マクド裁判

帝国裁判に戻る
トップページに戻る

これは我輩が食べた時の意見であり、店舗、時期、担当者によって味には違いがあります。


2005年6月7日マックチキン
2004年6月26日マックグラン
2003年12月16日カクニパオ
2003年12月16日モツァレラチキンカツ
2002年6月30日カルビナムルサンド
2003年4月27日プレミアムマック
2003年2月1日チーズカツバーガー
2002年10月28日カレーロール
2002年5月24日さっぱりカルビ
2002年3月27日マック卵まん
2002年1月28日サクッとメンチマック
2002年1月28日マックほっとカレーパイ
2001年12月8日クラブハウスマック
2001年12月8日マックピタ
2001年8月26日マックサルササンド
2001年5月19日ソフトクリーム
2001年4月12日マックリブ
2001年4月12日ポテピリチーズバーガー
2001年3月11日てりたまバーガー
2001年3月11日しゃかしゃかポテト アメリカンバーベキュー味
2001年3月11日カスタードパイ
2001年2月17日てりやきチキンカツバーガー
2001年2月17日チキンマックナゲット マックホットイタリアン
2001年1月8日サーモンマック・ムニエル風
1999年10月30日フランクバーガー
1999年9月23日チーズ月見バーガー
1999年9月4日牛なべパン
1999年6月24日かるびマック

マックチキン

値段もお手軽なら味もお手軽、そしておそらく作り手側にとって最もお手軽。
紙包みを開けて驚愕する、その気合の入ってなさにはもはや感動。よくコンビニに売ってるチャチなハンバーガ類の方が遥かに上等に見える。
しかし揚げたてチキンの味わいはそれを補って余りある。
いわゆるジューシィとは対極に位置するカスカスめの鶏肉だからこその、絶妙の食べ心地。舌ではなく歯で感じる美味と表現してみよう。これがファストフードの心意気だ、と胸を張って言われたら我輩ならなるほどと納得してしまいそうだ。
メニューから追い出されたチキンタツタよりもチキンとしては上かも知れない。

しかし100円というチーズバーガと同じ価格には一言文句をつけたい。
確かにマックチキンの主役たるチキンはうまい。はっきり言ってチーズバーガのミートパティなんぞ所詮○○○○人どもの餌に過ぎないことを思い知らされるくらいの差はある。
が、マックチキンはその主役以外が異様なまでにチャチだ。
チーズ、ピクルス、レタス、玉葱、そしてこれが無ければ始まらないマクドケチャップによる完璧なパッケージングをされたチーズバーガがフルコースのディナーだとすると、マックチキンは超高級ごま塩に例えて構わないほどに存在感が歪。
必ず他のメニューと共に食べて落ち着く代物であり、マクドが言うように「100円あるから、マクド行ってマックチキン買おう」なんてシチュエイションは、フィッシュマックディッパーを単品で頼むことに匹敵するほど起こり得ない。
これがもしチーズバーガより10円でも安いか、むしろ高いかだったら価値的にわかりやすい。マクドの新メニュー構成上不可能だとは思うけれども。
いっそハンバーガと同じ80円まで下げ、バンズとかボロクズみたいなレタスとかいらねえから、堂々とチキンだけゴロンと出して「これが新しいマクドのハンバーガスタイルだ」と断言してみてはどうか。
ナゲットと見分けのつかないハンバーガ。いかすー。そう思うのはおそらく地球上で我輩一人だけだけれども。

ちなみに、出来たてを食べずにあえてしばらく放置すると貧弱だったチキンの味が少し馴染み、それはそれで一般的意味で美味くなる。個人的にはつまらん食べ方だけれど、一度食べて口に合わないと思った人はテイクアウトでチャレンジしてみるのもアリだろう。


マックグラン

マズくはないけど、味だけで言えばビッグマック以上の値段をつけてこれ?というレベルに過ぎない。
が、このバンズはすごい。きめ細かくかつワイルドな食感、ほんのり甘くジューシーな味わい。豪快なブ厚さも気に入った。
これには「ハンバーガという食べ物を、パティだけでなくトータルで考えたい」というマクドナルドのメッセージがある。
そう思えば、どこらへんが高級感だ?と首を傾げる味のパティも、いつもと同じアメリカンチープ感溢れるケチャップとチーズの組み合わせも納得できる。高価な商品にしてもマクドであるということは捨てないぜという英断であり主張だ。
少なくともプレミアムマックで犯した勘違い高級路線の大失敗を繰り返さなかったことは評価したい。無駄に箱包装じゃなくて紙包みなのも食べ易くてグッド。
しかし、それでもこれは我輩とは別の人に向けて売ってる代物だ。
マクドナルドというブランドで許容される単品価格の上限を軽くぶっちぎった315円。何様のつもりだ。これだけ金があれば、我輩なら普通のハンバーガを3.75個注文したい。

カクニパオ

関東圏をすっぽり外して投入されたイロモノ製品。しかしこれはイケている。豚角煮を限りなくラブする我輩のために作られたのではなかろうか。もう真昼間から豚角煮を食べられる幸せを考えたら絶賛以外の評価は有り得ない。マクドサイコー!カクニパオサイコー!
充分に煮込まれヂュゥーシィーな味わいの角煮をはさむレタス、そして乙女の耳朶のような(文学的表現)もちもち皮。歯が、乾いた柔らかさと野菜の抵抗、そして肉感に吸い込まれていくときに連続して襲いくる悦楽のジェットストリームアタック。もうたまらない。マクドの店頭で我輩大興奮。
それだけなら上品で済むところを、わざわざ大量のマヨネーズをぶちまけてカラリと下品に仕立て上げたその完成度はまさにマキシマム。しかしマヨネーズではあまりマクドのアイデンティティが現れないから(包装を見なければマクド製だと気付かないと思う)わざわざ皮にマクドの烙印を捺してある念の入れよう。
例によってマスタードが多過ぎることもあるが、そんなものは食べる前にパカッと広げてナプキンで拭い去ればノォープロブレム。
もうこうなれば苦言はカクニパオ以外のところに突っ込むしかなく、そして残念ながらツッコミどころはしっかりと存在する。それはマクドナルド内でこのカクニパオのサイドメニューとして相応しいものがナニ一つ存在しないことだ。
これにポテトはないだろうと思うし、ナゲットは明らかに場違いだし、パンケーキなんて冗談ではなく、辛うじてサラダがマシそうだが、マクドのサラダはまずい。
このカクニパオはセットでなく単品テイクアウトで食べるのがベストであろうと思われる。

モツァレラチキンカツ

以前のチーズカツバーガーでせっかくチェダーチーズとゴーダチーズを組み合わせて凝った味わいにしたのに、名前が普通に「チーズ」だったのでほとんど誰も気付かなかったという反省からか、ものすごくわかりやすい命名にて登場。
しかしその味の独自性は逆にものすごくわかりにくくなった。チーズカツバーガーからマクドらしくなかった高級感をずっぽり抜き、そして何も足してない。食べてみて感じるのは何か大切なものを失ったかのような空虚感。宇宙のような味と称すれば誉め言葉になるかもしれない。(ならない)
気になる点が一つ。サンプリングは二回行ったが、一回目は普通に食べることができたというのに、二回目は極端にコロモの厚みがあった。そのクドさたるや、三口食べればアブラゲップ発射必至。無事だったのは二口目までなのでこの方(2003/12/15)に一口分負けている。
比較的均一な品質が保たれているマクドにしては珍しく製品で当たり外れがある可能性がある(サンプリング二回では確たることは言えないけれども)。胃もたれギャンブルしたい人にぴったり。

カルビナムルサンド

カルビナムルサンド。
正直言ってプレミアムマックがあまりに期待はずれだったマクドの挑戦。価格は再び強気の単品250円。
まず「ピリ辛ナムル」というあたりにものすごい恐怖の予感が襲いくる。ハッキリ言ってマクドは伝統的に香辛料の加減がヘタで、実はインド企業かと見紛うほどに激辛に仕上げる傾向があるのだ。
舌に覚悟を決めさせてかぶりつく。まるで針のような鋭い痛みが口内の粘膜を攻撃……しない。
どこがピリ辛なんだろう。ほとんど辛さを感じない。
そして単にカルビであり、ナムルである、工夫も何もないそのまんまの味。
しかしマクドが目指しているのがアジアの味だとするなら、これは見事と言っていいのではないだろうか。誰に聞いてもカルビとナムルと答える素材と、あえて頼りなく炒めたレタスの軟弱な食感がしっかりマッチしている。そうそうアジアってこんな感じ、と言えよう。
今度は我輩はこれを評価しようと思う。プレミアムマックそしておとうふサンド(裁判で書けるほど食べてないけど、囓った程度の感想を言うなら「マズくはないけどマクドで売らんでもいい味」)と比べ、格段によく考えられていると思う。そして先ほどはさらっと「カルビの味」と書いたが、これはすごいことだ。今までたまに出してきたカルビ系製品と比べてもカルビ度は満足できる進歩を遂げている。
マクド製品の標準から考えるとボリュームの割に値段が少々高い気もするけれど、マクドであってマクドでない不思議で新鮮な体験には相応しいかも知れない。
プレミアムマックで痛い目を遭った人にもマクドを見直せるヒトツのきっかけになると期待できよう。

プレミアムマック

ファストフードの各社がデフレ対策として小細工を続ける中、マクドがついに自らのアイデンティティを捨てるような製品を投入した。その名こそプレミアム。プレミアムマック。
ビッグマックよりも20円も高価な単品\270という強気な価格に相応しく、敢えて誰もが「食べにくいだけ」と思ってるに決まってる箱パッケージでのリリース。
これが、マクドからの挑戦でなくてなんだというのだ。
いよいよ、震える手で(誇張)開けた箱の中身とご対面した我輩は、正直に言って落胆した。
例えばモスバーガーなら、溢れんばかりの野菜とゴージャスなソースが絡む様を食べる前に充分堪能できる。だからこその値段、だからこその待ち時間と我輩は納得もできる。しかしこのチーズバーガーと見紛う貧相さはどうしたことか。
気を取り直す。要は味だ。我輩は箱からプレミアムを取り出し、大きく開けた口で、バクリといった。
心の奥の奥で期待していた、プレミアムという単語から連想されるジューシーさ。
──とは程遠い食感が我輩の口内を支配した。
これがプレミアムか。確かにミートパティの肉度は高い。が、単純に肉を圧縮したようなものに成り果て、表現をするならばボソボソ。口内はむしろ乾き、我輩は嚥下のためにコーラを手にする必要があるほどだった。
なんだこの単純な味は、と思わず目を見開くも、それはそれで肉にこだわったヒトツの姿勢である。要は食べるほうの心構えかも知れない。
しかし。
我輩は完全に覚悟を肉モードに切り替えて二口目に挑んだが、この商品が見直されることはなかった。
むしろ糾弾する。挟んであるチーズ。まるでポリシーであるかのように味覚の繊細さを一切持たないアメリカという国でマクドが生まれたことを象徴している、あの豪快にして大雑把な味の代物のままというのはどういう了見をしているのか。
普通のチーズバーガーなら、或いはビッグマックなら、構わない。あらゆる野菜を追放して動物性蛋白を追い求めたアメリカンボーイのエネルギー源であるマックスター(最近見ねえけど)には、そのチーズが最適にして最高、他の選択肢など選んだ時点で即嘔吐という素晴らしいものなのは確かだ。
だが今まで築いたバリューの誇りをかなぐり捨て、藤田田の屍を踏み越えてまでプレミアムの名を冠したミートパティに合わせるには、そのチーズの味は下劣に過ぎるとは思わなかったのかマクド。
大胆に味を変えたチーズカツバーガーの冒険から、貴様らは何を学んだのだ。
さらに何度も我輩がその害悪について叫び続けてきた、全ての味を蹂躙し尽くす強烈なマスタード。こんなものが塗りたくられているとくれば、もはや救い難い。
結果として、単なる肉の塊を下品チーズと辛過ぎマスタードで挟んだ、誰の目にも明らかな失敗作がそこにあるのみ。

我輩には、この製品を美味く食べるシチュエイションが思い浮かばない。
また、こともあろうにこんな代物をフラッグシップとして売り出したマクドナルドに未来を感じることはできない。
初めて言おう。マクドナルドのメニューにおいて、プレミアムマックはあらゆる意味においてオススメできません。
ウチがマクドレビューを書くたびにマクドに突撃するチャレンジャーの皆様(結構おられます)においては、是非とも我輩のカタキを討つ勢いでよろしくお願いしたく思う。


チーズカツバーガー

超言いたい。中身のチーズが熱過ぎるんじゃナメとんかオラ。
こういうカツとかって、中には熱が通りにくいんじゃないのか(知らんけど)。電子レンジで加熱してる疑惑が発生。
何が悪いって、きのこシチューパイの包装には「中身が熱いぞ」と書いておいてからに、こちらの包装には注意が書いてないこと。我輩を油断させるためのトラップか。ここがアメリカンならクレイジーな奴らにソショーを起こされるぞメーン。
口の中をコーラで冷やして再挑戦。
チーズはいつものマクドとは全然違う高級感がある味わい、カツはマクドというより大学の学食を思わせる素朴さ。デミグラスソースはひたすらにマクドらしいチープさ満点という、恐ろしいほどのまとまりの無さ。
あとチーズカツのカタチがバーガー全体からはみ出しているので猛烈に食べにくいのもポイント。およそソツのない品づくりをモットーとするマクドの製品とは思えない、寄せ集めの製品という印象。マクドというよりサンテオレだ。
これ本当に試食とかしましたかマクドナルドの偉い人たち。
ただチェダーとゴーダを配合したというチーズの味は確かにうまい。超熱いけど。マクドっぽくないけど。
それだけでも、このバーガーの価値はあると我輩は評価する。
一味違ったマクドを求めている人、食べにくさとか熱さに挑戦する性癖のある人、「マクドなんて食べたくないけど、付近10km圏内にマクドしかない」という人などに、自信を以てオススメしよう。

カレーロール

我輩はマクドによるカレー味製品を深く愛している。マクドはよくわかっている。
そして、このカレーロールも立派なマクドカレーの一員だった。
マクドカレー味に、いわゆるカレー屋のカレーとしての味は存在しない。最大級に持ち上げても学生食堂のカレーであり、そしてこのカレーロールに至ってはむしろいかなるレトルトと比べても遜色ない保存食風味。
食べた瞬間、我輩の味覚は、あの懐かしいふるさとへと飛んだ。(注:ウチの実家では、一応カレーくらいちゃんとお袋が作ってました)
これを不味いとしか思えない哀れなブルジョワも世の中にはいるだろう。
公式サイトに書いてある「コクのある旨み」という超一流のギャグを理解できずに、どこにコクがあるのかと本気で聞く無粋な輩もいるだろう。
それを敢えて、わかる人のためにこの味で出したマクドナルドの英断を我輩は称えたい。
だからこれ常時メニューにしてくれマクド。できればマックチョイスのサイドメニューとして選べると嬉しい。

それにしても以前ベタ誉めした「サクッとメンチマック」と同様の、至高の乾燥味で勝負してくるとは、なかなか憎いことをやってくれる。
パリパリの皮の食感が与えてくれる幸せを思う存分、文字通り噛みしめる。
端っこの皮が折れているあたり、「マクドのパイは端っこだけ大量に売ってくれ」とさえ思う端っこ愛好家の我輩には最高のデリシャス。
反面、冷え切った場合、しかも迂闊に湿気た状態で口にしようものなら即死級のマズさであることが容易に想像できる。
これはサクッとメンチマック同様、テイクアウトではなくその場で食べるべき品だ。

我輩がマクドナルドの店内でゆっくり味わいながら今回更新の内容を大まかに決めた時、ちょうど一本を食べ終えた。味とボリュームと値段の全てに納得をした。
いい時間を過ごすことができた。ありがとうカレーロール。ありがとうマクドナルド。
そして、我輩は顔を落として、トレイの中にある箱の中に陰鬱な視線を向けた。
なんでもう一本あるのだ。
これ、一箱に二本は多過ぎるんじゃないか。普通の胃袋の持ち主なら一本で充分満足だろう。
他のメニューならともかく、カレーロールは一本をあとで食べるつもりで残すと即死必至なだけに、致命的なミステイク。断腸の思いで「カップルにオススメ」と言わざるを得ない。


さっぱりカルビ

かつてあっただろうか。こんなに美味そうな写真の新製品が。
溢れんばかりのカルビカルビカルビが自らの内臓を余すところ無くギッチギチに詰め込まれることを想像し、興奮と期待と嘔吐感をフル回転させながら注文。
我輩はまずその包装に疑問を抱く。
中身が写真の通りだとすると、この包装はそれはもう溢れ出たカルビ汁でグッチョングッチョン、手で触るのも躊躇われる汚物となっているべきである。が、なんだこの普通さは。中身はチーズバーガー等ではないのか?
期待を大きく不安に侵略されながら席についた我輩は、恐る恐る開けた包装の隙間から、際限なく残酷な死の予感が実現する様を垣間見てしまった。
カルビ肉の量がメニューの写真と比べて1/8以下しかない。
そうか、これは「さっぱりカルビ『がない』」という意味のネーミングなのか。
マクドもシャレているではないか。「アハハ、やられたなーもう」と軽く笑い飛ばした我輩は、店舗内にどこに火をつけたらこの場所をきれいに焼き尽くせそうかな、と視線を泳がせた。

気を取り直して。ガブリ。
カルビ味そのものは濃厚にしてギットギト。売りであるはずのレモン風味は、日本人特有の奥ゆかしさを感じさせる、お気持ち程度。味は悪くない。悪くない下品さだ。
不満なのはメニュー写真で最高潮に高まったボルテージを一気に奈落の底に叩き落す、この貧相この上ない佇まいである。この罪は死を以って、なお生温い。
写真担当者が目の前にいたら死ぬまでカルビ汁飲ます。

あと半端にカルビ味だけは濃厚なため、猛烈に食い足りない気がする。
意外とカルビ食い放題の焼肉屋に行く前に食うのも手かも知れない。正常な人間なら体内に備えている「肉欲分泌腺」が刺激されることも期待できる。我輩はせんけど。

さっぱりカルビにポテトSとナゲット3個がつくペアマックセットを欠食状態で食うと体内にある肉欲とイモ欲とトリ欲が全て半端に刺激されてとんでもないことになる。
三兎追うものは一兎も得ないという教養に満ち溢れた優れた製品で、とてもムカつく。


マック卵まん

どうでもいいが春休み限定ってなんだ。そんな休みが存在しない社会人にケンカを売ってんのかコラ。
それはさておき、まず第一印象は、どこに出しても恥ずかしくない立派な、ただのチーズバーガ。
ただし例のアメリカ味としか形容しようのないハンバーガソースの変わりにアブラ分多目の半凝固タマゴソースをぶちこんであるようだ。
というか、それだけか。
なんて手を抜いた企画。
これは注文した人間が、収益が悪化中のマクドを救済している満足度も得られるという高度なビジネスモデルに基づくものかと思ったが、そういう人間は多分我輩だけだと思うぞ藤田田。
ごってりネットリどんよりしたソースが無い分、食べた印象は軽いが、その割にマクド特有の軽い胃もたれ感は確保できる(誉め言葉)ので、用途を選べばけっこういける。
だがバリューセットで、Mセット450円、Lセット500円としか組み合わせできないというのがひたすらに惜しい。今は亡きSセット400円を用意して欲しいところだ。
つうか迂闊にLセットを注文した我輩は、貧弱なハンバーガが完全にサイドメニューに負けていた。注文する際には、Mセット、もしくはブルジョワ気取りでアラカルト注文(単価150円)するのがオススメ。

サクッとメンチマック

袋をひん剥いて出てきたその姿は、あまりにも安物だった。
本当にバンズにキャベツとカツを挟んだだけで、どこのコンビニからOEMしたのかと言いたくなる。
前々回のクラブハウスマック、前回のてりやきチキンカツバーガー、そしてコレと、飛ぶ鳥が落ちる勢いで手抜きが進行中。次あたりバンズなくなるんじゃねえか。
このように最悪だった第一印象。しかし、最悪だったのは、第一印象だけだった。
気を取り直して齧りついた我輩の前歯が、いい感じにコシがないバンズを引き裂き、キャベツの繊維の抵抗を打ち破り、そしてカツに辿り着いたその瞬間。
我輩の口内は、例えようのないサクッ感に支配された。
レンジ調理のコンビニバーガーでは絶対に為し得ぬ、揚げたてのカツのみが持ち得るしっかりとしたサクッ感。看板に偽りなど一切なかった。
そして、本物に近付ければ近付けるほど味覚認識のズレが目立つ傾向のあるマクドメニューにおいて、奇跡と言って過言ではない的確なメンチっぷり。
アメリカン下品ソースにもアメリカン下品マスタードにも頼らず、ただ素材の極めつけにチープな風味だけでマクドたるアイデンティティを引き出している。
いろいろ混ぜて似非高級感を出すことを諦め、安物丸出しで原価の安さを隠そうともしない潔さ。
最近迷走状態にあったマクドが、やっと開眼したのか。久々のヒット作。
これを食べるといつでも貧乏臭い幸せに浸れること間違いなし。
ワンポイントアドバイス。注文する際は「メンチマック」などとチキンな省略をせずに、馬鹿みたいに普通の顔で、店内に響き渡るほどの大声で「サクッ」と発音した方が美味く食えると確信する。

マックほっとカレーパイ

濃くて脂っこくて、それなりに美味い、という評価。
しかし量に不満がありすぎる。カレーっぽい具が入っていたりもしない。単品150円やバリューセットに+100円という価格敢えて頼もうとは思わない。
実践した訳ではないが、寒い街中を徒歩で歩いている時にコーンポタージュスープとのセットで290円という注文が的確そうな気がする。

クラブハウスマック

いつも思うが、こんな食べ難いものを箱で供給してどうするつもりだ。紙に包め紙に。
少しでもクラブハウスサンドに近付けようとしたのか、パンズにハンバーガーを挟みレタスを挟み、チーズと目玉焼きも挟んで、そこまでは良かろう。
とどめに滝のようなマスタード……辛いわコラ。
断言する。これはマクド的には手近な具を全部突っ込んで、強烈なマスタードで誤魔化しただけだ。
せめて香辛料が、ただ辛いだけで味わいの全く無いマスタードではなければもう少し印象は変わっていたかも知れないが、これは我輩的な最悪マクドメニューの座をグラコロから奪いそうな勢い。
ここ最近のマクドはマスタード過多である。
大量のマスタードを平気で貪れる人には、いろいろ入っている分満足度高いと思う。
どうでもいいけどクラブハウスサンドは七面鳥かチキンを使う。牛バーガーをチョイスしたのは余りまくってる牛肉を消費するためじゃねえのかマクド。

マックピタ

こちらもクラブハウスマックと同じく箱で供給されており、マクドの正気を疑ったが、箱を開けると中で紙に包まれていた。
というか、なんでクラブハウスサンドもそうしないかな。
これは我輩が注文したわけではなく友人のを少し分けてもらっただけなのだが、その限りでは具の比率もよく食感もなかなかのもの。
肉部分と野菜部分のバランスが、ファーストフードにありがちな「食ってるうちに飽きてくる」というのを巧みに防いでくれそうだ。 その懲りっぷりにマクドっぽさは皆無。我輩的にはファーストキッチンを彷彿とさせる。
(って、マクドとファーストキッチンとロッテリアを区別している人間は少数派だと思うが)
難点は小さいこと。
セットメニューの価格がダブルバーガーやてりやきと同じ500円するのは詐欺同然。
いや確かに手間はかかってそうだけど。
赤貧空腹時に頼んでこれが出てくると暴動必至。ブルジョワのためのメニューと言えよう。

マックサルササンド

まず「箱」に文句をつけたい。
マクドは大型のバーガーによく箱を使うが、食い難いんじゃコラ。素直に紙に包めや。
仕方が無いので大型バーガーの正しい食べ方に従い、バンズを上下から圧迫して中身をホールド、しようとしたらサルサソースがこぼれた。そらそうだわな。
こぼれたソースを素早くガブリ。
……感想。「サルサっぽさ」は実に半端。
確かにスパイスが効いてはいるが、単なるトマトソースと言われた方がむしろ納得するだろう。
この特徴の欠片もない味を「サルサ!」と言い切るマクド。そこまでハッキリ言われたら、これがサルサという気もしてくる。
マクドのスゴいところである。この手法をもってすれば、犬の肉でも牛肉として売れそうだ。

しかし。
本格的にかじりついた瞬間、心底うんざりした。いつもと全く同じハンバーグを挟むなよマクド。
単なるトマトソースにサルサと名付けただけの脆弱なラテン味は、世界にも他に類のないチープハンバーグ味に完全にブロックされている。
ラテンから一気に哀れなアメリカンへ転落。
珍しいメキシカンテイストの刺激を味わえると期待して食おうものなら、口の中に広がる何の主張もない大味さに心底イヤな気分に成り果てること請け合いだ。
これを美味しく食べようと思ったら、あらかじめ通常のハンバーガなどを食しておき、自らの舌をアメリカン舌に貶めておくのが有効かも知れない。

マクドは以前「かるびマック」において同じ失敗をし、しかし三度目の挑戦で「ハンバーグの味を完全にかるびに負けさせる」ことに成功している。
マックサルササンドも次回以降には期待できるかも知れない。
次なんて無い可能性も高そうだが。

どうでもいい追伸だが、「サルサ」とはスペイン語で「ソース」を意味するらしく「サルサソース」という言葉はトートロジーになるそうだ。
「キムチチゲ鍋」もそうだわな。


ソフトクリーム

一般的にソフトクリームは、専門店でもない限り「高い原液」もしくは「安い原液」のどちらかで作られることが多いらしい。だからどこで食べても大抵同じ味になる。
マクドのソフトクリームも、ソフトクリームにしては安い\100という価格から、所詮この一種(しかも安いほう)だと思った。
思った我輩は、油断をしていた。
口の中に入れた途端、すべての物理法則を覆す怒涛の重量感。
乳脂肪分が1500%くらいありそうな、のっぺりマッタリどっさりした味わいが、冷える口内とは裏腹に脂汗を呼ぶ。
脂身を嚥下するのと同じ苦労を経てクリィミィな塊を喉に流し込む。
現在、胃のどこにクリームが達しているか、わかる気がしてきそうな圧倒的な存在感。
アメリカン下品キングであるマクドナルドはソフトクリームも下品だった。
つうかデザートにすんなよ。ポテトの代わりに食べるくらいで丁度いい。

マックリブ

二年前にスペインマクド行った時に食って以来である。向こうでは常設メニューくさかったが、こちらでは始めてだと思う。
マクドは伝統として素材の味をまったく生かさない調理が特徴だ。(いつどこで食べても同じ味というメリットもある)
この商品は、猛烈ケチャップ味で塗り固めたような新鮮な泥臭さがコーラで煮込んだような従来のマクド路線とは一線を画する。
総じてマクド本来のアメリカン下品路線ではなく、ヨーロピアン下品路線という表現がしっくりくる。
かつてロッテリアに存在した我輩的に最強のバーガー、かるびリブと味以外は似ている。評価高し。

これで美味ければ言うことはないが。


ポテピリチーズバーガー

店頭の広告は、もしかしてポテピリチーズなど売ってないのではないかと思わせるマックリブ一色っぷりで、少し心配になる。
探せばマックリブのPOPの片隅に載っていた。
何故こんな不遇の扱いなのだ、と思いつつ注文し……食った瞬間に疑問は瓦解。
なんだこの辛ソースぶちまけただけのチーズバーガーは。普通のチーズバーガが80円で買える今、こんなシロモノに140円も取る気かマクド。
マクド最後の良心が、このヘタレ商品を前面に押し出すことにブレーキをかけてあんな控え目なPOPになったと推測。

てりたまバーガー

いつもと同じ。よく言えば安定。しかし、ネタに困ったらこれを使っているだろう。てりやきバーガーの一部を卵に変えただけ。
マクドはたまご料理が巧く、味そのものは悪くないが、チャレンジ精神に欠けること夥しい。
今度のてりたまは、是非こっそりいきなりテリーマンと猫(「たま」という名前)を具材にして我輩を仰天させて欲しい。食べないけど。

しゃかしゃかポテト アメリカンバーベキュー味

しゃかしゃかポテトの美味い方が消えて「アメリカンバーベキュー味」になった。
なんだこのうまい棒味は。
マクドナルドの言う「アメリカン」は「うまい棒」の意味であることが判った。
次はアメリカンたこ焼き味、アメリカンメンタイ味、アメリカンサキイカ味のどれかが来るに違いない(来ません)
個人的には好みだが、ただでさえ原価コストの安さを食べるたびに実感するポテトの味が、10円スナック同然になることに耐えられる人にはオススメ。
そうでなければ、従来からある「トマト&ハラペーニョ味」ならむしろマクドとは相成れない高級感すらある。こちらをどうぞ。

カスタードパイ

こんなくどいものをデザートとして扱うなマクド。
バリューセットに「ドリンク+ポテト+カスタードパイ」という組み合わせをつけて、メインディッシュとして扱ってもらいたい。
少なくとも、無闇に腹持ちするてりたま、無駄に濃いアメリカンバーベキュー味とのマッチングは最低。複数の製品を同時投入すんなら、同時に注文されることを少しは考えろマクド。
味そのものはアップルパイが好きではない我輩も美味しく頂けた。濃いけど。くどいけど。

てりやきチキンカツバーガー

大抵一年に2〜3回出る「チキン系」メニューにマクドのてりやきソースをぶっかけただけ。
どこらへんがカツなのかは食っても全く見当つかねえ。非てりやきならば、もっとカツっぽいかも知れない。
基本的にマクドのいう「てりやき」は「てりやき味」ではなく「『てりやき味』味」というべき嘘全開なのだが、これこそ外国人の言う「サムライバーガー」(てりやきバーガーはこう呼ばれることが多い)の語感にピッタリくる胡散臭さで美味。
これと比べればモスバーガーのてりやきなんざ本格派と蔑むに値する。

チキンマックナゲット マックホットイタリアン

ナゲットの新ソース。迂闊にも同時にシャカシャカポテトを頼んだので、その香辛料の破壊力については正確な判定はできなかったが、ナゲットソースにあるまじき深い味わいは確認。
しかしマクドに似合わねえ。マクドに深い味わいなんざ誰も求めちゃいねえっての。チープ極まるナゲットに完全に味で勝ってしまい、マッチングは失格と言わざるを得ない。
むしろハンバーグの味に飽きてきたときにこのソースを塗りたくると美味く食えそうだと思った。
店で試すには下品な食い方なので試してはいないが。

サーモンマック・ムニエル風

単なるサーモン版のフィレオフィッシュじゃねえか、と全力でツッコみたい味。我輩は白身魚派なので魅力を見出せなかったが、同行者には好評。
「魚」感は確かにあるので、どうしても魚介類が食べたいのに間違ってマクドに入ってしまった時には注文する価値はある。(間違えるか普通)

通常のポテト+10円のシャカシャカポテトは、よりによって「トマト&ハラペーニョ」もしくは「またはガーリック&チリ」という肛門を直撃する激辛選択。
ここは男らしくSサイズポテトに香辛料を全部ブチ込んで食べたいところ。美味い。
30円払うから香辛料3つくれ、とかできないんだろうか。3倍ガーリック&チリ。想像するだけで男が上がる。


フランクバーガー

マクドに造詣のある人なら、誰もが「ネタが尽きたか」と思わずにはいられない手抜きメニュー。
長パン(日本マクドではあまり使われないが、海外マクドではメジャー)に切り込みを入れ、ケチャップとマスタードを塗り、ソーセージ挟んで、微塵切りピクルスを載せただけ。新しい要素は何一つない
これで値段が百円でなければ見捨てる。
味はマズくはなく美味くもなし。思ったより柔らかいソーセージと、軟弱なマクドの長パンとの組み合わせが醸し出す、異様な歯応えの中途半端さがマクドらしくてよいのだが。
ピクルス嫌いの我輩が恐れていた微塵切りピクルスは思ったほどマズくなかった。

と、全部平らげると印象は一変。頼りない歯応えといいマクドぽくない味付けといい量的な物足りなさといい、これは、メインメニューたるべきものではない。
ナゲットのようにサイドメニューとして頼めばいいのではないか。安いし。


チーズ月見バーガー

マクドナルド秋の主役「月見バーガー」と共に登場した本食品。
ていうかこれは、崇高なる月見バーガーに対する侮辱に等しく、まさに冒涜。
月見バーガーが持つ、アメリカ産であるマクドナルドに対するアンチテーゼが、その姿からは欠片も見られない。

しかし味わいは非常に愉快。月見バーガーと比べると明らかに違うものに変貌してるけども、これそのものはマズくはない。
味の方向性がブレックファストメニューの「ソーセージエッグマフィン」と同じく、ひたむきに下品を目指しているのだ。侮っていただけに、カウンターパンチも強力だった。
マクドナルド欲を満たすのに最適だ。
普通に美味いだけの月見バーガーより、この極めつけに下品な味の本食品のほうがマクド充実度は高い。マクド充実度以外には全く価値はないが。


牛なべパン

我輩的には、この時期は世紀の名作・月見バーガーの季節である。これを超えるものはないと信じ、そして毎年この季節を待ちわびていた。
しかしこの中秋の名月に我が物顔で現れたのは、この牛なべパン。印象最悪。

紙包みを解き、かるびマックから導入された紙筒を取り去ると、挟まれていた肉片がぽろぽろ落ちようとする。食べ難い。
努力して一口食べた瞬間、絶句…………しばらく。そして、思わず呟いた。
「吉牛だ」
味付けがマクドナルドではなく、完璧に吉野屋。「つゆだく指定」とかできそう。ギョクついてるし。
前回「フレッシュマック」もマクドっぽくない(むしろSUBWAYの流儀)代物だったが、はっきり言って美味くなかったアレと違い、濃厚にしてマイルドな味は悪くない。目玉焼きとも合ってるし。
これが月見バーガーを駆逐して出たものでなければと悔やまれる。


かるびマック

前回のリリース時は明らかな欠点であったカルビ度不足。その原因はカルビと共にはさまれたハンバーグの存在にあると推測された。
今回もハンバーグレス化はされず、ただ同じような構成になっているため、味も全く同じと推測されたが……
カルビ肉の味が前回とは比較にならないほど強化され、ハンバーグの味が完全に相殺されている。
惜しむらくは、まだ足りないことだ。
せっかくのカルビだというのに、何をまだ半端な遠慮をしておるか。ハンバーグの味など完全に殺戮し味を支配してしまえコラ。
前回より肉、野菜、ソースの比率もバランスがとれていることもあり、次回リリース時の改善が望まれる。

(追記:第三回リリースにおいてカルビは完全にハンバーグを駆逐。天晴。つかいっそハンバーグ抜けよ)


帝国裁判に戻る
トップページに戻る