典礼色と文で学ぶ

「受胎告知日」(白) 



 
 
 「おめでとう、あなたは身ごもって男の子を産む。その名をイエスと名付けなさい」という天使の声にマリアは戸惑いました。「神にはできないことは何ひとつない」と天使に励まされ、マリアは「お言葉どおり、この身になりますように」とイエス様が自分の胎に宿られたことを受け入れました(ルカによる福音書1章26−38節)。明るい日差しの中で大きな羽を持つ天使がマリアと向かい合って語りかけている、そんな絵を思い浮かべられるかもしれません。
 

 このシーンは、クリスマスの劇のひとこまとして演じられることが多いのですが、教会の暦では、クリスマスのちょうど9か月前に置かれています。教会ではこの日、特別な行事を行いませんけれども、天使が取り次ぐ神様のみ言葉を信じたマリアの信仰を、あらためて心に留める日としたいものです。
 

 この日の典礼色は、神様の栄光をあらわす白色です。


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