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ぴこていこく

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2007/02/06(Tue)

[デジカメ]電池についても語ってみれといわれた

おそらくデジカメの使用を念頭において、という意味なのでデジカメカテゴリをつけてみた。

でもこのへんは、いくらでも良質のテキストがあると思うなあ。しかも俺は常識レベルから毛が生えた程度で、あんまり詳しくない分野。電気と化学の知識が要るけど、どちらの持ち合わせも皆無。語るとかできねえー。まあいいか。とりあえず書いてみよう。

まず充電できない電池から。一次電池ともいう。


マンガン

最初に言うけど、全くデジカメに向かない。大昔からある奴。種類を示す記号はR6PとR6PU。R6Pは赤いやつで、安物(昔はもっと安い青とかあったけど最近は見ない)。R6PU、黒いほうはちょっと偉い。でもそれぞれの相場は知らねえ。

何故デジカメに向かないかといえば、容量の小ささと、大電流を取り出す効率の悪さのため。ただし価格が安く、自己放電を起こしにくく、液漏れも少なく、例え液漏れしても後述のアルカリよりずっと被害が少ないため、リモコンや時計、非常用懐中電灯などには向く。

アルカリ

一番よくあるタイプ。電池売ってるところならどこでも手に入る。単三対応と書いてある場合は大抵このアルカリを基準にしている。正確にはアルカリマンガンが正しいけどみんなアルカリという。記号はLR6。値段は特売なら激安。ただし賞味期限切れ(性能低下、液漏れ危険増大)に注意。回転が速く、夏の屋外なんかに放置してない店がベスト。

マンガンと違い、充分に容量は確保されており、大抵の使用法には向く。が、実はこれもあまりデジカメに向かず、特にデジカメ黎明期は「三枚撮るとバッテリーロー」というとんでもない代物もあった。ナメとんか。これはデジカメ側に撮影時やフラッシュの充電時など、一気にアホみたいな大電流を要求する特性があり、アルカリに厳しかった。このへん(デジカメ側の)技術進歩によってある程度は克服されているが、あまり適さないことには変わりはない。例えばフラッシュのチャージが露骨に遅かったりする。

また液漏れのダメージは最強クラス。極めて腐蝕性の強い電解液をおもらしする。機器の電池室の構造によっては基板に致命的ダメージを与えることもある。長期間の入れっぱなしは厳禁。

機器によってはこれ以降の電池に非対応の場合もある(俺は気にせず使う。危険)。その場合で少しでも高特性が得たいのなら、日立マクセルのイプシアルファがアルカリ電池のままで良好な特性を示すというウワサ。俺は使ったことないから知らないけど。

オキシライド、GigaEnergy

ってまだGigaEnergyってあるのかな?正しくはニッケル系という。デジカメ用と銘打たれてることが多い。記号はZR6。一本あたり100円弱?

アルカリ電池の放電特性を劇的に改善し、一気にドガンと使う系の用途でも性能を維持できるため、デジカメにもたいへん向く。最近は価格もこなれており、俺的にはかなりオススメ。ただし機器によってはこれを使ってる間、電池残量表示が信用できない。具体的にはウチではPowerShotS1ISは正確に出すがOptio43WRはフル充電表示からでも稀に一気に落ちる。

パワー勝負には向くが、トータルで持つスタミナとしてはアルカリとは大差ない。細ーく、長ーい用途(時計とか)では使えないわけじゃないけど、ずっと値段の安いアルカリとどっちもどっちの結果となる。また新品時の初期電圧が、普通のアルカリは約1.6Vに対し、1.7Vをマークする。機器によっては危険な可能性もある。俺は気にせず何にでも使ってるけど。

あ、アフィリエイト貼ってるけどこんなもん近くの電器屋で買ったら多分もっと安いのでご注意を。下手するとコンビニでもこれより安いかも。他の電池については通販のが安い可能性も充分あるけど。

単三型リチウム、CR-V3

単三型リチウム電池はけっこうマイナーなので知らない人もいると思う。富士フィルムしか出してないんじゃないかな。記号はFR6。CR-V3はリチウム電池を二本並べてくっつけたカタチをしている。FR6は一本あたり400円くらいか。CR-V3で800円くらい。

これは最強の代物で、電池に迷った難民が行き着く先。リチウム電池は「大容量」「極めて優れた放電特性」の他に、意外と知られてない点として「軽量」なので例えば電池四本デジカメなんかでは全部リチウムにすると持てばわかる程度に重量が軽くなったり。旅行なんかアルカリやオキシライドと比べ、大容量なので電池を山盛り持っていく必要がない上に、一本あたりも軽いのでたいへんグッド。

あとは電池類の中で群を抜く「低温時特性」を持つ。電池が電気を起こす仕組みは化学変化だから周辺温度が低いと性能が出ないが、リチウムは人間の生活できる範囲ならスキー場でもロシアでも北極でもしぶとく使える。まさに最強。そのぶん高価だけれど、機器によっては一本あたりの値段が1/4〜1/5のオキシライドと比べて10倍くらい保ったりするので、むしろお得のことも。

CR-V3はカタチが特殊なので、対応している機器が限られる。電池室を見て、丸い穴が四つ独立してあいてるタイプはダメ。二本セットで細長い円形の穴があいてるタイプならチャンス。FR6は単三乾電池が使えるならどこでもOK。ただしこれも正式対応してない機器の場合は何があっても不思議ではない。もちろん俺は気にせず使う人。

一番の問題は入手製で、売ってるところは結構限られる。でかい電器屋やカメラ屋で探すとよい。FR6はいっそ楽天で検索(アフィリエイト)とか。

…ありゃ、amazon見てたらマーケットプレイス扱いだけどFR6が二本で480円てのがあったから貼ってみた。俺が思ってたより安いかも。


ここから充電池。


ニカド

そしてこれも全くデジカメに向かない。正式にはニッケルカドミウム電池。NiCdと表記されることも。

昔からあるタイプの単三型充電池。ながら、容量はたいへん小さく、またただでさえ少ない容量は放っておいてもどんどん自然放電して減る。そして悪名高いメモリ効果により、充電する時は「フル充電」、使った時は「フル放電」をしないと性能がさらに下がるというたいへん使い勝手が悪い代物。

大電流を取り出す用途には実はニッケル水素より向くんだけど。力任せにモータをぶん回すとか。ラジコン用かな。

ニッケル水素

現在の主流。NiMHと表記されることも。

大容量の充電池で、ニカドの癖(自然放電、メモリ効果)が軽減されている。急速充電などの技術も研究されている。放電特性の良好さと容量の高さからデジカメにたいへん向き、機器にもよるがオキシライドより大抵は長持ちする。大抵の「単三電池対応」のデジカメはこのニッケル水素と運用される。ただ他の電池より少し重く、四本セットでニッケル水素を使うと少しずっしり。

ただ改善されたとはいっても自然放電やメモリ効果の影響は強くある。メモリ効果については「放電機能つき充電池」の運用がオススメ。自然放電は、三洋のeneloopを使うことでかなり軽減されるが、eneloopは他のNiMH電池と比べて少し容量が見劣りする(それでもたぶんオキシライドより保つ)ので用途によって選択のこと。でも大抵はeneloopの方が便利だわ。

リチウムイオン

単三型リチウムイオンは存在しない。けれど、前述のCR-V3リチウム電池と同じように、単三を前後逆に二本並べた外形のリチウムイオン充電池RCR-V3が存在する。

ニッケル水素よりさらに大容量で、しかも自然放電も少なくメモリ効果もない。と書けば理想的な特性だけど、電池二本の直列として3Vであってほしい電圧が下手すると4Vにも達するため、機器から火ィ噴いても俺はしらん。これは改善されたという話もあるけれども。またおそらく国産メーカ取り扱いはなく輸入品となるため、トラブル時の対応は未知数。とりあえず最初はちょっと様子見で使うとよいかと。

しかし特に、俄然多く使う人などには他とはケタ外れの適性の可能性も高い。考慮を。ただFR6よりさらに取扱店は少ない。ここに貼ったamazonアフィリエイトは品切れだし。楽天でRCR-V3を検索するのが手っ取り早いか。充電器セットをお忘れなく。あと必要本数を考えてから。当たり前だけど単三四本の機器ならRCR-V3は二つ要る。

余談として。この電池に限らずノートPCや携帯電話なんかにもいえるが、リチウムイオンは「満充電状態」だと内部で激しく劣化が進む。長持ちさせるつもりなら腹八分で充電を止めてやるのがオススメ。ちなみに「完全放電状態」だと復帰しないことがあるので、長時間の保管にはなんかてきとうな中間容量、というのを狙ってやる必要がある。全体に充電器のコストも高くなるし、実はけっこう面倒くさいタイプの電池。


……一通り書いてて思ったけど、俺ちょっと気にしなさすぎ。

とりあえず単三タイプとその派生はこんなもんかなあ。不得意分野なので間違いや抜けがあるかも。何かあったら教えてくだされ。

こんだけ書いたけど、普通なら充電しないなら「オキシライド」、充電するなら「eneloop」選んでおけばあまり間違いはないですよ。特にこの2タイプは例え自分のデジカメ使用法にイマイチ合わなくても他で潰しが効く優等生。これで不満が出れば他の電池を考慮する、という感じで如何か。

長すぎてヤんなってきた。要点まとめちゃおう。

電池にはスタミナとパワーがあり、モータみたいな大電流を一気に出すものはパワー重視、時計みたいな長ーく使うものにはスタミナを要求される。デジカメはその両方を要求する。これを前提に向き不向きはこんな感じ。

適性利点欠点
マンガン×圧倒的に安い
勝手に放電しにくい
液漏れ時に被害が少ない
スタミナ、パワー共に足りない
アルカリスタミナはそこそこ
かなり安い
非対応機器は皆無に等しい
パワーがない
液漏れ時に被害甚大
オキシライドスタミナはそこそこ
パワーは充分
極一部に非対応機器がある
リチウム圧倒的なスタミナ
すごいパワー
低温時でもいける
軽量
高い
非対応機器がそこそこある
ニカドすごいパワフル
安い
スタミナが全然ない
メモリ効果がうざい
ニッケル水素スタミナたっぷり
パワーもなかなか
非対応機器はすごい少ない
eneloop以外は放置時の放電がすごい
メモリ効果がちょいうざい
重め
リチウムイオンスタミナパワー充分
メモリ効果がない
高い上に入手困難
非対応機器が多い
本日のコメント(全6件) [コメントを書く]
nag (2007/02/06(Tue) 13:54)

このシリーズは大変分かりやすくて読みやすいので、いつも楽しみにしていたり。<br>かつて、お漏らしをよく知らないで、何でもかんでもアルカリ入れていたら、リモコンやら目覚まし時計やら壊してた思い出が蘇り……orz

はしゃ (2007/02/06(Tue) 14:47)

特にシリーズという訳ではないのですが。<br>メールでいただいた質問でも、こんだけメールで書くよりはblogのエントリの方が書きやすいし読みやすい、というくらいの理由だったり。<br><br>あと、しつこいですが私は電池については無知に尽きます。通り一遍以上の知識はない。<br>まあ間違ったことは書いてないとは思いますが、ちゃんと科学的な裏付けのある正確な知識はくわしい人に確認の上でヒトツ。<br>このへんムチャすると破裂とか発火とかしますから、あまりいい加減なことは本当は言わないほうがいいので、ちょっと慎重気味。<br><br>液漏れは、大昔ならばむしろ頻発していたので、注意する習慣がちゃんとあった気がします。<br>内部が膨張して茶色い内容物が噴出したりとか。私は「う○こ」と呼んでましたが。<br>最近の電池は滅多に起こらないだけに忘れガチですね。うちでも何度か液漏れでひどいことは起きています。お亡くなりになった機器もチラホラ。

(2007/02/06(Tue) 21:47)

朝読んだ時より色々追記されてますね。<br>以前オキシライドを多用してるように書かれてたので訊いてみようかなと。<br>得意分野外とは露知らず、リクエストに答えて頂いて感謝です。<br>他サイトも読んではみるのですがここのエントリーで<br>「よく○○と思われがちだが実は〜」のパターンを見たりするのでなかなか。

元スタンド店員 (2007/02/06(Tue) 22:09)

出てきた頃はともかく、最近のはニッカドよりもニッケル水素のほうがパワーはあると思います。自己放電もですが。<br>特にラジコン用サブCで顕著ですが、単3や単4でも概ね同じ傾向のように感じます。<br>ただ、eneloopの自己放電の少なさだけは不可解です。充電済み状態で売ってるあたり「通常のよりはマシ」レベルを遙かに超越しています。よっぽどパワーの出を抑えた設定なのかと思ったけど、実際ラジコンに使っても他のニッケル水素と同等か、使い方次第ではパワーでも上回ったりします。

はしゃ (2007/02/08(Thu) 12:13)

>得意分野<br>とは言ってもそもそも私に得意分野が一つでも存在するのか、という疑問はありますが。ビッグ・ザ・無能。<br>電気関係はちょっと手を出しただけに苦手意識もひとしお。いや正直、電流と電圧と電力の違いすら理解してるとは言い難い。<br><br>実際にはニッケル水素などはメーカ別、モデル別の特性も多少はあるようです。松下製2100mAHがどうの、とか、こだわる人はこだわる。<br>私はこんなとこらへんまでは知りません。<br>普通にその時売ってる一番数字がでかい奴と対応充電器を買ってる。<br><br>>ニカドよりニッ水のがパワフル<br>成程。具体的なデータどっかにないかなあ。ちょっと探してみたけど見つからなかった……<br>eneloopについてはimpressの提灯記事が興味深かったです。 http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/02/01/381.html<br>電圧に関しては通常1.2Vに対し初期1.25Vくらい、あと使用時もわりと高電圧を保つ傾向にある模様。<br><br>松下のエセループ、ECOはどうなんだろう。あまり使ってる人をみかけないのですが。

Lruwdjrj (2010/03/29(Mon) 15:51)

この間も俊太郎の詩をお http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5021837.htm?info=viagra buy viagra 袰袰袭


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