餅つき会&ガイヘル実習のご報告 やっぱり餅はつきたてに限るね?
柿のたね恒例のお餅つき。今年は2月2日(日)におこないました。当日の予報は雨もしくは雪。これは雨男の本領を発揮してしまったかと心配しましたが、なんとか前倒しとなり、晴天ではありませんでしたが、そこそこの餅つき日和となりました。
今回の企画は柿のたねで現在開催中の「知的障害者のためのガイドヘルパー養成講座」の実践研修を兼ねていたので、参加者はいつもより多く、半数以上が初参加というとても賑やかで有意義なイベントになりました。
もち米も、いつもより多めの15kg。次々と蒸しあがり、休む暇もないほどに、どんどんつきたてのお餅ができあがっていきます。やっぱり人気なのはお雑煮、あんこ餅、きなこ餅といったところでしょうか?お正月にさんざん食べたはずなのに、1ヶ月もするとやっぱり恋しくなるのか、つきたてのお餅に舌鼓を打つ様子があちこちから伝わってきます。人数が多いので話の花もたくさん咲いていました。
毎年、始める前にいろいろと一工夫するのですが、今回はいろんな知恵を紹介するテレビ番組から、かまどやお釜の底など煤の付くところに液体洗剤を塗っておくと後で洗う時にかんたんに落ちるという情報を採用しました。これまではクレンザーを水で濃い目に溶かした物をやはり塗っていたのですが、一手間省ける分たしかに便利です。思いの外効果もありますので、みなさんもぜひ試してみてください。バーベキューの時などにも応用できると思います。それと餅つきの時意外と重要なのが風向き。朝、火を起こす時と、いざ、つき始める午後からでは風向きが変わり、今年もやっぱり煙に追われてしまいました。来年こそはしっかりと憶えておかなければ…。
餅つきをすると必ず現れるのが、火の番人。みんな魅せられるように火のそばに近づきせっせと薪をくべたり、かまどを引っかき回していたりするのです。確かに寒いと火のそばに集まるのは解かるけれど、あの現象はナンでしょうか?そういえば焚き火の会というのがあるという話を聞いた事があります。お芋を焼くでもなく、ただただ焚き火を眺めている。やはり人類が文明を手にした遠い昔にフィードバックするのでしょうか。
ガイドヘルパー養成講座の実践研修の方はどうだったでしょうか?実践研修日程としては3回目で、これまでのクリスマス会、渋谷でのお買い物、今回のお餅つきと、それぞれいろんな一面があったと思います。今回は中でも一番参加者が多かったので、本来ならマンツーマン、同性介助という形にするべきだったのですが、一部それができずご迷惑をお掛けした事を反省しています。
みなさんの様子を見ていると、一所懸命パートナーに話し掛ける人、ついつい餅つきに気がいってしまい、当事者と離れてしまう人、逆にぴたっとはりついている人など様々でした。当事者の方々は障害が同じでも個性があって一人ひとり違うものだとよく言われるのですが、それはヘルパーもいっしょ、というより人間みんなそれぞれ個性があるのが自然の姿です。その中でお互いを尊重しながらともに生きるとはどういうことか、ヘルパーとして問われているものとはなにかを考える機会になったとしたら幸いです。
あの時こうすればよかったという失敗や反省が経験となって次へのステップとなる、それは当事者たちにとっても重要なことなのです。
次回のまとめではみなさんからの感想を伺いながら、もう一度ガイドヘルパーとは何か、またなぜ地域で生活することが大切なのかについて話を進めていきたいと思います。