2004年8月27日 金曜日デジカメは我輩の趣味のヒトツだ。しかしデジカメは高価な代物である。アウシュビッツ社をやめてから我輩は、迂闊な物欲を抑えるために意図してあまりデジカメの情報を仕入れないことにしていた。 で。 ここ最近、たまたま我輩の友人達がデジカメを買い換える事態が重なった。 いちおう我輩は35万画素時代からこの市場に付き合ってきているため、カタログスペックや店頭だけではわからない各社の傾向をある程度掴んでいる。そして今まで誰にも隠していたが実は友情に厚い男なので、それはもう積極的に相談に乗った。 二年のブランクを埋めるべく各社のサイトをめぐり、評判を調査し、デジカメ売り場に行って自分の手で触りまくるという長いこと忘れていた楽しさをじっくりと満喫。 で。気が付いたら。我輩も一台買ってた。
おおおおお。どこにそんな金があったのか。というか無いのか。どうしよう。
とりあえず自分だけ散財するのはシャクなので、友人に見せる用に作った「デジカメ各社偏見比較」を披露して閲覧者の物欲を煽ってみる作戦を実行しよう。だいぶ前に書いた国産車偏見比較のデジカメ版というノリで。
ちなみにここからamazonに飛んでカメラ(でもなんでも)を購入された場合、我輩は紹介料が入ってウハウハなシステムになっている。でも実際のところ量販店の通販使った方が安いと思う。 (文中の脚注はカーソルを合わせると解説がポップアップします。Shiftを押しながら脚注をクリックすると解説は別ウィンドウで開きます)
ここから脚注。見てウンザリしよう!書いた我輩はもっとウンザリしました。
*1レンズのズームを一番手前に引いた時の焦点距離。この値が小さければ小さいほど広い範囲を写すことになり、我輩好みの写真が撮れる。普通のカメラは35mmが多い。
*2接写機能のこと。このカメラのマクロ機能は仕様上「4cm(W)」となっているが、Wとはズームレンズを一切使わない時のみという意味。28mmもの広角マクロで4cmまで近寄ったら普通の写真には写りません。我輩は好きだけど。事実上「30cm(W端以外)」が正しいこのカメラの接写機能。 *3ズーム機能がないレンズのこと。 *4近距離から遠距離まで満遍なくピントがあってる状態。「写ルンです」とかもそう。絶対にピントを外さないのでラクだが、何が撮りたかったのかわからなくなりがち。 *5厚さ45.1mmは普通のデジカメと比べても厚め。参考までに薄さだけを武器に大ヒットした初代EXILIMは11.3mm *6自動露出(Auto Exposure)。被写体の明るさを調べてフィルムやCCDにどれだけ光をあてるかを決定する機能。これがタコだと真っ白けな写真が量産される。 *7被写体を照らしている光源の色を調べる機能。例えば太陽と蛍光灯では実際には色は全然違うが、人間の目は補正してどちらも「白」と受け取る。これをCCDで実現する機能。これがアホだと異様な色の写真になる。 *8ファインダから像が二重に見えるカメラ。ある一定の距離でのみその像が重なり、そこにピントが合う仕組み。 *9通常のCCDは格子状の画素配列だが、1ラインごとに半分ずつズラすことで画素の密度を上げたものがハニカムCCD。理論上同じサイズの通常CCDより得られる光の量が多いので感度がよくなる。が、当然取得データは半分ずつズレてるので、計算処理でそれを戻す必要があり、その過程で「ハニカムノイズ」と呼ばれる模様上のノイズが出る。 *10CCD画素数より多いドット数の画像を出力すること。ハニカムCCDは通常CCDより水増しに向くとは言え、一律に輪郭の甘いボケた画像になる。 *11コンパクトフラッシュと比べて6〜8割高価。 *12普通のデジカメは撮影画像を圧縮、メモリに書き出しという手間がかかるため連射には制限がある。 *13強いコントラストをもつ映像のまわりに存在しない色が発生すること。レンズによって曲げられる光がプリズムの原理で分解されてしまうことによって起こる。直射日光と影の境目に紫色の偽色が発生することが多い。 *14歪曲収差ともいう。レンズの特性により、真四角を撮影しても中央がふくらんでいるように写ってしまう現象のこと。 *15レンズバリアを手で開けることで電源を入れるスタイルのデジカメはいろいろあるが、この機種は何故か左側に開けるようになっている。もちろんシャッターは右手側にある。 *16工事現場等で使われることを前提とした防水防塵耐衝撃カメラ。って言わなくてもわかるわな。 *17「レンズ部分だけボディから分離して撮影可能」を売りにしていた。今でも色褪せないアイディアだと思うが、難点はどう見ても盗撮用にしか見えないこと。 *18CCDの面積のわりに画素数が多いこと。画質に悪影響が出るためデジカメヲタクに大不評。 *19ふつうレンズからまっすぐ先にあるCCDを、画像をプリズムや鏡を使って90度曲げることにより横方向に置く設計。カメラがコンパクトになり起動が早くなるが、プリズム(又は鏡)という余計な過程を経るために一般的に画質は落ちる。 *20いちおう念のため、写ルンですみたいな「穴だけ」はファインダとは言わない。マトモなカメラは撮影範囲しか見えない仕組みになっている。「こんなの使わない」という人もいるが、使うとブレにくくなるし、屋外では液晶がほとんど見えないことも多いのでないと意外と不便。 *21Photoshopのフィルタの一種。ピントが合っていないところがボケてるような効果が出る。 *22Photoshopのフィルタの一種。コントラストを強調することによって画像の輪郭をシャープにする。 *23F値はレンズの明るさで、この値が小さければ小さいほど明るい。具体的には速いシャッター速度での撮影が可能で、また綺麗にボケた映像が得易くなる。この数値が1.4(正確には√2)倍増えるごとに光量は半分になる。つまり通常よく搭載されるF2.8のレンズよりF1.8は倍以上えらい。 *24水深30〜40mの水圧下でカメラを使うための箱。スキー等のレジャーにも使えるとメーカーは言ってるが重くてデカくて邪魔だと思う。 *25一眼レフはレンズ交換するときに光学系が無防備に近い状態になるためホコリに弱いが、E-1は超音波でホコリを弾き飛ばす機構を備える。 *26同じ画素数ならCCDサイズはデカければデカいほど画質がいい。またピント合致点以外がきれいにボケる。個人的には「ピント合致点以外はボケてりゃボケてるほどいい」というのは古臭いカメラヲタクの戯言だと思ってるけれども。 *27光学系の特性上、レンズの焦点距離が倍になる。例えば25mmのレンズを装着すると50mmの焦点距離になる。28mmくらいの普通の広角画角を得ようと思ったら14mmという魚眼レンズみたいな代物が必要。 *28ジャイロを内蔵し、手ブレに対してレンズを移動させることによってCCD面に映る画像を動かなくする技術。画質が犠牲にならない。 *29超望遠にしていると、少しの動きでも画像が大きくブレてしまう。それを防ぐために望遠端でもF2.8という明るいレンズ(ふつうのズームレンズは望遠にいくに従って暗くなる)でシャッター速度を稼ぎ、手ブレ補正でさらに画像を止めるという思想。 *30カメラを動かしてしまうことでブレるのが手ブレで、被写体が動いてしまうことでブレるのが被写体ブレ。このカメラは望遠端ではシャッター速度が遅くなる。そのとき手ブレは補正してくれるけれど被写体が動くのは補正できない(あたりまえだ) *31ホントにこう言われてるかは未確認。 *32オリンパスのところで挙げているC-4100ZOOMがちょーど二年ほど前に出たカメラ。このカメラの画質に対する文句は我輩は聞いたことがない。 *33Kマウントの莫大なレンズコレクションを持つ層(御老人多し)には大人気。 *34ズームがないソニーDSC-U60やカシオGV-20、JIS保護等級四級のオリンパスμとの対比。もちろんそれぞれに43WRを超える点はある。 *35レンジファインダ(*8参照)と同じ仕組みで二つの映像のズレからピント位置を調べる方式。通常のCCDコントラスト検出と比べると「前後どちらに」「どれくらい」ズレているかがわかるため、動作を高速にできる。反面、センサがある位置でしかピントを測定できない(CCDコントラストは画面上のどこでもピント合わせ可能)。大抵センサは中央付近に1〜数個。 *36カメラ本体のレンズの前にさらに取り付ける追加レンズのこと。一眼レフ以外のカメラで標準以外の画角を得る唯一の手段。 *37ここまでワイドだと歪曲収差(*14参照)が出ることが多い。 *38フィルムに例えるとこれくらい、という意味。ISO1600だと、夜間でも街灯程度の照明があればノーフラッシュでなんとか撮れるくらいか。ISO感度が高ければゴロゴロしたノイジーな画像になるのはフィルムもデジカメも一緒。(余談だけど本当はデジカメにはこんな数値は関係なく、要するにゲインでしかないので、やろうと思えばISO1000000000でも可能だと思う) *39一時期はニコンもオリンパスもみーんな三洋が作っていた。今はだいぶ違ってきているらしいが詳細は不明。 *40松下のソレとは全く違い、実際の撮影画像より上下左右に狭い映像を記録することで、もしブレが発生しても記録する場所を変更することで見かけ上ブレをなくす手法。当然ムダな画素が出るので画質は落ちるけれど、どうせ動画モードは640x480しか記録できないので影響は少ない。 *41まあカメラ原人はどちらにせよ銀塩カメラメーカー以外のデジカメを地球が滅びようとも絶対に認めないと思うけど。 *42普通CCDは光の三原色もしくはその補色のフィルタを使うが、F828は光の三原色にエメラルド色(つーか水色?)のフィルタを追加してあるため、その補色にあたる赤系の色の再現性が激増。 *43カメラを使ってることを完全に忘れてオーディオ機器のような感覚で使うといい感じ。 *44この高倍率ズームでF3.1はたいしたもの。……松下DMC-FZ10さえなければ。 *45この公式サイトはいったい何年前から時間が止まっているのか。光学ズームとデジタルズームをあわせて40倍と強弁するわ、前述のレンズの明るさには一言も触れないわ、「デジタルきれいズーム」「ブレナイスシステム」というオモシロネーミングで笑わせてくれるわ、唯一フォント色を変えて強調しているのが「音声入力レベルメーター」って本当にカメラを売っている自覚があるのか。 あまりに長くなったので、いっそ最近思ったこともついでにオマケとして書いてみる。ギャグとかありません。 題して「高画素機のススメ」。
今回の更新のためにデジカメをメインにしているサイトや掲示板をいろいろ見ていると、最近の高画素機の話題とセットでよく「普通の人には〜」という極めてキモチ悪い表現がいっぱいあった。
どーもデジカメマニアは一様に「高画素化反対」というのがヒトツの合言葉になっているようだ。ここ最近、ソニー製1/1.8型700万画素CCDを載せた各社の新製品ラッシュが、あちこちのデジカメサイトで叩きに叩きまくられている。まだ製品はどれも出ていないのに。
でも画質ってそんなに重要なものか。デジカメマニアが口々に言う「普通の人」は、そんなに画質を追及してるのか。
例えばプリントアウト。画質はいいけど画素数が少ないデータと、画質は悪いけど画素数が多いデータのどちらかをDPE屋で四切くらいに引き延ばすとしたら、我輩なら画素数が多い方を選ぶ。
また広角や望遠はどうか。これまたカメラに詳しい人ほど、ズームレンズは「あくまで構図を決めるもので、遠くのものを大きく撮るものじゃない」という。さらに望遠ボケとか望遠圧縮とかいろいろな呪文を弄する。
多画素機のデメリットはある。
……でも我輩も友人達には同型機種の中で一番画素数が小さいのを勧めたけど。 |
2004年8月21日 土曜日我輩はダイバーだ。サイト閲覧者の方々に「似合わない」と言われるのはまだ納得のしようもあるが、何故か我輩をよく知る友人すべてにまで陸サーファーならぬ陸ダイバーのような扱いを受けるのは何故だろうか。 いちおー中学時代は魚類の異名をとる程度には水泳得意だったんだけれども(注:ダイブに水泳はあまり関係ありません)。
なにはともあれ先日ダイブってきた。今年二回目のダイブで、場所は越前。
で今回。一ダイブ目。
えーと、この10分のために15分かけて来たんですか我々。
激しいうねりにモミクチャにされながら進む。密林のように鬱蒼とした越前の海は、うねりが身体を翻弄しても捕まる岩がない。反射的にうねりに逆らってしまい、また無駄に体内酸素を使ってしまう。前方に辛うじて、ダイブ屋のオレンジ色のフィンの先だけが見える距離だけは保って進む。
しかし渾身の裏拳突っ込みをしている場合ではない。水中の残圧ゼロは問答無用で緊急事態。 バディはダイブ屋についていくので必死。 0.1秒で覚悟を決める。ものすごい吸気抵抗をねじ伏せて、最後の空気をタンクから吸い尽くす。 半呼吸にも満たないその空気。今の我輩に残された命の燃料を、一気に燃やした。 役立たずになったレギュレータを口から吐き出し、一気に水面を目指す。目指すは夕日がきらめく波間のむこう、いくらでも空気があるところ。 細く吐き続ける自分の泡を引きちぎるような急浮上。浮上速度なんて知ったことか。数分前から一人で勝手にダイブ屋より水深を上げていたのが幸いし、残る距離はあとほんの3m。でもその3mがやけに遠い。もう太陽の光が届くほどの浅さなのに、いつもなら素潜りでも楽勝の深度なのに。 酷使を続けた筋肉は血中酸素をとっくに使い切って、空気なんて1ミリリットルも残っていない肺をさらに絞りあげる。ウェイトが我輩を再び深海に引きずりこもうとする。BCの抵抗にフィンキックが負けそうになる。夢中で目を閉じた。急激に上がっていく水温。 そして、海面の飛沫に包まれた。
海面上に身体が飛び出している間に大急ぎでシュノーケルをくわえる。 |
2004年8月17日 火曜日ものすごい雷の夜。気合入れずに日光を浴びたら我輩死ぬので普段からずっと遮光カーテン閉めっぱなし。にも関わらず部屋を照らすほどの至近距離への着弾が部屋を揺らす。 わりと最近までかなり雷に敏感な性質で、雷鳴を聞くと身体が勝手に黒煙サーチモードになっていた。 昔の、実家のクーラーの室外機が誘導雷の直撃を受け、電源入れてすらいなかった室内機がいきなり黒煙をもくもく吐き出し始めた挙句、主電源を抜いたら黒煙は止まったがクーラーのフィルタを開けると中身は高熱でドロドロに融解していたというオモシロ体験も時の彼方。 もう二十年は経つか。すっかりその時の恐怖も薄れ、今ではこんなに雷がガンガン落ちてるのにエアコンかけながらキーボードをタカタカ叩けるように。 と、かなりの至近距離──もしかしたらウチのマンションに弾着。 そして完全な停電。一秒にも満たず復帰する。 まず部屋のインバータ蛍光灯が再点火を始める。 エアコンが奇妙な音を立てつつ回転を再開。 そしてキーボードを叩いていたメインPCは一瞬だけ画面が真っ黒になった……が、持ち直した。エディタ使ってたので本気で嬉しい。えらいぞAthlon(いやこれは電源ユニットの功績だが)。 UPSもないネットワーク識別名「黄泉比良サーバ」は残念ながらリセットがかかった模様。普通そうだわな。 仕方ないので再起動するまで待ってから再ログイン、ができない? あれ?HDD音からするとOSはもう起動してるのに。 ネットワークの状態を調べようと試みようとして、あまりにも早く障害にぶつかる。LANそのものが全然見えていない。顔面蒼白。メインPCがサージでやられた!? LANカード挿してりゃぶっ壊れるのはカードだけで済むけれど、このメインPCはマザーオンボードコネクタに挿してる。今は動いてるけど、どこまで壊れたかわからない。電源を切る前ににおいを嗅ごうと(半導体が焦げるにおいは独特なのですぐわかる)机の下に潜り込んだ時にふと気付いた。 電話線じゃあるまいし、LANが繋がってる先はよく考えたらネットワークHUBだ。マザーにサージが直撃するなら先にHUBがいかれるだろう。 棚の後ろに突っ込んであるHUBを見ると、なんだか8ポートあるLED表示が綺麗に全部つきっぱなし。(この部屋は5ポートしか使ってません)
というわけでHUBのACアダプタを一度抜いて再び挿し直したら何事も無く復活。 |
2004年8月5日 木曜日大人になって血がまずくなったのか、我輩は長い間あんまり蚊に食われにくい体質だったのだが、今年の夏はやけに被害が甚大だ。家の中に一匹でも入り込むと一時間で四、五箇所はやられる。 それだけでなく長い間あまり虫刺されに縁が無かったせいで、子供の頃に克服したはずのひどい掻きむしり癖が復活。 今の我輩は全身、掻き過ぎた刺され痕から変な汁を大量に出している。このままでは我輩内の変な汁が枯渇してしまうではないか。 しかし何故今年はこんなに刺されるんだろう。例年と何が違うというのか。 飲んでる抗鬱剤とかか。 今年の蚊はちょっと鬱が大流行中とかで、セロトニンを増やすために我輩の血管に流れてるデプロメール(選択式セロトニン再取込阻害剤)を吸ってるのか。 大変ですねお互いに。いいから死ねこの野郎。
それにしても蚊に食われるたびに思うんだけれど、なんで人間の血には毒性がないんだろう。 |