1999年5月の柿のたねニュース

障害者基本法の学習会報告

メーデーの日、現在の障害者施策の基本になっている障害者基本法の学習会を行ないました。なぜ、こうしたことを始めたのかというと、目黒区の障害者行動計画がこの障害者基本法を基礎にしていることと、その基礎を知っておく必要があると思ったからです。

戦後の福祉政策の流れ、1985年の国際障害者年の時期を越えて、保護、更正の対象としての障害者施策から、まだまだ不充分ですが人権としての施策に変化してきたことが、この基本法でうかがえます。

アメリカの基本法のように差別の禁止をうたってはいないけれど、障害の予防から、社会への参加をうたってきているような変化は伺えました.。障害者中央審議会の構成に障害者及び障害者施設の従事者を加える、基本計画を閣議決定し公表しなければならない仕組みにしたなど初めて知ったこともありました。

今後、どうこの内容を実質化していくかは、私たちの活動にかかっていることを改めて感じました。

次回はアメリカ障害者差別禁止法の学習会をします。日程は決まり次第お知らせします。

(伊東)

フリマで遊ぼう!!

フリーマーケットは楽しい。とにかく楽しい。私にとってフリーマーケットは楽しい「遊び」である。

そこでは、いらない物や一見ゴミにしか見えないようなものがお金に代わる。錬金術みたいだ。素晴らしい。

そして遊びながら得たお金で柿のたねの財政難を軽減する。そんなスゴイことを「フリマ部隊」はやっている。(自画自賛)

「フリマ部隊」が結成されたのは、昨年の8月。それまで柿のたねのフリーマーケットは、なかなか人が集らず、柿のたね関係者が忙しい時間をぬってもちまわりで行っていた。そのため、月に1度くらい。

私もたまに頼まれて、何回か行ったことがあった。その時もわりと楽しかったけれど、準備された品物をただ売りに行くというだけの、単にお手伝いのようなものだった。

そんなおり、忘れもしない昨年の5月24日。晴海埠頭東京みなと祭りのフリーマーケットにおいて私、福田利信と現フリマ部隊総裁金井洋志は、売り上げ6千円台、という前人未到の大ワースト記録を打ち立てた。しかも途中雨に降られてズブ濡れ。私と洋志が行けば、最高記録更新も夢じゃない…。晴れ男2人が揃ってんだから雨なんか降るはずない。という根拠のない自信は見事うち破られた。

「負けた…。完敗だ」

「フリマの奴、覚えとけ。次は負けねえ!」

「復讐してやる」

わけのわからん捨てゼリフを残して、ほうほうの体で帰ってきた我々は、「フリマに勝つ」というさらになんだかわからない目標をうちたて燃えていた。

「物が売れなかったのは、他人の選んだ物だったから愛着がなく、自信を持って客にお客におススめできなかったからだ」

「雨が降ったのは我々がいまいち乗り気じゃなかったからだ」などとゴタクを並べつつ、次のような方策を練った。

準備段階から参加する。自分達で品物を選び、人を集め、場所と日程を決める。そうすれば負けないし、本気だから雨も降らない。やる気満々。根拠のない自信が満ちあふれていた。

思えばこの瞬間が、フリマ部隊結成の第一歩であった。その後、高橋佐登子が加わり、3人で試行錯誤のすえ、柿のたねの赤字を軽減し、かつ関係者の仕事を少しでも減らすため、柿のたねの活動からある意味独立した形で活動する。

「柿のたねフリマ部隊」略して「KFC」(今考えたんだけどケンタッキーフライドチキンみたいだし、なんかカッコ悪いからボツ。略称募集!!)が結成されたのだった。スローガンは「フリマで遊びつつ、柿のたねの財政難を救う」である。

そんなこんなで結成したフリマ部隊も、活動を始めてはや9ヶ月。当初の目標「年間100万円」(これは無謀であったが)には届かないものの、順調に活動しています。このところの土日の雨や、慢性的な人手不足はなかなか厳しいけれど、月3〜4回のペースで頑張って遊んでおります。

ゆくゆくは、「柿のたねフリマ部隊」主催のフリーマーケットなどもできればよいなあなどと思っている今日このごろです。

つきましては「フリマ部隊」ではメンバー及び手伝ってくれる人大募集中!! 特に運転のできる方。あなたもフリマで遊びませんか?

(福田利信)