あずまの日記。

内容●[1]はんだ[2]コーヒー[3]ぴんく[4]あたしの夢は魔女見習いになることです

1 aug(wed)

おっちゃん。

今日、早く家に帰ったらずいぶんにぎやかだ。旅行のついでに伯父と伯母が家に来ていた。そういえば伯父はなんちゃら議会の議員になっていた。しかして変わらずただのおっちゃんである。「地方」の暗部を背負ったおっちゃん。

おっちゃんの口からは恐ろしい話がいっぱい出てくる。田舎の世界は狭いからどうでもいい話からすげえ話までよく聞こえてくる。きっと、わたしがいい歳をして結婚せず茶色い長い髪をして電機屋に就職して最近は土曜日も働いていることだとかも、おっちゃんの口からどこかで話されるのだ。願わくは、部屋がまんがの本だらけだったり、机の下に恥ずかしいゲームの箱が積まれていたり、わたしがピンク髪中毒だったりすることには、気づいてほしくないものなのである。

恥ずい。

ウェディングピーチは恥ずい。むっちゃ恥ずい。いま見返しても恥ずかしい。会議室で作家たちが恥ずかしいネタ出しを延々やっていたのかと思うと泣けてくる。

「お約束」の恥ずかしさにまずもだえるのだけど、そのさらに向こう側にはすんげえ恥ずかしさがある。どちらかといえば新発明の合成麻薬のごとくがつんとくる恥ずかしさで、この物質が人間の感覚の弱い部分を的確に高速に突いてくる。じっと観続けることができなくて、夜中でもかまわずしばしば声を上げてしまうぐらい恥ずかしい。ヤクの効き目がとても早いのでこらえられないのだ。

いかに恥ずかしくするか、ということにずいぶん力を注いだんだと思う。誰から聞いたわけでもないのだけれど、そう思う。いやきっとそうだ。たんにへんてこりんなものを書こうと思ったんではなくて、作家たちが総力を結集して恥ずかしいものを目指さないと、「ウェディングチェンジ、お色直し」なんていう言葉は生まれない。セーラームーンのパチもんくさいのもどうでもよくなる。主題は恥ずかしさなのだ。きっとそうだ。

風邪。

風邪の症状はましにはなったけれど、まだのどがはれている。たまにせきが出る。声が出にくい。

2 aug(thu)

水。

ぐにゃぐにゃ。重力に逆らえない。

暑くなってから毎日毎日大量の清涼飲料水を飲んでしまう。身体に悪いのだろうけれども、甘い炭酸飲料を飲みつづけている。

8月。

いや困ったね。もう8月である。なぜか、驚いてしまう。驚いてしまうのはわたしだけではなかった。

3 jul(fri)

練習。

バイクにまたがって駅まで走る。「花右京メイド隊の唄」と「三色の秘密」を歌いながら。吹き出さずに歌えるようになった。

間に合わなかったの。

会社帰りに本屋さんに寄る。「ドラえもん」の本を立ち読みする。結局買わなかったのだけれど。

映画にもなった「がんばれジャイアン」が載っていた。ジャイアンが妹のジャイ子を大事に思うあまりにあれやこれやと世話を焼き、ついに妹に嫌われたりなんかする話。で、途中からしか読んでいないのだけど、ジャイ子は漫画を書いている。で、どういうわけかは知らないけれどジャイ子はせっかく描いた漫画の原稿を捨ててしまう。

悲しいでもない、怒っているでもない、なんともふしぎな表情で、ああ、こういうのを放心しているというのかってな顔で、一枚また一枚と一本杉の丘から原稿を風に飛ばしていく。で、そのあと、どういういきさつかは知らないけれど、ジャイ子が好意を寄せているらしい相手に、原稿はできなかったのだと弁解をする。だがしかし実はジャイアンが夜を徹して原稿を探し集めていた、という筋だった。いいかげんだけど。

もう驚くやら悲しいやら痛いやら。ジャイアンが夜を徹して原稿を探すところにではなくて、ジャイ子が原稿を捨ててしまうところが。駅まで歩きながら、末端価格百万円の試作機を屋上から一台また一台と投げ捨てていくのを想像して泣きそうになった。事業部長に「ごめんなさい。評価セットは間に合わなかったの」と言ったところで、製造ラインの人たちがしばらく職を失うという事態は変わらない。

4 jul(sat)

精度。

風呂場でシャワーを浴びていた。右の手のひらの付け根から7cmほどさかのぼったところから血が出た。シャワーの湯を浴びながら左手でなでていたらどういう力加減でか、長さ1mmほどの小さな裂傷ができた。もう、来るところまで来てしまったのだ、と小さな覚悟をした。

そのあとトイレに行って、出るときに扉を閉めようとして右手の制御がうまく行かず、ドアノブをつかむ代わりに扉の角に手の甲をぶつけた。シャワーの直後だったので皮膚が簡単に裂けた。長径14mm、短径3mmの裂傷ができた。はがれた皮膚をもとの位置に戻して、扇風機の風で乾かしておいた。

どうも、最近実験室ではんだごてを机から落っことしてしまうことが多い。はんだごての電源の線に腕だか脚だかを引っかけて、でっかい台とはんだごてがずずっと机の上を動きだして、そのあと机の支持を失って床に叩きつけられる。これがまたすんげえ音がするのでなにかと注目を浴びる。1日で4回もがっちゃんこしてしまったこともある。

どうも身体の制御の精度が悪くなってきた。この職場に来た直後は、ついうっかり触れてはいけない素子や端子にシンクロスコープのプローブをぶつけてしまって基板を壊したりしたものだけれど、これは「分かっていなかった」ことが原因である。どこにどんな電圧のどんな信号が流れているかを学習することにより、基板を壊さないようにはできる。だが最近の事例はちょっと性格が違う。「分かっているけど、どうにもならない」んである。

いつものやつ。

「あなたの同人作家度鑑定します」をやってみた。結果を示す。わたしの得た鑑定結果と内容は同一だが、一部改変してある。

文章力のあるあなたは小説作家に向いています。

……なんでやねん。書かないと文章力は上がらないだろうに。

5 jul(sun)

どれみさんスタンプラリー。

朝から出かける気にはなれなかった。昼ぐらいからごそごそと動きだす。今日は、ぼへーっと髪を切りに行って、なんとなく服を探しに行くのだ、ということを念頭に置きつつも、あてもなく家を出ることにする。あてもなく家を出る先はたいてい日本橋なのだ。

だがしかし。家を出る前に、昨日手に入れたどれみさんスタンプラリーのチラシを持って行くのを忘れなかった。通りがかりの駅でどれみさんスタンプを集めていこうではないか。

チラシを読んでみる。スタンプラリー参加者が行かねばならない駅は「スタンプのある駅」と「ゴール駅」の二つに分けられる。「スタンプのある駅」は8つあり、その中から1つの駅でスタンプを押せばよい。さっきのチラシの左上に白い空欄が2つあるが、その上段にスタンプを押す。で、4つあるゴール駅でまたスタンプをもらう。こんどはチラシの白い空欄の下段に押せばいい。これでまず参加賞がもらえる。たったこれだけでゴールである。去年3日間かけて走り回ってデジモン02のスタンプを集めたときとはえらい違いで拍子抜けである。ただし。よく読むと、すげえことが書いてある。

紀伊勝浦駅でラリーシートをわたすと、各コースの参加賞をプレゼント! さらに簡単なクイズに答えると、Wチャンスグッズももらえるぞ!

紀伊勝浦。和歌山県である。天王寺から247kmというから和歌山の中の和歌山である。どれみポシェットをもらうためとはいえ、さすがに今日は無理である。

どれみさんスタンプラリー1枚め。

まず、四條畷で降りる。少し前にはなかったスタンプ台がででんと置いてある。チラシもででんと置いてある。冒険はかくのごとく、隠された財宝と罠がいっぱいだ。で、スタンプを押してしまえばすることがないので、えんえん次の電車を待つ。さらに大阪駅まで行ってどれみさんスタンプを押す、という手はずだった。

しかし大阪駅は大きい。なかなかゴールが出てこない。ここで駅員さんに聞いてはいかんのである。だってこれは冒険なのだから。なんとなく「みどりの窓口」を目指して歩いてみる。噴水の周りをぐるぐる歩いてみる。ぐるぐるぐるぐる歩いていたら、あったあったありました。スタンプ台がありました。どれみさんとワンピースのスタンプ台がありました。

どれみさんスタンプラリーとワンピーススタンプラリーは同時に行われているんである。ワンピースはこのさいどうでもいいので、どれみさんのスタンプ台でペルタンペットンももこスタンプを押す。ここで抽選がある。箱の中からオレンジの球が出たらなにかいいことがあるらしかった。箱の中に手をつっこむとがらんがらんと球たちに触れる。一つを取りだすと白い球。はずれである。参加賞としてどれみさんの小さな小さなキーホルダーっぽいものをもらう。「どれみミニマスコット」が正式名称である。

ここで欲が出てしまう。ほかの駅に行けばももこ以外のスタンプがもらえたり、どれみさん以外の賞品がもらえるんではなかろうか。あと、スタンプの組み合わせがおんぷ×どれみとかだとぷにケットで自慢できますか。そんなわけで、次の駅を目指す。抽選は一人一回までらしいのだけれど、ほかのゴール駅でなら今日もう一回抽選に参加してもいいような気がする。悪いような気もする。

どれみさんスタンプラリー2枚め。

尼崎駅に着く。大阪駅からすぐである。ここでまたスタンプをぺったんする。またももこスタンプであった。ああ。激しくときめく死の予感である。いやいや。8種類もスタンプが作れなかっただけで、きっとおんぷっちスタンプやはづきさんスタンプもどこかにあるんだ。きっとそうだ。

どれみさんスタンプラリー3枚め。

ユニバーサルシティ駅に着く。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のあるところ。桜島線はなかなか電車が来ないので困る。ここでまたぺったんする。ああああ。どうも、どこで押してもももこスタンプっぽいではないか。ああああ。すももももももももこスタンプ。あまりにもあまりにもなので、売店で桃の入った酒を買って飲む。ああ。飲むんだ。桃を。つぶつぶ入り。

この時点で、どれみさんとももこ両方のスタンプで満たされたチラシが1枚、ももこスタンプのみのものが2枚ある。えんやこらと天王寺駅まで向かう。天王寺駅は第2のゴール駅である。ももこスタンプのみのチラシのうちの1枚にどれみさんスタンプを押す。8角柱の木箱をがらがらと回すと白い球が出てきた。これも魔法玉ではなかった。さっきと同じ、小さな小さなどれみミニマスコットをもらう。

どこの「スタンプのある駅」でも同じスタンプだし、どこの「ゴール駅」でも同じスタンプで、同じ景品なんである。こうなると全駅制覇という目標はがらがらと崩れだし、残るは紀伊勝浦での「簡単なクイズ」に答えることだけがわが夏休みの宿題である。

お買いもの。

心斎橋へ行ってみるが結局なにも買わず。かわいいシャツが見つからない。歩き疲れた。地元の駅前で帽子とB3の入るかばんを買う。薄くて高い本を持ち運ぶ手段を段ボール箱以外で模索中なんである。あと古本屋さんでまんがを2冊。

遅くなったので、髪を切るという目標は未達に終わる。水曜に早く帰って切りたい。

6 aug(mon)

ふつー。

来週から修羅場がやってくる。明日からやってくる。しかしなかなか修羅場が来ない。逃げると追いかけられて、追うと逃げてしまう。これからが本番だという雰囲気だけを感じながら、かれこれ1か月間ふつーの忙しさ。

7 jul(tue)

xDSL。

数日前にNTTから家に電話があったらしい。おそらくはそれまでにも電話はたびたびかかってきていて、昼間なもんだから家族が誰もいなくて電話に出なかったのだろう。安価な競合サービスの出現ですっかり色あせてもはや思い出したくないほどに大昔の、NTTの「フレッツADSL」申し込みのである。家族では分からないからわたしがあらためて電話をすることになる。どうしてwebで申し込んだもののことで電話をかけてくるのか。

で。会社から電話をかけてみた。かけてみたらば、わたしに電話をくれた担当の人は夏休みでいないんだそうである。で、担当とは違う人からあらためて電話をするというんである。ああ。なぜこうも電話電話と、電話に縛られねばならぬのか。携帯電話をなくしたり電話を買い替えたりしたときのツーカーホン関西の電話での応対のシステムは、すごく進んでいると思った。一方でNTTに電話するたびに逆の印象を覚える。

会社の電話番号を教えて、そこにかけさせることにした。したらば10分ほどして、わたしが実験室にいるときにかかってきた。事務室から実験室に電話が回ってきて、別の人が電話を取って、さらにわたしに回ってきた。その間、NTTの人は待ちぼうけである。

まず、通信ができなかったり十分な通信速度が出ない可能性があることを示唆される。一方では、交換局までの線路長はさほど長いわけではないとも言うのだけど、とにかく警告はしておくようだ。

で。わたしが夏休みのときに回線工事をするらしい。なればADSL接続の設定だのLANの工事だのも夏休みにやってしまえそうだ。

時間。

合計79.5時間。げふう。今月は70時間分まで支給される。

8 jul(wed)

はんだごてとシンクロスコープ。

泥臭い。就職してからこの言葉をもう何百回聞いただろう。

いまの部署は、最強に強まった田んぼの泥のにおいがする。就職してから10年は辞めるまいと思ってきたけれど、その決意がときどき揺らぐ。この職場にいたがためにわたしが時代遅れになってしまったんでは、10年の修行の意味がないのだ。

……てなことを考えてしまうのだけれど、ここにきたのは悪いことばかりではなかった。給料はずいぶん増えたし、毎日毎日ふしぎな事件は起こるし、はんだ付けができるようになったし、関係者の顔をして製造ラインだとかにずんずん入っていけるし、毎日へろへろだし、時間はないし。

問題があるとしたら、ひととおり仕事を覚えてしまったら、毎日起こるふしぎな事件たちがわずらわしくて退屈な事件でしかなくなってしまうだろうことに、もう気づいていることだ。回路の手品でいちいち感動できる日々はあとどれほど残っているのか。

7時。

早く帰って近所の美容室で髪を切る。7時に間に合った。

9 aug(thu)

逃げろ。

どきどきどきどき。休めるのだろうか。本当に休めるのだろうか。勝負は明日だ。明日、ささっと帰ってしまえばいい。

わたしは大変な幸運を得た。明日の夕方から、いまさらながらの新入社員歓迎会があるのだ。主任いわくそっちに行ってもいいとのことなので、わたしはこの機に乗じて逃げ出すことができる。

直列。

「HyperTransport」はPCIに取って変わる、かもしれない計算機内部のバス規格である。シリアルで差動駆動。シリアル転送は最近の流行なのだなあ。Rambus以外は。

10 aug(fri)

朝。

うううう。まんが大会1日目なのだが行けず。気が気ではない。

それにしてもカタログをだばーっと読んでいるときはしやわせだ。買いもしないジャンルを眺めているととても楽しい。女性向けとか。

昼。

おや。会社で弾かれていた「がんばれ!! ゲイツ君」が読めるようになっていた。読むのをやめていたのだけれど、また読んでみるか。

夜。

夕方に逃げ出す機会はあったのだけど、明日は来られないのでもう少し残って仕事をやっつける。午後8時退社。

……とここまで書いて、机の上に溜まった紙の書類に目を通していたら、わたしの持ち運べる電話機に2回めの電話がかかってきた。

なにかありそうな気がしたので、今日は珍しく会社に電話を持っていったのだ。したらばぽんさんからかかってきた。1回めは実験室にいたときで、重要事項2点を聞き出してさっさと切った。

事項[1]おかざきさん捕獲せりとのこと
事項[2]カレーの国の人と会ってまた別れたとのこと

2回めがこれから帰ろうかというときで、人のいないところまで歩いていってから、向こうにいる一介のキサキチさんとおかざきさんも交えて、いけない長話をした。とりあえず2人には、おかざきさんを重要参考人として逃がさないで捕まえておくように頼んでおく。おかざきさんには、そのいけない人っぷりを存分に公開してもらいたい。花の小学三年生、なのはさん抱き枕の裏側について尋問せねばならんのだ。

今日のまんが大会1日目には行きたかった。鋼緑な本を買ったり、まったりとぽんさん宅で検閲大会をしたりしたかった。明日は自前花火大会で明後日は歌唱大会なので、検閲大会をまったりやるというわけにはいかなさそうだ。

明日。

久しぶりに缶コーヒーを買って飲んだ。1日で2本飲んだからまだ効いている。この勢いと遠足の前のどきどき感とでカタログを読んでしまおう。明日は、寝不足ゆえの馬鹿さ加減と、祝祭の雰囲気で酔っていよう。

というわけで予定。

8時過ぎの新幹線に乗る。11時半ごろ国際展示場駅。12時ごろ会場入り。どれみさんと大×賢を漁る。以下略。

14 aug(tue)

朝。

昼まで寝る。午前11時ごろから動作開始。午後1時ごろ家を出る。

サンケイホール。

サンケイホールまでおジャ魔女ミュージカルを観に行く。大阪に住んでいるおかげで、新幹線に乗って遠出しなくてもいい。

さすがに、会場は4歳ぐらいのお嬢さんと母上ばかりである。たまーに、それっぽいお兄さんがいる程度。たまーに。おジャ魔女の着ぐるみショーは、いままでさんざん全国の遊園地で公演され、ごくごく一部の人を魅了してやまないのだけれど、わたしは観たことがない。そして今回うっかり観に行くことになった。

歌のおねいさん。

で。第1部と第2部がある。第1部はおねいさんの歌で、おジャ魔女ミュージカルは第2部である。分かってはいたことだが、おジャ魔女がとても短いんじゃないかといやな予感がする。おねいさんは山野さと子と秋田きよ美嬢。後者はずいぶん前の「ひとりでできるもん!」のちいまいちゃんという謎な役で出ていた人で、いまやすっかり大きくなっている。

「ドラえもんのうた」が1曲め。山野さと子が歌うのだからホンマもんである。で、アレしてナニして曲目が「となりのトトロ」まできたときに、このおねいさんズは舞台から客席に降りてきた。ちいさな客人と握手なんかしたりしながら唄っている。わたしは前から6列め。もうどきどき。おっきい方のおねいさんが近づいてくる。握手はしてくれなかったけれど、マイクがわたしに向けられた。その間だけ「とっとろ、とっとろー」というわたしの歌声がホールに響いたのであった。はうん。

第1部はそんなこんなで終了。舞台用の化粧はそばで見ると、なかなか、その。あの。……さと子おねいさーんっ。

着ぐるみのどれみさん。

「も〜っと! おジャ魔女どれみミュージカルショー〜女王さまを救え! 音楽会は大騒ぎ〜」の巻。

あらすじ。魔女界の女王が音楽界という国に向かってから帰ってこない。その後派遣した魔女たちも帰ってこない。音楽界には強い結界が張られ、魔女が通ることはできない。そこで、純粋な魔女ではないおジャ魔女たちが派遣される。音楽界は魔法はほとんど使えず、その代わり歌や音楽でふしぎな効果を得ることができる国だった。

感想。ぐは。短い。残念ながら遊園地の着ぐるみショーの域を出ていないのではないか。冒頭の、女王さまが消息を絶ってからのごたごたの部分は、幕を降ろしたまま台詞だけで進めていたのだけど、あれではよほどおジャ魔女に詳しい人にしか分かるまい。マジョリンとマジョハートと、あと聞き分けられないのだけどもう一人元老院の人っぽい人のからみがあるのだけれど、ここはちゃんと舞台の上で演ってほしかったなと。大事件なんだから、まず一大事っぽさは強調しておくべき。

で。音楽界の王さまがいる城までの道のりで、いろいろ事件があって、自分たちの魔法は無力で、音楽の力で人を元気にしたり訴え掛けたりできることを知っていくのだけど、悪者の2人がどうにも恐くない。本当の悪者が出ないのがおジャ魔女らしいのだけれど、どうも締まりがない。国王が魔女界の女王に心を奪われて、歌の力を国の全てのものに対して分け与えられなくなったために国が傾きはじめた、という2つめの大事件の書き方もあっけない。「おジャ魔女どれみ♯」のころにあった、魔女界と魔法使い界の間の長年の抗争の話を思い起こさせるのだから、半端な書き方はしてほしくない。

曲ももっと欲しかった。おジャ魔女はいままで多くの曲を蓄えてきたのだから、もっとたくさん使ってもよかったのだし、欲を言えば今回の公演用に書かれた曲がもう少し欲しい。2,600円とはいえ。

で。会場でパンフレットを買うと、どれみさんたちと握手できるという。公演が終わってから、ホールの前にやけに人が溜まっているなと思ったら握手会の行列である。あきらめて帰ろうかとも思ったのだけど、着ぐるみショーを恥ずかしげもなく観にきたおっきいおともだちの意地である。サンケイホールの建物の1階から3階まで続く長い長い行列の末に握手をすることができた。

お買いもの。

帰りに、近所の店でお買いもの。三人祭「チュッ! 夏パ〜ティ」というCDを買う。絵が欲しかったのでDVDで出ていやいないかと探したのだけど、見つからなかった。しかたがないのでCDを買う。ジャケットの3人の写真がピンク髪。あと、なにかの勉強になるかもしれないので「ビデオ・ミニモニ。ジャンケンぴょん!」というDVDを買う。いまさら。

15 aug(wed)

朝。

NTTから箱が届く。たぶんADSLモデムだとかが入っているんだろう。

お買いもの。

ふらふらと日本橋へ。

「Painter」6を買ってしまう。5.5を持っているのだけど、シリアル番号をなくしてしまって、いまさらメディアヴィジョンに問い合わせるのが面倒なので、えいやっと買ってしまった。あと「コミック・フォント」というフォントも買ってしまう。もう気まぐれ大爆発。

「もっとしてしておねーさん」を手に取ってみるのだけど、どうもおねえちゃんっぷりが感じられなかったので買わず。9/28発売の「ボクのヒミツたいけん」はどんなもんかのう。題名がくすぐったい。

キティさんの電話を発見。なかなか見つからなかったのだけど、auの店に置いてあった。うううう。けっこうかわいいじゃないかー。

日本語。

Painter 6をMac OS 9.0.4Eで動かしてみる。パレットの中の日本語の文字が化ける。FontPatchin'を使っても治らない。Painter 5.5は化けないのに。ぎゃふん。一方、Mac OS XのClassic環境で動かしてみたらば化けないんである。だけど、Mac OS Xでタブレットが使えるようにならんことには移行できんのだなあ。

とりあえず、Mac OS 9.0.4Eから9.1Jへの移行を進めていくということで妥協。不本意だけれども。

16 aug(thu)

読書。

朝から薄くて高い本を読む。どれみさん本読破。はにゃーん。しわよせー。

お買いもの。

そんなわけでキティさん電話を買ってしまうの巻。

地元の電話の店で「auのハローキティの電話」を探してみると見つからない。店の人に聞いてみたらば、東京仕様なんだそうで扱っていないという。

うむ。東京でしか売っていないということなのか。なんだかとってもレアな予感。昨日行った日本橋のauの店にはあったんである。ああそうだ。あとで読んで分かるように書いておこう。auとはKDDIという通信事業者の持つブランド名である。2001年現在。

んで、昨日行った店にまた行ってみた。大江戸日本橋ではなくて大阪の日本橋に。したらば。ちゃんとあるんである。キティさんの電話が。ひょっとしたら展示してあるだけで、ちょっと売るわけにはいかねえなあ。そこをなんとかお願いしますよってな展開も予想されるので、こ、これは売ってるんですかー、などととんちんかんなことを店の人に聞いてしまったりして、まあめでたく買うことになった。

この電話機は、ただではなかった。値段はあってないようなものなのだけど、このブツにつけられた値段は12,800円であった。まあ、いい。あってないような値段をつけた、あってないような商品に、あってないようなお金を、カードで払う。金銭感覚もあってないようなものだ。三洋製C401SAハローキティ仕様。電話機が2台になってしまった。どうしよう。

店の人が箱から電話機だけ出しておいてくれたので、帰りに電車の中でえんやこらと触ってみる。メールアドレスを命名するところでとても困った。自分の名前だとか、わたしの好きそうなキーワードだとかをえんやこらと組み合わせて命名しようとするのだけど、どれもこれも使われていて困った。ちなみに「pinklolita」というのが空いていたけど、思いとどまってやめた。まあなんとかわたしを表しているっぽい雰囲気の名前をつけておいたのだけれど、とても家族だとか会社の人だとかに教えられたものではない。

考察。

家に帰ってからもいろいろ触ってみる。

概観はかなりのピンクっぷり。外側に結構厚みのあるキティさんの頭部が埋めこまれてある。また、さりげなく花柄をあしらってある。上半分と下半分をがっちゃんこと折りたたむことのできる形状で、重量はかなりある。キティさんじゃなかったら絶対に買わない。

メタリック塗装なので、理想のピンクではないのだけど、まあ、いいとする。液晶がカラーになってしまい、モノクロよりもかなり字が読みにくい。これもまあ、解像度が上がっているのだからいいとする。ただ液晶の表示が暗いのがいただけない。この機種が作られた時点ではこんなものだったのだろう。文字の読み書きをするのなら、カラー液晶にしたってなにもいいことはない。モノクロ液晶の美しさを忘れたくはないものである。

あと、設定を変えるごとにキティさんっぽい声、または林原めぐみっぽい声で「おっけー」としゃべってくれる。電話機が期待しない入力を使用者が行ってしまったときには「ぶっぶー」としゃべってくれる。あまりにも情けないので、これら2つの音は出さないようにした。電源投入時の「はろー」と、電源遮断時の「またねー」は残すことにした。

今回はwebとメールが使える契約にしてある。最初に電話機を買ってからもうすぐ2年。そろそろ使い物になっていやしないかと、淡い期待をした。本当のところは、メールを使えるようにするとwebもくっついてくるということなので、仕方なく契約したのだけれども。

で。webを見てみたらば、まあこれが時間ばかりかかって使えたものではない。操作に時間がかかるのはしかたないにしても、なにをするにも不安がつきまとう。肩に力が入る。画面に表示される情報が少なすぎて、いまどういう状態なのかさっぱり分からないんである。さっき入力した長い長いURLはどこに格納されているのか。いつの間にか消えてしまいやしないか。なにをブックマークしたのか。そして、いつ通信回線に接続して、いつ切断するのか。もう不安で不安でしょうがない。日本語の文字コードがShift-JISしか解読できないというのも致命傷である。慣れたらなんとかなるんだろうか。おじさん、もう歳だから分かんないよ。

17 aug(fri)

xDSL。

今日はADSL回線の工事の日である。朝からLANのケーブルを買ってくる。15m。

電話線をスプリッタとADSLモデムに挿して、LANのケーブルをだばだば這わせて計算機につなぐ。NTTから送られてきたCDでPPPoEの設定をする。これで林檎さんとPCはADSLで外に出られるようになった。ただし、同時に2台は外に出られない。

ADSLモデムの使用中は、どうも電話回線の方の音が悪い。ざーざーノイズがする。で、試しに電話回線の方を使って外に出てみたらば、つながりはするのだけれど、速度が出なさそうである。最初の接続を確立した段階で24,000bpsと表示されていた。普段は30,000から48,000bps程度の表示がされるはずなので、かなり質が落ちている。

お買いもの。

ADSLの動作確認はできたのだけれど、配線工事となるとすぐには終わらない。なもんだから、映画を観に行くことにした。そういや、そろそろ観に行かないと夏休みがもう残っていない。

まんが大会で買った本(いとうみき「おはし」)を読んでいたら、おジャ魔女の映画を観に行かんといかんなあということを思い出した。あと、デジモン02の本(因幡しの「TKO BABY」)を読んでいたらば春の映画がかなりの大×賢っぷりだそうじゃないですか奥さん。ホンマかいな。で、DVDを探しに行ったらば見つからなくってもうどうしてくれようってなことを考えるに、こんなことになる前に手を打つべきなのである。いまできることは、いま演っているものをとっとと観に行くことだ。

で。東映まんがまつりを梅田か難波の東映の劇場まで観に行くつもりだったのだけれど、もうやっていないんである。まあ困った。で、あちこちの劇場を調べたのだけどなかなか東映まんが祭りを演っているところが見つからない。シネマコンプレクスってところはどんな映画でも演っているのかと思っていたが、世の中には東映まんがまつり以外にもとてもたくさんの作品があるらしくて、なかなかわたしの観たいものがない。

新世界のフェスティバルゲートにある劇場でまだ東映まんがまつりを演っているらしいことが分かったので、さっそく観に行くことにした。あと、例のどれみさんスタンプラリーで紀伊勝浦まで出かけるというのも思いついたのだけれど、いまから出ても6時までに紀伊勝浦に着けないのであきらめる。

んで。途中で難波の地下街でうどんを食べたり、日本橋で買い物をしたり。「花右京メイド隊」のDVD第4巻。おジャ魔女の映画のテーマ曲「夏のまほう」のCD。なぜか最近になって出たらしい、去年の夏のデジモン02の映画の音楽のCD。これだけ買って、さらに南を目指す。通天閣のさらに向こう。フェスティバルゲートの7階に向かう。新しくてきれいで、人がいない劇場があった。

んで。4時過ぎの上映に間に合うように劇場に入る。東映まんがまつりのはじまりはじまり。客は3組だけ。母と娘の組み合わせが2組と、ただひとりのわたし。

キン肉万太郎。

最初は「キン肉マンII世」だった。まあこれが。まったく同じである。「キン肉マン」そのものである。わたしは「キン肉マン」はあんまり観ていなかったのだけれど、それでも、昔演っていたのを思い出してうなずいてしまうぐらいに、同じである。かなり馬鹿な作りで意外に楽しかった。吉野家も登場するのだけれど、名前が変わっていた。

映画館のどれみさん。

「も〜っと! おジャ魔女どれみカエル石のひみつ」の巻。

さて。どれみさん。今年もまた30分1本勝負なのだけど、去年観たときとは、感じる長さがぜんぜん違う。去年は急ぎすぎて、始まってなんだかよく分からないうちに終わる印象だった。今年は最初っから最後までちゃんと、映画だった。冒頭のバスから降りる場面からして、空気が違う。音楽も違う。ここで監督が山内重保だと知った。去年はデジモン02の映画の監督だった人だ。

あらすじ。春風一家とおジャ魔女たち。合計8人で山深いどれみの祖父母の家を訪れる。泳いだり花火したりして過ごす。おジャ魔女たちは祖父に「笑う月」の日には山に近づくなと言われる。

昔むかし、村の窮状を訴えようとした若者善十郎が斬首刑になった。若者の恋人まゆりが川に身を投げ、そのなきがらのそばに寄り添うかえるがいた。「笑う月」の日にはかえるが魔力を封じて魔物を追い払うんだそうだ。どれみは行くなといわれた山に入ってしまう。民謡に唄いつがれた歌詞と同様のふしぎなできごとが起こる一方、おジャ魔女たちは魔法が使えなくなったことを知る。

感想。まゆりのそばにいたかえるが魔女ガエルだった。もうそれが気になって気になって、話はあんまり覚えていない。かえるはまゆりの魔女としての師なのか。それとも作中でおジャ魔女が誰かつぶやいたように、かえるはまゆりの母親なのか。もうそのへんが気になって。もうどちらにせよ悲しいのだけど、前者なのだとしたら、弟子に先立たれてしまった魔女ガエルをついに描いてしまったんだなあと。なきがらのそばにかえるがいた、と分かった瞬間に涙が出てたまらなかった。

なもんだから、なぜに渓介は父と仲が悪いのかが不明だったりとか、あいちゃんの祖父への怖れを取ってつけたように描かれてしまったことだとか、食事の席でももこがマジョモンローの名前を出してしまったのに平然としていることだとかは気になりそうなところだったのだけど、その寸前でとどまった。わたしは魔女さんたちがかなり好きなので見方が片寄っていて、おじいさんもおばあさんも、なぜかももこがマジョモンローの名を出してしまったことも、たびたびある死の示唆も、カエル石の伝説も、ぜんぶまゆりのなきがらのそばにいた、あの魔女さんとつながっているんだなあ、と理解した。

なもんだから、川で遊ぶ場面でぽっぷが水着姿になっていたはずなのだけど、まったく記憶にない。困った。なもんだから、見どころは多数なのだけど、多数ゆえに一つ一つをここに挙げるのは難しく、またそれらが頭に入っているとは言いがたい。しかし、期待していた以上のできと評価する。

デジモンテイマーズのこと。

「デジモンテイマーズ冒険者たちの戦い」の巻。

さて。もっとも期待していたデジモンの映画なのだけど、デジモンテイマーズのロゴが大写しになった瞬間にデジモン02ではないのだと思った。分かってはいたのだろうけれど、もうデジモン02には戻れないことを受け入れるのがつらい。

犬の話だった。断片的にしか覚えていない。留姫が生意気でおしおきしたい衝動に駆られるのと、無問題とくるくると。

なんだかもうわたしはろくなことを考えない。計算機から出てきたシーサーのデジモンが「美波ちゃん。変身よっ」と言って美波さんがセーラームーンに変身すれば万事解決だと思った。計算機がやたらと林檎さんなのに、画面がことごとくWindowsだったりするのが気になった。全体を通じてどんな話だったのかもう忘れた。こんなひどい評価しかできないとは。もう駄目だ。寝る。

18 aug(sat)

寝る。

朝から工事の続き、のはずがあんまり暑いので寝る。寝る。寝続ける。おひるねをやらないと夏休みを実感しない。できれば、山深いところにある家の、縁側のある部屋で。

「花右京メイド隊」1-2巻と、資料本を読み返す。3巻はもう出ているというではないか。

xDSL。

夕方から機材を買いに行く。10Base-T用のかしめ工具をついに買ってしまう。夜に工事。父上と二人でえんやこらと壁の間に線を這わせる。とりあえず線を引っ張り出して、片方をADSLモデムにつないで、もう片方をハブの上りポートにつなぐところまではできた。できれば壁に穴を開けて、ケーブルの差し込み口を作りたいもんである。

んで。ここ2日間さわった感じでは、連続的なデータ転送の速度はふつーの電話回線より1けたぐらい高速になった感じ。毎秒数十KB程度。遅延時間はそう短くなるわけではないので、チャットなんかに使っている限りでは1けたも速くなっているとは思えないけれど、まあ、速くなったことは分かる。

山登り。

ああ。もう夏休みが残り1日になってしまった。夏休みのうちにどれみさんの溜まった分を全部観たかったのに。明日は名古屋までうさぎしゃんを観に行く。気が向いたら恐怖の喫茶「マウンテン」に行くかも行かないかも。

19 aug(sun)

お出かけ。

朝から起きて名古屋に向かう。寝坊して8時に出発。セーラームーンのミュージカルを観に行くの巻。

10時前に名古屋に着いて、地下街でなにか食べようと思ったのだけど、店が開いていない。ぎゃふん。10時まで待ってみたけれど開かない。ぎゃふん。敗北感を覚えながらマクドナルドでぼそぼそと辛いハンバーガーをかじる。サルサバーガーとオレンジジュース。トレイの上に1枚の紙が敷かれてある。このメキシコ風の辛いハンバーガーにちなんで、スペイン語のことが少し書いてある。いくつか載っていたのだけれど「ピカンテ」は「辛い」という意味だそうである。

愛知厚生年金会館は池下というところにある。地下鉄に乗ってえんやこら。池下駅前にあったので迷わずにすんだ。うさぎしゃんの公演は梅田の劇場飛天から始まって、池袋のサンシャイン劇場、神戸のオリエンタル劇場、といくつかの劇場に行ったけれども、こんなに便利なところにあるのは初めてだ。素晴らしきかな愛知厚生年金会館。ビバ愛知厚生年金会館。

10時40分ごろに劇場に着く。パンフレットを持ってくればよかったのかもしれない。なんとも手持ちぶさたで困る。ここはいろいろ売っている魅惑の世界なのだけど、パンフレットもCDも持っているのでなにも買わない。

なにやら、前回池袋で見かけた人を何人も見た。ちっさいサターンとか。ちっさいウラヌスとか。中学生ぐらいのマーキュリーとジュピターとか。来週の埼玉の千秋楽はエラいことになるに違いない。

うさぎしゃん。

「美少女戦士セーラームーン〜誕生! 暗黒のプリンセスブラック・レディ〜」の巻。3回シリーズのうち2回め。

話の筋は前回見たときから変更はなかった。ごく一部の台詞が変わった程度。ちびうさの描き方はあれでよしとするんだろうか。ブラックレディを発生させるに至るちびうさの強い意思が感じられないのだけど、あれでいいんだろうか。宮崎のえるのちびうさから川崎真央のブラックレディに変換される場面ではあいかわらずうっとりする。のだけど、ブラックレディが美しいのはその発生の瞬間だけなのだ。TV版の荒木香恵のように低い声にして無理をしている感じがする。あと、全然舞台で立っていない。遠くにいる河崎美貴のエスメロードの方が大きく見える。いや、本当にでかいのだけれど、暗黒の女王が負けているのはどうしようもない。「トランシルバニアの森」でのアスタルテの細田阿也ぐらい強力なのをがつんと入れてほしい。いや、昔々にちびうさを演ってた人がおっきくなって帰ってきたというだけであたしはうれしいのだけど。ここはあえて。

黒木マリナのうさぎさんは動きがやわらかくなってきた。ただ、まだ台詞が硬い。うさぎさんっぽい声にしようとするとつらいのでは。垣内彩未のほたるちゃんは、小さいのに相変わらずすごい動きをする。でかいの3人(天と海と冥)に囲まれても立っている。これだけ頑張ってると、ちゃんと学校行ってるのかお父さんは心配であるよ。うんうん。ただ。ほたるちゃんは感情を表に出してほしくない。垣内のほたるは、ちびうさを知る前のとても厳しい人物という印象なのだけど、プルートが倒れるところで泣き叫んでしまうのは、どうもそこだけ浮いている感じがして気にくわない。で、どうして激しい感情表現が浮いてしまうかというと、ほたるの台詞がとても少ないからだ。で、やっぱり土と天と海はいらないんじゃないか、という話になる。残念ながら。

まあ、なんだかんだ言って楽しい。帰りに、建物の前に人だかりができていた。セーラー戦士のみなさんがいらっしゃる。おやまあ。ファンサービスも大変だなあ、と思ったらそうではなかった。変身してやってきたちっさいお子たち、おっきい人たちが大集合して写真なんか撮ってるんである。すげー。最近はまんが大会の会場でさえもここまで大勢一度に見ることはない。セーラー戦士の親子も見た。この人たちはどうやって変身してるんだろう。前日から厚生年金会館の中にあるホテルに泊まって、そこから変身してやってくるんだろうか。

登山口。

さて。公演の余韻も消えてしまいそうだが、名古屋に来たことなので地獄の喫茶「マウンテン」に行くことにした。

駅は地下鉄の「いりなか」駅。漢字で書くと杁中。駅を出て、北東の方角に進んで、公園のあるところで右折すれば幼稚園のそばにマウンテンがある。らしい。地図も持ってきた。左手に見えるはずの「聖霊病院」が見つからない。ぐるんぐるん回り道しながら見つけた公園のそばをうろうろしてみたけれど、幼稚園が見つからない。目印の教会も見つからない。このあたりはキリスト教会が多いのだけど、ことごとく目印の教会とは違った。あと、南山大学と付属の高校と中学校にもでっかい十字架が付いていて、これも一つ一つ目印ではないかと調べる羽目になった。十字架を冠した、鐘のある塔が丘を登りながら見えたときにはこれこそホンマもんのような気がしたのだけど、南山大学の短大の建物だった。

いや困った。本格的に迷ってしまった。坂の多い高級住宅地をぐるぐるぐるぐる。いつしかいりなか駅のそばまで戻ってきた。したらば見つかったのだ。聖霊病院が。ああジーザス。ああホーリースピリットホスピタル。さっき見つからなかったのに2周めで見つかるとは。あなたはすぐにさらわれる「魔界村」の姫さまで、わたしはあなたを助けに向かう騎士だ。

で、道を進んでよくよく見ると、聖霊病院はさっきずんずん歩いた道よりも向こう側にある別の道に面して建っているようだ。どうも、最初っから道を間違えていたらしい。まちがえて「飯田街道」という道を歩いてしまったらしい。飯田街道とさっきの道は、いりなか駅のそばで交差している。わたしは交差点まで歩いてやり直すことにした。もう探索を始めてから1時間ほど経っている。

今度はあっさりと目印を見つけながら進むことができた。病院、公園、幼稚園。そしてマウンテン。

うううう。入る前から分かる。この妖しい雰囲気が。でっかい看板が妖しい。入りづらい。駐車場が広くて車がけっこう止まっている。建物は駐車場の奥にある。店の前には登山客であろう若者が数人たまっていた。ああ入りずらい。店の前を思わず行きすぎてしまい、しばらく心の準備をしたのち、店に向かう。

登山。

結構お客が入っている。なぜだ。なぜなんだ。見渡すと若者が多い。そのとき大量の黄色いパスタを見てしまった。わたしは予習していたとおりにピンク色のスパゲティ「いちごクリームスパ」を食べるべきだということは分かっていた。分かっていたのだけど、店の妖しい雰囲気に圧倒されて怖じ気づいてしまった。なので「ピカンテピラフ激辛」を頼んでみた。辛いものはわりと平気なほうだ。

ピカンテ一丁が出てくるまでの間、月刊少年チャンピオンを読んでみる。「花右京メイド隊」は話が進んでいて、リュウカさまがなぜかお側御用隊長になっている。ふむふむ。で、ブツが来た。一見、ケチャップで味つけして赤くなった焼き飯である。食べてみると確かに辛い。ケチャップに混ざって唐辛子の粉が入っているのであろう。これしきの辛さ、わたしにはどうってことはない。赤い粉でごはんが赤くなった地獄のカレーライスを食べたこともある。

しかし。マウンテンを恐怖の喫茶たらしめるのは、その料理の味ではなくて量の多さなのだ。この激辛ピラフはいつまで経っても遠慮なく辛い。しばらく食べ続けると口の中が熱くなってきて、食べられなくなる。しばらく食べては休息してまんがを読んで、また食べる。この繰り返しである。ふと若者たちの席に目をやると、恐怖の「甘口抹茶小倉スパ」をきゃあきゃあ言いながら食べているではないか。しきりにクリームが溶けていくことを気にしているようである。ゆでたパスタの熱で、生クリームが溶けて、しだいにみにくい姿にかわっていく。

きゃあきゃあ言いながら、結局は大部分を残して若者は帰っていく。これを「遭難」と呼ぶ。わたしは1時間かけてやっと登頂に成功した。食べ終わってみたらば、達成感があるでもなく開放感があるでもなく、ただ、後悔した。半分も食べないうちに胃にじわじわと違和感を覚える。帰り際に店のおっちゃんにほめられた。

「ピカンテ」を全部食べるなんてすごいなあ。

ん。店の人がわたしのことで話をしているのか、と思っていたら。

ピンクのケース(書類入れ)、似合ってるねえ。

おう。わしに言ってたのかー。TV番組の大食いの企画のチラシをもらってしまったけれど、1時間もかけているようではぜんぜん駄目である。ああ。ピカンテ。口にピカンテ胃にピカンテ。よたよたと駅まで歩く。ところどころで飲み物を買って飲みながら。脳の中の歌い手さんは昔のちびうさのテーマ曲をぐるんぐるんと大合唱中で、身体はただふらふらと歩く。あ痛たたた。

6時半ごろの新幹線に乗って名古屋を出る。胃の調子はだんだんよくはなってきたけれど、違和感はなくならない。こうしてわたしの夏休みは終わった。まだ、録り溜めたどれみさんをまったく観ていないのに。明日からはまた勤労者の日々。

20 aug(mon)

だってば。

ぼくの妹になってくれる少年をください。それがかなわぬのならば、年下のおねえちゃんをください。

昨日「マウンテン」までの長い長い道のりを歩きながら、わたしの探しているものはそういうものなんじゃないかと思った。ぴんくも、空から降ってくる900歳の少女も。かぐや姫を得ようとする者の試練みたいなもので、無理なんだったら無理なんだってば。

ああそうか。無理だったのか。運よく「マウンテン」は見つかったけれども。

台風。

台風が来る。毎年この季節に台風にどきどきすること20年。明日は会社が休みになりやしないかと思ったのだけれど、思いのほか移動速度が低く、明日の朝には大阪に届きそうにない。

せらみゅ。

やばー。2回目を観てから、また「Private Mystery Circle」が脳の中をぐるんぐるん。いっせーのせっ。あと、ブラックムーン一族のテーマ曲「決起! 反逆の一族」の、片手にこぶしを作って「ネメシス」って叫ぶところ。自分でカメラ目線でやってみる。くーろいー、つーきのーしるしにかーけてー。ネメシスっ。恥ずっ。小野妃香里の悪役はたまらんですな。

あと、ぜんぜん関係ないけど、吉田恵のセーラーマーズがかなり麗しいので困った。15歳ですってよ奥さん。いやもう。脚が。はふん。今日の朝にTVをつけたら、吉田恵がお風呂に入っていた。まあびっくり。すっかりオトナになって。あとで調べてみたら同名の違う人だった。

明け。

夏休み明けに職場に行ったら、なぜか主任はもう疲れた顔をしている。わたしのいない間にいったいなにがあったんだろう。

21 aug(tue)

活気。

台風が近づいてきたという知らせがあってから職場が活気づく。

台風が進路を変えて近づいてきたという。電車が止まって帰れなくなるおそれがあるから、定時で帰れという指令。この工場全体がそういう方針らしい。しかしまだやることはたくさんある。あと5時間分ある。だが職場の人たちは素直に帰りはじめるではないか。そういうわけだからわたしも帰る。明後日までにできるんだろうか、という懸念はあれど、とにかく帰る。

傘。

帰り道。風が強い。空気は水と熱を含んでいてあたたかい。風は強いが、ときに風が収まる。大粒の雨が少し落ちてくる。この不安定さにどきどきする。空気はなんてでっかいエネルギをたくわえてるんだろう。さあお祭りだ。台風ワッショイ。めずらしく傘を持ってきたのだけど、使わない。

1日。

早く帰れる一方で、生産開始が1日延びていた。昨日、今日と早く帰れたのはいいのだけど、そのために仕事が日曜にまで及ぶとなると非常にまずい。埼玉公演が観られんではないか。

あと、どうやって予算をひねり出したのか、9月はわたしには90時間分までの残業手当が出ることになった。もうすぐ開発が終わるというのにもう遅い。頼むよえらい人。このへんは毎月の売り上げで決まるのだろうか。それとも隣のチームの開発が終わったからウチに予算が回ってきたんだろうか。ともあれ、これでいままでの未払い分をアレしてナニできるなと。60時間の壁は結構もろいのだなあ。そもそも「60時間」をどうやって算出するかもよく分からないし。

22 aug(wed)

じゃない。

今日は残業しない日なのだけど、昨日の影響で残業することに。残業しない日なんてのがある以上は、ここは修羅場じゃないのだ。いままで不思議な数か月間だった。かなり追い詰められているのに、案外悲壮感がない。学園祭の準備期間みたいな日々。

原稿。

「バーチャル(仮想)な世界に浸るうち、現実と空想の区別がつかなくなっているところがあった」

もしわたしがなにかしでかしたら、無表情にそう言ってくれたまえ。「中学時代からの友人」をどうやって作ってくれるのか楽しみではある。

「何を考えてるか分からない」人っていう評はすごいなあ。じゃあアンタは何を考えてるか、誰にでも分かるんかいな。そんなすごい人にされるのならば、むしろ「何を考えてるか分からない」人と言われる方を選ぼうではないか。「いじめの対象」にならず、「虚構」の世界に気づかない、そんな中学時代の友人は勘弁である。

とりあえず、webの日記なんかは攻撃対象としてはネタの宝庫なので、なんかしでかす前には消しとこうね。うん。

数年後。

趣味はアニメ──容疑者の危険な想像の世界が犯行の動機に。

あずま容疑者(30)はあずまというペンネームで自分のHP(ホームページ)を開設し(現在は閉鎖)、自らの危険な信条やアニメ作品などについて書いていた。犯行をほのめかす記述が随所に見られ「想像の世界で少女性愛の幻想を膨らませたことが今回の犯行につながったのではないか」と大学時代の友人はコメントしている。

容疑者が先週の犯行におよんだ直後に、大阪湾岸の展示会場で行われた自作漫画の即売会に参加し、ポルノ要素の強い本を買い集めていたことについて専門家は「信じられないふてぶてしさだ。現実世界にいる他人を理解できないのだろう」と語っている。

あずま容疑者は先週、展示会場前の路上に緊急配備されていた警官に逮捕されている。容疑は駐車違反。

24 aug(fri)

月例経済報告。

残業手当79,532円。休日出勤手当68,496円。交通費だのなんだの全部合わせて支給合計403,924円。はっはっは。鼻水出ちゃった。アレしてナニして受け取ったのが260,864円。未払いの残業手当9.5時間分。現在の累計20.5時間分。

25 aug(sat)

起きる。

朝、起きられなかった。11時過ぎに出社。なんだか、病院に行っていたことになっているみたいなので、そういうことにしておく。

飲料。

実験室に、10本入りの箱があった。アスパラなんとかドリンクが10本。主任がお菓子といっしょに買ってきたらしい。ちょっとお菓子をつまんで、1本飲む。あんまりおいしいものではない。帰りに3本あまったのでもらう。駅でもう一本飲んでみたけど、やっぱりおいしいものじゃない。甘くてすっぱくて苦い。

家に着いてから気分が悪くなった。

浪費。

明日はめでたく休めることになったので、埼玉公演を観に行く。

先週、名古屋公演のあとマウンテンまでの長い長い長い道のりの中で、この浪費っぷりはなんなのよと思った。給料がえらく増えてしまったので、わりと平気で高い新幹線の切符を買えるように考えかたが変わってしまったことは間違いない。それにしてもこの浪費っぷりはなんなのかと。

時間とか健康とかアレとかナニとかと引き換えにお金を得たのだから、このお金は犠牲にしたものに対して還元されるべきなんだろうなあ、と思う。時間と健康はお金ではどうにもならないので、このお金は大事な人のためにでも使うべきもんなんであろう。家族とか。……きゃー、恥ずっ。いろんな人に迷惑かけてるし。やっぱなにかと。きゃー、恥ずっ。

とりあえず、ちびうさを観るためにお金を使って遠出するというのは、方針からそれほど外れてはいまい。たぶん。

復習。

急に思い出して、明日の公演を前にCDを聴いておく。いまだ歌詞を聞き取れていなかったところがある。

  1. 「孤独のFortress」を「孤独のPortrait」だと思っていた。
  2. 「dry and moist」がさっぱり聞きとれていなかった。

歌詞カードを読んだら読んだでやっぱり意味が分からなかったりするので辞書を引いたりなんかする。

  1. 「Start over」は「やり直す」の意。
  2. 「destroy old」を「destroy all」だと思っていた。
  3. アロンはAaron、マナはMannaからの命名とみられる。AaronはMosesの兄。Mannaは荒野を歩いたイスラエル人に神が与えたらしいパンみたいな食べもの。地球人でもなければネメシスの民でもないために、そうやすやすとは生きてはこれなかったことと、新天地への希望の示唆。
  4. プリンス・デマンドの「believe in destroyer」は「破壊者の存在を信じる」の意。おそらくは惑星ネメシスの意思を指すのであって自分を誇示しているわけではない。しかし外部に求める強い破壊者の力とは、本当は自分の内部にあるものなのだ。
  5. 「惑星ネメシス」は復讐の女神Nemesisからの命名。
  6. 「Hades impact」と「forbidden Hades」に出てくる「Hades」はPlutoと同義。

理解しなおしたところ。

  1. プリンスデマンドとブラックレディの歌詞の、近いような遠いような表現の組み合わせ。
    1. デマンドの言う「innocent」は「潔白な」の意でクイーンセレニティそのもの、または彼女への憧れを指す。ブラックレディの言う「まだ目覚め知らぬ者」とはちょっと違う。
    2. あと「pure love」「無償の愛に埋もれたい」と「力で手に入れる愛」の組み合わせ。
    3. 「爪痕だらけのこの地上」と「翼がなくても闇は飛べる」の対。
    4. 「永遠なんてbreak away」「過去を壊す勇気」と「未来は逃げずにここにあるのか」の組み合わせ。
  2. デマンドの「凍りつく夜に誕まれたんじゃない」と、うさぎの「心の雨が氷のよう」の対。
  3. デマンドの「黒い月のしるしにかけて」は自分の意志を、ブラックレディの「邪黒のピアスにかけて教えよう」は誰か他人の意志を示唆する。

あと、ちびうさの「この心からあなたは生まれない」はブラックレディとの決別を意味するのだけど、ちびうさの内部にあるものを、強くなったからといってこう簡単に切り捨ててよいものか気になったのを思い出した。

今日の。

伊織! ボンバイエ! 伊織! ボンバイエ!

べつに意味はないんだけれども。

26 aug(sun)

朝。

8時半に飛び起きる。おジャ魔女の録画予約をしていなかったので録画をはじめる。しばしまったり過ごす。まったりしすぎて、ビデオを回しっぱなしにして止めるのを忘れていた。ビデオを止めて10時過ぎに出発。

出発。

新幹線の時間を間違えてしまった。30分に1本ぐらいはあると思っていた「のぞみ」がこの時間は1時間に1本しかないのだった。そんなわけでしかたなく「ひかり」に乗る。こりゃやばい。また遅刻である。

車内で急病人が出た。「お客さまの中に医師か看護婦の方はいらっしゃいませんか」というのをはじめて聞いた。浜松で臨時停車して、医師っぽい人と患者が降りていった。8分遅れとなったが、その後の300系車両のえらい追い上げにより定刻に東京に到着した。

さて。戸田までどうやって行ったものか。京浜東北線で赤羽まで行って、そこから埼京線を乗り継いで行くことにした。中央線で新宿まで行ってそこから埼京線に乗ってもいいし、東北本線で赤羽まで行って埼京線に乗り換えてもいい。どれが速いのかさっぱり分からないのだけど、京浜東北線の車中で東北本線の電車に追い越されたのを見たときに、わたしは敗北を悟った。

さて、埼京線は電車があんまりたくさん走っていないので困る。さっきの東北本線の電車に乗っていれば、埼京線のもう1本前の電車に間に合ったのだけど、間に合わないものは仕方がない。遅刻決定である。

しかし最大の問題は、定刻通りに走ってくれる電車よりもむしろ駅を出てからどうやって会場までたどり着くか、だった。駅で地図を見て、だいたいの方角を確認する。わたしは、道路の接続関係ではなく、座標の増減でしか移動を考えられない困った性質なので、まっすぐでない道で必ず迷ってしまう。戸田駅に着いたのがもう3時。幕の上がる時間である。

しかし、だ。味方がいた。早足で駅を出て歩いていく人がいる。この人について行けば戸田市文化会館に行けるような気がした。まっすぐまっすぐ。ときおり交差点で方向を修正しながら、だいたいにおいてまっすぐ進む。不安になってもついて行く。したらば5分ほどで会場に着いてしまった。素晴らしきかな遅刻人。遅刻人ワッショイ。ブラヴォー遅刻人。この人は慣れてるんだろうか。

せらみゅ。

「美少女戦士セーラームーン〜誕生! 暗黒のプリンセスブラック・レディ〜」の巻。最終回。

ロビーに入った時点で「Forbidden Hades」まで進んでいた。思ったほどの遅れではなかった。たびたびスンマセン。ホンマにすいません。遅刻者は他の観客にはなはだ迷惑だ。18列めの右端の方にえんやこらと入り込む。「Broken Moebius」のあたりで着席。前に観た2回とは芝居の熱の入り方が違った。

んで。かなり前に、大阪公演だったと思うのだけど、そこで千秋楽を観たときにもやっぱり同じことを感じたのだけど、雰囲気が違うのだ。今回は同じものを3回も観て千秋楽は違うのだと確信した。わざと中身を少し変えて観客の反応を見ている。どうも観客の半分ぐらいは、何回も観に来ているっぽいのだ。話を全部知っている人は、笑いどころも泣きどころも知っているから、予想されるオチを裏切られて拍手する。1回しか観ない人は千秋楽はタチが悪いからやめた方がいいのかもしれない。すごく楽しいのだけど。

全編えらい熱の入りようだった。不満だったブラックレディも、いつのまにか太い声に変わって子供っぽさが取れていたような、気がした。3回も観てしまったら、なんだかもう、ワイズマンやアロンとマナの誘惑からブラックレディが発生する過程の描き方が足りないと思っていたのも3回も観ているうちにいつのまにかわたしの脳の中で3次たたみ込み処理級に補完されて、それでいいことになってしまった。ちびうさが1回しか会ったことのないプルートのことを、なんで「深く夜を見つめていた」だとか言えるんだろう、とか気になるけどもう許す。ちびうさだから許す。楽しいから許す。全部許す。

カーテンコールでなんだかすごいものを見た気がする。どきどき。あと、アンコール曲やたらと多し。黒い月のしるしにかけて「ネメシスっ」……のところでわたしも叫ぶ。これですよこれですがな。悪者の魅力は。誘惑と、大衆を飲み込んでいくファシズムである。

帰る前にアンケートに感想を書いていたら、そばに東京公演は全部観たというお嬢さんがいたりして、なんかもうすげえ世界である。黒木マリナいわく夏は全部で41ステージだったそうで、全国であった公演の全部のチケットを1枚ずつ買ったら246,000円である。3回しか観ていないわたしがすでに10万円もかけているのを思うと、交通費の高さに目を覆う。

会場を出た瞬間、弱々しいせみの鳴き声が聞こえた。夕方の空気は涼しい。やっと夏が終わった。

考察。

何回も同じ公演を観に行ったのはこれがはじめてだ。けっこう見落としている部分があるので、ビデオで観たりしないのならば、何回も足を運ぶのは悪くない。1回めは前列左側、2回めは後列中央、3回めは後列右側、といろんな角度で観られたのもよかった。冬の公演もまた、3回ぐらい観たいもんである。冬はさすがに平日に休みが取れるようになっている、と思う。

変身している観客はやはり多い。3回観に行って、3回同じ人を見た。ちっさいウラヌスはまちがいなく3回見た。髪をきれいなピンク色に染めているちびうさも見た。これは感動である。わたしみたいな悪い子ちゃんが親だと娘はこういう目にあうのかも。

「セーラームーンR」のTV版でたまらなく好きだったのが、あやかしの4姉妹が死んだりしていなくて、地球人にまぎれて生きて行くことになったりする、そんなゆるい話なところだった。今回の公演は原作寄りなので、ぜんぜんさっぱりそういうわけにはいかなかった。いかないのだけど、カーテンコールで悪者さんたちが出てきてあいさつするところの楽しさといったらなんだろう。さっき死んだ人がまた出てくる楽しさといったらなんなんだろう。自己パロディ化とでもいおうか。そういう感性の人が、まんが大会だとかで書いたり読んだりしてしまうんだろうなあ。

かく短い「私達の現世(いま)は」登場人物がいつまで経っても歳を取らないことが、かえって引き立ててしまう。いまや中学生が演じるにいたり、むしろ登場人物は若くなった。わたしはもう、最初にうさぎしゃんに出くわしてから9つも歳が増えてしまった。わたしの「Moment Fatal」はとっくに過ぎてしまい、ちょっと悲しい。もなむーる、せびあーん。

27 aug(mon)

中毒。

はー。しばらく中毒症状が続きそう。

前夜。

ううう。電車に乗り遅れて20分待たされる敗北感ときたら。最後の快速に乗って帰る。日付をまたいで帰るっていうのに、いすに座れない屈辱感ときたら。

28 aug(tue)

初日。

生産開始。あれこれ手をつくして、延ばしに延ばしたのだけど、とうとうこの日がやってきた。……のだけど、なかなか立ち上がらない。夕方から組み立て開始。すぐに終わる。

29 aug(wed)

2日目。

なおもソフトは修正が続く。組み立ては順調。順調すぎて非常にまずい。変更が追いつかない。生産工程の立ち会い、問題点発生、修正指示、別の問題発生、持って帰って調査、また指示。

日付。

やっと通り道のガソリンスタンドが開いている時間に帰ってこれた。あるいは、日付をまたがずに帰ってこれた。

30 aug(thu)

3日目。

うう。気分が悪い。

地味な問題数件。たまたま見つかった不良品ということにしておく。うん。たぶんそうだ。

10時に退社。事務室に戻る途中で、前の職場の人とすれ違った。ふつーはこの時間には帰るんである。部屋にはまだあかりがついていた。

31 aug(fri)

4日目。

まだデバッグ。昨日の夕方で製造を中断。作る予定なんかなかったはずの旧機種に生産を切り替え。安心して遅く出社。全数を分解して回路を変更することが決まる。

ソフトの不具合を報告しにいったときにコードを見せてもらったのだけど、かなりアレなコードだったので心配になった。計算をさせるのには慣れていても、論理の記述に慣れていない感じがする。

展示会に出したサンプルの反響がとてもよいとのこと。きっとお客さんはコントラストの高さに圧倒されて、画質の悪さに気づいていない。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

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