クサカゲロウ(2)

 大食いの世話は大変

2003年8月10日
クサカゲロウ幼虫

アブラムシ捕食中。この昆虫が、人間と同じ大きさでなくて本当に良かったと思いました。
体長は1cm近くなりました。



 蛹化

2003年8月12日
クサカゲロウ蛹

8月8日頃から本当に給餌が大変になっていました。ものすごく食べるのです。アブラムシは農作物にもよくつく害虫なので、 通りすがりの畑にも沢山いるに違いないのですが、農家の畑に勝手に入って葉っぱをもらう訳にはいかないし(というかそれって泥棒だし)、 アブラムシ退治のために殺虫剤をかけているかもしれません。そんなアブラムシを与えたらクサカゲロウも死んでしまうので、 かなり一生懸命雑草地でアブラムシを探す羽目になりました。
ですから、11日に動かなくなり12日に繭を作ったのを確認したときは心底ほっとしました。

クサカゲロウ蛹

飼育継続していた2匹のうち、1匹は気がつくと繭になっていましたが、もう一匹はもぞもぞと体をくねらせているところを見つけました。
糸を吐いて繭を作っているのかと思ったのですが、その後2日経っても3日経っても繭にならず、動かなくなってしまいました。 一生懸命給餌してはいましたが、8日頃からは餌がやや不足気味だったと思います。それでこの一匹は充分生長できなかったのだろうかと思いました。
自分で飼育をしてみようと思ったのですが、給餌から解放されて本当にほっとし、残った一つの繭がうまく羽化するのを願いました。
 クサカゲロウの幼虫は本当に大食いなので、殺虫剤を使わずにガーデニングをしたい人は活用するといいと思います。 ただし、初期は幼虫が非常に小さいので目に見えた効果はないと思います。孵化から10日後くらいから確実にアブラムシが減っていくのを感じられるのではないでしょうか。


 2003年8月26日、羽化。

2003年8月26日
 羽化の瞬間は見られませんでした。蛹の期間は丁度2週間でした。

クサカゲロウ

大きさは18mmほどで少し小さめだと思います。餌不足だったかもしれません。
また、この項の最初に出した画像とは支脈の色が違いますね。別の種類のようです。

クサカゲロウ 羽 クサカゲロウ 羽

左:わたしが飼育したもの。 右:今年6月に野外で撮影したもの。

蛹の抜け殻

クサカゲロウは、繭の中で蛹になり、蛹が繭から出てきて羽化するようです。繭から少し離れたところに抜け殻がありました。 この形状から見て、蛹は成虫の羽がないだけの形をしているようです。


 そう言えば繭作りの途中で力つきた幼虫はどうなったのだろう。

2003年8月26日
 繭を作る仕草を見せながら繭を完成させるに至らず、動かなくなってしまった方はわたしは死んでしまったと思いました。 が、相変わらずモノグサなので片づけもせずにケースに入れたまま2週間経っていました。
1匹羽化に成功して、写真撮影後外に逃がし、「じゃあ片づけるか」とケースを見たところ・・・

蛹


ああ、これは繭は完成しなかったものの蛹化していたのですね!

蛹


姿は羽のない成虫と同じです。若干目が大きいでしょうか。腕を組んでいるように見えるものは羽の原型でしょう。
こちらは2日遅れて8月28日に無事羽化しました。
この個体は飼育していたために、繭がなくても羽化にこぎ着けましたが、おそらく野外ではこのような状態になればゴミムシや蟻の格好の餌食でしょう。

 クサカゲロウは卵の生み方以外では、顔の模様が同定のポイントになるそうです。
詳しい人に同定してもらいました。Mallada. ussurensisだそうです。


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