典礼色と文で学ぶ

「灰の水曜日」(紫)


 イエス様が十字架にかけられた後、3日目に墓からよみがえられ、弟子たちの前に姿を現された出来事を記念するのが「復活祭(イースター)」です。教会でいちばん大切な日です。
 イースターの前の40日間を「レント」と呼び、イエス様の苦しみと死を思い、イースターの準備をします。40日は、イエス様の荒れ野の40日間の断食に習って、ニケア公会議(325年)で設定されました。
 

 この「レント」の第1日が「灰の水曜日」です。灰は悔い改めの際にかぶるという習慣がありました(マタイ福音書11章21節)。教会ではもともと罪を悔い改めた者のみが頭上に祝別された灰をかぶりましたが、後の時代には全員が額に灰の印を受けてざんげのしるしとしました。
 灰は、前年の「枝の主日(イースターの1週間前)」に聖壇にささげられたシュロの葉を乾燥させ、燃やしたものを用います。
 

 灰の水曜日から始まるレントの期間の典礼色は「紫」です。紫は王の尊厳を表すと同時に、悔い改めを表す色です。

 今年の「灰の水曜日」は2月28日です。札幌教会で地区合同の礼拝式が執り行われます(午前10時半、午後7時)。


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