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ぴこていこく

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2005/11/11(Fri)

[]『ネコソギラジカル(中)(下)』西尾維新

終わっちゃったよ。なんかひたすら長かった気もするが、10冊と思うとそうでもないのか。上巻の感想はここ

気に入ってたシリーズが終わる時って大抵「もっと続いて欲しかった」と思うもんだけど、ここで終わったことに俺は落ち着いてる。気に入らなくなった訳ではなく、気に入ったまま、終了を納得できた。話は充分に進んだし、登場人物もあるべきところに落ち着いた、という納得感がある。

あのやる気がまったくねえ主人公がカッコいい台詞を連発するキレイキレイな展開は反感もありそうだけど、ていうか絶対にあちこちでメタメタに叩きのめされてるんだろうけれど、俺はこの話のヒネクレ方は作中でも主人公に対して指摘されてたように上辺のものだと思ってる。よく考えてみるとこのシリーズは最初から王道だった。ミステリであることも小説であることすら、ある意味捨てて、エンターテイメントに徹すると一巻の最初数ページ読んだだけでふつー気付くくらいには。

相変わらずキャラクタの捌き方は抜群にうまく、大量の登場人物は不思議なほどに整然と、あるべきカタチに収まる。そのためには多少の伏線投げっぱなしも気にしない。そのへんがやっぱライトノベル的で好感持てます。まず読みやすさって重要だ。

[]『電撃!!イージス5』谷川流

この作者の次の本が出てたから、慌てて古いほう読んだ。

感想はというと、面白いか面白くないかという二択で言えば、面白かった。でもこれ大半がセクハラエロAI・ガニメーデスの功績だよな。素晴らしすぎました。

しかしこんなトコに書いても作者に聞こえないのを承知の上で言えば「お疲れ様。これ書くの、しんどかったでしょう」。このシリーズは要するにギャルゲーフォーマットからわざと一歩も出ないように作った、どこにでもあるハーレム萌えモノ。なんだけど、作者の資質がそれに向くとは思えない。あとがき曰く企画先行の代物とのことなので、最初からかなり制約があったんでないかと想像する。

少なくとも他作品ではこの作者、いい感じに地に足がついてない(誉め言葉)SF考証と、それを動かすためのパーツと割り切ったキャラクタという構成を得意としてる印象。だからなのか、キャラ造形のフォーマットはびっくりするほど少ない。単純に言ってペラい。『ハルヒ』くらい長く続くとだいぶ違ってくるけど。

それなりにクライマックスを迎えてもまったく緊張感がないのは物語としては致命的なんだけど、これは演出失敗というより、このシリーズは本来最後まで盛り上げるべきではなかったんでは。起承転結という概念とは相性が悪い。最後までダラダラしたままなんとなく終わった方がよかったと後出しジャンケンのように思う。

しかしどーも俺が気に入らないのはエンディングだな。ギャルゲーフォーマットなのは構わないけれど、俺的に一番機に食わない奴のシナリオに突っ込んだせいか。でも一般的需要はたしかに奴か。最近流行だし。くそう。

[]『ボクのセカイをまもるヒト』谷川流

でこれが次の本。正直ダメだった。

記号だけで構成されたキャラと、終末風な展開、んでもって主人公を徹底的に薄い人間にする手法はイージス5と重なるのに、今となっては「アッチのがよかった」と思えるのは何故か。その全てにおいてイージス5は一捻りしてあったのに、これはそのまんまなんだもんな。ガニメーデスもいないし。

とにかく登場人物のアタマ悪さがたいへん気になる。それだけでなく舞台設定がほとんど説明されないため、読者は本気で何が起こってるのかわからない。ギャグを出せば滑りに滑り、シリアス展開はどー好意的に見ても伏線不足で唖然必至。

この話で作者のやりたいことが俺にはまったく見えてこない。落ちモノがやりたいのかバトルものがやりたいのか萌えがやりたいのかSFがやりたいのか。どれもやりたいんだと思うけど、全く調和してないので「あちこちに手を出した挙句全部半端な話」にしかなっていない。とりあえず現状で一番いらないのは女の子だけど。

あと続きモノならタイトルに1巻て入れていただきたい。もともと作風が短期勝負に向かず、2巻〜3巻から本領発揮するタイプだけに最初の心構えが違うから。『学校を出よう』の続きはまだですか。

[PC]iPod課金見送り

当ったり前だ。ていうかまだ「見送り」なんて言ってるのか。とっとと廃案すれ。

本気で著作権保護したいなら俺は、わりとカンタンだと思ってる。今すぐCDをヤメればいい。レコード会社も電気製品屋も両方持ってるソニーや東芝なら今日からでもできる。既存と互換性のない全く新しい音楽メディアと、そのメディアを再生するプレイヤを両方作る。そこにセキュアな形で、随時アップデート可能な著作権保護機能を内蔵、で今後SMEや東芝EMIは新曲を全てCDではなくその新メディアで出すってのはどうですか。

もちろんiPodへのコピーなんかハード的に許さない。携帯型プレイヤは自社の代物か、iPodならDock経由でしか鳴らせない等の仕組みを作る。PCは完全無視。

新曲を著作権保護しながら売りたいなら、それで全然オッケーと思うのは素人意見なのか。俺はどうしても聞きたい曲があるなら、新メディアへの移行くらいするよ。少なくとも、パソコンに突っ込んだらスパイウェアまがいな代物を勝手にインストールするCDを売ったり、CCCDロゴのないCCCDを売ったりするより有効でないかと。

まー夢物語はおいといたとしても、iPod課金は全然著作権保護なんか目的にはしてない。正直に利権保護したいのーとか言ってみろ。殴るけど。

余談。

この類の携帯型プレイヤは、ここ最近急に淘汰の時代がやってきており、それだけでもなかなか興味深い。先日のRioに続いて、オリンパスがこっそり撤退した。

まーm:robeはどう贔屓目に考えても何か間違って参入したとしか思えないとして、ソニーやら東芝やらの携帯型プレイヤもイマイチ売れてない。これらの会社の勘違いはどうもプレイヤで勝とうとしてるところっぽい気がしている。アポーのプレイヤはブランドとして最強で、なおソニーより安い。こんな代物に勝てる訳ねえじゃん。

アポーはたぶんもうiPodで儲けを出そうなんて思ってない。それほどまでにiPodの値段はちょっと信じ難い。

ビジネスモデルとして、アポーはすでにiPodで儲ける必要なんかなく、「iTMSで儲ける」という段階に入ってる。ソニーが本気で勝つつもりなら、ウォークマンをタダ同然でバラ撒いて戦場をインターネット販売に移す必要があると俺は思ってる。プリンタ戦争の再来だな。もっとも今のソニーにそんな気迫があるとは到底思えないけれども。

俺はとりあえず今のドマイナーなiAUDIO M3Lで充分。俺の使い方だと一度フル充電したら一ヵ月半電池が保つ。ステキだ。

本日のコメント(全2件) [コメントを書く]
(2005/11/11(Fri) 22:23)

ランスシリーズ買う為に新PC買うみたいなもんですか。<br><新メディアへの移行

BUN (2005/11/18(Fri) 23:43)

有難うと伝えたい。<br>【西尾維新】の存在を教えくれて。<br>とりあえず、戯言シリーズは残り3巻で終わりのところまでは、読んでみた。<br><br>秋の夜長にだらだらのんびりと読むには最高だった。<br>また、面白いのがあったら教えて欲しい。<br><br>to 覇者


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