●新年特別企画:えいが道エッセイ編 2005年尻塚的映画ランキング●

『えいが道』のまんが描き担当「尻塚・D・喜殿」こと「でんでん」と、
原作担当「尻塚・A・喜殿」こと「あんのよしたか」のそれぞれによる2005年の映画ベスト5です。
あくまでも単なる趣味と偏見に基づくランキングですので御了承下さい。(後になって意見が変わる可能性も十分あります(笑))

なお、正月映画等も関係なく、『私達が2005年に劇場で見た映画』の中から選んでいます。


●2005年映画ベスト5:『尻塚・D・喜殿』こと『でんでん』編●

1位:『運命じゃない人』

 一晩の“ある出来事”を複数の男女の視点で追いかけたザッピング映画。
 視点が変われば出来事の意味もどんどん変わる、ハートフルでラブコメディでサスペンスでミステリーな、
 大いに笑える立派なエンターテインメント作品でした。
 いやー面白かった面白かった。
 「足」の演技がお見事。

2位:『サマータイムマシン・ブルース』

 ある猛暑の日、タイムマシンを使って“昨日”に「今日壊れたクーラーのリモコン」を取りに行こうと
 大学生達が今日と昨日を行ったり来たりする話。
 脳天気なバカ学生ノリが楽しい青春SF馬鹿映画です。もう大好き。
 タイムマシンをこんなしょーもない事にしか使わないセコさが素晴らしい。
 ちょっぴり残るホロ苦さも青春。

3位:『エイプリルの七面鳥』

 感謝祭の日、疎遠だった余命のない母に、不良娘がはじめて七面鳥のローストを作る話。
 ただ七面鳥を焼くだけの話でありながら、ハラハラドキドキして笑えて泣ける作品に仕上がっているのがお見事な
 “ハートフルなサスペンス”
 感動の押しつけの無い、さり気ない描写がじわりと心に残ります。  
 いい映画でした。

4位:『バタフライ・エフェクト』

 今年は「時間物」が多かったなあ(単にタイムトラベル物というだけの意味じゃなく、映画の仕掛けとしての物も含む)。
 2位の『サマータイムマシン・ブルース』は勿論、1位の『運命じゃない人』だってある意味時間トリック映画だし、
 他にも『この胸いっぱいの愛を』や『エターナル・サンシャイン』もそうですし。
 で、この映画は個人が過去の選択をやり直す時間移動物。
 過去に戻って起こした行動が“バタフライ効果”で現在に思いがけない影響が出る展開が面白く、
 少し寂しいラストも印象的。

5位:『ティム・バートンのコープス・ブライド』

 これって「ティム・バートンの」と付くのが正式タイトルなんですな。
 それを忘れてたので、自分の感想をたれ感INDEX●の「か行」で探して、見つからないなあと悩んでしまいましたわ。
 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』同様のストップモーションアニメ作品。
 その映像美にどっぷり浸かって楽しみました。
 ティム・バートン独特の“ダークさ”は、ナイトメア〜の頃と比べて抜けちゃったのが残念ですが、
 これも年月の流れでしょうか。

 

次点『ポビーとデインガン』『セルラー』『ALWAYS三丁目の夕日』『バットマン・ビギンズ』『ヒトラー最後の12日間』

 

ちなみに、今年の失笑大賞

『フォーガットン』

 紛れもなく失笑ナンバー1(苦笑)
 ある日突然、息子が「いなかった」事になった女性を描くミステリーですが、心理サスペンスか陰謀劇なのかと思いきや・・・、
 その真相のあんまりさと「バビュー」には、ただただ笑うしかありませんでした。

『仮面ライダーヒビキと七人の戦鬼』

 TV版29話までが好きだった人間からすると、その路線の変わりっぷりに溜め息をつきながら見ていましたが、
 最後のアームド響鬼のあんまりと言えばあまりな展開に逆の意味で吹っ切れました。
 これまた笑うしかない迷作でありますぷー


●2005年映画ベスト5:『尻塚・A・喜殿』こと『あんの』編●

 

2004年は波田陽区風にやったので今年はHG風に…やりません。
文章でやっても面白くないし(…去年のあれは面白かったつもりか)
それにでんでんにあのカッコの似顔絵書かれても困るし。

 

1位『PTU』

 2005年素敵な夜の散歩映画(て、登場人物全員はみんな仕事で夜の町を迷走してるだけなんだが)。
 私事ですが、僕は夜の散歩が大好きです。
 ただし、たいてい散歩途中に三宮各所に作った深夜のセーフハウス(←知り合いの店)に寄って飲んでしまうので、
 帰り道はほとんど絶対酔っぱらいがフラフラしてるだけなんですが。

2位『コンスタンティン』

 主役のキャラと脇役のキャラ表現に味があって好きですね、これ。
 私事ですが、あの主人公とタバコのライフスタイルがほとんど同じ僕は、
 上映中ず〜っと「俺も吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい」と思ってました。
 後日DVDを買って、心ゆくまでタバコを吸いながらこの映画を見て、やっと本気でこの映画を楽しめました。

3位『世界で一番パパが好き!』

 ケヴィン・スミス的には「チェイシング・エイミー」の延長線上にある作品のような気がする。
 「チェイシング・エイミー」より単純で素朴な話なんだけど、
 よく考えると主人公が抱える問題はこっちの問題のほうがハード。
 (だから常に甘ったるいムードを維持するよう作ったのだろうか)。
 しかし、ジェイとサイレント・ボブがいないニュージャージーの風景はやっぱり少しさみしい
 私事ですが、2006年は家庭を持つ予定なので、この映画はいろいろ勉強に……って、すいません、ウソです。

4位『リンダ リンダ リンダ』

 ペ・ドゥナの怪人女子高生が素晴らしすぎ。
 映画のムードがダラダラしてるところが好きなのは「大停電の夜に」といい勝負だったんですけど、
 「大停電の夜に」は監督の書いた小説版のほうがグッとくるからなあ。
 (「大停電の夜に」の映画がなんとなく気に入った人には小説版がすすめ。
 使わなかった設定・シーンがゴロゴロ出てきてびっくり)

 私事ですが、僕にもクリスマスに正式なライブじゃないんだけど街頭ライブの予定がありました。
 ま、相方が病欠で当日リタイアしたんですけどね。
 やっぱり僕は楽器やるならソロより人と組んでやるのが楽しいっす。
 ちなみに練習もこの映画に負けないくらいだらしなかったなあ。
 まあ、そんわけで僕ももいろいろ忙しかったわけで、映画もなかなか見れなかったことも多く…
 (いや、そろそろ『えいが道』の原作サボってた言い訳しようと思って)

5位『エターナル・サンシャイン』

 「恋の門」とどっちを5位にするか悩んだ悩んだ。
 本質的にあまりに似すぎてるこの2本
 どちらも恋愛映画として大好きなんだよなあ。
 でも、登場人物全員がさりげなくさみしい「エターナル」のほうが、
 登場人物全員がさりげなく自信をもって迷走街道を爆走する「恋の門」より好きな気分だったので「エターナル」の勝ち。
 この作品は前半20分とキルステン・ダンスト演じるキャラクターのドラマ上の扱いがなんとも味がありますね。

 私事ですが、2005年はフラれてません。珍しい。

 

そんなわけで次点『恋の門』
 忌野清志郎はやっぱりいいよねえ。

 

おまけ「2006年に楽しみにしてる映画」
『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』
 

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(2006/1/2)

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