軒め。北浜の高麗橋の東側にある「カシミール」までやってきた。チキンカレーを食べた。ちょっとすっぱくてちょっと辛い。これはうまい。また来たいけれど、北浜にくる機会が思いあたらない。

先日「インデアンカレー」が辛いと言っていた人たちに、このあたりの経緯を話した。「インデアンカレー」は、もう翌朝には肛門が痛くて困るほどの辛さだとか、途中で水を飲むと次にカレーを口にするのが辛くなる、だとか言われていた。でも、わたしはぜんぜん平気なのだった。辛さの認識が違った。

今日の朝、夏のまんが大会の時の交通費の余りの一万円札が切符といっしょに発掘された。その一万円をいきなり使ってしまった。

顧客満足。

こりゃ驚いた。その場にいた6人のうち4人までもが「東京ディズニーランド」もしくは「ディズニーシー」に行ったことがあるというのである。大阪に住んでいて67パーセントといったらただものではない。きっと「ひらかたパーク」より高いのである。きっと「鶴橋の焼肉屋」より高いのである。海浜幕張だとか有明だとかには何度も行ったけれど、ディズニーランドには行ったことがない。

そして4人はみんな、ディズニーランドはいいところだとほめる。わたしともう一人に勧めるのである。この満足っぷりにも驚いた。

21 sep(sun)

あらまし。

終電。

日記。

お姉ちゃん萌えー(挨拶)。

ぐふー。つかれた。ごはんを食べながらピンクの時計を自慢する。もうだれかに見せるたびに自慢である。

時間がなくなったので駅まで走る。終電に間に合った。人のいない駅の柱にばったりと抱きつく。やってきた電車に乗る。眠いのに眠れないのでぼんやりする。駅の電光掲示板はなにも表示されていなくて真っ暗だ。部屋に戻ってから倒れる。

今日から急に寒くなった。

22 sep(mon)

あらまし。

終電の日々。

発泡素材。

発泡金属「バブロイ」の記事を読んだ。発泡金属というものをはじめて知った。材料自体がばねの性質を持つから、きっと固くてしなやかものができるのだろう。固くて折れないという材料ができればいろんなところに使えそう。でも、発泡状態を作る工程と成形の工程を同時に行わねばならないから、使い方は相当難しいのだろう。

日記。

ああもう。誰かに言いたいのに。それどころじゃない事態にあたふた。

23時30分。

今日は23時30分までに帰れるのだろうか。教育TVの「フランス語会話」に間にあうんだろうか。英語の試験TOEICから逃避するべく、教科書を開いて「1から20」とか「リエゾン」とかの勉強をしてきたのである。

そして家に着いたらもう日付が変わっているのである。

23 sep(tue)

あらまし。

酔って触って走る。

日記1。

終電で帰る原因になっていたおしごとが終わる。

花。

花を見て、その名前が分からなかった。わたしはいったい「おジャ魔女どれみ♯」のどこを見ていたのか。「ルピナス」が分からなかった。

日記2。

ピンクな人(仮称)ほか数人と、あいかわらず駄目な感じで飲んでいた。やっぱり作家の人はしゃべっていて面白いのである。居酒屋のすみっこのテーブルの下で靴下を脱がされて、わたしの足の裏を爪の先でつつーっと責められたり、足の裏をくすぐって反撃してもぜんぜん効かなくてくやしかったりと、いい歳をした大人があまりやらないようなことをして遊んでいた。

そこで3歳になる子供がいると知らされる。ぶはっ。電車とタクシーを乗りついで午前1時15分に帰宅する。駅で走ったのでさらに酔っぱらった。

24 sep(wed)

あらまし。

うへー。

酒。

朝起きたらもう酒は抜けていた。

日記。

なんだこりゃ。わたしが働きたくなくなるように仕向けているとしか思えない。そうでないとすれば、ここの人は誰も疑問に思わないのだろう。うへー。職場を転々としていると理不尽がいっぱいである。

25 sep(thu)

あらまし。

お手軽。

みずいろ。

ぶるーぶるーらむーれーぶるー、べーせもんこーるもんくらむーるー。ヴィッキーのCDがかなり萌えー。40年も前の曲を、ハードディスクと圧縮技術でお手軽に聴けるとは幸せ。部屋に戻って真空管で聴くのも幸せ。

月例経済報告。

残業手当68,189円。アレしてナニして175,030円。夏の旅費とかキティさんの時計とか髪を切ったり染めたりした代金だとかの請求が一度にきた。カード会社に6万円払ったらまたしばらく貧しい。CDとか買いたいのに。

26 sep(fri)

あらまし。

修理。

修理。

明日は故障したビデオデッキの修理のためにビクターの人がくる。修理しているところが見られるなんて、もうどきどきであるよ。

ああカレー食いてえ。「太鼓の達人」で遊びてえ。映画観てえ。てえええ。

27 sep(sat)

あらまし。

修理とカレー。あと映画。

修理。

ビクターの人が来た。持ってきたリモコンのボタンを押すと、ビデオデッキの液晶の表示がアルファベットと数字の並びに変わる。これで現在の状態が分かるらしく、どうも回転ヘッドの駆動がおかしくなっているらしい。いやまいった。こりゃ高くつく。3万円ほどかかるらしい。でも、これを捨てる気はないので修理してもらうことにした。

精密な調整が必要なので、持って帰ってもらうことになった。目の前で修理が見られると思ったのにがっかりである。

あと、せらみゅのファン感謝イベントの11/01のチケットを取ってしまった。こうなったら11/02の「ぷにケット」にも行くんだろう。ああ、お金が。

名もなきアフリカの地で。

昨日はカレーを食べてゲームで遊んで映画を観たい、と書いた。なのでお出かけである。まずは映画館「シネ・リーブル梅田」に向かう。

「名もなきアフリカの地で」の巻。

あらすじ。ドイツのある都市に住む豊かな一家があった。国家社会主義党が台頭をはじめたころ、ユダヤ人であったこの一家はケニアに逃れる。ケニアは連合王国の支配下にあるので、ドイツ国籍である一家はここでもまたひと苦労で、収容所に送られてしまうのである。

感想。さて。ここ数年ばかし、どんよりするしかないような映画ばかり選んで観てきた。この映画はわたしが選んだにしては面白かった。いやはや。実在の人物を描いた話であるらしく、物語としてはぎこちない部分もある。でも次々と起こる事態が大変なんだけれど面白い。国を追われたり、農場を転々としたり、父のヴァルターが連合王国の軍隊に入ったりといったところも目が離せないのだけれど、娘のレギーナの成長や、主人公ともいえる姫さまのような母イエッテルが少しずつ生活に慣れていくさまがまた楽しい。

あと、レギーナがよい。この愛らしさときたらアナタ。もう「フェアリーテイル」以来の少女っぷり。入浴と、あと床の上を宙返りする場面があって、もう最初の方で魂を抜かれた。そのあともずっと愛らしいけれど、後半は背が高くなる。

あと、話じたいが淡々と描かれているから、料理人オウアとの突然の再会に感動してしまう。いつの間にか戦争が終わっていて、またドイツに戻るあたりもとてもふつうでよい。壊滅したドイツの再建のために判事として活躍するであろう父だとか、きっと大物になるであろう利発な娘だとか、この先にやってくるだろうハッピーエンドが気になるところだけれど、そこは描かれない。湿っぽい部分が少なくて、あっさり始まってあっさり終わるのもいい。

カレー。

先週行った「カシミール」にまた行ってみた。ところが閉まっているのである。いつが休みなのかよく分からない。

心斎橋の「ルーデリー」に行ってみた。「辛口カレーの店ルーデリー」と書いてある。辛口をうたわれてしまったら、こりゃもう入るしかないのである。辛さが「2倍」だとか「30倍」といったふうに選べるのだけれど、わたしはこの店で食べたことがないのでこのあたりの数値がよく分からない。追加料金がいらないのは「5倍」までなので、5倍を頼むことにした。店の人がいうには、5倍はそれほど辛いというわけではないらしい。例えていえば「辛子明太子ぐらい」なんだそうである。

食べてみたらば、もうちょっと辛くしてもいい感じであった。味は酸っぱくて辛い。壁に書いてあるのを見るに、いろいろスパイスが入っているらしいのだけれど、食べてみるとちょっと味が単純だ。ただ酸っぱくて辛いのである。

日記。

もう一仕事してから帰宅。帰りの電車の中でゲームセンターに行くのを忘れていたのを思い出す。これは明日にしよう。

28 sep(sun)

あらまし。

また映画。

カレー。

今日もカレー。時間がなかったのでいつもの店で食べる。オフィス街にある店は休日は開いていないことが多いので、困ってしまう。

ぼくの好きな先生。

また映画。「クジラの島の少女」を観ようと思っていた。だってクジラで島で少女ですよ。クジラで映画を撮ろうだなんてふつうじゃないのである。これは観るしかあるまい。と思って映画館に着いてから気がついた。映画館を間違えてしまった。なので今日は「ぼくの好きな先生」である。まあ、こっちも気にはなっていたのである。

「ぼくの好きな先生」の巻。

ああ。またへんなものを観てしまった。フランスの山の中の小学校での1年半ほどを映したもの。ただそれだけである。3歳から11歳までの十数人の生徒とひとりの教員が、ひとつの教室で勉強したり絵を描いたりしている。先生も生徒もぜんぜんちいとも演じたりなんかしない。

先生の退職が近づいている。そして夏になると上級生は卒業する。このあたりが物語の盛りあがりになるのかと思ったらそうではない。日本と違って卒業式なんてない。中学校への進学が決まって、最後の授業があって、ちょっとしんみりして、キスして去るだけだ。これで映画はおしまい。こりゃ驚いた。

先生がもういいことを言うんだわ。授業中に生徒に勉強のことばっかり言わない。原点にさかのぼって話すこともいとわない。数字の「7」を習ったばかりの子供に10億ぐらいまで数えさせたり、ふしぎと楽しい映画なのであった。でも、これがフランスで当たってしまったというのがすごい。へんな国である。でもやっぱり、子供のたどたどしいフランス語の台詞が理解できたら、きっともっと楽しかったんだろうなあとも思う。

太鼓の達人。

映画館のそばのゲームセンターに行く。「太鼓の達人」でちょこっと遊ぶ。むずかしいモードは曲によっては本当にむずかしい。

そのあと7人集まって焼肉。またじゃんけんに負けた。わたしともうひとりが払う。

さらにゲームセンターで三味線のゲームがあった。これが思ったほどむずかしくない。

29 sep(mon)

あらまし。

つまり、お金がないのである。

25日。

はうわ。お金を使いすぎた。今月はえろゲー(わがまじょ)買うのをやめとこう。

もう家とか車だとかをぜったいに買えないという自信がついた。E! えっへんエクレアー。わたしが買い物をしようとすると、いつも横にいて「なんでやねん」とか「ええ加減にしなさい」とか「フィギュア(1/6サイズミュージカル仕様セーラーサターン)にだけは手を出さないでー」とか「それは子供の給食費なのよー」だとかのツッコミを入れてくれる人がいないとお金なんか貯まらないのである。もうあたくし悟りました。で、最後には「もうアンタとはやっとられんわ」と言い残して去っていく。

あたくしは18年間も学校に行っていた。大学院では奨学金を借りていたとはいえ、まったく両親の太っ腹には驚くしかないのである。B! びっくりビスケット。わたしのミルク代にも困っていた長屋生活からよくぞここまで。だからわたしのママンとパパンはすごいのだぞ。だからあたくし悟りました。嵐の夜に15年後の未来から突然わたしの赤ちゃんがやってこようともちゃんと育てなければならないのだし、学校に行きたいというなら18年間だって通わせるのだ。おとこの子が描かれた表紙のきれいな薄い本が娘の部屋から大量に出てこようと、息子が毎週ちっさいおんなの子向けのアニメを熱心に観ていようとも、あきらめずに育てねばならぬのである。

……みたいな、それぐらいの事件でもなければきっと浪費を続けるであろうと感じた本日の時点で、給料日まであと25日もあるのである。A! あまーいアップルパイ。

春菜たん。

2週間ぶりに「フランス語会話」を観た。後半だけ。TVをつけたら「春菜のひとりでできるかな」である。もう一歩踏み込んで「春菜のひとりでできるもん!」になる日はくるのだろうか。東京在住のフランスから来た絵描きの人にインタビューをしていた。半分ぐらい日本語で。春菜たんを観るための番組なのだという感を、ますます強くする。

30 sep(tue)

あらまし。

届かない。

カード破産。

残業時間が減ったぶんだけ収入が減っているのである。ということは、支出を減らすしかないのである。そんな簡単そうなことが、わたしにできないので困る。えろゲーを毎月買っているのを二月に一本にするとか、そんな分かりやすいものじゃない。

もう全体的に支出を減らさないと2万とか3万円だとかいった金額をひねりだすことができない。全体的に減らすって、いったいなにを減らしたらいいんだ。120円の飲みもの、780円のカレーライス、1,800円の映画、2,500円のCD。これでは届かない。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

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