Conductor

常任指揮者

  • 末廣 誠 Makoto Suehiro
  • 末廣 誠鹿児島県生まれ。鹿児島大学卒業及び桐朋学園大学修了。指揮を秋山和慶、堤俊作、H・レーグナー各氏に師事。1981年、鹿児島オペラ協会10周年記念公演において、石井歓作曲「カントミ」の初演を指揮、1987年銀座にオープンした銀座セゾン劇場の杮落としにおいて、M・コンスタン作曲、P・ブルック演出の「カルメンの悲劇」を50日間にわたり指揮し、世界各国から招かれた歌手や、コンスタン氏自身より絶賛される。1989年、東京青山劇場においてR・コルサコフ作曲オペラ「サルタン王の物語」日本初演の訳詞及び指揮を担当し、高い評価を受ける。以後、各地のオペラ公演を多く手がけ、数多い作品のレパートリーを誇っている。また、バレエ公演も手がけ日本初演した作品も多く、舞台作品における技量は各界から厚い信頼を得ている。
  • 1990年ハンガリー・ニーレッジュハーザ市においてザボルチ交響楽団を指揮、同年旧東ドイツ・ワイマール市で開催された国際セミナーに参加。H・レグナー氏のもとで研鑽を積み、最終コンサートにおいてイェーナ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮、チューリンガー・アルゲマイネ誌に"真にプロフェッショナルな指揮者"と絶賛される。1991年、ポーランド・ガトヴィツェ市で開催された第4回フィッテルベルク国際指揮者コンクールにおいて優勝、第1位ゴールドメダルとオーケストラ特別賞を併せて受賞する。翌年より、ポーランド国立放送交響楽団をはじめとする各地のオーケストラに招かれ、クラコフ放送交響楽団の首席客演指揮者に就任。また国立シレジア歌劇場において『トスカ』を指揮してヨーロッパにおけるオペラデビューを果たし、以後各期客演指揮者として多くの作品を指揮し、常に高い評価を得ている。1999年、ジャズピアノの巨匠チック・コリア氏と共演、同氏より絶大な信頼を寄せられる。
     
  • 帰国後、群馬交響楽団指揮者を経て、1995年から1999年まで札幌交響楽団指揮者を務め、以後多岐に渡る活動を続けている。高いレベルの演奏を引き出す着実な手腕は、常に信頼と評価を得ており、今後の活動が期待されている。また、曲目解説等の執筆活動も盛んに行っており、その軽妙な切り口の文章は評判を得る一方、演奏会の司会、企画等にもその才能は遺憾なく発揮されている。2007年12月、レッスンの友社よりエッセー「マエストロ・ペンのお茶にしませんか」を刊行。