2003年2月の柿のたねニュース

餅つき会&ガイヘル実習のご報告 やっぱり餅はつきたてに限るね?

柿のたね恒例のお餅つき。今年は2月2日(日)におこないました。当日の予報は雨もしくは雪。これは雨男の本領を発揮してしまったかと心配しましたが、なんとか前倒しとなり、晴天ではありませんでしたが、そこそこの餅つき日和となりました。

今回の企画は柿のたねで現在開催中の「知的障害者のためのガイドヘルパー養成講座」の実践研修を兼ねていたので、参加者はいつもより多く、半数以上が初参加というとても賑やかで有意義なイベントになりました。

もち米も、いつもより多めの15kg。次々と蒸しあがり、休む暇もないほどに、どんどんつきたてのお餅ができあがっていきます。やっぱり人気なのはお雑煮、あんこ餅、きなこ餅といったところでしょうか?お正月にさんざん食べたはずなのに、1ヶ月もするとやっぱり恋しくなるのか、つきたてのお餅に舌鼓を打つ様子があちこちから伝わってきます。人数が多いので話の花もたくさん咲いていました。

毎年、始める前にいろいろと一工夫するのですが、今回はいろんな知恵を紹介するテレビ番組から、かまどやお釜の底など煤の付くところに液体洗剤を塗っておくと後で洗う時にかんたんに落ちるという情報を採用しました。これまではクレンザーを水で濃い目に溶かした物をやはり塗っていたのですが、一手間省ける分たしかに便利です。思いの外効果もありますので、みなさんもぜひ試してみてください。バーベキューの時などにも応用できると思います。それと餅つきの時意外と重要なのが風向き。朝、火を起こす時と、いざ、つき始める午後からでは風向きが変わり、今年もやっぱり煙に追われてしまいました。来年こそはしっかりと憶えておかなければ…。

餅つきをすると必ず現れるのが、火の番人。みんな魅せられるように火のそばに近づきせっせと薪をくべたり、かまどを引っかき回していたりするのです。確かに寒いと火のそばに集まるのは解かるけれど、あの現象はナンでしょうか?そういえば焚き火の会というのがあるという話を聞いた事があります。お芋を焼くでもなく、ただただ焚き火を眺めている。やはり人類が文明を手にした遠い昔にフィードバックするのでしょうか。

ガイドヘルパー養成講座の実践研修の方はどうだったでしょうか?実践研修日程としては3回目で、これまでのクリスマス会、渋谷でのお買い物、今回のお餅つきと、それぞれいろんな一面があったと思います。今回は中でも一番参加者が多かったので、本来ならマンツーマン、同性介助という形にするべきだったのですが、一部それができずご迷惑をお掛けした事を反省しています。

みなさんの様子を見ていると、一所懸命パートナーに話し掛ける人、ついつい餅つきに気がいってしまい、当事者と離れてしまう人、逆にぴたっとはりついている人など様々でした。当事者の方々は障害が同じでも個性があって一人ひとり違うものだとよく言われるのですが、それはヘルパーもいっしょ、というより人間みんなそれぞれ個性があるのが自然の姿です。その中でお互いを尊重しながらともに生きるとはどういうことか、ヘルパーとして問われているものとはなにかを考える機会になったとしたら幸いです。

あの時こうすればよかったという失敗や反省が経験となって次へのステップとなる、それは当事者たちにとっても重要なことなのです。

次回のまとめではみなさんからの感想を伺いながら、もう一度ガイドヘルパーとは何か、またなぜ地域で生活することが大切なのかについて話を進めていきたいと思います。

(櫻原)

ガレージセール ご報告&お願い

何度となく紙面でも紹介を続けてきたガレージセールですが、今ではすっかり定着し、柿のたねの新しい顔のひとつになりました。最近はネットオークションなどにも出品し、合計した売上が月平均4万円を越え、今や第3日曜の市を凌ぐ勢いとなっています。

並んでいる物は、その時々に応じて変えたりするのですが、やはり中心は食器やバッグ、今の季節だと売りつくしのオーバーやコートです。すっかりおなじみの常連さんや、時々覗かれては何か買ってくださる方、ガレージセールがきっかけで市にいらしてくださる方など、開店効果は上々なのですが、ちょっと困っていることもあります。それは圧倒的に日常業務が増えたことです。

柿のたねは手狭なので、常時品物を展示したままの状態にしておくことができません。毎日荷物の出し入れに時間を割かれてしまいます。オープンしている間は当然ながら外出ができません。週1日の時は予定をやりくりすることでクリアしていましたが、恒常的になると、どうしても都合がつかない時ができてしまいます。せっかくいいお天気でまさしくガレージセール日和りなのに、お店を開けることができないというのはもったいないし、なによりせっかくいらしていただいたお客さんに申し訳ない思いでいっぱいです。

商品のクオリティーを上げるためには食器を漂白したり、棚に並ぶ物も時々入れ替えたり、衣類やバッグなどの仕分けや値付け作業もあります。できれば棚も見やすいようにきれいに並べたいし、もっとたくさんの方に知ってもらうためにチラシのポスティングもやりたいし…。

なんとか財政再建を図るためには、ガレージセールの売上アップがテーマなのですが、いかんせん人手が足りません。くどくど書いてしまいましたが、「お願いします。ぜひともご協力ください」。

(チェリー)