「収穫感謝祭」(緑)



 
夏の日差しをあびた作物は、そろそろ収穫の時期を迎えます。
 教会の「収穫感謝祭」は、日を照らし、雨を降らし、豊かな収穫の恵みを与えてくださった神様に感謝をささげる日です。
 

 17世紀、自由の地を求めてアメリカ大陸を目指した人たちは、農業の知識も経験もあまりなく、やせた土地の開拓に苦労をしました。先住民からとうもろこし、小麦などの種を分けてもらいました。秋に最初の収穫をしたとき、教会で感謝の礼拝をささげ、先住民の友人を家庭に招いて感謝祭の食事をしました。このできごとを記念して、1864年にリンカーン大統領は11月第4木曜日を祝日に定めました。今、日本でも11月第4日曜日を収穫感謝の日として野菜や果物を持って集まる教会もあります。
 

 「収穫感謝祭」の典礼色はありません。11月4週は教会のこよみはたいてい年末にあたるこよみです。1週間後は「アドベント(待降節)」を迎え、イエス様のお誕生を待つ4週間が始まり、教会の新年にあたります。(参考文献『教会のこよみ 日本のこよみ』飯清著 キリスト新聞社)


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