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ぴこていこく

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2009/08/18(Tue)

[ゲーム]『さくらさくら』クリア

公式。プレイ時間は25時間くらいかなあ。

これはすごい。何が凄いかって登場人物が主要キャラからサブキャラに至るまで全員一人残らずウザすぎる。みんな自分のこと以外まったく考えてないという自己中だらけワールド。それなのにゲームプレイはたいへん軽快で、なんか三角関係漫画を読んでるよーな気分。世代的には『オレンジロード』。

女の子の可愛らしさ、という点においては文句のつけようもなく、サブキャラに至るまでみんなすごく可愛い。周囲が悪意に満ちてる序盤やってると信じられないと思うけど。男キャラまでそのチョロさが転じて可愛く見えてくるから油断できない。で俺は美術部部長が好みなのですが。まあそれはさておいて。

変なシリアス展開もない。攻略キャラの一人は教師だけど、生徒である主人公をぱっくんちょする躊躇いとかまるでねえの。俺は普段そういうのは嫌うんだけど、まあこのセンセイならいいやという気になってくる強力な庇護欲属性。それでいて教師としての能力がない無能キャラという訳でもまったくないあたりに感動すらした。絶妙のバランスだ。もう一人の天才美術家なほうも、絵に関する深刻な悩みとかはありそうでなく、放っておいても普通に優秀を謳歌しとる。

そういう物語的な要素で勝負せず、徹頭徹尾、三角関係と嫉妬を楽しむワールドを作り上げることに全力を注いだ結晶がここにある。これがグッド・ジョブ。

ただどうも難点も多く、前述もしたけど序盤が異常なほどストレスかかる展開で、本当に苛々する。ゲーム内容からするとこの部分はどうだろう。シナリオ展開上、抑圧する必然性があるのはわかるんだけど、その手段が「陰湿なイジメ」と「陰険な隣人」というのははたして正解なのか?

そして特徴的な物語構造は、なんでこんなことしたんだ? 公式のシステムページ参照。主人公・稲葉徹がヒロインAとヒロインBのどっちつかず状態を続け、そっから分岐する第一パートはいい。で第二パートにて、このパートの主人公・布施直樹がヒロインCとヒロインDに分岐する。すると先ほどの稲葉徹は脇役として登場し、それぞれヒロインA、ヒロインBとくっついてたことになる。第一パート序盤のどっちつかず感復活。

トドメは第三パート。ここではプレイヤはまず主人公・稲葉徹とヒロインAとの濃厚いちゃラブルートを見させられ、そのエンディング直後にヒロインBとくっついた後の物語を見させられる。「ゲームシステムの都合により」主人公の稲葉徹はついさっき本気でヒロインAに愛を語ったのと同じ口でヒロインBを口説いてる。なにこのクズ。第二パートはまだともかく、第三のパートは必要だったかも疑わしい。エロシーン増強用としか思えん。

またサブストーリーの空気読めてなさもすごい。サブストーリーは本来の物語の現在状態に関わらず現われるため、、作内でケンカしてるハズのキャラクタがサブストーリー内で和気藹々してる展開を見たあとで、それが終わるとケンカしてる状態に戻る。

もちろん正しい時間軸で見ると問題がない。が、プレイヤの視点が強制的に時間軸シャッフルされた状態になってる。第三パート部分やサブストーリーは、ゲーム内でなくトップメニューからの選択で見られるようにして何の問題もないのでは。(今でもアイテムに付随する物語ってのがあって、それはゲーム内では見られず、トップメニューから見る手段のみしかない)

システム面でも一般エロゲと一部異なるのがストレス。既読テキストのスキップ機能はふつうに備えているが、ctrlキーの扱いが特殊。ふつうのエロゲはctrlキーは未読・既読関わらずかっ飛ばす。しかしこのゲームは通常スキップ機能の未読テキストもスキップするかどうかが反映されてしまう。よってエロシーンに突入する度に設定変更。またエロシーンがムダに多いんだ後半。

歌関連においても歌唱力が、まあそのなんだ、音程に縛られない自由な歌い方。エンディングなら気にしないんだけど、挿入歌としてこのフリーダムさだと脳にダメージきますな。

総じて言うと、制作者側がやりたかったことはわかった。それはプレイしていて楽しめるものだった。しかしそれらをイビツに組み合わせてノリではっつけて出してきた。て印象。個々のシーンはたいへんいいのに、完成度で損をしている。他人には薦めやすい(序盤のクソウザさを我慢するように、のアドバイス必須の上で)んだけど、俺の印象には残らない一作になった。

[ゲーム]『うみねこのなく頃に散 episode5』クリア

公式。あepisode4ん時は感想書いてないのか。んじゃ3の感想こっち。プレイ時間10時間くらい。だけどVistaだと途中で落ちるというトラップに引っかかったんで、それにやり直し時間がそれにプラス。

公式サイトでの、まるでVistaが悪いような言い方は如何なものか(俺「インストール限界」なんて聞いたことない。仕事でも。それとも俺が無知なだけで一般的なもの?)と思ったけど、改めて見るとこのシリーズて対応OSにVista入ってないのな。ならしょーがないか。ついでにWin2kも入ってない。俺、今まで2kかVistaでしかやったことなかったわ。

まあそれはさておき、プレイ感想を書くと、……はっはっはっはっはっ。最近このシリーズで特に顕著になってきたが、もはや強引という言葉も生ぬるい、推理という名の暴力をみた。キモチいいなあ。今までの「反証不可ならそういうもん」とか「証明は赤い文字で書いた場合不要」といった身も蓋もない戦いがあったかと思ったら、今回でてきたのはちょっと感動した。そうだな、あえて言えば「ミステリなら普通こうなってるから間違いなし」……それを明示化していいのか? いいのか。何故ならこれは、うみねこだからだ。

そんな世界に今回おいでなすったのはなんと名探偵。ゲーム内では単に探偵と言われてるけど、実質的にこれは探偵ではない。名探偵だ。名探偵だから証拠の確認に権限はいらず、証言をとるのに同意もいらず、常に場を支配し、名推理の披露は一同そろって傾聴。笑うー。これが敵に回るんだから痛快だ。また名探偵の性格が最悪なあたり最高。いや本当にこの作者はミステリが嫌いだな! 激烈なブラックジョークを垣間見ました。その性格が悪い名探偵のヱリカたんはすっげえ可愛いのもまた。前回の縁寿は、まあそのなんだ。

それにしてもハナシとしてすごく面白かった。なんだこれ、うみねこは奇数回(1、3、今回の5)が傑作というジンクスでも作る気か。んじゃ次はグダグダか。それはそれでわくわくしますね。

今回は示唆されていたように、ひぐらし解のような「回答編」じゃなかった。けど物語の攻守が大きく入れ替わってる。主人公が物語の構造そのものに切り込んでいくのは今回からか。水泳でもターンで壁を蹴ったとき加速するように、折り返しに重要な「今、ここで流れが変わった」という印象たっぷりの、「散」編の導入を実感させてくれた一本。

本日のコメント(全2件) [コメントを書く]
ジン (2009/08/19(Wed) 00:15)

お久しぶりでございます。<br>当方もさくらさくらプレイしました。んでまぁ似たような感想。<br>ちなみにネット等で耳にする評価としては「オレンジロード」よりも「めぞん一刻」をオマージュしたという意見です。<br>めぞんファンの自分としてはゲーム単体の出来がどうとか言うより、どんだけ似てるのかな~という興味でした。<br>舞台設定や周囲のキャラ立て、三角関係なんかはまぁ、そう……かなぁ? といった感じでした。

はしゃ (2009/08/19(Wed) 13:58)

>めぞん一刻<br>あーなるほど。しかし共通点てそんなに多くない気もしつつ。主人公が五号室で穴があって。ヒロインが管理人で。<br>毎晩、宴会に巻き込まれて。三号室にいるのはキャバ嬢(こら)。……あれ? 充分な気もしてきました。<br>私のイメージ内でのめぞん一刻は、連載が終わってから読んだんで主人公のフラフラ印象が弱いのと、あと三角関係要素に<br>ヒロインを頂点とした五代~響子さん~三鷹ライン(或いはそれ以上に、五代~響子さん~惣一郎さんライン)が存在すると<br>いう時点で印象がかなり違ってますですよ。<br>本作の奈々子先生が美東先生を少しでも相手にしてたら別なのですが。<br><br>しかし奈々子先生が未亡人だったと考えると私はちょっと萌えた。


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