Cinema Amo~re -MagMell-
映画感想。お薦め度は☆3が標準で多いほどお薦めになります。

AND OR

 

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH(2005・米)141mins.
ゴミ

監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン ヘイデン・クリステンセン イアン・マクディアミッド サミュエル・L・ジャクソン ジミー・スミッツ クリストファー・リー アンソニー・ダニエルズ ケニー・ベイカー テムエラ・モリソン アーメッド・ベスト ピーター・メイヒュー ブルース・スペンス サイラス・カーソン デヴィッド・ボワーズ マット・ローワン グレーム・ブランデル トリシャ・ノーブル クローディア・カーヴァン キー・チャン ジョエル・エドガートン ケイシャ・キャッスル=ヒューズ オリヴァー・フォード・デイヴィス レナ・オーウェン ジェームズ・アール・ジョーンズ フランク・オズ

 スターウォーズシリーズ、新シリーズの3作目。旧シリーズへ繋がり、アナキンがダークサイドへ墜ちダースベイダーとなる、物語の「核」となる重要な部分です。

 SFXについては、どうしても現在の技術の方が優るので、旧シリーズよりもかっこよく見える物が沢山あるのは仕方がないと思います。わたしはそう言う部分は「なかったこと」にして見ていられるのですが、物語の演出があまりにも酷い。

エピソード2と同様に、アナキン役のヘイデンのあまりの大根ぶりと演出の稚拙さに辟易しました。アナキンのパドメに対する愛情の持ち方や表現、オビ=ワンへの感情、やがて墜ちていく様子を表現するというのは確かに大変難しい演技でしょう。新人を使うことでフレッシュさを映画に持ち込みたかったのだとは思いますが、せめてもっと動ける俳優を捜すべきでした。ナタリー・ポートマンやユアン・マクレガーの使いどころを見ても、ルーカスは俳優の容姿の印象のみを重視しているように感じます。
 演出の稚拙さは、パドメとアナキンの結婚は秘密ということになっているのに堂々と同居していて、オビ=ワンがアナキンの行き先をパドメに聞きに来たり、臨月のパドメが走ったり、お産のシーンの学芸会的演出等で際だっていました。
 また、エピソード1ではクワイ=ガンとオビ=ワンの間に非常に密で親しい信頼関係があるのが(二人の俳優が優れているので)表現されていますが、エピソード2、3ではアナキンはオビ=ワンを師として尊敬し信頼関係があるということになってはいるものの、全く演じられていないので、複雑な彼の葛藤が全く見えず、どう見てもアナキンは初めからジェダイナイトになる資格がないとしか思えません。ヘイデンの目の周りのメイクのせいもあって、初めからダークサイドの人間に見える。2でも3でもアナキンの反抗的な言動が目立つのです。少なくとも3の序盤まではアナキンはオビ=ワンを信奉している演出が多くなくてはいけないのに。そして徐々に墜ちていくのを表現しなくてはいけないのに。
ついでに言うと、パドメがアナキンに
「妊娠したの」
と打ち明けるシーンでは、アナキンは台詞では喜びを表現していましたが、顔と態度は
「堕ろせよ」
と言いたげに見えました。

 良いところをすくい上げるとすれば、2ではヘイデンは全く殺陣ができず、クリストファー・リーとの立ち回りが全てスタントによる吹き替えと顔のアップだけだったのですが、3ではオビ=ワンとの殺陣をそれなりにやっていました。多分だいぶ絞られたのでしょう。
それと、ユアン・マクレガーは旧作のアレック・ギネスの印象に繋がる演技をしていたと思います。
チューバッカが出てきたり、C3POやR2D2は相変わらず魅力的で、結局旧作以来のファンがそういう部分を楽しむための映画でしかないのでしょう。
 わたしはスターウォーズの旧作は「ものすごく良い映画」というのとはちょっと違う、SFや神話的世界を楽しむための作品だと思っていますが、それでも好きです。が、この新作はどこまでもカスにしか見えませんでした。
世評では絶賛されているのが不思議です。
旧作3作目(エピソード6 ジェダイの帰還)のラストをルーカスがデジタルリマスターでいじってダメダメにしてしまったことも併せて、ルーカスのオナニー映画だと感じました。
2005.08.07.

Last Update : 2005/08/07