最新 追記

ぴこていこく

2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|07|09|10|11|12|
2013|02|04|05|06|07|09|12|
2014|02|04|05|12|
2016|12|
2017|02|
サイドバー

2011/08/03(Wed) この日を編集

[]不健康診断

俺は半ニートなので会社での健康診断ってのがなく、マトモな健康診断は10年ほど受けていない。

幸か不幸か骨折やらで入院したり、適当な体調不良を捏造したり(いやちゃんと体調おかしかったんですよ?)して、レントゲンをはじめ血液検査や検尿の機会はゼロではなかったものの、「健康診断のための健康診断」は必要だとずっと思っていた。で先月アタマ、区役所でやってる安い健康診断の日程とうまく予定があって受けてきた。

月末に結果をとりにいったところNGなのは、中性脂肪、コレステロール、GPT。これはたいへんわかりやすい脂肪肝への一直線ですね。

いや10年前に受けた健康診断でも中性脂肪は「要再検査」どころか「要精密検査」を通り越し「要治療」言われたたんだけどな。しかしコレステロールは若干高め程度で、GPTなんて影も形も無かったはず。メタボメタボ。いい加減ちょっと考えていくことにする。

もっともこのへんの数字はここ一年で一気に悪化したはずで、なぜなら去年夏に肩の骨ぶち折ったため。半年ほどは歩くだけでも響いて痛く、ものを運ぶこともあまりできず。近距離でも車や原付を駆使しできるだけ手を使わないようにしていた。その生活がすっかり習慣化。

とはいえ手術からそろそろ1年(結局、病院はそのまま。あと一回の抜釘手術なら耐えることにした)。レントゲンとったところ「完全に固まってるからいつでも抜釘手術可能」とのこと。たぶん手術したらまたしばらく運動キツそうだから、今のうちにちょっと運動とかする。今はどーせ仕事が忙しく入院は10月くらいになりそうだから、それまで2ヶ月も動いてりゃ基礎代謝もちったあマシになんだろ。

ただあまりに運動不足すぎて、準備運動をするための準備が必要なのには自分でもちょっと驚いたが。今は数日おきのジョギングで、走行時間を1分ずつ長くしてる。現在4分。これでもうアウト。まあボチボチいこうボチボチ。

[PC]PCを更新

今までのPC、メモリを普通に3.4G認識してんのに何故か2.4G埋まった時点でOSから「もうメモリねえぞ」と怒られる症状が出ていた。たいへんへぼい。

ソフト的におかしくなってるだけで、OSを再インストールしたらあっさり解決しそうな気もする。しかしこの機械ももう4年。俺は本来だいたい3年おきでPC更新してきたので、そろそろかなと金もないのに踏ん切ってみた。今回はドスパラのBTOでスリムケース筐体をポチ。

BTOで変更したのはCPUをCore i5-2500Kにした点。俺はあまりCPU換装をしない人で、今までCPUだけ換装したのは安物サーバだけ。CPUの不満は基本、我慢し、メモリ(ひいてはチップセットとマザー)の世代が変わるまで待って一気に移行する。よってCPUだけは最初からちょっとがんばる。他の性能は足りなかったら気軽に足す。いやメモリは標準の4GBとは別に8GB発注したけど。今なんかアホみたいに安いので。

でHDDを2TB。ノートPC用のデバイスが進化きった今、デスクトップもどうだろう、という気はしてたんだけど、俺はしばしば「大量のファイルを圧縮しなおす」等やる。ノートだとHDDでは速度が、SSDは容量がどうしようもない。大容量っつっても1TB程あれば足りるんだけど、HDDの転送能力は回転数が同じなら容量(正確にはプラッタ容量)に比例する。まあ容量もあって困るもんでもないし。

届いたPCを今までのと置き換えると足もとスッキリーっ! PC設置場所は床の奥、前面が右手側になるよう横向けて置いてんだけど、ケース幅が狭くなったことで下が不安になるほどスッカスカ。性能なんぞよりこれが嬉しい。しかしケースの一番下に電源ユニットが入ってるので、つま先をPCに接触させるとモワーと暖かくて今の時期不快。まあいいけど。冬は快適そうだ。


で新しいPCがきたら重い処理をしてみたくなるのはお約束。とりあえず動画の圧縮などしてみる。手持ちの古い「邪魔だけど捨てるのも惜しい微妙な動画データ」を、解像度下げつつ高圧縮のH.264にしてサーバを空かせたい欲があったのだった。

せっかくのSandyBridgeなので是非QSV! とワクワクしてみたが「i7や上位i5あたりになるとQSVよりCPUの方が速い」という話もあったり。試しにaviutlでQSV_output.auoとx264を比較したところ、俺の実行状況だと若干QSVの方が高速だったものの違いは誤差程度。イマドキのCPUすげー。これなら技術的に枯れてるx264でいいやと思った。

でもSandyBridgeにはもっと低クロックなものや2コアモデルもある。i3やノート用i5だとQSV_output.auoの方が有利になりそう。あとフィルタ処理が多い場合はフィルタをCPUで、エンコードをQSVで分けて実行することで効率が落ちずに済むかもしれない。QSV_output.auoはまだ発展途上っぽく、さらに高速化するかも。よく画質が悪いと言われるけど俺の用途ならそれは全然許容だった。

それともなんかいいQSV対応変換ソフトあるんだろか。フリーもしくは低価格で。バッチ処理しやすい奴を希望(aviutlのバッチ登録めんどくさいです)。

今回の元ソースはcodecもサイズも雑多なので具体数値は参考になんないけど、1280x720/30fpsのAVCHDファイルをVGA程度に縮小しながらの保存で、x264なら80fpsほど、QSVの場合85fpsほど。実時間の1/3ほどでガンガン変換していく。ちなみに前の機械のCore2Duo E6600では25fpsくらい。サーバのPhenomX3 8450eで28fpsくらい。PhenomX3のが速い(むしろコッチが意外だった。通常使用だと前者のが快適なので)。


2011/08/10(Wed) この日を編集

[デジカメ]デジカメを落としてなくした→拾ってもらった

現在、俺が普段持ちにしてるのはDSC-TX5。薄く軽く、電源スイッチをまさぐる必要がなく(レンズカバーを手で開けるだけ)、撮影可能になるまでも速く、AFも瞬時に完了し、広角に強いという、通り魔撮影にピッタリなのが気に入っている。すぐに取り出せる右側前ポケットを定位置として活用していた。

それを先日なくした。帰宅した直後は気付かなかったが、翌日、家を出るときに荷物を準備してるとデジカメが見当たらない。たまにバイト先に忘れることもあるけど、前日は外に出てから一度使ってるためそれはない。

げーん。去年末は5万円以上突っ込んだ財布を落として(結局見つからず)、またかよーと落ち込んでいた。のだが。数日後、近所にて「落ちていたデジカメ預かっています」という張り紙が。うひゃっほう。

菓子折もって回収に向かう。近所の人には「拾った時、雨に濡れてたんだけど……」と不安そうに言われたが、ものすごいドヤ顔で「大丈夫です! 防水ですから!」。原付乗車時のポケットから転がり落ちたはずだけど、まさか1.5m耐衝撃が活用されることがあるとは。その性能は遺憾なく発揮されていたようで回収したカメラは完全に動作した。

ありがとう近所のひと。見てないと思うけど。

[PC]SH-13C導入

友人や職場の同僚といった、ほどよく俺と面識がある人らにずっと「あんたがなんでスマートフォン使ってないの?」言われ続けていた。なんでも、身近な連中に言わせると俺は「ああいうの」に飛びつくタイプに他ならないという印象である模様。ましてや5年前の端末を延々使ってるのは、いかにも俺っぽくないらしい。

しかし俺に言わせればスマートフォンの最大用途は移動中の暇つぶしグッズ。普段の移動は原付か車であり、さらに言えばバイト先では常にインターネットに繋がっているPCを使っている人間が、いったいスマートフォンをいつ使えばいいんだ?

でも買った。

……いや同居人の買い物待ちなんて時間もあるし、そろそろまた入院するからその暇つぶしになればいいなーとか。防水モデルも潤沢になってきたし(雨の日に落としても大丈夫!)。なーんてグダグダ言う割には、このSH-13Cの発売日に飛びついたけど。そいや今まで使ってたSO902iWP+も発売日に飛びついたクチで、やっぱりそういうのに飛びつくタイプというのは当たってんのかも。

ともあれ導入、使い始めた。今までスマホに触れる機会がなかったとはいえ、W-ZERO3やHT-03Aに手を出してた重度のスマホオタを身近で見てたのでそう戸惑うことはなく。

でいろいろ触ってみた感想。まず、いい点。

  • 高解像度液晶。3.7インチに960x540詰め込んであるためホントきれい。ドットピッチの小ささは正義(Retinaには負ける)。
  • 片手持ちで画面どこでもタッチ、ピンチ操作可能な程度の大きさ・重さ。
  • ストラップが取り付けられる。というかストラップ取付不可能な端末とか欠陥だろうそれは。iPhoneやINFOBAR、テメーらだ。
  • ガラケー機能がちゃんとある。赤外線なんか旧端末からのインポート以外に使わないけど(SH-13CはmicroSIMだから直接移行はできない)。ワンセグは見ないからOK。
  • 防水。俺にとっては必須。
  • ワイヤレス給電。多くの携帯電話の「コネクタの蓋をあけてプラグ刺し込む」という方式には大変疑問を感じてる俺には重要。
  • フラッシュメモリ2GB。まあ、そんなに使わないんだけど、さすがに512Mはキツそうなので嬉しい。Xperia、テメーだ。
  • docomo Palette UIが大変使いやすい。

悪い点。

  • さすがにCPUが1.4GHzの連中と比べると遅い。GALAXY S2とは絶対に比べてはいけない。
  • タッチの感度イマイチ(店頭ではそうでもなかったので、テキトーにチョイスしたBUFALLOの保護フィルムが悪いかも。マイナー端末だからOverLay Brilliantが無い)
  • 内蔵スピーカは糞。バイブレーションも貧弱。スマホでマトモなのあるのか。
  • くっそくだらねえプリインストールアプリのウザさは一昔前のパソコン並。これまた別にこの端末に限った話じゃないけど。
  • オマケとはいえ最初についてくるmicroSDHCが2GBってのは正気か。3日で埋まった。

トータルすると「こんなもんかな」と納得はしている。もっとも、俺の生活だと使う機会がかなり少ないのは確かなので、用途として原付行動時のナビとして使えないかと検討中。(しかしtwitterで「Xperiaだと充電プラグさしてても4~5時間でバッテリ尽きる」と脅されており、はたして可能なのかどうなのか。まあ原付で5時間も走らないけど。携帯電話より先に俺のバッテリが尽きる)

そんな使い方をしない限り電池は思ったより保つ。さんざんシャープ端末は電池よわいぞーという噂を聞いてたけど、人によるようだ。

いや色々アプリを突っ込んでるうちに何故か2秒に1回の頻度で3G通信をするという挙動をするようになって、えらく減るようになったが(それでも1日は楽勝で保つ。むしろ端末の加熱が気になった)、Android用WinAMPのせいだとわかった。犯人捜しのため片っ端からアンインストールして確かめたので、設定次第で回避できるかもしれないけどまあいいや。


2011/08/17(Wed) この日を編集

[PC]Androidでバイク用ナビができないか、とBluetoothレシーバ MW600

Google Maps Navigationを使って、とりあえず携帯電話は鞄に突っ込んだまま画面を見ず音声だけBluetoothで聞いてどうにかなるかやってみた。

結論:駄目。

ナビゲートはしてくれる。ルート探索はちょっとアタマ悪いけど安物PNDでもこんなもんだし、わざと間違ったルートを進めば「逆方向に行け」とかムチャを言うことがあるが、バイク用としてなら充分に役に立つ。ただ「画面見ずに」「Bluetooth」という組み合わせは最悪だった。

Google Maps Navigationのルート案内音声は「○百メートル先、左方向に曲がります」と言ってくる。ちゃんと聞こえることもある。しかし半分くらいで次のようなアナウンスをしてきやがった。

「○百メートル先、……方向に曲がります」

博打タイムの始まりだ。どっちに曲がればいいんだよこの野郎! こうなる原因を推察すると「メートル先」の一拍が曲者で、たぶんここで無音となってBluetoothの送信をいったん打ち切ってしまうんじゃないか。そして直後の音声で慌てて再接続するけど肝心なところが飛ぶ、という。受信器側と送信機側のどちらがこんな制御してんのか、Bluetoothのお約束なのかは知らないけど。他の機材でもこんな風になるのかな?

有線なら問題ないし、画面を見られる状態なら音声が途切れても見ればわかる。が、この状態だと本当にどうしようもなかった。まあ「アナウンスだけでナビを使う」というのがムチャと言えばムチャなので、「見る」ほうを重視しよう。なんかマウント方法考える。


BluetoothレシーバのMW600単体について言えば、携帯電話を完全に鞄に突っ込んだままにしたい俺には魅力ではある。曲名表示(携帯電話側が対応してないとダメだが、SH-13Cは表にないけど対応品)は本当に最高で、特定の曲を聴きたいときにそこまで手元だけでスキップできるし、記憶力がおぼつかなくなっており聴いてる最中に「あれーこの曲なんだっけ」とよく思う時いちいち端末ださなくていいのもグッド。

Bluetooth器材だとよく問題視される音質とバッテリの保ちも充分。ナビ用に使うにはバイクのヘルメット内にイヤホン転がして(耳に突っ込まず)使うため充分な音量が必要だけど、本製品そのへんも全く問題がなかった。そのうち安物ヘッドホンを分解して直接メットに埋め込もう。

ただしサイズはそこそこある。曲を聴くだけならiPod nanoみたいなのを別に持ってたほうが便利じゃね? といわれると「そうだ」としか言いようがない。あくまでこれは携帯電話で音楽再生とナビのルート案内を同時にやることを前提にして、はじめてメリットに感じるだけだ。

また、珍妙なことで有名な操作性は確かに難あり。手探りでフル操作可能なのはいいけど、配置と感度設定は狂ってる。どっか触るたびに意図しない何かの動作する、というレベル。そしてホールドなし。これ開発した人は満員電車に乗る機会たぶんない。俺もないけど。

複数のBluetoothデバイスとペアリングできるのは嬉しいところ。携帯電話用のmicroUSB端子で充電できるのも、使う場所を制限しないという点にかけてはたいへんグッド。FMラジオ機能はどうでもいいです。amazonには海外仕様が安く売ってるのでこちらでもよかったかも。違いはFM放送レンジとAC充電ケーブルの仕様っぽいので。

本日のコメント(全2件) [コメントを書く]
or2=3 (2011/08/17(Wed) 18:08)

>ヘッドフォン
耳掛け式のタイプならほどほどの音量で運用可能です。
両面テープ貼り付け式の面ファスナーを併用することで耳の位置に合わせて固定・調整することもできます。
また、インナー外して洗えるタイプなら、ケーブルもインナーとメットの間に配線することで邪魔にならないようにすることもできます。
いちおうメットに仕込むタイプのスピーカーも売られてますが、耳掛けヘッドフォンの安いやつが複数買える値段になりますね。

はしゃ (2011/08/31(Wed) 19:20)

それも検討しましたが近々メットを買い換える予定があるので、とりあえずその後かなと。
埋め込みタイプは考えてませんです。


2011/08/31(Wed) この日を編集

[デジカメ]各社ミラーレス一眼の印象まとめ(2011年夏現在版)

最近「あのミラーレスとかいうのよさそうだけど、どうよ」と尋ねられることが増えてきた。

ミラーレス信者としてこれは大変うれしい。一眼レフが「ミラーつき一眼」と呼ばれる日もすぐそこだ! 嘘。とはいえニコンまで9月末に発表という噂が色濃く流れており(もっとも今までにも何度かその噂はあって、その度にスカってきたんだけど。富士フィルムもな)ミラーレスというジャンルは今後も強化されていく傾向にある。

しかし参入各社が増えてきただけに、「どう違うのか」がわかりづらくなっており、尋ねられる内容もソチラ方面が目立つ。ので今現在の状況をまとめた。このエントリは、デジカメを知ってる人には常識なことと、あと俺の妄言でできてます。いつもだけど。まあ一応。

オリンパスE-Pシリーズ

要約:「デジタル一眼レフは大きいのが一番こまる」という人にピッタリ。

ペンというブランド名に象徴されるように「小さくした一眼レフ」という趣向。ボディサイズだけで比較するとそんなに小型な気はしないけど手ぶれ補正をボディ側に持つため、同社製レンズには手ぶれ補正がいらない。さらに同社の標準ズームレンズは収納ポジションがあり、たいへんコンパクトにしまえる。結果、手ぶれ補正が効く標準ズームレンズ込み、という実用状態だと最も小さく軽い*1。交換レンズも小さく軽いので、複数のレンズを持ち歩く時はますます差が出る。

長所
前述のように手ぶれ補正がボディ側にあるため全レンズで効くこと。また旧フォーサーズの全レンズでAFが(遅いものの)効くので、レンズの実用的な選択肢は全ミラーレス中最強。また第三世代(E-P3/E-PL3/E-PM1)以降はAFも高速化され基本的な画質に優れ、そしてエフェクト機能のアートフィルターも他社にある似た機能より遥かに練られてる。総じて静止画に特に強い。
短所
ミラーレス三強(オリ、パナ、ソニー)の中では他社と違い半導体メーカじゃないため撮像素子の世代が古く、暗所でシャッター速度あげるとノイズがち。動画は未だに見劣りがする。またボディ側手ぶれ補正は前述のように長所もあるけど、超望遠だと手ぶれ補正はレンズ側にあるほうがしばしば使いやすい。

気になるのは方針に迷走が見えること。E-P1と2はフラッシュ非搭載で3は搭載、E-PL1と2はフラッシュ搭載で3は非搭載(外付けが付属)とか。E-P3はタッチパネルはあるけど液晶は固定で、E-PL3はタッチパネルはないけど液晶が稼働など。マニア以外まったく機能の区別ができません。せっかくの収納ポジションつき標準ズームレンズも、モデルチェンジで少し軽くなったかわりに少し長くもなってしまったり。使いどころが謎のBluetoothオプション*2とか。どうにも目指すところがわかりづらい。

パナソニックDMC-G/GF/GHシリーズ

要約:「デジタル一眼レフの無個性・単能さ、あれなんなの」という人にオススメ。

ミラーレス市場の開拓者らしい見事なフルラインナップで、基本モデルDMC-G、小型モデルGF、フル機能モデルGHの3シリーズを平行している。操作体系はマニュアル撮影もオート撮影も自在で、全体的に高級コンパクトデジカメの延長という雰囲気がただよい、従来のデジカメを使いこなしてる人にはしっくりくる。さらに第四のシリーズとしてフルマニュアル撮影に特化したGF7(仮称*3)の登場も確実とされる。

長所
なんでも撮れる点。膨大な撮影モードと多彩なミラーレス専用設計レンズを準備し、ソフトとハード両面からあらゆる撮影をサポートする。動画対応は本気で、ビデオカメラに匹敵、部分的に凌駕する画質と使い勝手に達してる。ミラーレスで時間制限なしの動画撮影可能なのは同社のみ(他社は29分で動画撮影が途切れる)。つい先日動画用の常軌を逸した超小型ズームレンズを発表した。また、いちはやくライカ銘の高級レンズや高性能な上位機種GHを用意するなど、性能に奥行きがある。
短所
機能ギッチギチでもう使い切れません。GF3はだいぶ反省した形跡が見えるけど、まだまだ。その割にオリンパスやソニーほど突飛な機能(アートフィルターやスイングパノラマなど)がなく、玩具としての楽しさには欠ける。またレンズが全体に、品質が高いのはいいけど重量とか値段も高い傾向がある。ミラーレス参入組の中でもっともカメラ屋から遠いところにあるはずのパナソニックが、もっともカメラ的にアタマ堅いのは皮肉だ。

パナソニックは以前から高級路線への憧れが見える。最初にDMC-L1で一眼レフで参入したとき、極端な高級路線を押し通そうとして敗退した反省からミラーレスでは徹底して価格と難易度を押さえてきたが、だんだん本性が見えてきた。ただ悪いことじゃない。ミラーレスがいつか目指す場所ではある。コンパクトカメラからのステップアップのルートも潰さずに維持してくれさえすれば歓迎だし、いつか上を目指しそうなユーザにも安心して薦められる。

ソニーNEXシリーズ

要約:「デジタル一眼レフのややこしい操作が許せない」という人はこれしかない。

徹底してユーザインターフェースから「一眼」を隠すことに特化。俺こういう路線が大好きで大好きで、3年も前にサイトで書いた「P/A/S/Mとかヤメロ」とか「マニュアルフォーカスではピントあってる線を強調表示しろ」を本当に両方実現した。ソニーの中の人がサイト見てくれたんじゃないかと思うほどに。うち見てるんなら水中専用デジカメも検討してくださいソニー様。まあそれはともかく。同じ家電屋のはずのパナソニックとアプローチが真逆なのは興味深いところ。

長所
上記のような練りに練られたユーザインタフェース。カメラの都合に人間が振り回されることがない。これと比べると他社は「撮影してる」じゃなく「カメラを使ってる」レベルになるほどに。また多くのデジタル一眼レフに撮像素子を供給するトップメーカーで、素子の素性とデータ処理は絶品。高速連写を応用したHDR合成や手持ち夜景撮影などにより撮影ストレスを極限まで低減してくれる。新型のNEX-7はもはや欠点がまるで見当たらないザ・パーフェクト。
短所
レンズラインナップ。大惨事。小さいけど画質が終わってるパンケーキレンズ*4か、画質はまともだがバズーカか、の二択。NEXが売れたのは小型で目を惹いたからなのに、マトモに使おうと思えば小型でいられない矛盾。今後も「小型でマトモ」なレンズを作る気は感じられず、レンズまわりをタムロンにぶん投げすぎでコンセプトがボディ側と合ってないんじゃないか。*5

オリンパスやパナソニックがミラーレスに全力を尽くしてるのに対し、ソニーは後発なのに一眼レフのαと一緒に進めてるためか、とにかく足が遅い。AF速度も第三世代となったオリンパス、パナソニックには劣り、αレンズで高速AFを実現するハーフミラーαマウントアダプタなんて出すけど、ますますNEXの小型アドバンテージを捨てるだけという代物(もっともあれはNEXユーザ向けじゃなく、αレンズのあるユーザにNEXを買わせる手段だろけど)。本気で使っていくには根気と、もしかしたら諦めさえも必要な点はある。しかしキレイな写真が撮れる玩具が欲しい人にはぴったりで、世の中の大抵の人はそれで充分だ。

ペンタックスQ

要約:「デジタル一眼レフみたいなコンパクトデジカメが欲しい」という変態専用。

デジカメと玩具の融合、と言えばソニーNEXと同じアプローチっぽいんだけど主従が逆。ソニーは撮影もできるデジタル玩具、こちらはデジタル化しただけの玩具フィルムカメラ。NEXとは逆で、撮影したいんじゃなく、カメラを操作したいんだという人にピッタリ。

とはいえ写りも現在の実写データみてるとマトモで、もちろん根本的な撮像素子性能が違う他ミラーレス機と直接比較できるレベルにはないけど、高級コンパクトカメラ並は充分にある。性能面での不満は「思ったほどは」なさそう。ただ性能で買うもんじゃないだろう。

長所とか短所とかそういう機種じゃないのでこれは割愛。そもそもそういうことを気にするのは違う気もする。正直ここの並びに並べるのは相当違和感があるんだけど、このカメラには未来のミラーレスの姿が垣間見えるので是非書きたかった。ニコンも比較的小型の撮像素子で参入するというし。ミラーレス一眼を買うつもりで買うと地雷になりかねないけれど、撮影行為を一番楽しめそうなのは本機。

本機、交換レンズが笑えるほど安く作れるようなので是非アホなレンズをいっぱい出してほしいところ。超望遠ミラーレンズとか。ペンタックスという組織自体がどうなるのかイマイチよく見通しよくない状況にあってどうなるか不明だけど。


リコーGXRのマウントユニットに関しては「ミラーレスどれがいいだろう」と思ってる人は選択肢にいれないと思ってるのでやめとく。

むしろサムスンNXが気になるけど国内で全然みないからなあ。ていうか韓国でさえあまり売れてる形跡がないのが気になるところ。国外ではまだまだ一眼レフを「ミラーつき」と言えるかもと目論めるレベルにすら達していないか。


2011/09/25追記。ニコンからもミラーレスが発表されたのでエントリを書いた

*1 もちろんPentaxQ(296g)除く。とはいえE-PM1+ズームが378gと格の違いからすると優秀。参考までにNEX-5N+ズームが463g、GF3+ズームが429g。

*2 いや無線で写真転送というアプローチは魅力で、使い勝手もよさそうだが、Eye-Fiダイレクトモードの前にマッハで陳腐化した。

*3 個人的には「四角い」というだけでGF1~3の延長上にないフルマニュアル機がGF7になるのはどうかと思う。GP1とかになんじゃなかろか。

*4 個体差が激しくアタリならそこそこ耐えられるという話もあるけど。

*5 そもそも俺はNEXのEマウントという規格に疑問を持ってる。超広角以外のマトモな小型レンズは光学的に作れないんじゃなかろか?

本日のコメント(全5件) [コメントを書く]
yoru (2011/09/03(Sat) 09:22)

はしゃ様のデジカメ説明、いつも楽しく読んで参考にさせてもらっています。
数年前PentaxのOptioXと恋に落ちてから他の人には目もくれずに使い続けてきましたが、そろそろ新しいコンデジか、デジイチか、と、悩みはじめています。

日常的に使うとなると重さがかなり重要になってくるのですが、このエントリの中のモデルはだいたい似たような重量なのでしょうか?

はしゃ (2011/09/05(Mon) 04:01)

このコメントのちょっと上、脚注の中に標準ズームレンズと組み合わせた重量を書いてます。

E-PM1+ズーム 378g
DMC-GF3+ズーム 429g
NEX-5N+ズーム 463g
PentaxQ+ズーム 296g

ただ松下は新発売の電動ズームレンズを使うとさらに軽くなります。
(このレンズはオリンパスにも使えますが、オリンパスのズームレンズは元々けっこう
軽いので劇的な差が出る訳ではないかもしれない)

重量勝負の場合、ミラーレスではどうしてもコンパクトカメラには対抗できません。
「いろいろな撮影状況に合わせたい」という用途なら、DMC-TZ20など10~15倍ズームクラスの
コンパクトデジカメがたぶん便利です。

ポレポレ (2011/09/20(Tue) 06:52)

以前、GF1パンケーキキットを薦めて頂き大変いい買い物をさせて頂きました。
ありがとうございます。

特に動画には大変感動し、広角とズームレンズを今後は揃えていきたい!と思っていますが、
世の中はデジイチ動画と言えば5Dだ、いや7Dだとミラーレスに冷たいです。
コアな人たちが手のひらを返す様は見ていて楽しいですが。

写真は綺麗に撮れるレンズだけど動画では使いにくいレンズとかってあるんですかね?
松下の最近のレンズを見てると気になってきました。

それとは関係なくレンズ沼特集とかしてもらえると嬉しいです。

カメラの更新は一眼ハイスピードモノが出るまで待とうかと思います。でないか。

はしゃ (2011/09/20(Tue) 21:06)

>動画では使いにくいレンズ
C-AFが遅くて迷うレンズや、AF駆動音がうるせえレンズは使いにくい傾向にあります。
たとえば私は旧フォーサーズの14-54mmとか50mmを持ってますが、これで動画を撮る気はありません。
(マニュアルフォーカスでも音がするからなあ)
あと手ぶれ補正アルゴリズムに動画用と静止画用があります。

一眼動画で5Dというのは「ボケの点で従来の業務用ムービーカメラを凌駕した」という点が大きいかと。
だから、プロが使う。プロも使ってる機材というのは何かと話題にもなりがち。
でも5Dや7DってAFで撮影するの相当きついです。ていうかAFは「ないもの」としてMFで撮るものです。
動くものをMFで自力で追いかけられる人はともかく、そうでなければAFが家庭用ムービーカメラ並の松下のがオススメ。

>レンズ沼
私自身がハマらないように注意してんですよ!
こわいー。でも45mmF1.8ほしいー。しかしデカフォーサーズ用50mmF2.0あるといらない気がするー。

>一眼ハイスピード
そろそろ発表のニコンのミラーレスが対応するという噂はあります。
ハイスピードは原理上どうしても暗くなるので、明るいレンズと高い高感度耐性があるなら期待できそう。

parker (2011/09/23(Fri) 15:50)

いつもマニヤックに、そして普通の人にも分かりやすい解説ありがとうございます。
このページを参考にパナソニックのGF 3買いました、オリンパスのペンと迷ってましたが解説みてパナソニックにしました。
おかげさまで満足のできる買い物が出来ました。
はしゃさんすばらしい!!ありがとうございます。


最新 追記