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「教会はお盆も法事もなく、先祖を大事にしない」という声を聞きます。教会では確かにお盆も法事もありませんが、先祖を大事にしないということは決してありません。教会の毎週日曜日の礼拝は、今生きているわたしたちと、先に天に召された方々が共に集められて、イエス様のみ言葉を聞いているのです。故人はすでに神様のみもとにおられますから、冥福を祈る「法事」ではなく、故人の「記念会」をします。「墓前礼拝」もします。
10世紀末頃、教会では、殉教者・聖人を覚える日を11月1日、一般信徒の記念日を11月2日と決めました。ルーテル教会では、11月1日を「全聖徒の日」とし、すべての故人を記念する礼拝が守られます。教会によっては、亡くなった方のお写真を貼るところもあります。故人の信仰の姿を思い出しながら、神様の守りの中にある「永遠のいのち」への思いを新たにするのです。
「全聖徒の日」の典礼色は、神様とイエス様の栄光の輝きを表す白色です。
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