キアゲハ 〜3〜

 実験例1 キアゲハ幼虫は昼間の時間が何時間になると秋だと感じるか。

用意する物

幼虫10頭くらい。
飼育ケース3〜5個。ケースに上からかぶせることのできる大きさの段ボール箱等をケースと同じ数(または出し入れしやすい押入があるとよい)。
幼虫のエサになるセリ科植物(パセリ、セロリ、にんじんなど)の葉。蛹が支柱にするための割り箸等。

実験方法

1.幼虫を2〜3頭ずつ飼育ケースに入れる。ケースが3つなら3頭、5つ用意できたら2頭ずつ。

2.充分なエサを与えて飼育する。ただし、飼育ケースはそれぞれ
・自然光のよく入る室内に置きっぱなしのもの(夏であれば昼間の状態が12時間程度設定される)
・午後5時から翌朝7時まで段ボールをかぶせるか押入に入れて暗室状態にするもの(昼間の時間が10時間と設定できる)
・午後3時から翌朝7時まで暗室状態にするもの(昼間の時間が8時間)
・午後1時から翌朝7時まで暗室状態にするもの(昼間の時間が6時間)
というふうに光の当たる時間を変える。ケースの数などに応じてどのような時間設定にするかは工夫する。

3.終齢になったら割り箸をケースに入れ、蛹になる場所を与える。蛹になったら暗室処理をやめ、全て同じ条件の室内(暖かいところ)に置く。

4.どの処理をしたものが羽化するか観察する。

注意事項

1.幼虫から成虫に至るまでの飼育技術(エサを充分与える等)が予め必要。

2.どの処理をする飼育ケースも温度条件はほぼ同じになるようにすること。

3.昼間を12時間以上設定したものからも羽化してこなければ、この実験は失敗。キアゲハが秋だと感じるのは昼間が 12時間以上?時間以下の時間帯なのか、それとも飼育技術が悪かったのかどちらかなので、再検討して実験する。


 実験例2 キアゲハ蛹の角度について

用意する物

幼虫10頭くらい。
飼育ケース大きめのもの一つ。
幼虫のエサになるセリ科植物(パセリ、セロリ、にんじんなど)の葉。
蛹が支柱にするための割り箸等。

実験方法

1.幼虫を飼育ケースに入れて飼育する。

2.終齢になったら、ケースの中に割り箸を立てるが、このとき割り箸を立てる角度を90度(垂直)、80度、70度・・・・・・ と角度を変えて数本立てる(同じ角度の割り箸を2〜3本ずつ用意できるとよい)。割り箸は途中で倒れたりしないようにしっかりと固定する。

3.どの角度の割り箸に蛹が出来やすいか観察する。

4.更に蛹のもたれている角度を計る。

5.蛹のついた割り箸ごと全部まとめて重量を量り、新しい割り箸の重さを量って引き算をし、蛹の平均体重を割り出す。

考察のポイント

幼虫が蛹になる際に少し高いところに登りたがるのは、羽化したときに充分羽を伸ばしやすそうな場所を探しているのではないかと推測される。 そうであれば、支柱の角度と蛹が糸にもたれる角度は幼虫にとって重要である。また、糸は丈夫だがもたれかかりの角度によって重心が変わり、 糸への加重負担は変化すると考えられる。支柱の角度・蛹のもたれかかり角度・蛹の体重から、糸への加重負担を割り出す。 蛹の形は長さ×最大直径の紡錘形と仮定して計算する。


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