1週間ぶりの日記。ある日のこと。図書館で借りた本が見つからない。
探したが見つからない。おそるおそる図書館の人にわしの未返却の図書を調べてもらう。やはりまだ返していなかった。その本を三週間ぐらい前に電車の中で読んだことがあったのを思い出す。そんなわけで京阪電車に電話をする。見つかった。7月6日に届けられたとのこと。電車の中で本を読んだのが7月2日だから四日間も座席の上で迷子になっていたらしい。
お忘れ物センターというところに行くが、まだ本は戻ってこない。何日も経つので本は警察署にあるという。直接警察に行った方がいいような気もするが、そこで「その本はあずま(自分で書く)のものですから返してあげてください」というような書類をもらって警察署に旅立つ。ああしんど。
またある日のこと。何週間か前に台風で休講になった授業の補講があった。2つも。
そんなわけで地の果てのわしの家から工学部にやってきた。20分ぐらい遅刻してしまい、そろりと教室に入るといるのは先生だけだった。
2つめ。時間ぎりぎりに補講の教室に入ったら電気がついていない。そばの部屋でその授業の先生は、他の何人かの先生と談笑していた。またかいな。
ここでの先生とのお話がまたイカすのだが、長くなるのでまたの機会に。
「生体システム工学特論」の教室に入るも誰もいない。いるのは先生だけ。そりゃそうだ。8月1日に補講なんかやって誰が来るというのだ。来たのはわしだけなんてな。ははは・・・。で、先生と一緒にやぎさんの動物実験のビデオなんかをのんびり観たのだった。人工心臓をやぎさんにつけて、本物の心臓には血液が流れないようにしてある。暴れないように首を固定して、水平方向には動かないようにしてある。垂直には動くようになっている。麻酔がさめたやぎさんの経過は良好であった。立ったりしゃがんだりを繰り返す。えさをやると食べ飽きたのか鼻先で転がして遊んでいる。
ビデオを早回しにして観る。やはりやぎさんは立ったりしゃがんだりを繰り返す。この手の実験はどうぶつさんを長生きさせるノウハウの固まりみたいなものなんだそうだ。やぎさんの好きな草をさがしてきたり、やぎさんを固定する装置に工夫を凝らしたり。なんとか頑張って何十時間も生きられるようにしても、やぎさんはいつまで経っても不幸なやぎさんでしかない。やぎさんはたとえ人工心臓の不具合で死ぬことがなくても、残りはたいてい自殺してしまうそうだ。
「美術史特論」に続く。そりゃ前回の講義の時に「レポート出したら成績つけとくから」と言われたからといって全員来ないなんてあんまりである。で、またわし一人しか来なかった。他の先生と談笑していた先生は自分の部屋にわしを招いてくれた。成績は「5」をつけといたからねとのたまう。「レポート出してないんです....」とおそるおそるいうと、「あ、もういいよ。手紙でも出しといて」といわれた。なんていい人だ。
部屋に入ると別の先生が来ていた。「こちらね、わたしの授業に出ている学生でね」と紹介される。別の先生を指して「こっちもわたしと同じ京大の出身でね。きみ、授業に出たことある?」と聞かれる。ない、と答えてしまう。後に半年だけ受講していた倫理学の先生であることを思いだし気まずくなる。この先生とこのがっこの行く末なんかを話す。学生が減るこの時代に情報科学部を建て、さらに広島に新しい大学まで作ってしまう法人の拡大路線に疑問をぶつけてみた。「このセンスがわからんのです」
返事はこうだ。「そんなの簡単ですよ。経営者に誰も逆らえないんでしょうね。」....これ以上はここには書かないでおこう。わしも命は惜しい。
今日の昼頃。仕事先から弟が家に帰ってくる。わしはまだいる。弟が日曜深夜の「ミュージックファイル」のビデオを再生した。1曲目は広末涼子で2曲目はマリ姉だった。3曲目は不明。マリ姉の曲とともにブラウン管に映し出された女性は、写真で見たマリ姉とは別人だった。誰なんだろう。ちっとも似てないんだもん。
昨日「キューティーハニー」の劇場版を観に行った。あと「ゲゲゲの鬼太郎」と「地獄先生ぬ〜べ〜」もくっついていた。ついでに「たまごっち」の短いアニメも入っていた。わしの周りは3歳から8歳のこども(女の子比率80%)と親(母親比率90%)だらけである。ま、よくあることだ。
こどもにはいつも新しい刺激を受ける。「地獄先生」のあのへんてこな歌詞のテーマ曲をこどもは歌えるのである。「ばりばりさいきょうナンバーワン」....と合唱できてしまうのである。今までなんて格好悪い歌詞かと思っていたが、合唱を聞くとすごく格好いい歌詞のような気がしてきた。ちなみにアニメの内容はえろえろであった。
「鬼太郎」は悪者が塩沢兼人さんだから許す。ってことにしておこう。
で、キューティーハニーであるが、時間が短すぎる。40分ぐらいだったか。1時間欲しかった。うさぎしゃんのように。なっちゃんと青児さんがさらわれるというなんともそそる話だったのに。もうちょっとなっちゃん(と青児さん)が縛られたり服を脱がされたりという描写が欲しいところ。・・・じゃなくて、ていねいに作って欲しかった。
話は全然違う方に進む。中島らもの「こらっ」というエッセイ集の中に、異文化に触れる態度についての記述がある。著者は、男性同性愛の人に向けた雑誌を集めて読んでいた。中年の男性の裸の写真や同性愛の人向けの情報に接し、あまりにおかしいので腹を抱えて笑ってしまう。しかし、これを読む人は笑うどころか欲情さえするのだから笑っては失礼、と思い直し読み直すがやはり笑ってしまう。ここで考えを変える。笑うのは仕方がないのだと。ただし男性同性愛でない人が男性同性愛の人達のためにできる最良のことは、「放っておくこと」なのだという結論に達する。異文化を異文化として認める。困ったことがあったら助ける。これが異文化に接するときに取るべき態度だ、と中島らもは書いていた。
同人誌の即売会のカタログというのは面白いところだらけである。ただし女性作家のコメントに限り。漫画なり小説なりを自費出版する人というのは女性の方が多いような気がする。女性作家が作る少女漫画のパロディというのも面白いのだが、笑いが止まらなくなるほど面白いのはやはり女性作家が作る少年漫画のパロディである。やけにかわいくなってしまった封神演義のキャラなんかが登場する。やけに美形になった忍たま乱太郎のキャラが出たりもする。少年漫画ゾーンはもう男の花園なわけである。「やおい本」というものの存在はわしにとって目新しくはないので別に「黄飛虎×太公望」なんていう謎の表記があってもうろたえないが、さらにその下に「闇仲×太公望」なんて書いてあったらもう笑いがこみ上げてきてしまう。1冊の本の中で太公望道師はえらいことになりっぱなしなわけであろう。あのおっさん言葉の道師が「や、やめんかっ」といいながら服を脱がされていく絵が浮かぶようである。
ずっと笑いっぱなしだったのだが、今度は笑っては失礼な気がしてきた。作者はよほど太公望のことが好きなのであろう。で、もう一度カタログを眺めると「スネ夫×ジャイアン」なんてのを見つけてしまいまた大笑いしてしまう。美形のドラえもんキャラというのもすごいものがある。めがねののび太くんがやけにかわいかったり。
こういう場合、わしは中島らもの言うように異文化を「放っておく」どころか封神演義の本を買ってしまいそうな衝動に駆られる。女性の客の中にまぎれてお兄さんの客がいても袋叩きにしたりしないでね。別にやおいの世界を否定したりしないから。・・・って誰に言ってるんだ。
雑誌が好きだ。願望としては「世界」も「evah」も「プチタンファン」も「ぱふ」も「格闘技通信」も「ペンギンクラブ山賊版」も何もかもをそばに置きたいのだが、買うのが面倒くさいので買わない。本当のことをいうと読むのも面倒くさい。でも本屋さんみたいな部屋に住んでみたい。現実には何もかもを置く部屋もなければ、集める金もない。
本屋さんに行くと夢のような世界が広がっている。「小学一年生」から「六年生」まで全てを買い集めるのは部屋が狭いのでできないが、本屋さんでこれらを一望して悦に入ることはたやすい。今売っている9月号の「小学n年生」(n=1、2、3、4)はすごい。どれも表紙がポケモンである。ついでに「幼稚園」と「学習幼稚園」と「てれびくん」の表紙もそうである。さらに「ちゃおDX夏の増刊号」や「コロコロコミック」という漫画雑誌もまた表紙がポケモンなんである。(ハイパーテキストの閲覧ソフトでこの日記を御覧の方々は上の雑誌名をクリックすると表紙の絵を見に行けますが、次の号が出る頃には表紙はおそらくポケモン以外の物になっていることでしょう)
小学館のこのポケモンへの力の入れようにはただならぬものを感じる。こうなると好奇心から小学n年生(n=1から4)を買ってしまおうかという気がしてくる。しかし、だ。各誌でネタがかぶっているような気がするのだ。同じ記事ばかりを読まされるような気がして、結局n=4のみを買うことで落ちついた。あと講談社の「おともだち」を買ってしまう。ふろくの「セーラースターズ・バーコードレジスター」にひかれて買ってしまったのだ。別に電子回路が内蔵されているようなものではないのだけれど。
小学館はポケモンをやけに売り込んでいる。そこで、最近アニメ化された少女漫画のない講談社もようやく重い腰を上げた。「なかよし」の10月号から「たまごっち」の漫画が載るのだ。ただし4コマ漫画である。しかしこれではポケモンにはかなわない。
それでも「なかよし」の漫画では「夢のクレヨン王国」と「カードキャプターさくら」がアニメになるので、講談社も威厳を取り戻せよう。
昨日シャープの某先輩が来られた。いきなり「あれ行くの?」と聞かれてしまう。この方も相変わらずだ。
某オフ会に行くため宿を捜し中。3人に頼むも駄目であった。こうなりゃカラオケ屋で徹夜か。カラオケも飲み会もいいんだけど、徹夜はやだなあ。まじで誰か泊めて。お願い。
某所でManaChat(またはなんラン)のオフ会。withさんが泊めて下さった。なんていい人だ。
ゆんさんと某店を捜す。極秘資料まで持ち出し夜の街を歩いたのだった。この冒険は一生忘れ得ない体験となった。withさんとサトルさんも合流してその某店で高価なアイスクリームなぞ食する。また行きたい。今すぐ行きたい。中毒かも。しかし「某」ばかりで何のことだかわからないな、この文章。
多くの方にお会いしたが、ここには書ききれない。何とか思いつくままに書いてみよう。
ゆんさんには何度も電話をかけて迷惑を掛けたな、と思う。待ち合わせ場所を間違ったのも痛い。普段はねこ言葉を使われないのでややギャップが。CGの描き方などを教えて頂いた。
如狂(キサキチ)さんは労働者パワー爆裂という印象。労働者はかくありたい。あちきもお金があれば、やっぱりイナバだ百人載っても大丈夫っのイナバ物置を買いたいものだ。あと、眼鏡っ娘の魅力を直接語って頂きたかったなと後悔。
サトルさんはそっち方面にとっても詳しい。千葉県の青少年保護条例が強力であることを教えて頂いた。共洗便箋ありがとうございました。これで化学者の仲間入りである。
あまりにも短い時間しかお会いしていない方もいる。自己紹介をして頂いていないが後にszkさんと判明する方である。お話はちょこっとだけした。
レナさんは某氏と同一人物であることが判明。非常に衝撃を受けた。わしはその同一人物な方のハンドルで投稿されるネタが非常に好きなので、その中の一つのネタを指して「21世紀のネタ」であると絶賛しておいた。レナさんはあちきのネタ投稿私見がお気になんだそうであるが、どこいらへんが良いのか聞いておけばよかったと後悔。
ぽんさんもまた普段は普通のしゃべりかたをする方でギャップを受ける。わりとしゃべりのテンションが低い方なのかも知れない。某食堂でのゲームとアニメの違いの話には同感。もうちょっと突っ込んだ話を聞きたかった。
Viewさんにもお会いした。南里愛さんを愛するあまり名札までしてらっしゃった。名札だけでなく制服も着て頂きたいところ。だってお顔がきれいなんですもの。・・・我ながらすごいことを書いてしまった。あちきも荷物の邪魔にならなければうちわを持ち歩きたかった。ポケモンのピカチュウのうちわが欲しかったのよ。
withさんには宿を提供して頂いた。おみやげの一つもなく失礼いたしました。プレイステーションの「ネクストキング」は観ていてやってみたくなった。海賊のおっさんの娘の声にめろめろである。あと「ヴィダル・サスーン」のシャンプーとリンスを勝手に借りました。重ねてお礼を。
Sian♪さんとは電車の中の数分間だけご一緒した。チャットでの印象通りに丁寧な話し方をなさる。最後の「楽しんで行って下さいね」という言葉が印象的。あと髪をのばすなら時々切りそろえた方がいいですよ、と言って差し上げたかった。わしも随分前にのばしたが何年も掛かる。計画的にきれいにのばすには結構覚悟がいるのである。
最後にさわきさん。すれ違ってしまい会えなかった。無念。
そんなわけで何人かの方々のキャラクターをつかむことができた。ふふり。
国の省庁が再編されるらしい。でも中身はほとんど変わらないらしい。橋本龍太郎首相と自民党の人気取りにはうんざり。
高校野球が終わったのでこれから先は「YAT安心!宇宙旅行」がなくなるかどうかを心配しなくてよくなった。随分前には「天才てれびくん」をしっかり押さえていたので毎日毎日気が気でなかったものだ。「YAT」は今一番面白いアニメなので放送がなくなるとかなりいやである。ちなみに二番目に面白いアニメは「キューティーハニーF」なのだが、この二本しか見ていないので順番はどうでもいい気がする。
「夢のクレヨン王国」のシルバー王女の声が香恵ちゃんならなあ・・・なんて思ってみたり。だってピンク髪で二つに束ねてるんですもの。そういや「ようこそようこ」の主人公よっきゅんもピンク髪で二つ束ねだっけか。声はかないみか姉さんだったな。ま、そういうことで頼むよテレビ朝日さん。だって最近香恵ちゃんの仕事がないんですもの。
日記というのは元々人に見せるものではないような気がする。それが平安時代のなんとか日記のようにあれこれ人にほじくり回されたりするものもある。最近はというとなぜかネットワークを介して人の日記を読んだりするようになった。わしも人の日記をいくつか読ませて頂いている。
そんな日常を送っているわりに、わしの手元に「日記読んだわよ」という手紙が来たりすると非常に驚く。日記への生涯で2通目の手紙が来たのだ。いわさきさんという人からだ。ふむふむ。どうもはじめまして。
20日の「海賊のおっさんの娘」とか、22日の「香恵ちゃん」という文字列に思わず反応してしまったとのこと。なんていい人だ。いい人に違いない。それにしてもこんなローカルな日記を見てらっしゃるというのがかなり謎なんですが。何がすごいといったらかくも不定期で、かつ1日分が非常に長かったり短かったりする文章を読んで下さる人がいるということだ。オフ会のくだりなんて当事者以外どうしようもないんですが。このなかから「海賊のおっさんの娘」という記述を見つけるとはなかなかの強者。香恵ちゃんへの愛がそうさせたのか。
さらに「香恵ちゃんをもっと出していただけると嬉しいです」とのこと。この声がテレビ朝日やバンダイに届けばいいのだが。それともわしが語る香恵ちゃんの魅力なんて読みたいですかね。
最後に「これからも日記、頑張ってください。」とのこと。応援までされてしまって非常に恐縮ですが、あちきはこの日記は全然頑張ってません。最近は「ネタ投稿に愛を込めて(仮題)」というのをメインにやっとりますが、これもまた当事者以外にはなんのことやらな企画なので訪れた方にはとほほですね。最後にわざわざお手紙下さってありがとうございました。ではまた。
てなわけで「ネクストキング」である。買うべきか。買わざるべきか。サブタイトルが「恋の千年王国」である。なんて恥ずかしい。わしに買えと言わんばかりである。でもやめておこう。ゲームは時間がかかるから。というのは口実でまだ高いから。そういや「ありすインサイバーランド」と「あすか120%エクセレント」は香恵ちゃんが出ていたから買ったんだっけか。日記にもそう書いたし。ゲームをする者がみなわしのようになってしまったら、ゲームはさぞつまらないものだらけになるだろう。これを読んでいるおともだちはこのお兄さんのようになっちゃいけないぞ。
いわさきさん曰く、昨日の日記に出てきた香恵ちゃんゲームは3本とも全て持っていらっしゃるとのこと。
千林の某おもちゃ屋さんにて「クリスタルカリヨン」をついに発見。買い逃したままになっていたものである。しかし所持金が千円しかなくまたも買い逃す。もっと他の店に行けば安価に買えるかも知れないという邪念もあったりする。値段は安くないが今買っておかないと一生後悔してしまうような気もする。これで「ピンクムーンスティック」とおそろいになる。なぜかそれだけで興奮してしまうものが。はあはあ。
前者はセーラーちびムーンが「ぴんくしゅがーはーとあたーっく」と叫んでくれる。どうせならテレビに忠実に「ぴんくしゅがーはーとあたっくぅ」にして欲しかったが、まあいい。おそらく後者も何かを叫んでくれよう。さらに、またも買いのがしたちびうさちゃんのドールヘアの方の人形もしゃべってくれたはず。この2点はなんとか手にいれたい。しかしわしは貧乏。2年後、おもちゃ屋に就職してたらわしのおもちゃ好きは証明されたようなものだが、就職してもまだおもちゃを集めていたら間抜けでいいな。
そんなわけで雑誌が好きだ。今度は主婦と生活社の「ヘア&メイク」秋の号を買ってしまう。部屋で寝転がってこれを読んでいたら母親が「まあ、かわいいわねえ」と一言。何か勘違いしているような気が。
こんなのを読むと無性にピンク色のかつらが欲しくなったりする。3年ぐらい前にこれまた本当に欲しくなった時期があり、難波かどこかの「フォンテーヌ」まで見に行こうかと考えたこともあった。結局行くふんぎりさえつかなかったのだが。
もっと前には、無性に髪を伸ばしたくなったこともあった。高校の時に伸ばしはじめて大学2年の時が最盛期であった。その間全く切らなかったわけではなかったので、最盛期といっても大したことはないのだが。パーマなんかかけたりして。
「うわ。ミンキーモモみたいや」などと鏡を見て感動すること数回。巻毛になったもみあげ部分の毛先がうっかり耳の穴に入ってしまい、未体験の快楽に悶えてしまうこと数十回。仕事先を追い出されること一回。あまりいいことがない。
巻毛は保温がよいため夏は頭がほかほかになる。こんなので夏休みのびっくりまんが大会(仮称)に行っていたら倒れてしまったかも知れず。髪を伸ばしたり巻毛にしたりして知ったのは、髪の長い人の苦労であった。
急に気が変わったので、動燃(動力炉・核燃料事業団)の放射能漏れについて書いてみたり。
ある人が放射性廃棄物をドラム管に詰めて放置していた。ある日ドラム缶を見てみたら穴が開いていた。最近こういう事件がありそれはもう大騒ぎである。
しかし、ドラム缶が腐食して穴が開くなんてのは当たり前である。ドラム缶に詰めた放射性廃棄物が永久に外に漏れ出すことがない、と考えている連中が大勢いるから話がややこしくなる。対策を講じることはできるが、永久に危険と付き合っていかなくてはならない。連中は原発を建てることは大好きだが、放射能のことは考えるのもいやなぐらい嫌っているので、放射能が漏れる事故があったらすぐに隠してしまう。連中に目を付けられて原発を建てられてしまった土地に住んでいる人達はお気の毒である。
これから先もどんどこ廃棄物が貯まっていくと思うのだが、連中は自分の生きている間は大丈夫だと考えているからいつまで経っても貯まりっぱなし。あるいは低レベル放射性廃棄物の山を前に頭を抱え込むより前に、人類が別の原因で滅ぶと考えているのかも知れない。1999年に人類が滅ぶ、と考えている連中がプログラムを書くと2000年問題なんてのが出てきたり、なんてこともある。
政治家にしたって役人にしたって会社の連中にしたって、工事しかできないような連中である。こんな連中が原発の安全性を説くのを信じるのはどうかしている。ウランもプルトニウムもネプツニウムも脱ぎ捨てた服も鉄の壁もコンクリートも、何もかも穴を掘って埋めてしまうなんて。とても科学者の発想とは思えない。エントロピーの増大に逆らうのが生物ではなかったか。溶質が溶液中で濃度の高い方から低い方へと流れていくことも忘れたのか。穴を掘って埋めたものが何億年もじっとしているわけはない。工事しかできない連中の発想などその程度のものだ。
昨日、家に帰ると印刷屋さんのパンフレットが届いていた。母親は求人の案内か何かだと思っていた。冬か春あたりにはやけに重い段ボール箱なんかも届くだろう。母親が勝手に中を見てしまわないことを祈るばかり。
わしは雑誌が好きである。そんなわけで昨日も本屋に繰り出した。「りぼん」9月号のふろくにトランプがついていたので買うことにする。で、まんが雑誌の置かれている一角でしばらくつっ立ってみる。30秒おきに新たな客が一人やって来ては去って行く。右半分がおとこのこ向けで左半分がおんなのこ向けである。わしはその中間に立っていた。こうして客を観察しているとたしかに男性は右半分に、女性は左半分にやってくるのである。女性が男性同性愛を描いたまんが雑誌を買っていくのも見逃さない。
結構あるものである。女性向けの男性同性愛のまんが雑誌というものは。あくまで女性向けなので「さぶ」とか「薔薇族」みたいなのとは違う。わしはそんなものを今まで買ったことはなかったのだが、女性がその手の雑誌を手に取ったのを見た時から好奇心が目を覚ましたのだった。表紙をよく見てみるとここからネタのにおいがするのを感じた。これを読めば話の種になるに違いないと思ったのである。そのネタがどこで活かされるのかは分からないけれど。もっともネタのにおいがしたのが実業之日本社のMy Birthday別冊「My Boy」という雑誌であった。袋とじ企画があるらしく、その強烈なキャッチコピー(ここには書けないが)にひかれて買うことにした。
観察していると、男性で女性向けを買っていく人もいなければ女性で男性向けを買っていく人もいない。男性は「りぼん」を買わないのか。そこでわしは勇気を出してちっさい女の子向けの「りぼん」とおっきい女の子向けの「MyBoy」をいっしょに買うことにした。この2つの組合せで買う客は滅多にいないだろう。レジの方に目をやると店員は2人。しかし2人とも男性である。なんてこった。こういう勇気のいる行動は女性の店員に見て欲しかったのに。店員の兄貴は何事もなかったかのようにレジを打つ。わしが去った後2人で笑っているかも知れないと思い、陰から観察して見たが何事もなかったかのようにそこに立っていた。ことのほか反応がないのでがっかりである。もしかしたらこういう客は珍しくないのかも知れない。
家に帰って「りぼん」ではない方を読んで見た。その中に湖東美朋という作家のまんががあった。以前に「るんるん」という小さい女の子向けの雑誌で「マーメイ・ドリーム」という漫画を描いていたのを見たことがある。ふふふ。今はこんな仕事をしているのね。それはいいのだけれども。
想像通りにスイートでらぶらぶな雑誌であった。その激甘さゆえに3ページに1度の割で笑いの発作が来て大変であった。8日の日記で書いた中島らものエッセイにあったこともうなずける。激甘なところがわしには新しい刺激でありおもしろいのだが、読みきりのまんが1つに必ず濡れ場(というのかどうか)があり妙にドキドキさせられる。いや、別の意味でどきどきさせられる。秘密結社親と教師の会の人達はこういうのは見逃すのであろうか。別に成人指定になっているわけではない。しかも本のデザインが大人向けではなく、ティーンズ向けなのである。My Birthday別冊というだけのことはある。娘にとって母親には見られたくない雑誌に違いない。
キャラは小学生から30歳ぐらいのおっさんまで取り揃えられており、誰でも楽しめる親切設計。やばい薬を飲んでへろへろになった小学生(5年生)を塾の先生がごにょごにょしてしまう、という犯罪くさいものまであり、またどきどきする。こうして書くとやばいだけみたいに見えるが、本当に3ページに1度は笑ってしまうほのぼのした雑誌なのである。さすがにストーリーはここには書けないが。ともあれ新しい発見であった。