讃美歌からゴスペルへ  森 専次郎

 4年前に妻が脳内出血のため突然倒れ、回復の見込みが期待できないことを告げられ目の前が真暗となっていた時、神様のお導きにより新札幌教会へ通うようになり、多くの方々の暖かい励ましを頂き2000年の記念すべきイースターに洗礼を受けさせていただきました。
 

 一昨年の6月、妻が漸く退院することができ、以来車椅子での生活ではありますが自宅で過ごすようになり、時々は教会の主日礼拝にも出席できるようにまでなりました。妻は礼拝後にコーヒーを飲みながら皆さんとお話するのをいつも楽しみにしております。
 

 毎週2日はリハビリのため通院する日常ですが、自宅から病院まで車で約一時間かかるため、この間CDで音楽を聴く等しております。退院直後から一年ほどは静かな讃美歌を好んで聴いておりましたが、この頃はゴスペルをも良く聴くようになりました。
 

 このことは私にとって大きな意味があります。最初の頃は妻は車に乗っていることが苦痛であったため、いくらかでも心が落ち着くような静かな讃美歌を聴かせていたのですが、最近になって明るい元気なゴスペルのCDをもかけて楽しむようになりました。これと符合するように、リハビリの成果が除々に顕れ、寝たきりの生活となるといわれていた妻が、理学療法士の先生方も驚くように、現在では立ち上がりの訓練ができるようになりました。このような妻の姿を見るに、人知では計り知れない神様のお力によるものであることを心に刻み日々感謝いたしておりますが、讃美歌からゴスペルへと必要な時期に必要なものをお与え下さる神様の深い愛とお恵みに改めて感謝し、神様がいつも共にいて下さることを信じてこれからも歩んでいきたいと思います。