2004年5月の柿のたねニュース

普通学級に通う親の会報告+α

ゴールデンウィークの最終日5月5日に今年度初めての「普通学級に通う障害児の親の会」を目黒本町社教館でおこないました。なんでそんな連休中にとも思いましたが、4月は新学期のあたふたに追われ、5月も後半になると運動会が近づいてばたばたとするので、最終日ならみなさんレジャーから戻られていることだろうという浅はかな考えでセッティングした次第。

今年度は新1年生となったケースの相談がけっこうあり、まずは顔合わせといったところからのスタートでした。これまでずっと頑張ってきた先輩のお母さん方からの報告を聞きながら、制度や介助体制について話が広がっていきました。目黒区では今年から普通級における特別支援の予算枠がかなり増えて、これまでは運動会や遠足といった行事の時にしかつかなかった公的介助(財源が区から出るということで、介助者については学校が手配する場合や親が探すなど個別さまざま)が通常の授業の場合でも必要と認められるケースが増えてきました。そうはいっても、もちろんまだ充分とは言えませんが、これまでのように心障級判定を受けて普通級に通うなら親が全面的に責任を持ちなさい、という態度からは随分と変わってきました。特にこれまで頑張ってきたケースでも今年から認められるようになり、また学校との連携も取りながら本人に対する支援の強化は少しづつ進み始めています。

いつものことながら各自の話を聞きながらの交流会形式ではありましたが、普段孤立しがちなお母さんたちにとって、意味ある1日ではありました。

さて、5月といえば運動会。現在豪太くんの介助に週1で入っている三谷くんといっしょに掛け持ちで見学に行ってきました。今年も短距離走を最後の直線だけウォーカーで走ることになった豪太くん。去年はまるでやる気なさげに見えて、いざスタートしたら猛ダッシュ!あわや1位というところで知り合いのビデオカメラに吸い寄せられるように斜行してしまい、ゴール前で抜かれまくってしまいましたが、今年はなんでも授業の練習の時に2着になったとかで、当日はハンデを減らされた(増やされた?)のですが、さてその顛末はいかに?という訳で、運動会特集は次号の報告をお楽しみに。

(櫻原)