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2004年8月27日 金曜日

デジカメは我輩の趣味のヒトツだ。
しかしデジカメは高価な代物である。アウシュビッツ社をやめてから我輩は、迂闊な物欲を抑えるために意図してあまりデジカメの情報を仕入れないことにしていた。
で。
ここ最近、たまたま我輩の友人達がデジカメを買い換える事態が重なった。
いちおう我輩は35万画素時代からこの市場に付き合ってきているため、カタログスペックや店頭だけではわからない各社の傾向をある程度掴んでいる。そして今まで誰にも隠していたが実は友情に厚い男なので、それはもう積極的に相談に乗った。自分の財布を使わずに好みの機種を押し付けるチャンス
二年のブランクを埋めるべく各社のサイトをめぐり、評判を調査し、デジカメ売り場に行って自分の手で触りまくるという長いこと忘れていた楽しさをじっくりと満喫。
で。気が付いたら。我輩も一台買ってた。

おおおおお。どこにそんな金があったのか。というか無いのか。どうしよう。

とりあえず自分だけ散財するのはシャクなので、友人に見せる用に作った「デジカメ各社偏見比較」を披露して閲覧者の物欲を煽ってみる作戦を実行しよう。だいぶ前に書いた国産車偏見比較のデジカメ版というノリで。

ちなみにここからamazonに飛んでカメラ(でもなんでも)を購入された場合、我輩は紹介料が入ってウハウハなシステムになっている。でも実際のところ量販店の通販使った方が安いと思う。

(文中の脚注はカーソルを合わせると解説がポップアップします。Shiftを押しながら脚注をクリックすると解説は別ウィンドウで開きます)

  • Canon
    「お手軽に本格」の一眼レフデジカメEOS Kiss Digitalが大当たりして笑いが止まらない同社は、今年に入って一気に小型のIXY DIGITALと中型のPowerShotシリーズもオール更新してシェアを大幅にアップした。
    バッキバキに解析的な描写が特徴で、機械を撮ると超カッコいいけれど人間を撮ってもサイボーグになる。
    まさにドットとドットの隙間までも描ききるだけの気合を感じるが、はたしてポートレート機にまでそんな描写力が必要なのかと開発者に問いたい。たぶん奴らは胸をはって「当然だ!」と答えそうな気がするけれど。
    EOS Kiss Digitalと小さいIXY DIGITALが人気。その間の、いわゆる実用派無個性であるべきPowerShotは型番から性能がまったく読めない混沌無法地帯。
      我輩注目の機種:
    • PowerShot S60
      ○現時点ではリコー以外で広角端28mm*1が撮れるコンパクトはコレしかない。(FinePix E510はまだ未発売)
      ×やる気が無いマクロ。*2
    • PowerShot A80
      ○混沌のキャノン機で最もバランスがとれてる。キャノン個性の画像が欲しいなら最適。
      ×総じて欠点なし。強いて言えばワイド端が38mmは物足りないこと、やはりマクロが弱いこと。

  • CASIO
    QV-10でデジカメ黎明期に踊り出た勢いのまま後が続かずズッコケて、以降長い間悲惨な生活を送ってきたが薄型液晶つきデジカメEXILIMで一気に復活。
    しかも高画素化する携帯電話内蔵カメラと直接対決をせずに単焦点*3パンフォーカス*4からズーム&AFとうまくEXILIMブランドをスライドさせていった手法はもはや芸術で、「それをEXILIMと言っていいのか」とみんなが突っ込んだ*5高級機EXILIM PROもなかなかのヒット。
    伝統であるかのようにヘタだったAE*6とオートホワイトバランス*7 もだいぶマシになってきた。
    でもレンズはもう回させてくれないんですか。

  • EPSON
    同社プリンタと直結可だけが売りのカメラ(実際には性能も捨てたものではなかったが、当然誰も気付かない)を細々とジャパネットたかた等で売ってきたが、ここにきて銀塩の名門コシナと組んでレンジファインダ*8などという超マニアックな代物のR-D1を出し業界の度肝を抜いた。
    しかもそれがバッテリ残量や残りメモリ容量がクロノグラフのアナログメーターで表示され、シャッターを一回切るごとにフィルム巻き上げレバーを引かねばならないという徹底ぶり。間違いなく今もっともデジタルの意味がないデジタルカメラ。渋過ぎる。無意味だけど。
      我輩注目の機種:
    • R-D1
      ○男のロマン。
      ×ロマンに30万円を出せるほど我輩はダンディではない。

  • FUJIFILM
    35万画素の高画質(当時)カメラDS-7を出して以降、長いあいだデジカメ業界をリードしてきたが、鳴り物入りで出したハニカムCCD*9 のボケボケ画像と大型・高級機路線の大失敗で、盛大なまでに画質優先のユーザーを失った。
    しかしスムーズにデザイン優先路線へと方向を転換。特徴的な正方形ボディと直感的な操作体系により女性を中心に人気を回復する。反面、未だに画質や速度には疑問が付きまとう。
    個人的にはハニカムCCDの水増し画素*10は不自然でキライなんだけど、この欠点は印字すると目立たないためA4以上等の超大判にプリントアウトする用途に使うなら最も安価に要求を満たす選択。
    補完処理が入るとはいえ、現時点では富士以外で1000万画素デジカメが四万円(!)で買えるメーカーなんかありません。
      我輩注目の機種:
    • FinePix F610
      ○四万円で購入できる怒涛の1,230万画素出力デジカメ。
      ×その画素数ぶんだけの画質は全然出てない。ただでさえ高価なxDピクチャーカード*11を馬鹿食いする。
    • FinePix E510
      ○期待の28mmレンズ搭載コンパクト。諸悪の根源ハニカムCCDを載せていない。
      ×富士のカメラ共通だけど、広角端でしか使えないマクロ。

  • Kyocera
    実はけっこう老舗のデジカメメーカーだが、長いこと雌伏の時(ソニーのデジカメの中身を作ったり)を過ごしていた。一気にメジャーに踊り出ようと満を持してリリースしたFinecam S3は、当時絶好調だったIXY DIGITAL 200と真っ向から戦って負けた。
    しかし懲りずに熟成を続け、シャッターが秒間三コマでいくらでも連射できる*12Finecam S5R、今や数少ない回転機構カメラFinecam SL300と渋いところをついてくる。
    でもCONTAXブランド擁するカメラメーカーの割にはレンズは手を抜き過ぎでないですか。逆光を撮るとものすごい色収差*13を出し、ワイド端では全てが樽になる。*14我輩はこういうのけっこう好きだけど普通は激怒していい。

  • MiNOLTA
    正確にはコニカミノルタだけど、Konicaブランドの「コンパクトカメラの分際で電源を入れるのに両手が必要」というオモシロ物体Revio*15なんて誰も覚えてないと思う(でも画質はよかった)。Revioなんかよりデジタル現場監督*16という用途がわかり易過ぎるカメラの方が有名じゃなかろうか。
    ミノルタブランドのDiMAGEも、序盤*17こそ苦戦に次ぐ苦戦が続いていた。本気で作って出した大型デジカメDiMAGE 7があまりに出来の悪いAFのせいでボロクソにコケて完全に信用を失ったが、苦難の時を経てゼロから作った薄型デジカメDiMAGE XシリーズのスマッシュヒットでやっとDiMAGE 7直系のシリーズもまともに評価してもらえるようになった。
    傾向としては全体的にやわらかい描写で、見ていて和む絵作りをする。
      我輩注目の機種:
    • DiMAGE X21
      ○単三乾電池で動くデジカメ中最小。爆速起動。
      ×極小画素*18かつ屈曲光学*19により、画質は縮小しないと見るに耐えない。光学ファインダ*20がない。

  • Nikon
    一眼レフの殿堂。職業カメラマンの前ではキャノンを貶しても大丈夫だけど、ニコンを貶すと400mmF2.8(意訳:大砲)をつけたNikon F5でブン殴られても文句言えない。
    ニコンはレンズが絶品とされており、一本ぴしっと線の通ったソフトフォーカスという文章で書いてても全然納得いかない描写を平気で仕上げる。ガラスの中にガウスぼかし*21とアンシャープマスク*22のフェードが入ってるに違いない。
    比較的初期、COOLPIX950で前述のレンズを武器に一気にカメラファンの心を掴んだが、同シリーズ最高傑作COOLPIX995を出した後は迷走。四桁型番のCOOLPIXシリーズを濫造しユーザーを混乱に陥れる。
    しかしキャノンEOS Kiss Digitalという倒すべき目標が現れてからは本領を発揮、D70という名作を作り上げて泥沼の激闘を開始した。
    今現在、デジタル一眼レフ市場は全体の98.6%をEOS Kiss DigitalとD70だけが占めている。
      我輩注目の機種:
    • D70
      ○パンピー向け最強機。本当のマニュアル撮影を教えてやろうとカメラが語りかけてくる。
      ×ステキなレンズ地獄が待っている。
    • COOLPIX3700
      ○Nikonらしくなく使いやすい。コンパクトカメラで最も本気になれる。
      ×Nikonらしくなく持ちにくい。

  • OLYMPUS
    銀塩コンパクトカメラの大手ながら、デジタルには初期から注力。銀塩で得た資産をふんだんに使って廉価機から高級機まで幅広いラインナップをバランスよく揃える。
    特に中型カメラに搭載していたF1.8レンズ*23はカタログスペックでは目立たないものの超強力。高コストだった昔のデジカメを知る層には、今もこの明るいレンズを忘れられない者多し。含む我輩。
    しかしここ最近は迷走中で、オリンパスが出す意義がよくわからないAZ-1はもとより、オリンパスヨーロッパによるC-5000ZOOM(国内未発表ながら、ヨドバシあたりではふつーに売ってる)のダサさに悶絶する人多数。
    また好調のμシリーズは防水を謳っているが、水洗い不可で塩分厳禁という半端な仕様は如何なものか。
    カメラとしての使用感はオートが非常に賢い印象で初心者にも安心。またマニュアル撮影ができる機種は、操作感が手に馴染んで撮影が実に楽しい。
    意外なところでは、大半のモデルに純正のハウジング*24がオプションで用意されており、ダイバーの間では絶大なシェアを持っている。我輩のカメラは違うけど。
      我輩注目の機種:
    • E-1
      ○防滴防塵ボディとダストリダクション*25によるタフさ。
      ×デジタル一眼レフ機最小のCCDなため画質とボケで不利。*26レンズの選択肢がない。広角に弱い。*27
    • C-760UltraZoom
      ○焦点距離420mmとは到底信じ難い小型サイズ。
      ×なぜこのシリーズで単三乾電池対応をやめるかなオリンパスは。
    • C-4100ZOOM
      ○ズーム全域F2.8の32〜96mmを持つ最高のスマートメディア機。オリンパスが忘れてきた良心。
      ×遅い。デカい。野暮ったい。初めて触った人はまずマトモに使えない。

  • Panasonic
    初期に出したCOOLSHOT2での「1枚撮るとバッテリーロー警告」(アルカリ電池使用時)でいきなり完璧なまでに信用を失って、ライバルのソニーと比べると完全にデジカメ市場に出遅れてしまった松下も、ライカを抱き込んで市場復帰してからは元気。
    特に普及価格デジカメの世界に手ブレ補正レンズ*28を持ち込んだ功績はすばらしい。
    しかしズーム全域でF2.8の12倍ズームという超バカでかいカメラの宣伝に浜崎あゆみを使ったり、そんな巨大カメラなのに単三が使えず専用電池かつコンパクトフラッシュ未対応(SDカード推進の松下だから当然なんだけど、ソニーですらハイエンド機にはCF対応してる)だったりと、売りたい層がよくわからない。
    「ヴィーナスエンジン」という画像処理系は、名前は激烈に胡散臭いが意外とけっこうjpeg圧縮がうまく細部が潰れない。かわりに色が死に気味。松下的に女神は顔色が悪いものらしい。
      我輩注目の機種:
    • DMC-FZ20
      ○「400mm超の望遠を成立させるためのF2.8と手ブレ補正」という明確なコンセプト。*29
      ×他社と比べると質感が安っぽい。単三未対応。この凶悪なレンズを向けられたら普通の人はびびる。
    • DMC-FX2
      ○コンパクト手ブレ補正の逸品。画素数が分相応。
      ×いくら手ブレ補正がついてても、望遠端F5.0では暗すぎて被写体ブレする。*30

  • PENTAX
    国産銀塩一眼レフ四天王*31(Canon、Nikon、PENTAX、MiNOLTA)のメーカーでは最もデジタルに消極的で、市場調査以外の何物でもないEIシリーズを終了し、Optioの名をつけてからも全くといっていいほど目立たなかった。
    が、いきなり常軌を逸した小ささの初代Optio Sでメインストリームに殴りこむ。やはり小さいカメラの存在感は、でかい。
    以降も通常Optioシリーズと小型のSシリーズをバランスよく展開、賢いオートとダイビングに使える防水ハウジングでオリンパスが占めていた市場を奪いつつある。しかしスペックはともかく画質はオリンパスが二年に過ぎたあたりを疾走中。充分といえば充分なんだけど。*32
    コンパクトカメラに比べると、大型カメラは一眼レフの*ist D(全然売れてない*33だけで高倍率戦線には未参入とやけに及び腰。
      我輩注目の機種:
    • Optio S40
      ○単三乾電池採用でDiMAGE X20系にサイズで迫り画質で勝る。防水ハウジングが1万円で売ってる。
      ×起動速度でDiMAGE Xに負ける。
    • Optio X
      ○こんなバカみたいなデザインのデジカメ久々に見た。
      ×いっそ潔いほどに操作性を無視してる。特にこのズームレバーは指がつりそう。
    • Optio 43WR……ていうか買いました。
      ○防水カメラの中ではブッチギリで使いやすい。*34
      ×屈曲光学なので画質はよくない。四角すぎて急いで取り出した時はどこがシャッターかわからない。

  • RICOH
    初期のデジカメを支えてきた名門ながら、100万画素から急加速した画素競争に致命的なまでに乗り遅れ国内では辛酸を舐めてきた。
    しかし業務用や海外市場ではそこそこ好調で、その間に溜めた技術を使い新ブランドCaplioの名と共に一般市場復帰。安くて早くて1cmまで寄れるカメラとして着実に足場を築く。
    28mmからの広角、TTL位相差検出方式*35による爆速AFといった痒いところに手の届く機能が満載。
    さらに純正のコンバージョンレンズ*36の取り付けで22mmもの画角が歪み無く得られる*37のは素晴らしい。この画角のためだけに欲しいくらいだが、肝心の画質は無残。
      我輩注目の機種:
    • Caplio GX
      ○広角で、ワイコンあって、AF速くて、ISO感度が1600*38で、CCDがでかい。
      ×画質。画質画質画質。画質さえよければ。

  • SANYO
    デジカメの心臓部はぶっちぎりの世界最大シェア*39にも関わらず、ふつうの人は全然そんなことを知らないという不思議なメーカー。
    ここの製品はおしなべて高速度に視点がおかれているが、写りは全てボンヤリ。撮影のラクさは抜群でも、撮影が楽しくなきゃなー。どうも我輩と相性が合わないようだ。
    相変わらず動画デジカメで売っているけれど、動画スペックでは他社ももう追いついてます。ただ電子手ブレ補正*40と組み合わせたことで大化けするかも知れない。
    しかしDMX-C1の「動画撮影中にいきなり300万画素の静止画を撮影可能」はちょっとビビった。ヒゲ剃りの分際で侮れないぜ(ヒゲ剃り機能はついてません)

  • SONY
    銀塩派にボロボロに言われつつ*41も、ビデオカメラで培ったユーザインタフェースと対ノイズ技術を武器にデジカメ最大シェアを築く悪の牙城。
    えーとハッキリいってソニーのデジカメはやっぱり他人にはオススメしません。撮影者のやる気を殺ぐことにかけては一級。
    しかしCCDメーカーでもあるだけに、取得した限りあるデータのポテンシャルは一切無駄にしない。テキトーに撮った写真でも、無理矢理それなり見られる絵にしてくれるので、やっぱり一般向きと言えるかも知れない。
    ソニーのカメラの最大にして最強の弱点は記録メディアがメモリースティックなこと。SDカードに保存させてくれ(無理だ)
      我輩注目の機種:
    • DSC-F828
      ○圧巻の28mmF2.0と、独自設計CCD*42の色再現性。そしてえげつないデザイン。
      ×さすがに無理があるのか、色収差がけっこう出る。
    • DSC-P100
      ○ソニーを持つ、という喜びをもたらしてくれる。
      ×ソニー脳の持ち主にしか到底理解できない操作体系。*43

  • TOSHIBA
    外装を変更できるsoraとかいったイロモノを迂闊に出すから目立たないが、けっこうまじめな製品作りをするメーカー。
    特に去年の高倍率ズームデジカメAllegretto M700は、開発陣がこのカメラに詰め込んだ夢と可能性*44を、どう考えても営業がまったくわかってなかった*45悲劇の名機。当初目指していた場所をあっさりと松下に奪われてしまった。
    家電屋としてサンヨー系オモチャ路線よりソニー/松下路線を目指してるようだが、ツァイスを担いだソニーとライカを抱き込んだ松下相手には明らかに不利。ハッタリの効くブランドを用意できる適当なレンズメーカーはもう残ってないのか。東芝は何が悪いかというと「東芝」という銘が悪い。

ここから脚注。見てウンザリしよう!書いた我輩はもっとウンザリしました。

*1レンズのズームを一番手前に引いた時の焦点距離。この値が小さければ小さいほど広い範囲を写すことになり、我輩好みの写真が撮れる。普通のカメラは35mmが多い。
*2接写機能のこと。このカメラのマクロ機能は仕様上「4cm(W)」となっているが、Wとはズームレンズを一切使わない時のみという意味。28mmもの広角マクロで4cmまで近寄ったら普通の写真には写りません。我輩は好きだけど。事実上「30cm(W端以外)」が正しいこのカメラの接写機能。
*3ズーム機能がないレンズのこと。
*4近距離から遠距離まで満遍なくピントがあってる状態。「写ルンです」とかもそう。絶対にピントを外さないのでラクだが、何が撮りたかったのかわからなくなりがち。
*5厚さ45.1mmは普通のデジカメと比べても厚め。参考までに薄さだけを武器に大ヒットした初代EXILIMは11.3mm
*6自動露出(Auto Exposure)。被写体の明るさを調べてフィルムやCCDにどれだけ光をあてるかを決定する機能。これがタコだと真っ白けな写真が量産される。
*7被写体を照らしている光源の色を調べる機能。例えば太陽と蛍光灯では実際には色は全然違うが、人間の目は補正してどちらも「白」と受け取る。これをCCDで実現する機能。これがアホだと異様な色の写真になる。
*8ファインダから像が二重に見えるカメラ。ある一定の距離でのみその像が重なり、そこにピントが合う仕組み。
*9通常のCCDは格子状の画素配列だが、1ラインごとに半分ずつズラすことで画素の密度を上げたものがハニカムCCD。理論上同じサイズの通常CCDより得られる光の量が多いので感度がよくなる。が、当然取得データは半分ずつズレてるので、計算処理でそれを戻す必要があり、その過程で「ハニカムノイズ」と呼ばれる模様上のノイズが出る。
*10CCD画素数より多いドット数の画像を出力すること。ハニカムCCDは通常CCDより水増しに向くとは言え、一律に輪郭の甘いボケた画像になる。
*11コンパクトフラッシュと比べて6〜8割高価。
*12普通のデジカメは撮影画像を圧縮、メモリに書き出しという手間がかかるため連射には制限がある。
*13強いコントラストをもつ映像のまわりに存在しない色が発生すること。レンズによって曲げられる光がプリズムの原理で分解されてしまうことによって起こる。直射日光と影の境目に紫色の偽色が発生することが多い。
*14歪曲収差ともいう。レンズの特性により、真四角を撮影しても中央がふくらんでいるように写ってしまう現象のこと。
*15レンズバリアを手で開けることで電源を入れるスタイルのデジカメはいろいろあるが、この機種は何故か左側に開けるようになっている。もちろんシャッターは右手側にある。
*16工事現場等で使われることを前提とした防水防塵耐衝撃カメラ。って言わなくてもわかるわな。
*17「レンズ部分だけボディから分離して撮影可能」を売りにしていた。今でも色褪せないアイディアだと思うが、難点はどう見ても盗撮用にしか見えないこと。
*18CCDの面積のわりに画素数が多いこと。画質に悪影響が出るためデジカメヲタクに大不評。
*19ふつうレンズからまっすぐ先にあるCCDを、画像をプリズムや鏡を使って90度曲げることにより横方向に置く設計。カメラがコンパクトになり起動が早くなるが、プリズム(又は鏡)という余計な過程を経るために一般的に画質は落ちる。
*20いちおう念のため、写ルンですみたいな「穴だけ」はファインダとは言わない。マトモなカメラは撮影範囲しか見えない仕組みになっている。「こんなの使わない」という人もいるが、使うとブレにくくなるし、屋外では液晶がほとんど見えないことも多いのでないと意外と不便。
*21Photoshopのフィルタの一種。ピントが合っていないところがボケてるような効果が出る。
*22Photoshopのフィルタの一種。コントラストを強調することによって画像の輪郭をシャープにする。
*23F値はレンズの明るさで、この値が小さければ小さいほど明るい。具体的には速いシャッター速度での撮影が可能で、また綺麗にボケた映像が得易くなる。この数値が1.4(正確には√2)倍増えるごとに光量は半分になる。つまり通常よく搭載されるF2.8のレンズよりF1.8は倍以上えらい。
*24水深30〜40mの水圧下でカメラを使うための箱。スキー等のレジャーにも使えるとメーカーは言ってるが重くてデカくて邪魔だと思う。
*25一眼レフはレンズ交換するときに光学系が無防備に近い状態になるためホコリに弱いが、E-1は超音波でホコリを弾き飛ばす機構を備える。
*26同じ画素数ならCCDサイズはデカければデカいほど画質がいい。またピント合致点以外がきれいにボケる。個人的には「ピント合致点以外はボケてりゃボケてるほどいい」というのは古臭いカメラヲタクの戯言だと思ってるけれども。
*27光学系の特性上、レンズの焦点距離が倍になる。例えば25mmのレンズを装着すると50mmの焦点距離になる。28mmくらいの普通の広角画角を得ようと思ったら14mmという魚眼レンズみたいな代物が必要。
*28ジャイロを内蔵し、手ブレに対してレンズを移動させることによってCCD面に映る画像を動かなくする技術。画質が犠牲にならない。
*29超望遠にしていると、少しの動きでも画像が大きくブレてしまう。それを防ぐために望遠端でもF2.8という明るいレンズ(ふつうのズームレンズは望遠にいくに従って暗くなる)でシャッター速度を稼ぎ、手ブレ補正でさらに画像を止めるという思想。
*30カメラを動かしてしまうことでブレるのが手ブレで、被写体が動いてしまうことでブレるのが被写体ブレ。このカメラは望遠端ではシャッター速度が遅くなる。そのとき手ブレは補正してくれるけれど被写体が動くのは補正できない(あたりまえだ)
*31ホントにこう言われてるかは未確認。
*32オリンパスのところで挙げているC-4100ZOOMがちょーど二年ほど前に出たカメラ。このカメラの画質に対する文句は我輩は聞いたことがない。
*33Kマウントの莫大なレンズコレクションを持つ層(御老人多し)には大人気。
*34ズームがないソニーDSC-U60やカシオGV-20、JIS保護等級四級のオリンパスμとの対比。もちろんそれぞれに43WRを超える点はある。
*35レンジファインダ(*8参照)と同じ仕組みで二つの映像のズレからピント位置を調べる方式。通常のCCDコントラスト検出と比べると「前後どちらに」「どれくらい」ズレているかがわかるため、動作を高速にできる。反面、センサがある位置でしかピントを測定できない(CCDコントラストは画面上のどこでもピント合わせ可能)。大抵センサは中央付近に1〜数個。
*36カメラ本体のレンズの前にさらに取り付ける追加レンズのこと。一眼レフ以外のカメラで標準以外の画角を得る唯一の手段。
*37ここまでワイドだと歪曲収差(*14参照)が出ることが多い。
*38フィルムに例えるとこれくらい、という意味。ISO1600だと、夜間でも街灯程度の照明があればノーフラッシュでなんとか撮れるくらいか。ISO感度が高ければゴロゴロしたノイジーな画像になるのはフィルムもデジカメも一緒。(余談だけど本当はデジカメにはこんな数値は関係なく、要するにゲインでしかないので、やろうと思えばISO1000000000でも可能だと思う)
*39一時期はニコンもオリンパスもみーんな三洋が作っていた。今はだいぶ違ってきているらしいが詳細は不明。
*40松下のソレとは全く違い、実際の撮影画像より上下左右に狭い映像を記録することで、もしブレが発生しても記録する場所を変更することで見かけ上ブレをなくす手法。当然ムダな画素が出るので画質は落ちるけれど、どうせ動画モードは640x480しか記録できないので影響は少ない。
*41まあカメラ原人はどちらにせよ銀塩カメラメーカー以外のデジカメを地球が滅びようとも絶対に認めないと思うけど。
*42普通CCDは光の三原色もしくはその補色のフィルタを使うが、F828は光の三原色にエメラルド色(つーか水色?)のフィルタを追加してあるため、その補色にあたる赤系の色の再現性が激増。
*43カメラを使ってることを完全に忘れてオーディオ機器のような感覚で使うといい感じ。
*44この高倍率ズームでF3.1はたいしたもの。……松下DMC-FZ10さえなければ。
*45この公式サイトはいったい何年前から時間が止まっているのか。光学ズームとデジタルズームをあわせて40倍と強弁するわ、前述のレンズの明るさには一言も触れないわ、「デジタルきれいズーム」「ブレナイスシステム」というオモシロネーミングで笑わせてくれるわ、唯一フォント色を変えて強調しているのが「音声入力レベルメーター」って本当にカメラを売っている自覚があるのか。

あまりに長くなったので、いっそ最近思ったこともついでにオマケとして書いてみる。ギャグとかありません。
題して「高画素機のススメ」。

今回の更新のためにデジカメをメインにしているサイトや掲示板をいろいろ見ていると、最近の高画素機の話題とセットでよく「普通の人には〜」という極めてキモチ悪い表現がいっぱいあった。
「普通の人にはこれだけの画素数は必要ない」「普通の人にはこのCCDのデメリットに気付かない」
この普通の人って、誰? 我輩は入るの? 入らないの?

どーもデジカメマニアは一様に「高画素化反対」というのがヒトツの合言葉になっているようだ。ここ最近、ソニー製1/1.8型700万画素CCDを載せた各社の新製品ラッシュが、あちこちのデジカメサイトで叩きに叩きまくられている。まだ製品はどれも出ていないのに。
確かに、画素数を増やしたことによって失うものがある。
具体的には画質が落ちる。同じ技術レベルで作ってる以上、一画素あたりの面積が小さくなるぶん、物理特性で一画素あたりの性能も小さくなる。暗いシーンはザワザワとノイズが浮き、少しでも明るい場所があったら真っ白に飛ぶ。特に白飛びはレタッチで救済できない。

でも画質ってそんなに重要なものか。デジカメマニアが口々に言う「普通の人」は、そんなに画質を追及してるのか。
我輩はデジカメに一番に求めるのは画質じゃない。これってそんなに少数派とも思えないんだけど。
本当に多画素機が要らないのは画質にこだわるデジカメマニアだけであって、実際のところマニア以外の人にこそ多画素のメリットがあるんじゃなかろうか。

例えばプリントアウト。画質はいいけど画素数が少ないデータと、画質は悪いけど画素数が多いデータのどちらかをDPE屋で四切くらいに引き延ばすとしたら、我輩なら画素数が多い方を選ぶ。
「普通の人はそんなことは滅多に無い」とデジカメマニアは言う。けれど、そんなことアンタにわかんのか。
また、撮影画像に不必要なものが写っていた場合にトリミングする自由度が高い。普通の人たる我輩は写真がヘタなので、ダイビング中など撮りたい方向にカメラを向けてシャッターボタンを押すことしかできなかったりする。で被写体以外を削って保存する。写真的には邪道とされる。邪道で何が悪い。

また広角や望遠はどうか。これまたカメラに詳しい人ほど、ズームレンズは「あくまで構図を決めるもので、遠くのものを大きく撮るものじゃない」という。さらに望遠ボケとか望遠圧縮とかいろいろな呪文を弄する。
けど、別に単純に遠くのものを大きく撮るために使っても全然構わないと思うし、むしろマニア以外の人こそそういう使い方をするんじゃないだろうか。
遠くのを大きく撮る。なるべく広い場所を撮る。我輩ならどちらの場合でも、画質は多少落ちても構わないからなるべく解像度が欲しい。

多画素機のデメリットはある。
けれど我輩は、多画素機を完全否定するより、多画素機の持つ可能性を手に入れたい。その方が前向きだ。

……でも我輩も友人達には同型機種の中で一番画素数が小さいのを勧めたけど。
我輩のリクツで言っても、たかだか100万画素程度の差だと画質の低下にペイする情報量増加にならない。
もっとドーンと画素数が増えていただきたい。いっそ倍くらい。
今回の1.8型700万画素も我輩的にはまだ半端だ。1000万画素、いやいっそ2000万画素くらい希望。レンズ分解能だのなんだの気にせず、半導体技術の限界を見せてくれ。


2004年8月21日 土曜日

我輩はダイバーだ。
サイト閲覧者の方々に「似合わない」と言われるのはまだ納得のしようもあるが、何故か我輩をよく知る友人すべてにまで陸サーファーならぬ陸ダイバーのような扱いを受けるのは何故だろうか。
いちおー中学時代は魚類の異名をとる程度には水泳得意だったんだけれども(注:ダイブに水泳はあまり関係ありません)

なにはともあれ先日ダイブってきた。今年二回目のダイブで、場所は越前。
ダイブにはいろいろと指導団体があり、世界最大シェアのPADI、銭ゲバ・コナミ系列で有名なBSACなどがあるが、我輩が世話になっているダイブ屋が所属しているのは超体育会系で悪名を馳せるNAUI。
とはいえ今日びのレジャーダイブにそんなノリが似合うわけもない。
このダイブ屋も当然いつもは結構ゆっくり回ってくれる……のだが、なぜかこの越前に潜るときだけ毎回、妙に体育会系ダイブを行う癖がある。
海中を見るヒマなどカケラもない。
彼に何か思い出させるものがあるのか。「動け動け!じじいのファックの方がまだ気合が入ってる!」と言うが如く(水の中なので実際に言っているかどうかは聞こえません)かっ飛ばす。それなりに泳げるハズの我輩でもついていくだけで精一杯。
以前も一度エントリーして10分もしないうちにいきなりフィンのストラップがぶっ壊れて外れ、はるか前方を振り返りもせずガンガン飛ばすダイブ屋にエキジットするまで必死こいて片足キックで追いすがり続けるハメになったことがある。
これは「フィンは手に持って掻いてもぜんぜん進まないことを体験をもって知れ」という教育だったに違いないと思い込もうとしたけど無理だった。

で今回。一ダイブ目。
案の定飛ばしに飛ばすダイブ屋、水中で客を全員置き去り。水の中で見つめ合う我ら客。
何故かマスク越しの視線だけで、悪いのは俺たちじゃねえよな、と意思疎通。人間は海の中に入ると眠っていたテレパスィー能力が目覚めるのかも知れないと思ったが、一分ほどして戻ってきたダイブ屋に「海底で土下座しろ土下座しろ土下座しろ」と念じてもしなかったので気のせいかも知れない。
そして小休止を挟んでから、二ダイブ目を開始した。
相変わらず豪快に飛ばしていくダイブ屋。さすがに懲りたのか、たまに振り返るものの、我らの姿を確認するだけ。我々が離れていないのは、ひとえに先ほどの恐怖を繰り返さないために前回以上に飛ばしているんだけれども、なんか調子に乗ってさらにペースあげてねえかおっさん。
十五分ほどほぼフルスピードで泳ぎ続け、やっと今回の目標地点に到着した頃には、我輩の呼吸は乱れに乱れていた。
自分の喘鳴がうるさい。水中で何よりも大事な空気がものすごい速さでレギュレータから消費されていく。今日の海はうねりが強く、海中で体が安定しない。
BCの空気を全部抜いて砂地にうつぶせになり、手ごろな石をいくつも抱えてまで海底にへばりつく。今の我輩を他のダイバーが見たら絶対デケぇハゼ発見と思うよな、と考えているうちにやっと身体が落ち着いていく。
動けるようになってやっとお楽しみ水中タイム。
越前の海は密林の海。 ウツボをこよなく愛するバディの撮影。いい面構えだ。 こういう擬態を見破ると大自然に勝った気がする。 全長1mm程のエビ。あまりに小さいのでクリック先はXGA。
10分で終了。

えーと、この10分のために15分かけて来たんですか我々。
というか本来ボートで来るべきポイントなのかもだ。(ボートダイブはポイントの真上からエントリするのに対し、ビーチダイブは岸から歩いてエントリし、ポイントまでは自力で泳ぐ。ボートを借りないぶん安い)
残圧計を見ると、すでに70kg/cm2。この時点でするイヤな予感。来るときの消費エアは40〜50kg/cm2だが、今の我輩はハッキリ言って疲れており、そして潮の方向は引き気味だ。どう考えてもギリギリ。
そして再び地獄の行軍ダイブが始まる。

激しいうねりにモミクチャにされながら進む。密林のように鬱蒼とした越前の海は、うねりが身体を翻弄しても捕まる岩がない。反射的にうねりに逆らってしまい、また無駄に体内酸素を使ってしまう。前方に辛うじて、ダイブ屋のオレンジ色のフィンの先だけが見える距離だけは保って進む。
ずいぶん水深も浅くなってきた。そろそろ岸か。そのうち海水のはるか向こうにうっすらと、岩肌の影が立ちはだかっているのが見えた。
前方に。そして右方と左方にも。
ダイブ屋、岸の方向を間違えやがった。
我々の殺意をあざやかにスルー、何事もなかったように引き返すダイブ屋に追随しようとした──とき、吸い込む空気に強い抵抗が生まれた。反射的にもがこうとする全身を御して、残圧計を再度確認、そして思いっきり突っ込む。
いやちょっと待てまだホラよく見てみろよ完全にゼロじゃねえよ。
残圧2バールくらいに見える。
10kg/cm2以下が一目盛12.5としたら、えーと2kg/cm2くらいは残ってそーじゃんコラ。
しかし渾身の裏拳突っ込みをしている場合ではない。水中の残圧ゼロは問答無用で緊急事態。
バディはダイブ屋についていくので必死。
0.1秒で覚悟を決める。ものすごい吸気抵抗をねじ伏せて、最後の空気をタンクから吸い尽くす。
半呼吸にも満たないその空気。今の我輩に残された命の燃料を、一気に燃やした。
役立たずになったレギュレータを口から吐き出し、一気に水面を目指す。目指すは夕日がきらめく波間のむこう、いくらでも空気があるところ。
細く吐き続ける自分の泡を引きちぎるような急浮上。浮上速度なんて知ったことか。数分前から一人で勝手にダイブ屋より水深を上げていたのが幸いし、残る距離はあとほんの3m。でもその3mがやけに遠い。もう太陽の光が届くほどの浅さなのに、いつもなら素潜りでも楽勝の深度なのに。
酷使を続けた筋肉は血中酸素をとっくに使い切って、空気なんて1ミリリットルも残っていない肺をさらに絞りあげる。ウェイトが我輩を再び深海に引きずりこもうとする。BCの抵抗にフィンキックが負けそうになる。夢中で目を閉じた。急激に上がっていく水温。
そして、海面の飛沫に包まれた。

海面上に身体が飛び出している間に大急ぎでシュノーケルをくわえる。
普段はムチャクチャに邪魔なこのシュノーケル、今日の一ダイブ目で間違って上下逆につけるというオモシロなスタイルでダイブしていたこれが、本気で嬉しかった。直しておいて本当によかった。
BCに入れるエアもない(口で入れてる余裕もない)ので身体が安定しない。ダイブ屋はもう見えないけれど、眼下に見えるバディをなんとか追いかけて追いかけて追いかけ続け、やっと岸にエキジット。
砂浜で機材を全部投げ捨てるように外し、荒い息をつく。空気おいちい。地面てステキ。
涼しい顔のダイブ屋に今回のダイブは何事かとクレームをつける。もちろんエアの管理はダイバー各々の責任だが、小休止中に一ダイブ目での置いてきぼりを理由に、今回のペースの速さについて意見していた。
なのにこの体たらくはどういうことか。ダイブ屋の答えはこうだった。
「努力が足りません」
努力で空気は増えません。
それとも体育会系には可能だというのか。筋肉の隙間に空気隠すとか。


2004年8月17日 火曜日

ものすごい雷の夜。
気合入れずに日光を浴びたら我輩死ぬので普段からずっと遮光カーテン閉めっぱなし。にも関わらず部屋を照らすほどの至近距離への着弾が部屋を揺らす。
わりと最近までかなり雷に敏感な性質で、雷鳴を聞くと身体が勝手に黒煙サーチモードになっていた。
昔の、実家のクーラーの室外機が誘導雷の直撃を受け、電源入れてすらいなかった室内機がいきなり黒煙をもくもく吐き出し始めた挙句、主電源を抜いたら黒煙は止まったがクーラーのフィルタを開けると中身は高熱でドロドロに融解していたというオモシロ体験も時の彼方。
もう二十年は経つか。すっかりその時の恐怖も薄れ、今ではこんなに雷がガンガン落ちてるのにエアコンかけながらキーボードをタカタカ叩けるように。
と、かなりの至近距離──もしかしたらウチのマンションに弾着。
そして完全な停電。一秒にも満たず復帰する。
まず部屋のインバータ蛍光灯が再点火を始める。
エアコンが奇妙な音を立てつつ回転を再開。
そしてキーボードを叩いていたメインPCは一瞬だけ画面が真っ黒になった……が、持ち直した。エディタ使ってたので本気で嬉しい。えらいぞAthlon(いやこれは電源ユニットの功績だが)
UPSもないネットワーク識別名「黄泉比良サーバ」は残念ながらリセットがかかった模様。普通そうだわな。
仕方ないので再起動するまで待ってから再ログイン、ができない?
あれ?HDD音からするとOSはもう起動してるのに。
ネットワークの状態を調べようと試みようとして、あまりにも早く障害にぶつかる。LANそのものが全然見えていない。顔面蒼白。メインPCがサージでやられた!?
LANカード挿してりゃぶっ壊れるのはカードだけで済むけれど、このメインPCはマザーオンボードコネクタに挿してる。今は動いてるけど、どこまで壊れたかわからない。電源を切る前ににおいを嗅ごうと(半導体が焦げるにおいは独特なのですぐわかる)机の下に潜り込んだ時にふと気付いた。
電話線じゃあるまいし、LANが繋がってる先はよく考えたらネットワークHUBだ。マザーにサージが直撃するなら先にHUBがいかれるだろう。
棚の後ろに突っ込んであるHUBを見ると、なんだか8ポートあるLED表示が綺麗に全部つきっぱなし。(この部屋は5ポートしか使ってません)

というわけでHUBのACアダプタを一度抜いて再び挿し直したら何事も無く復活。
瞬断でHUBが暴走しただけらしい。びっくりさせやがって。
しかしそれにしても、この程度で正常に再起動できないとはなんだ某ネットワーク機器専門メーカー。もーヒトツあるサプライメーカーのHUBは全然大丈夫なだけに情けない。
確かにこれは8ポートのHUBが5千円くらいしてた頃に2千円くらいで買い叩いた代物なんだけど、どうも我輩この某ネットワーク機器専門メーカーと相性が悪い。
今までにもネットワークカード一枚が昇天し、別のネットワークカード二枚がどうしても安定せず、そして今回とは別にHUB一個が昇天している。中身を見ると電源まわりの設計がマズくて基板がこんがりコゲていた(ACアダプタ仕様のくせに)が、いいのかコレ。それこそ火事になるんじゃなかろうか。
この某ネットワーク機器専門メーカーがどこかは言わない。
けどもう金輪際買わないことにしよう。あの青い物体言ってます>我輩)


2004年8月5日 木曜日

大人になって血がまずくなったのか、我輩は長い間あんまり蚊に食われにくい体質だったのだが、今年の夏はやけに被害が甚大だ。
家の中に一匹でも入り込むと一時間で四、五箇所はやられる。
それだけでなく長い間あまり虫刺されに縁が無かったせいで、子供の頃に克服したはずのひどい掻きむしり癖が復活。
今の我輩は全身、掻き過ぎた刺され痕から変な汁を大量に出している。このままでは我輩内の変な汁が枯渇してしまうではないか。
しかし何故今年はこんなに刺されるんだろう。例年と何が違うというのか。
飲んでる抗鬱剤とかか。
今年の蚊はちょっと鬱が大流行中とかで、セロトニンを増やすために我輩の血管に流れてるデプロメール(選択式セロトニン再取込阻害剤)を吸ってるのか。
大変ですねお互いに。いいから死ねこの野郎。

それにしても蚊に食われるたびに思うんだけれど、なんで人間の血には毒性がないんだろう。
迂闊に血を吸ってしまったが最後、地獄の苦痛が蚊の全身を襲い、七転八倒を繰り返した挙句、発狂して同族を無差別に殺戮しまくり、最終的に死亡溶解点火爆発するとかそういう血を人間が得ることができれば、この人類を脅かす天敵とだいぶ有利に戦えそうだと思うんだけどなあ。


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