2002年1月の柿のたねニュース

学校教育法施行令
パブリックコメントがでました

学校教育法施行令改定に向けパブリックコメントが昨年12月26日出されました。

これは、改定案の作成に向け国民からの意見を聞き反映するというものですが、その作業の内容は明らかではありません。

しかし、意見を伝えるしかない、「障害児を普通学校へ全国連絡会」は会報の臨時号を1月7日に全国に発送しました。1月16日締め切りのため、柿のたねニュースの発行日に間に合わず何人かの人にコメントをお願いしました。

「全国連絡会」では12月27日、埼玉の仲間の交渉に参加し、埼玉では1月10日もこのコメントについて交渉を重ねました。

32条2項「普通学級に通ってはならない子」を規定した項目はなくなりました。

一番気がかりであった通ってはならない、すなわち「違法な子」を明確に規定しようとした施行規則32条3項はなくなりました。このことは8月からの私たちの取組みの成果であったと思います。あの案は内部検討資料であり、なかったものにしてくれと文部科学省は再三交渉の席上、国会答弁のなかで言ってきましたが、全国からの反撃の声がなかったらそれはどうなっていたかわかりません。今も流れている思想の根本は一緒なのですから。

「特別に合理的な理由がある場合は普通学級に通うことを認める」はその幅について最終判断を市区町村教育委員会に委ねる

学校教育法施行令では養護学校等に措置する障害の程度を22条3項に定めています。しかしそれに該当する場合についても受け入れ体制があると市区町村の教育委員委員会が判断すれば普通学級に通うことを認めるとなっています。判断の責任を市区町村に丸投げしたというところです。いままでは、障害を持った子が普通学級に通うことは法的には認められないことであり、暫定措置という位置付けであったことから、今後市区町村の教育委員会は、普通学級に通うことを認めた子供たちには責任を持たなければなりません。このことは、逆に市区町村の教育委員会の措置基準が厳しくなることも考えられます。従って、受け入れ体制の充実にむけた取組みが重要になります。

保護者・本人の希望の尊重がますます重要。

文部科学省は通知で保護者・本人への情報の提供、意見表明の機会を設けることを指導するとなっています。しかし、受け入れ体制について、ハード面のバリアフリーは謳っていますが、知的障害については触れていません。受け入れ体制は作っていくしかありません。その時、保護者・本人の希望は尊重されされることが前提です

保護者・本人の意見の尊重が一番ないがしろにされ、専門家の意見という判定と説得が相談の内容であることが就学指導委員会だと前号のニュースでも知らせたとおりです。指導委員会で意見の表明だけでは今後ますます不十分です。尊重をどう謳っていくかがカギになります。

3月末にコメントの内容を受けて成案され閣議決定されます。「全国連絡会」では更なる話し合いを文部科学省と予定しています。

2003年施行にむけ、目黒では区教育委員会との話し合いが今までの個別の課題の解決という取組みから、行政のあり方をめぐっての取組みが必要になります。

目黒区と腹をすえてやりとりをしたいと思っています。

(伊東)

ガレージセール お待ちしてます!

12月より毎週火曜日のガレージセールが火曜〜金曜とほぼ毎日開くようになりました。これまでは品物も外にシートを広げてそのスペース分だけ雑貨やバックなどを並べていましたが、今は物干し竿がたわむほどの衣類を掛け、もちろんシートの上にも雑貨や食器を並べています。そして大きく変ったのはこれまで収納棚として使っていたスペースを商品展示棚にして、グーとお店っぽい雰囲気になってきたこと。内輪ではとても評判がよく、少しは人が集まりやすい空間になってきたかなとちょっと自己満足。これが売上につながっていけば言う事なしなのですが…。

これも二人体制になったおかげです。一人の時はどうしても回収に出掛けたり、他の用事で外出したりと毎日開く事はできず、せめて火曜の午後だけはという形でやってきましたが、今は孝広くんも含めて3人で値段を付けたり、食器などをこまめに漂白剤に漬けて商品価値を高めたりと売上アップに努めています。2月いっぱいは冬物衣類大特売中です。バザーだけでは目に留まらなかったオーバー、コート、スカート、セーターなどがさらにお安く手に入ります。より多くの方のお越しをお待ちしています。

あとはお客さんにどれだけ認知してもらえるかですが、毎日開いているとおかげさまで少しづつリピーターの方も増えてきて、少し余裕ができてきたらチラシ配りやポスター掲示などもやっていきたいと思っています。さらにみなさんのお力添え、恒例の口コミによる宣伝効果を期待できれば…。ぜひよろしくお願いします。

また、時折通信でもお願いしてきましたがお店番をしてくださる方、お店のレイアウトなどアイデアを出してくださる方大募集しています。もちろん毎日じゃなく、できる時間だけでも構いません。孝広くんがいれてくれる珈琲を飲みながらいろいろお話ししませんか。

(チェリー)

 世の中安いものが溢れかえっているというときに、リサイクルショップというのも時代の流れに逆らうようでおもしろい。良いものは長持ち、使っていて飽きがこない、などというのはもはや過去の話か。どんなに値段を下げてももっと安い新品があったりして。

 でも柿のたねにはほんとうにいいものを厳選して出してあります。かなり趣味的ではありますが…。山のように集まってくる提供品に世の矛盾を感じつつ、「でもやっぱり少しでもリサイクルしたいよなあ」と日々努力しております。ぜひ寄って下さい

(島田)

ちょっと自己紹介

12月より柿のたねで、午後だけお店番兼事務手伝いをしています。今までもときどき顔を出していましたが、いまは火曜から金曜まで午後はいますのでぜひ遊びに来て下さい。

(島田)

公会堂冬物バザー報告

1月20日、目黒公会堂第1集会室を利用して、冬物一掃バザーをおこないました。

当日の一週間前の天気予報では、雨または雪になるという予報でした。あー、雨男がいるのかと気が重かったですが、当日は暖かく、よく晴れました。(ホーッ!)

冬物はかさばり、今の時期に売りさばかないと持ち越してしまうため、一つでも多く買ってもらいたいと企画しました。

多くの方々に来てもらい、何とか在庫も少なくできました。古着とはいえ、とてもよい品ばかりです。それを200円から売っているので、売上はそんなに多くはありませんが、一枚でも無駄にならずみなさんに安く着てもらい、とてもうれしいです。

柿のたねでは、みなさんからいただいた衣類について、3通りに分けています。

  1. きちんと洗濯して、売れそうなもの
  2. 型が古く、これはちょっと売れそうもない、といったものは業者さんに無料で引き取ってもらっています
  3. あまりにも汚れがひどいもの等については、ゴミで出しています

今、古繊維の処分に困っている業者さんが多い中、柿のたねで引取りをお願いしている業者さんも半ばボランティアで引き取ってもらい、助かっています。以上が柿のたねの古着の行方です。痛みがひどいもの、シミや日焼けがあるものなどはいくら安くしてもやはり売れません。柿のたねに出していただく前に、ご家庭で処分してもらえると、仕分けの手間が省けてとても助かります。

みなさん、4月には公会堂で大バザーをおこないますのでよろしくお願いします。

(高橋琴絵)