内容●これから買うものを負債といい、すでに買ったものを不良資産という。買わずにはいられない買いもの日記
雨が降っても。
この季節にはめずらしく強い雨が降る。それでも日本橋にやってくる。
銀行。カード会社からの請求にそなえて入金をしようと思ったらできなかった。土曜日は入金できなかったのか。
えろいビデオ。ピンクの髪がどどんと。「イヤラシーエンジェル」というのを発見。うーん。すがすがしいまでのパチもんっぷり。目に痛いほどにピンク髪のミルフィーユっぽい人が、住宅街で悪人にとっ捕まってあんなこともこんなことも。うーん。さすがに買えない。
今日は日本橋まで買いものに来たのではなくて、会社からつかわされたのである。お客さんにまぎれて他社の発売前の製品の公開を見に行く。見にきたお客さんはおおむね好意的。わたしはうつむいて帰ってくる。がくっ。これを報告するのは気が滅入る。
3面は何度かやり直せば越せるようになった。残り時間4.3秒まできた。
はあはあはあ。1面から3面までを1回で終わらせることができるようになった。最高記録は残り時間11.2秒。勝手に手が動くとはこのことだ。1時間以上遊ぶと本当に疲れる。
すっかりそっち方面から離れてしまったので、情報処理学会から退会する。年間9,600円の会費にさようなら。
残り時間14.6秒。
朝っぱらからカーレンたんのパズルゲーム。3面を残り時間14.6秒で終わらせた。これまた最高記録。2回めにやったら残り時間4秒ぐらいだった。
「明日のナージャ」第5話「星の夜・二人だけのワルツ」の巻。
ハーコート公爵の屋敷でたたき出されずに、メイドと間違われて働かされたのはナージャのふりひら衣装がいい感じだからだ。あの空間で、孤児院を抜け出してきた少女が人間扱いされるとはとても思えない。美しい衣装と顔があってよかった。これがまんがでよかった。ナージャが孤児であると同時に、どこかの名家のお嬢さんだから美しく描かれるんだとしたら、それはそれで泣けてくる。
ナージャ、衣装のアンナおばば、座長のゲオルグ、歌姫のシルヴィ、ライオン使いのリタ、音屋のトーマス、道化師のアーベル、居合抜きのケンノスケ。ダンデライオン一座の面々を見ただけでもこりゃあえらいこっちゃと思ってしまう。全員同じ言語をしゃべっているけれど、西から東からいろんな国から流れ流れて集まった連中に違いないんである。いまが20世紀の初頭だから、これからの数十年どえらいことになるに違いないんである。枢軸国と連合国、塹壕と収容所、アジアとアフリカ。話せないリタと黄色い肌のケンノスケが出くわすであろうあんなことやこんなことを考えてしまって、もう脳からあふれて耳から汁が出てくる。主にえろい方面の汁が出てくる。
はっ。そんなNHKの大河ドラマみたいなでかい話になるはずがないではないか。あの主題歌のでっかさと、常に旅立ちの示唆があるものでついうっかり汁が出てくる。せめて1年ぐらいは小汚い労働者と美しい貴族たちの間で、歌って踊って暮らしていけたらいい。母とか王子さまはさておいて。
ちびバイクをバイク屋さんに持っていく。最近バイクの排気音が大きくなったので調整してもらいたい。燃料の量が増えて回転数が上がっているのかと思っていたらそうではなかった。店の人はエンジンをかけると音ですぐに分かったらしく、エンジンのあたりを工具でちょこっといじると、音が静かになった。排気管がゆるんで消音機の手前で排気ガスがもれていたために騒音が大きくなっていたのだった。あと、後輪が気づかぬうちにすり減っていたので交換してもらう。6,800円を要した。
近所の店を5軒ほど回ってみる。「お腸婦人」を発売日前に店に置いていないかと探してみたけれど、見つからない。箱買いして写真に撮りたかった。
花粉前線異常あり。先週のなかばからどうにもくしゃみが増えていた。今日の昼間にちびバイクで外に出てみたらばアナタ、花粉がすごいじゃありませんの。花粉じゃないのかもしれないけれど、なにか粉っぽいものがわたしの鼻と目を刺激する。わたしの感覚器官が空気中の粒子をやたらと検出する。いや困った。
お腸夫人をたずねて三千里。
会社帰りに「お腸夫人」(ダイドードリンコ)を探すことにした。夜遅くに開いている店といったらコンビニしかない。通りがかった店すべてに入っては、飲料水や健康に悪そうななんとかドリンクだとかの置かれた棚をじろじろと見る。冷たいのも温かいのもすべて見回す。そしてすぐに去っていく。
うむむむ。今日は「全国のコンビニエンスストアおよび量販店等」でわたしのような客が入っては出ていったはずなのである。「お腸夫人」を探し求める新しい物好きの誰かがきっと店に入ったり出たりしたはずだ。わたしが飲料水の棚をながめている間、きっと店員は「この人もお腸夫人を探しているのだな」と思いながらほくそ笑んでいたに違いないのである。そしてそして、4軒の店鋪に入ってみたがお腸夫人は見つからない。名前が恥ずかしいので発注できなかったんだろうか。クララの意気地なし!! このアーデルハイドが月に代わってお仕置きじゃああああッ。
……はあはあはあ。家にたどり着くまでに通る最後の店鋪に入ってみたらば。身体に悪そうななんとかドリンクたちにまぎれて「お腸夫人」が見つかった。「お腸夫人140円」と書かれた札が棚の板の側面にかかっていて、その棚の上の1列にはきれいにすき間が空いていた。売り切れ、である。
ああ。やっぱりそうだ。全国の健康と美容が気になる紳士淑女の諸君が買っていったに違いないのである。そして遅れてやってきた諸君は店を行けども行けども手遅れだったのだ。ああ。さっきは意気地なしなんていってごめんね、ロッテンマイヤーさんのことを悪く思わないでね。ああお嬢さまはいずこへ。どこへ行かれたの。ああああ、お嬢さま。このロッテンマイヤー、ゼーゼマン家に3代にわたって仕えましたがこんなことははじめてです。
メイド頭のロッテンマイヤーがここで引き下がるわけにはまいりません。ちびバイクにまたがって、遠くまで走るのでございます。手袋を着けるのも忘れて、家から遠ざかる道を進みます。こんなド田舎……あら失礼、このあたりにそもそもコンビニエンス・ストアなぞあったかしら。困ったわ、旦那さまにどう報告したものでしょう。やっと見つけた店鋪でもお嬢さまはいらっしゃらない。そしてあきらめて帰ってきたという次第なのでございます。
「ミニストップ」という店鋪は、売り切れていたとはいえ、ちゃんと仕入れていたようなのでこれから毎日通うことにする。その他の店鋪は仕入れてもいないように見える。クララの意気地なし!! うううう。まさか本当に売り切れるとは思わなかった。
麗華お嬢さまの記念写真。
今日の朝、会社に行く途中で「ファミリーマート」に寄ってみた。今日の2軒めである。そしたらば、なにごともなかったかのように、身体に悪そうななんとかドリンクの棚の中にいらっしゃるのである。昨日の晩には見つからなかったのに、今日はいらっしゃるのである。竜崎麗華お嬢さまが。
いやいやいや。ちょっと拍子抜けである。わたしの中ではお嬢さんを探し求めて1週間ぐらいの計画だったのに、もう見つかってしまうとは。きっと昨日、この店にきたときにはまだ仕入れていなかったのだ。わたしが店に寄ってから、あと2時間ぐらいは「3月3日」なのだから、わたしが去ったあとに入荷したのならば発売日にちゃんと店頭に置いていたのだ。きっとそうだ。そういうことにしておこう。クララの意気地なしだなんていってごめんなさい。
いやはや。あたくしもいい歳して恥じらいが残っているので、ちょっと手に取るのをためらってしまう。実物を前にするとなかなか恥ずかしいのである。だって、絵柄が少女まんがなのですもの。わたしはおやつと「お腸夫人」2本を手に取って、レジスターの前の店員に渡す。おやつと飲みものを買っているだけなのにどうしてこんなに恥ずかしいのか。
さて。これを会社で飲む勇気はわたしにはなかった。職場の人がこの魅惑的な瓶に魅せられたりするかもしれない。もう大人気かもしれない。それ自体はいいのだけれど、なんとなくこの日記と会社との接点が生まれることに危険を覚えるので飲まないことにした。
その15時間後。いまあたくしの机の上にお嬢さまがいらっしゃる。正面像および背面の拡大を示す。あらためて見るとやっぱり変である。ただでさえ縦ロール髪とテニスという不釣り合いな組み合わせのキャラクターなのに、そのうえ腸である。まっすぐに敵を射ぬく視線で、腸である。
ちなみに飲料が泡立っているのは、ついうっかり机の不安定な場所に置いていたために、目を離している間に床に落下してしまったためである。最後に上面像を示す。瓶のふたにまでお嬢さまの絵が描かれてあってなんとも恥ずかしい。全体に赤い色がついているのは、カメラのフラッシュの発光を弱めるために指で押さえたら血の色が透けて被写体に照射されたためである。「お腹にはプルーン。覚えてらして。」と「この一本、お腹によろしいのよ!」の2本がそろった。全種類揃ったら記念に飲むことにする。
ちびうさのセル画を落札する。
や、や、やってしもた。ちびうさのセル画をどえらい値段で落札してしまった。最高記録。また借金だ。
父上が風呂場の工事をおっ始めてしまい、風呂場が使えなくなった。なもんで、日曜から銭湯な日々なのである。歩いていけるようなところに銭湯があるわけではなく、車でえんやこら。わたしは運転ができないので家族といっしょにえんやこら。いろんな湯につかったりしているとすぐに1時間ぐらい経ってしまう。最近は入浴に忙しいのである。
血膿がしみ出てくる。
なんじゃこりゃあ。
昨日銭湯に行ったとき、大きな鏡で久しぶりに自分の背中を見た。背中の手術痕が赤くなっている。ふさがった背中の皮膚の下にある洞窟に血がたまっているのである。なんだか一昨日銭湯に行ったときから背中がしみると思ったらこういうことだったか。土曜になったら病院に行こうと思っていた。
いま背中に指で触れたら妙に湿っぽい。触れた指が妙なにおいを発する。ああ。これはもしかして。背中をティッシュペーパーで軽くぬぐってみると薄い赤色の液体が付着した。血液と膿である。これはまずい。明後日まで待てないので明日病院に行くことにする。こりゃほんとに、背中の腫瘍が治るという自信をなくすのに十分だ。
なんじゃこりゃあ。などと言っている間に、ちびうさのセル画が他の誰かに落札されていた。ううう。全身の水着姿だったのに。
麻酔が効かない。
病院に行く。背中を切ってまた縫合する。
まず麻酔の注射を打ってからメスで切りはじめる。ウェディングケーキに入刀です。ざく。これが痛い。ああ痛い。麻酔を追加する。すぐに効かなくなってくる。たぶん、手術痕のあたりが化膿していたので麻酔が効きにくくなっているのだ。なぜ効かなくなるのかは知らないけれど、いままではそうだった。
少し切ったのは、ふやけてやわらかくなった患部をこのまま針と糸で縫い合せることができないからだと思う。針といっしょに「40のナイロン」が何度も行ったりきたりしてまた痛い。ああ痛い。もう痛い。
前回の手術で縫合した部分の真下が空洞になっているために、縫合した部分の中心ふきんの強度が低く、破れてしまったのだと思う。銭湯で、圧力の高い水流でごぼごぼとなっているところに入ったりしたのが直接の原因かもしれない。そして、また風呂に入れなくなってしまった。
むはー。今日届いたセル画はなかなか破壊力が強い。さすがは借金6万円なのである。もう可愛いとか愛らしいというのを通りこして、神々しくもエロティックでなにもかもが吸い取られそう。
背中の手術のあと会社に行く。でも背中が痛いので早く帰ってくる。帰り道で今日もお嬢さんを探すの巻。
まだ回っていなかった店でさっそく発見する。2本買ったので先日の2本と合わせて記念撮影する。また今日買った2本の拡大図を示す。「お飲みなさい、お腹のために。」および「手加減しなくってよ!!」であることが確認できる。残すところ1種類である。
また、お嬢さんの麗しい肖像の右下に説明が書かれてある。
お蝶夫人
(C)2003山本鈴美香
「エースをねらえ!」
と書かれてある。著明な人が広告の中に写っていたりすると右下に名前が載ったりするけれど、そういう感覚なのであろう。こういうのはけっこう珍しい。たとえば「近鉄あやめ池遊園地」の広告の右下に、
春風どれみ
(C)2000東映アニメーション
「おジャ魔女どれみ♯」
とか、
月野うさぎ
(C)1996武内直子
「美少女戦士セーラームーンセーラースターズ」
なんて書くだろうか。書かないと思う。たぶん(C)のつく行だけしか載らない。キャラクター名までは書かないのである。わざわざ名前が書かれてあると有名人っぽく見えてしまう。さすがは主人公よりも目立つお嬢さんなのである。
それとは別になんとなく違和感がある。ここにお蝶夫人というあだ名が書かれるのが気になる。こんな派手な髪型でテニスに興じるお嬢さんは、わざわざ書かずともお蝶夫人に決まっているではないか。竜崎麗華と書いてあったほうが、より悪ふざけがホンマもんに近付いたと思う。
寝て忘れる。
また病院。前回よりも接合部分が小さいので早く治療は終わると思いたい。
日本橋に部品を見に行こうと思っていた。制御用のマイコンとアセンブラで遊びたい。本も探したい。でもあまりにお金がないので思いとどまる。
毎月健康保険料を13,000円ぐらい払っていて、そのうえ手術と治療でお金が出ていく。仕事にも影響が出ていてまずい。まずいけれどセル画は買う。麻酔と抗生物質と痛さが一体になって、ただでさえあんまし性能のよくないわたしの思考がちょっとまずい。もう金銭感覚がナンボのモンかと。でも思いとどまる。
病院から出ると雪が降っていた。帰って寝る。もう寝るしかない。風呂に入りたいし買いものもしたい。でも寝て忘れる。
地球外知性体のアレの日本国内の順位が1,000位に達した。また、今月末にも世界順位20,000位に達する見込み。
部品を買う。セル画を整理する。
やはり欲しいと思ったものは手に入れねばならない。日本橋に向かう。銀行の口座に10,000円も残っているではないか。5,000円を引き出す。
シリコンハウス共立。マイコンの勉強用といえば今時の最新流行はPICかなあと。PICの本1冊、石2個、ICのZIFなソケット。40ピンのソケットは2,200円もする。高っ。まずはPICのライターを組み立てようではないか。周辺回路は会社でアレすることにする。
わんだーらんど。まんが家、森薫のサイン会の最中だった。奥のふだん使わないほうのカウンターの前に行列ができていてびっくり。行列の間をすり抜けて、澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」[8]を手に取る。
うどんかカレーが食べたいけれど、100円のチョコレートをかじってがまんする。
セル画がたまってきたのでまた久しぶりに整理する。
ちびうさのセル画その87。まもちゃんと二人。なんだか驚いている。新型セーラー夏服。
ちびうさのセル画その88。倒れるスーパーセーラーちびムーン。顔アップ。目がうつろ。
ちびうさのセル画その89。大人の身体を得たちびうさがペガサスとならんで立っている。うさぎのパジャマ。目を閉じる。
ちびうさのセル画その90。ガラス窓に張り付いて驚いている。旧型セーラー夏服の赤色。
ちびうさのセル画その91。奈落の底に落ちていく。新型セーラー冬服。
ちびうさのセル画その92。まもちゃんの腕にしがみついている。新型セーラー冬服。うさぎ型背負いかばん。
ちびうさのセル画その93。ベッドに腕をついて横目でなにかを見ている。新型セーラー冬服。線目、黒目アリ、白目ヌキ。
ちびうさのセル画その94。うつむき加減。新型セーラー冬服。
ちびうさのセル画その95。画角の外側にいる背の高い二人と手をつないで歩いている。旧型セーラー夏服の赤色。
ちびうさのセル画その96。水着姿。耳をすましている。胸から上のみ。手前に手すりのようなもの。
ちびうさのセル画その97。低い位置でなにかを見つけたようなしぐさ。新型セーラー夏服。
ちびうさのセル画その98。高い位置になにかを見つけて驚いているスーパーセーラーちびムーン。トレース線の退色が激しい。
ちびうさのセル画その99。公園にある木の橋の上で立って池を見ている。縦長の大きなセル画。黒いリボン。淡い黄色のセーター。背後に5人組。159話「ちびうさの小さな恋のラプソディ」にこんな絵があったような気がする。
ちびうさのセル画その100。いすに腰かけて正面を向いている。ひざの上のダイアナの口を両手でおさえてだまらせている。新型セーラー夏服。色トレースで顔に汗が描かれている。縦長の大きなセル画。
「明日もハナマル元気になれ」を調査するため、CD「きんぎょ注意報! ヒット曲集」を聞いていた。「わぴこちゃん音頭」の冒頭のかないみかの台詞を聞いて倒れそうになった。はよーん、わたしわぴこだよ。もう12年経ってしまった。
ところで「明日もハナマル元気になれ」と「明日もハナマル元気になあれ」は指すものが異なるらしい。後者は「きんぎょ注意報」の次回予告でわぴこが叫んだ台詞であるらしい。正解はこっちのようだ。
やっと父上の許しが出たので風呂場を使う。背中がアレしているのでさすがに銭湯に行くことはできなかった。風呂場でアクロバティックな動きで髪を洗浄する。それから日本橋に出かける。自分自身が汚いと思いはじめると外に出られなくなる。
第6話「母娘をむすぶ舞踏会の日記」の巻。
う、ううう。ハービーとT.J.のリビングストン兄弟萌えー。誰も間違ったことは言っていないのに、ちっともうまくいかないってのはよくあることだ。
ナージャ、ケンノスケ、T.J.、迷子の少女の一行は、ナージャの母の日記にあった画家のマレーに出くわす。マレーは母と舞踏会で踊ったという。貴族に取り入って肖像を描いては小銭を稼いでいたマレーは、お嬢さんの一言で目覚めて自分の描きたい絵を描きはじめるってなぐらいである。若かりしナージャの母に魅入られちゃったのである。
マレーはナージャに母のことを聞かれて、遠くに目をやる。ここはやっぱり、すごい思い出にひたっていると思いたいではないか。ナージャも知らないあんなことやこんなことを。T.J.がパリに来たばかりのナージャの手に接吻したように、画家は年端行かぬエトランゼにパリの夜のしきたりを、コルセットのボタンを外しながら教えてあげたに違いないのDeath!! ……はあはあはあ。そんなことをマレーが遠い目をした一瞬のうちに考えたのだけれど、マレーは母のことをよく覚えていないのだと言った。妄想終了。
1,000円を切る。
財布の中身が1,000円を切った。銀行の口座も空になった。うーん。すごい。給料日まであと2週間。そしてセル画を2点落札。働いてなければこうはいかない。
会社帰りに病院に寄る。久しぶりに自宅の湯舟につかる。今日は病院で背中に防水のフィルムを貼ってきたので、風呂に入れるのである。
足したり引いたり飛んだり。
MicrochipのPICマイコン用の開発環境MPLABを落っことしてさわってみる。デバッガもついてるのかー。短いコードを書いてPC上で動かしてみる。
コンパイラがないのでアセンブラで書くのだけれども、高級言語しかさわったことがないから、アレもないしコレもないと考えこんでしまう。いやはや、さすがPICなのである。本当に、値をあっちからこっちに動かして足したり引いたりしかできない。短いコードでも動くとちょっと感動する。素人目にも分かる命令セットの少なさ。大小比較はどう書くのか、とか、ループをどう書くのか、とか小さい技をたくさん仕入れてすぐに使えるようにしておかないととても使えそうにない。こりゃあ最初のしきいが高い。というわけで教科書を買わねば。
日本橋でぎゃふん。
会社帰りに日本橋に行く。資料を買おうとして部品の店に行ってみる。水曜は休みだった。ぎゃふん。
さぬきうどん100円と書かれた店に入ってみる。280円の釜揚げうどんがあんましおいしくなかった。ぎゃふん。ちくわの天ぷらが揚げたてでおいしかった。
梅田までえんやこら。資料を買って帰る。浅川毅「PICアセンブラ入門」が薄くて楽に読めそうなので買ってきた。2,500円もする。東京電気大学出版局めー。Cならさわったことがある、というような人に楽にアセンブラの作法を理解させるような本がない。Cなんかだと入門から中級上級といろんな本があるのに。自分で部品を買って工作してLEDをぴかぴか光らせたりしながら身体で覚えろという、古典的な感じものしか見つからない。マイコンの用途からしてそれは決して間違ってはいないのだけれど、入門書しかないのが困る。もうコンピュータの歴史とか、ラベルとニーモニックとオペランドとコメントの順に書きます、とかそんなページはもういいから。
再手術から1週間。
再手術から1週間経った。会社帰りにまた病院へ行く。土曜に抜糸することになった。
薬をあんまし飲まないのでたまってくる。
はじめての焦げつき。
んゴ。魔法のカードの返済期限をすぎていたらしい。あと1月ぐらいあると思っていた。会社で使う部品だとか本だとかの代金を立て替えていたので返せなかった。はじめて債務を焦げつかせてしまった。
そして。こんなまずいときに「セーラームーンスーパーズ」の、ムーンとちびムーンの2段変身の場面のセル画が出品されてしまう。
明日のJRのダイヤ改正で小浜線が電化される。お金がアレして遊びに行けずじまい。
いきなりアセンブラで書きはじめたら、最初は調子よく進んでいてもコードが長くなるほどにわけが分からなくなる。ううう。Cならものすごく短いはずなのに。Cで書いみたら本当に短かった。たいした論理じゃないんだと思って、Cのコードを読みながらアセンブラに移植してみたらばあっさり動くではないか。ううう。わたしはアルファベットと数字を書いたり消したりしているうちに、論理を記述することを忘れていたのだった。来週はシリアル通信あたりで遊びたい。
糸があと2本。
朝から病院に行く。2本を残して抜糸したと医師は言う。いったい何本の糸が入っていたのだろう。
その数十分前。となりから大きな声で話すのが聞こえてくる。おばさんが大きな声で医師にまくしたてている。聞きたくはないのだけれど、聞こえてしまう。まず的外れな質問をする。医師がそれに答えて説明をしているとそれをさえぎって、また話のつながらないようなことを言いはじめる。これをくり返す。医師は何度も同じことを説明するので、聞きたくもないけれどこっちまで疲れてしまう。
このおばさんはいかなる場合においても自分は悪くなくて正しいという立場で、問題が起こると自分が被害者であると信じているのだろう。そのおばさんの家族が交通事故にあったことは気の毒だけれど、交通事故が起こらなくても、どんな話をしても疲れると思う。いやいやいや。見ず知らずのおばさんの話なんかちいとも聞きたくないのだけれど、わたしは寝台の上で背中を出したまま、その医師がこっちの部屋に来るのを待っているのだ。このおばさんの話の長さが気になってしまう。
事故で家族が記憶喪失となった。失われた記憶と残された記憶。事故のあとに思い出された記憶と、まわりの人から教えられて埋められていく記憶、はたまた本人やまわりの人の勘違いなど、観察されるできごとはいろいろあり、事故が患者の個別の記憶についてどんな影響があったのかの判別はものすごく難しい。おばさんと患者の間の思い出のひとつひとつは残念ながら外科医の知るところではない。そんな事情をこのおばさんに分かってもらうのはたしかに難しかろうと思う。でもそういう難しい話でなくてもこのおばさんは難しくしてしまうからいつまで経っても話が終わらない。気の毒なことだけれど、家族のことを思うならもうちょっと人の話を聞いたほうがいいと思うのと、あとわたしは背中を出しっぱなしで寒いのであった。
病院を出て日本橋に向かう。
難波の地下街でうどんを食べる。機械で生地を延ばして延ばして、細く切って麺ができる。これをゆでたり洗ったりしてうどんができあがる。これがうまい。店で冷凍されて売っているちょっと高めのうどんもおいしいけれど、この讃岐うどんのようなもにょもにょ感には及ばない。
日本橋の電気街に着く。会社で使う部品を集める。大学の研究室の先輩と後輩に同時に出くわす。ものすごく久しぶりでこりゃびっくり。
夕方から会社に行ってPICライタを組み立てる。コードの読み書きはできた。電源ラインに置いたLEDがさっそくお亡くなりになってしまい、おだやかではない。
声が菊池さん。
第7話「仮面舞踏会のワナ」の巻。
怪盗黒バラが出ているのをはじめて見た。ナージャが金持ちの青年二人と黒バラさまに囲まれてむはー。なんだかこの踊り子さんは行く先々で誰かに気に入られてしまう。「バラのつぼみちゃん」ですってよ。うくくく。仮面舞踏会では黒バラさまに腰に手を回されて「なんて乱暴な人」「でも上手いわ……身体が羽根のように軽くなってく」なんて言うので困ってしまう。
黒バラはナージャに貧しい人のために盗みをやるのだと言った。なぜかはわからないけれど、黒バラは金と暇をもてあました連中を憎んでいる。「貧しい人のために」なされるありきたりな方法ではなく盗みを選ぶというのは、きっと彼の趣味なのだ。「貧しい人のために」というのはその趣味にくっついてくる小さな理由に思える。
あとモンテルラン夫人がおばさんになり切れずにあか抜けないと思ったら、声が荒木の香恵ちゃんだった。こんな役も演るのかー。
東京国際アニメフェア2003の03/22のステージにナージャがやってくる。東映アニメーションのwebを見ると出演者は「ナージャ」だと書いてある。
「本日のゲストはー、お忙しい中はるばるロンドンの歌劇場からお越しいただいた、ミズ・ナージャ・アップルフィールドでーす」
「(同時通訳)こんばんわ日本のみなさん。いままでわたしは世界中を旅してきましたが、113歳にして日本の子供たちに会うことができてたいへん光栄です」
おおおお。……そんなアホな。やっぱり着ぐるみなのかー。ゲストは、ナージャの声を演っている小清水亜美と、ナージャキッズ。「キッズ」って複数形なのかー。ううう。なんだか気になる。あと小清水亜美のホンマもんの「け・せら・せら」が聴けると思われる。倫敦巴里は遠いが東京も遠い。
あと、ナージャのCDって本田美奈子「ナージャ!!」しかない。早くシングルじゃないCDを出しておくれ。
さいきん妙にここの参照数が多いと思ったらgoogleの画像検索から毎日わんさか参照がある。
まず「ちびうさ」で検索する。すると、あまたのちびうさのイカした絵や写真に混じってわたしの持っているセル画の画像が出てくる。2枚だけ出てきてあとは省略される。その他の絵も出力させるとセル画がもうわんさか出てくる。おおすごい。さすがは安いのを中心に100枚も集めただけのことはある。もしセル画を探している人が多いんだったら、セル画を日記から独立させたほうがいいなあ。
「ランジェリー戦士パピヨンローゼ」のDVD版のキャストとスタッフの名が公開される。ん。んんん。つぼみの声は菊池志穂って書いてあるではないか。えろいゲームとかで見るような人の名前ばかり並んでいるのを想像していたけれど、菊池志穂ですよ奧さん。ああそうか。18歳未満お断り作品じゃないってことなのね。ちょっと残念。
パソコンを修理する。
朝から病院へ。残り2本の糸もなくなる。でも背中をふたしているガーゼはまだなくならない。
会社に実験用の計算機の部品が届いた。大喜びで組み立てはじめる。CPUクーラーを固定する金具がとても固い。ラジオペンチでつかんで押し込んでいたら、うっかりすべらせてラジオペンチの先をメイン基板にざっくりと叩きつけてしまった。
とりあえずそれは見なかったことにして組み立てを続ける。あれこれ接続して電源を入れると、うんともすんとも言わない。主記憶を他の計算機と交換しても動かない。CPUを外したり取り付けたりしても動かない。再びメイン基板をながめていると。先ほどのラジオペンチの事故現場で、基板に傷がついているのが見つかった。凸レンズを使ってよく見てみると、その傷は細い銅箔の信号経路を押しつぶしていた。おやまあ。CPUのすぐそばの、配線がびっしりと詰まっているところである。
事故現場周辺の絶縁用の膜をがりがりと削る。削ると銅箔の細い線が露出する。ここをさらに削って押しつぶされた配線を取り除く。露出した銅箔に溶けたはんだを塗る。はんだは銅箔の部分にだけ付着する。そして別に用意した細い銅線を、銅箔の事故現場をまたぐようにしてはんだ付けする。
これで計算機は動くようになった。高速な信号が通過するであろう経路に傷をつけてしまったので、性能は落ちてしまったかもしれない。
ちびうさの変身シーンのバンクのセル画は、落札期限の直前にわたし以上の高値がつけられて落札されていた。アンタには負けた。ちょっとだけほっとした。
200W電源でも動くではないか。
会社の新しい計算機をいじる。Athlon XP 2400+の2GHzの駆動を、15x133MHzから11x180MHzに変更するとちょっとだけ速くなった。地球外知性体の例のアレを1ユニットあたり2.7時間ほどで計算できる。MicroATX用の薄型匡体でここまでやれることが分かったのは収穫だった。いかにも小さい箱に収まった200Wの電源でも十分動くではないか。
医師の見立てでは、あと2日で背中を覆うガーゼを外すことができそうだ。
今後の見通し。
会社の組織がどえらく変わるらしい。でも、この職場はほとんど変わらない。さっき分かった。
これからどうしていきたいのかという方針を誰も教えてくれない。最高に経営の責任を取っちゃう一番えらい役員の人がいて、この人が一人で会社をこうするんだと演説しているだけだ。まあそれはいい。その方針に応えて、事業部とか部とかいった単位でどうしていきたいのか、そのためにまず1年後はこうするといった説明がない。
さっき、このあたりの事業部がそれぞれ名前が変わってそのまんま残ることが分かった。稼いでいるから誰も文句が言えないんだろう。なので、すき間産業のそのまた谷間に入りこんで自由と不安の日々を過ごすあたくしとしては、もうしばらく仕事したり遊んだり借金を返したりしながら暮らせそうでひと安心。
治療が終わる。
今日は忘れずに駐車場の予約券をもらいに行く。午前7時40分。
明日が休みだということに昨日気がついた。こりゃびっくり。明日は静かに仕事しよう。
どうも人事の人が3連休の間に職場の再編についてまとめるらしい。そうか。この期におよんでまだ決まっていなかったのか。どうりでなにも聞こえてこなかったわけだ。
会社帰りに病院に行く。医師が傷口がきれいにふさがったのを確認して、治療が終わった。もう、背中に貼られた粘着テープに皮膚が引っぱられて痛い思いをせずにすむ。
ナージャのCDを買う。
昨日、はだかになって背中を鏡で見た。傷口は平坦になって縫い目も目立たなくなっているけれど、赤くはれ上がっていかにも手術痕だった。
あああ。しばらく背中と電子部品と計算機にかまっていて、お腸夫人の探索を忘れていたー。
ダイドードリンコで商品モニターの募集が始まるということを知っていたのだけれど、そのまま忘れていた。新商品を1週間飲み続けて感想を報告するらしい。これはもう応募するしか。ぜひともっ。わたしに感想文を書かせてくださいっ。耳から紫色の汁が出てきそうなほどの勢いで飲みますとも。
また日本橋へ向かう。
天気がいい。なんとなく阪堺線の恵美須町駅を撮ってみる。建物の木造っぷりがまた。あと反対側。線路の向こうのほうに見える灰色の建物の妖しさが気になる。
ディスクプラザ。「ナージャ!!」が急に欲しくなる。でも見つからなかった。残念。
ディスクピア。CD、本田美奈子「ナージャ!!」を見つけた。このナージャの絵を見たら買ってしまいますわ。もう買うしか。買う。エスカレーターのそばに広告の紙が積んである。そこの壁に「チラシをちらかさないで」と書いてある。チラシを散らかす。いやはや今日も大発見ですよ。
その他会社の計算機で使う部品をあれこれ買う。
難波でうどんを食べる。さらに1玉100円でうどんの麺を売っているので買う。もう夕方になってしまったので会社には行かずに帰る。
帰ってきてからナージャのCDを聞き続ける。「ナージャ!!」といっしょに「étoile -星-」という曲が入っていた。作曲が奥慶一なんだけれども、どこかで使われるんだろうか。
さて。「ナージャ!!」がとても難しい。CDを聞きながらいっしょに歌おうとしても、うまくいかない。
みんな笑顔で会えたら争いもきっとなくなる
こんなにも楽しくなる世界は広いけどひとつね
3行めでいきなりつまずく。もうまるっきり歌詞がずれてしまう。「みーんなえがおであえーたらー」の「な」がものすごく短い。「こんなにも」の「も」、「楽しくなる」の「る」も微妙にずれてしまう。本田は力まずにきれいに歌っているけれど、ものすごく難しいではないか。
「夢がかなう日まで」をおんなの子の気持ちで叫べるようになるのが目標なんである。その前の部分をきれいに歌えないと叫びが生きない。ゆーめーがかなーうひーまでー。
お姉ちゃんもの。
昼ごろ職場に行く。雑用をやっつける。
次の実験をはじめる。行き詰まる。部品を買いに行く。
梅田で999円のステーキを食べようと思ったらお金が残っていない。ステーキを食べると電車に乗れなくなってしまうではないか。おとなしく家に帰ってカレーを食べる。
久しぶりにえろいゲームの新作を調べる。
「姉(ねえ)、ちゃんとしようよっ!」(きゃんでぃそふと、初夏発売予定)は珍しくもお姉ちゃんゲーである。主人公には6人の姉がいて、それぞれを「お姉ちゃん」とか「姉貴」とか「お姉様」だとか呼ぶんである。おおお。このパチもんくささが気になるではないか。「お姉ちゃん添い寝システム」に「お姉様罵倒システム」っ。本気で欲しくなってきた。
「お姉ちゃんの3乗(おねーちゃんきゅーぶ)」(Marron、5月発売予定)なんか、ピンクの髪のお姉ちゃんが「謎の時空湾曲」により3人に分裂する。もうなにがなんだか。ピンクの七夏お姉ちゃんを返せー。
「アネもネ」(PINE、5月発売予定)もまたお姉ちゃん6人もの。地球侵略を企む悪の宇宙人が街にやってきた。宇宙人がまぎれこんで、5人のはずの姉たちが気づかぬうちに6人になってしまう。ぶはははは。アホだー。
もう悪ふざけなのか、姉への過剰な思い入れゆえなのか、三作ともかなり変だ。こんなのを出していて会社は大丈夫なのか心配だけれど、このままへんてこさを突き詰めてほしいのである。
派手に昼寝。
第8話「折れた翼と恋の涙」の巻。
うー。うー。書くことがない。ちゃんとした話になればなるほどわたしにはもう、書くことがなくなる。シルヴィーが朝目覚めたときにはラファエルはもう行ってしまっていた、というくだりでわたしは一人うくくくと笑っていた、なんてことは恥ずかしくて書けないのDeath!!
うはー。演出が山内重保だー。冒頭から情報量が多くて困っちんぐ。最後の二人のデュエットから朝にいたるまでのくだり、もうここを観ずしてどこを観ますかナージャさん。
ううう。書けねえ。もうアホなことしか書けない。アホなこと9に対してへんてこなこと1の割合で配合されているわたしの脳では「コメットさん」とか「どれみ」のまじめな感想はもう書けない気がする。年下のお姉ちゃん萌えー、とかnForceチップセットのママン(マザーボードのこと)の配線萌えー、とか叫びてえ。
今日は派手に昼寝する。暗くなったので起き上がってカレーを食べた。「ナージャ!!」を聞きながら日記を書いていたら、父上が背後にいた。帰ってきたらしい。
母上のそのまた父上はそろそろ先が長くないと聞く。肝臓がんでもう助かりそうにない。久しぶりに両親が母の実家まで会いにいったらば、いまは薬が効いていて元気に植木の剪定をやっていたりするらしい。でも、もう助かりそうにない。と、誰もが思っている。
腰に感じる痛みのことを腰痛という。
昨日、派手に昼寝しているうちにのどが痛くなった。その痛みはちいとも治まることはなく、今日の朝になっても痛かった。せきも出る。今日の昼になると熱っぽくなってきた。いまは腰が痛い。ああ、これって。またもや風邪ではないか。
昨日の昼間はとても暖かかったので窓を開けて寝ていた。それがよくなかったのだろう。温度が思いのほか下がっていたのか、あるいは花粉にのどをやられたか。腰が痛いので今日はさっさと寝る。
せきが出る。
朝起きたら風邪の症状はかなり軽くなっていた。でも、せきが出る。もう細菌とかウィルスとかその他大勢の方々には入ってきてほしくない。やっぱり背中の穴からお邪魔しますなんだろうか。
残業手当88,448円、休出手当7,047円、アレしてナニして185,311円。
せきが出る。あなたは来ない。
今日もせきが出る。たくさん出る。
うむ。給料が出たらついうっかりお買いものである。日本橋に向かって、まず、たこ焼きを食べる。
ちょっと前まで、帰りの電車賃がなくなるから食事ができなくて、105円のチョコレートでがまんしたりしたものなのに。表紙に縦ロール髪のお嬢さんが描かれていて珍しいというだけの理由で、絵柄が趣味じゃないのにえろいマンガを1冊手に取っていた。あと、少年がおねいさんにいじめられるだけの本を1冊。
あと、会社の計算機用に主記憶の板を1枚。
風邪とコーヒー。
分かった。今週ずうっとふわふわした感じがするのは、風邪ぎみだからだ。
今日はついうっかり缶コーヒーを3本も飲んでしまったので、もうすっかり酔っぱらってしまった。風邪の酔いとコーヒーの酔いが合わさって、はじめて今週ずっと酔っぱらっていたことに気がついた。いやはや、話していても言葉が出てこなかったりしたのは風邪のせいだったのか。駅の階段を降りて、薄暗い地下通路の壁に貼ってあるポスターが頭が痛くなるほど色鮮やかだったので、わたしは酔っぱらっているんだとあらためて思った。そうかそうか。そして今週はずっとその日のできごとを思い出せなくて、日記が短いのだった。
ドーターメーカーを買いに行く。
「ドーターメーカー」を買おうにも、もうソフマップが閉まっている。夜の9時まで開いていると思っていたけれど、8時で閉店になってしまった。メッセサンオーはまだ開いていた。水曜は閉店だったけれど、稼ぎどきの金曜は遅くまで開いているのである。うむ。
帰りにラーメンと餃子を食べる。
そうだったのかー。娘は豹変する。恐ろしい顔の篠たんが父のわたしにあんなことやこんなことを。いやはや、萌えーでラヴラヴーな話に違いないと油断していた。箱を見ると、
“娘”育成調教開発アドベンチャーゲーム
と書いてあるではないか。そうかー。ナニでアレな感じなのかー。
娘がやってきた日から、主人公であるわたしはだんだんおかしくなっていく。寝床で泣いている娘を見ておかしくなってしまう。風呂場に入ってくる娘に背中を流されながらおかしくなってしまう。ベッドに入ってきた娘に手を出すのをぐっとこらえる。だんだんおかしくなっていくのが、ふしぎな薬物のせいだとは気づかずにわたしは、ついに娘とナニしてしまうからもう大変。
ある日、目が覚めると、娘は身動きのできないわたしの調教をはじめる。いじめられマニアも満足。どこでどう間違ったのか、娘がわたしに復讐をする話に最初に出くわしてしまって、こりゃびっくり。
昼寝、から揚げ、やわらかいっ。
せらみゅの5月のイベントの切符を手に入れるため、チケットホン松竹に電話する。午前10時半ごろつながった。5/3の午後で1枚。中ほどの列の中央。神戸公演より楽だった。
会社に行くつもりが昼寝の誘惑に負けて行けなかった。明日こそはたまった仕事をやっつけに行くことにする。夕方から難波に出かけていく。
電車の中で、向い側に座っているおじさんが、鶏のから揚げを食べていた。あと40年もしたら、わたしもこうなるんだと思った。
……や、やわらかいっ。酒を飲んでいないのにまだまだ酔いが続く。まだ感覚が鋭くなったような感じが残っている。もう、向かい側のきれいなおねいさんよりも、隣のおねいさんの脚の皮膚と筋肉の間の脂肪の層のやわらかさが服の上からわたしの手の甲に伝わってきてどきどきしてしまえる程度に、感覚が鋭くなっている。電車の痴漢のおじさんの一歩手前。
数日前、地球外知性体のアレの世界順位が2万位を切っていた。そろそろ頂上にいたる勾配がけわしくなってきた。もう1台増やしたい。
うがー。もうかなり駄目っぽい。今日メールで届いたウィルスさんの2通めを見て驚いた。わたしがわたしに向けて出したことになっている。いやはやすごい。FromもToもあずまさん。経路を調べてみるとFromが偽造されているのが明らかで、そこにわたしのメールアドレスが入っている。ということはですよ。やっぱり、わたしのメールアドレスが入ったメールが、わたしの知らない間にこの世の誰かのもとへわんさか出されているのであろう。もうかなり駄目っぽい。
差出人と宛先が同じ名前。
昼から出社。仕事終わらず。おなかがすいたので夕方帰宅。
やきにくくりぷうぴ。なんの暗号なんだ。
う。今年のせらみゅは「スーパーズ」という予想に反して「スターズ」らしい。以前からうわさには聞いていたけれど、すでにチラシができているらしい。ぎゃふん。スーパーズじゃないんなら、今年はあんまりがんばらないでおこう。
うへー。またあずまさん名義のメールが届いた。2通も。いままでの3通にはすべてWin32用のKlezというワームがくっついていて、どれも同じ経路で送られている。わたしの名義で、宛先もわたしという珍しい組み合わせのメールが2日間で3通も出ているのだから、きっと本当の差出人は、これ以外にも大量にメールを出しているのだろう。
4回目終了。いやはや罪深い。仕事に倒れた恋人の娘を引き取ってきて、コトにおよんでしまうのだからどっちへ転んでも罪深い。
話の最初から終わりまで、たいした分量ではないのに、篠たんの描かれかたが思いのほか奥深い。親戚の家を出て主人公の家に転がり込むまでにきっとすごいコトがあったんだろう、とか、主人公が篠たんに手を出さなかったとしても復讐の計画は進んでいるのが透けて見えたりだとか、ちょっと楽しい。篠たんが死んだ母の復讐のために主人公に迫るのだけれど、篠たんがえろえろなのでお父さん大満足。
1日と16時間が経過した。
おやおや。日曜に「明日のナージャ」を観る機会を逸してしまい、それっきりになってしまった。もう1日と16時間も経ってしまった。おやおや。これは、もう一生観ないか、最後まで観つづけるかという分岐点なのかもしれない。
いま観なければもう、自分の努力が足りなかったとか、あんな無駄な時間の過ごし方をせねばよかっただとか、ますます自分で自分を追いつめてしまう。まあ大変。ああなんてこと。ああどうしよう。そんなことを考えれば考えるほど見たくなくなって、それでも見なければならないという義務感にさらに追いつめられるに違いない。だから、もう、なにもかもがなかったことにしようではないか。明日のあずまさんは昨日のナージャなんか気にしないのである。と、いうことにしておこう。