柿のたね14周年報告
去る8月27日、柿のたね14周年の会を開催しました。毎年8月末の日曜日に行うこの恒例行事も14回目を迎える事ができたかと感慨を覚えつつ、午後1時開場、1時15分に孝広さんの開会の挨拶から始まりました。(出席者は35名。)
最初に基調報告
14年間の来し方、15年目を迎え柿のたねのこれからの歩みに関して、柿のたねの活動への取組み、財政体制の充実をはかる取組み等、さまざまな課題についての報告がなされました。そのあと
- 無着邦彦介助者会議報告
- 廃品回収報告
- 恭子ちゃんと泊まる会
- 市・バザーについて
- ガレージセール
- フリーマーケット・ホームページ報告
- 金曜倶楽部
- パソコン教室
- 保護就労について
- まひるのほし上映会報告
- 財政報告
- 99年度イベント報告
- 2000年度のおおまかなスケジュール
と、13項目についておのおの担当者が報告しました。(14周年の栞参照)
以上の通りですが、柿のたねの活動の数々は14年間の歴史を重ねた活動の成果だと評したいと思います。
10分休憩の後、当日講師にお招きした渡部淳氏(がっこの会、子どもの相談室「風の谷」主催)に「どの子も地域の学校へ」を提唱して30年、その30年の歩みに則して話をしていただきました。
この30年間に作ることができたのは、人のつながり―全国の人々とのつながりができた?―
では、できなかったものは―全国に通用するような反差別の組織は作れなかった―
だが、たった今、目指しているものは、どこの学校でも試行錯誤をみんなができるように、みんながそれを交流できればいいと思っている、学校の中の人々は試行錯誤はなかなかできにくい、それを応援したい。人間とは、動けない人も含めてみんな、社会的な人間なのだ。象徴的に言うならば寝たきりの子も学校へ行ってみんなの中で寝ていてもらいたい。これは願っているだけで手にしたことはないが。
「学校に行くということは、みんなの中に入っていくことが目標なのだ」この考えを機軸にした「がっこの会」30年間の活動経過を話されました。
せっかく渡部先生が来られたので、今学校に子どもを通わせている人(障害があってもなくても)、学校に障害児の付き添いとして通っている人等、それぞれの立場の人に今、思っていること感じていること等を話していただきました。今まで柿のたねに来たことのない新しい顔ぶれの方にも現状を話していただきました。
みんなの話の内容は後日まとめますがさまざまな課題を持った人が交流できた会となったと思います。
新しい人の参加、その交流の中身は今後に向けての「柿のたね」の活動の糧とできればと願っています。
「がっこ」第357号への「柿のたね14周年」の集い掲載して頂いたがっこの会に感謝しつつ邦彦さんの終わりの言葉で会は終了しました。
閉会後は、6時より学芸大「天狗」にて故梅根さんの偲ぶ会をかねて、14周年二次会が夜遅くまで続けられました。
柿のたね14周年を終えての素直な感想を少々
いままでの、一味違った14周年の集い。何が違うか?一番違うのは参加する自分自身の姿勢なのかもしれないが、とにかく一本張り詰めた空気がそこにはあったように思う。
年月が経つにつれ、報告事項が増えているということは遅々としてはいるが確実に活動の発展をしていることに他ならないのかな?とまじめに思ってしまったりもするが、14周年に来て頂いた同じように「地域で共に」という考えをもった方々の現状報告を聞くたびに「ほうほう」と心の中で唸ってしまいました。自分自身がその「地域で共に」というものをチョビットだが、持ちながら活動しているなかで、改めて見つめ直すいい機会となりました。というのは、それぞれの立場で、いろんなやり方があるんだぞ。と、言われた気がします。
そして、講師で来ていただいた「がっこの会」の渡部さんのお話がとても楽しく聞けました。なにがって?それは「遊び心を大切に」ということを随所に聞けた14周年でした。
そうです、心に余裕を持つ事がいかに大切か。そして物事をいろんな角度から見る事が、いかに大切かを身にしみて聞いておりました。