8月15日 「平和祈願日」(赤)


  太平洋戦争が終わった終戦記念日の8月15日をルーテル教会では「平和祈願日」として特別に覚えて平和を祈ります。かつての戦争で人々は大切な肉親を亡くし、家を失い、自然が破壊され、多くの損害と悲しみを受けました。終戦と同時に、占領されていたアジアの諸国は開放され、独立することができました。多くの血が流された戦争を2度と繰り返してはいけない、平和への願いをあらたにする日が8月15日です。
 

 世界の歴史をふりかえってみますと、戦争の繰り返しでした。そんなこの世にイエス様は「平和の君」としてお生まれになりました。イエス様が教えられた平和は、敵を愛するという方法でした。
 

 相手よりも強く大きくなって相手を制圧するという方法を捨てましょう。国籍や民族を問わず、お互いに大事なかけがえのない隣人として共に生きていくことが、広島原爆慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」の願いを実現する一歩とされていくのです。
 

 平和祈願日の典礼色は、「赤」です。聖霊(神様の力)がこの世に働き、平和の実現へとわたしたちを用いられることを表します。


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