あずまの日記。

内容好きなものはピンク、好きな食べものは辛いもの、好きな王女さまはちびうさ、好きなゾンビは百合川姉妹。そんなあずまさんのありがちな日記

1 jul(tue)

あらまし。

そこそこ売れたらしい。

日記。

ううう。仕事が進まない。

「姉しよ」はそこそこ売れたっぽい。メーカーの在庫が切れるぐらいには売れたらしい。15,000本ぐらい売れて、後日に番外編が出て画集なんかも出てくれれば、これを姉ブームの第一歩としようではないか。

2 jul(wed)

あらまし。

早く帰って姉しよ。

ちゃんと。

早く帰ってえろゲーである。部屋が暑い。

雛乃姉さんと巴姉のお話が終わる。短い。前者は本当に諸国漫遊の旅に出てほしかったなあ。それが無理でも、夜のお仕事でもうちょっと引っぱれるのに。後者は先生を倒してからどうなったのかが描かれていないのはよくない。巴姉はこのまま一生バイクを駆って戦ってそうである。

あと海お姉ちゃんも終わる。うへー。これまた弟を溺愛。また溺愛。狂人までもう一歩のところで踏みとどまる。姉という条件を外すならば、こういう見境のない人ってけっこういるような気がする。

3 jul(thu)

あらまし。

ぼへー。

日記。

次に作る板に載せる部品を探す。それだけの1日。ぼへー。

いまあるものをボスに見せる。開発は続行することになった。これが終わったらなにしよう。ソフトか回路か機構か。

4 jul(fri)

あらまし。

本の置き場所。

日記。

まくらのあるあたりに本が積んである。ナージャの薄くて高いえろい本とか、「ぴちぴちピッチ」と「ボボボーボ・ボーボボ」の単行本とか、年端行かぬ少女がどえらい目にあったりするまんがとかがごちゃまぜに積んである。あと、えろゲー「カオスBaby義美カップリング」の箱と、澁澤龍彦の文庫本「サド侯爵の生涯」もあったりして百花繚乱で絢爛豪華なのである。

一昨日母上が部屋にきたらしくて、全部置き場所が変わっていた。ショタな本の置き場所は変わっていなかった。

予定。

天気がよければ出かけることにしよう。いやいや。雨が降っていてもかまうものか。ここに書いておけば、きっと明日はふらふらと家から出ていくだろう。

5 jul(sat)

あらまし。

また映画。

少女の髪どめ。

雨が降っているけれど昼ごろに家を出た。2週続けてテアトル梅田に行く。客入りは先週よりは落ち着いてきたようでこんどは整理券をもらうことができた。席は最前列しか空いていない。すぐに映画が始まった。

「少女の髪どめ」の巻。

あらすじ。イランの少年ラティフは工事現場で雑用係をしている。怪我をした同僚の代わりにその息子のラーマトがやってくる。彼は力が弱くて重労働には耐えられず父の代わりはつとまらない。そこでラティフと仕事を交代する。それからというもの現場で出されるお茶や料理がうまくなったと評判がいい。ある日、ラティフはラーマトの部屋のすき間から、少年ではなく少女の姿を見てしまう。

感想。うく。うくくく。少年のふりをする少女。少年のふりをする少女(再)っ。こういう題材だとわたしたちはものすごく恥ずかしい話を想像するところだけれど、イランの工事現場にこっ恥ずかしい学園ものなんかない。

まず工事現場の絵にびっくりである。もう見たことがないような色調である。「作業服」なんてものはなくて、動きにくそうなふつうの服で重いものを運んだりれんがを積んだりする。作業をしながら茶をすする。これは日本では絶対に撮れない。

ここには無許可でアフガンから来た労働者がたくさんいる。ラーマトに気に入られようとして浮かれていたラティフは、ラーマト一家が抱える大きな問題を知ってしまう。どこそこの村が全滅した、なんて言葉まで出てくる。そうだ。戦争は終わってなかったんだ。ラティフ少年は自分の身分証明書まで売り払って、でもそのことは隠してお金を渡す。ラーマトが無許可で働いていることが役人に見つかってしまって現場を去ってしまってから、ラティフはずっと陰から見守っているだけだ。

最後の最後までラーマトは言葉を発しない。ラティフの目の前でイスラムの女性の象徴であるヘジャブをすっぽりかぶって、すたすたと去ってしまう。なにもかも失ったラティフはこれからどうするのかは分からないけれど、甘酸っぱい思い出とかそんなもんではすまされないのである。

60人分の客席は満杯だった。となりのおじさんとおばさんがずうっと話しているのでまいる。見たまんまを口に出すのでまいる。人気がある作品には程度の低い客も集まる。まわりに人がぜんぜんいない映画に慣れているので、なかなかつらいのである。

お買いもの。

まず梅田のソフマップへ。「あやかし草子」はやっぱり見つからない。もうここでえろゲーを探すのはやめよう。

日本橋へ移動。ソフマップで「あやかし草子〜逢魔が時の夢〜」(Mermaid)がまだあったので買う。日本の妖怪がみんな少女のいでたちであらわれるというとても珍しいものなので買ってみた。6,200円ぐらいする。

わんだーらんど。由羅カイリ「アンジェリーク」[10]、澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」[9]、もりしげ「花右京メイド隊」[7]を手に取る。なぜか三家本礼「ゾンビ屋れい子」が大々的に取り上げられていて、思わず[1][2]を手に取ってしまう。しめて5冊。これだけ買って2,000円かそこらなんだから安いものである。

帰りに梅田の地下街でシュークリームを買う。お嬢さん2人でやっている小さな店だった。今週はシュークリームがマイブームなのである。水曜にも会社帰りに買った。8個。

れい子たん。

三家本礼「ゾンビ屋れい子」を読んだ。簡単な説明。姫園れい子は死者をゾンビに変えることができる。主に殺人の真犯人を見つけるためにこの能力を使って、これで生計を立てている。そんな彼女は高校生なのである。依頼人から受けた仕事を描いた短編と、ゾンビをあやつる者たちとの戦いを描いた長編の両方からなる。

ぶははは。「ゾンビ屋れい子」は笑っていいのか恐がっていいのか。なんだか新しい世界が見えてしまった。もうね、ゾンビといえば館である。おどろおどろしく描きこまれた依頼人の館にゾンビ屋れい子が入ってくる。からすが「ギャアギャア」と鳴いている。もうね、これだけでわたしは笑ってしまう。

ものすごく恐い顔をする登場人物、ものすごい叫び声、血は噴きだすし内臓はどばどば出てくるし虫は這っているし。そしてホラー映画にありそうな間抜けさが同居している。このへんてこさのおかげで、2巻を一気に読んでしまった。おもしろいというべきか、おもしろおかしいというべきか。

6 jul(sun)

あらまし。

「ゾンビ屋れい子」だけの一日。

お買いもの。

昨晩「ゾンビ屋れい子」を読みながら、なぜわんだーらんどで大きく取り上げられて、売れていると書かれているのかが分かったような気がした。いや、分からないけど、それっぽいことを感じた。わたしは続きの本を買いに出た。なぜか思い出すだけで顔がにやにやしてしまう。昨日この本をうっかり手に取ってしまったことをうれしく思う。

近くの本屋さんをちびバイクでめぐってみたけれど、ちいとも見つからない。ぶんか社の掲載誌「ホラーM(ミステリー)」からして見つからないのである。結局電車に乗って、梅田のブックファーストのマンガがたくさん置いてある店まで行って[3]から[8]までを手に入れた。思えば最近、つり目と赤髪ツインテール娘が続いているのである。

梅田の地下街で讃岐うどんをうたう店があったので入ってみる。ここの生醤油うどんはおいしくなかった。いったいなにを勘違いしているのか、ただ固い麺が出てくる。本当にまずい。

れい子たん。

さっそく「ゾンビ屋れい子」の3巻から読みはじめる。笑ったりまた笑ったりたまに泣いたりしながらまた一気に読んでしまった。6冊。

「ジョジョの奇妙な冒険」のような「シャーマンキング」のような。そんな気もするけれど、血みどろと美しさとへんなギャグの組み合わせがなんだか魅力的だ。それよりなによりれい子たんがたいへん魅力的だ。だれもこのお嬢さんを高校生とは思うまい。修羅場をくぐってきたであろう彼女は、もう恐い顔のおばさんである。ぜんぜんちっとも弱みを見せない、女王さまの様式美みたいな振舞いがもうたまらんのである。押し殺しているかのような心の動きがたまに出てしまうのも、もうしんぼうたまらんのである。

悪者もまたいい。百合川サキはゾンビ使いじゃないけれどものすごく強くて、とんでもなく悪いやつである。理想の妹を作り上げようと子供をさらっては殺してしまう。大人もばんばん殺す。もう南米のゲリラ戦をくぐり抜けた傭兵みたいに強い。そんな彼女もまたおばさんくさい高校生なのである。このどうしようもなくいやな敵が、れい子に殺されてからゾンビとなって、倒れても倒れても血を求めて戦い続けるしもべとなる。最初にしっかりといやな描かれかたがされていたおかげで、そのあととても魅力的な味方になるのである。登場するたびに「幼女殺害29人」と書かれるのもまたいい。

味方がばんばん死ぬのもすごい。れい子の双子の姉であるリルカは地球の人口を大幅に減らしてゾンビの国を作ろうとしている。これまた容赦なくて、話の進行上重要と思われる人物であろうともかまわずばんばん殺していく。リルカの味方も殺していく。もう政府の秘密機関まで巻き込んでどえらい戦いになる。どうしようもなく悪いリルカだけれど、れい子は「リルカ姉さん」と呼ぶ。わたしはそんなところで布団の上をごろんごろんと萌え転がってしまう。もう何冊にもまたがってリルカの悪行を描いているのに、リルカは地獄に落ちてから、はじめて自分を人間扱いしてくれた竹露(ちくろ)を守るゾンビとなって戦う。もう、ここの萌えっぷりときたらないのである。そして戦いは友情や信頼を切り捨てながら、少年まんがのようにいつまでも続く。

れい子のれいは幽霊のれい。なのかどうかよく分からないけれど、麗子なのか怜子なのかれい子なのか気になるところである。いや本当に難しい漢字を使えなくて仮名で書いているんじゃないかとさえ思ってしまう。最後のページに読者の投稿ページがあってわたしは驚いた。この血みどろのまんがを読んで、11歳だとか14歳だとかの娘っ子が、殺人鬼や主人公のかわいい絵を描いてよこすのに驚いた。わたしの好きなえろいゲームに目を転じると、18歳以上の客が買うにもかかわらず、女性外性器が描かれているとかいないとかモザイクが粗いとか細かいとかそんなことを問題にしていて、これは馬鹿げたことだと思う。

読者層は小中学生の婦女子だけではないのだろう。表紙が巻を重ねるごとにだんだんエロティックになってくる。でもれい子たんは本文中ではちいともボンデージなかっこうをしてくれない。

7 jul(mon)

あらまし。

たなぼた。

たなぼた。

たなぼたーぼーたぼたー。

ピンクのおだんご頭の王女さまがわたしのそばに降ってきますように。もしくは、ピンクのおだんご頭の王女さまが戦争のない世界で暮らせますように。もしくは、ピンクのおだんご頭の王女さまのことをすっかり忘れたつもりで、それでもピンクの髪の人とすれ違うたびに振りむいてしまったり居酒屋でピンクの飲みものを頼んでしまったりアレしたりナニしたりしながら、うまくやっていけますように。

8 jul(tue)

あらまし。

ダム。

日記。

奈良の山の中にダムがある。さっきぼへーっとTVを見ていたらそう言っていた。計画から40年をかけて完成して最近水を貯めはじめた。するととたんに近所の地盤がもろくなって、斜面がひび割れだした。建っている家もひび割れだした。地下水の水位が変わってもろくなるらしい。

まあ最近はダムというもの自体が流行らない。こりゃダムのせいだ、ダムが悪いに違いない、ダムを建てる国が悪いに違いないととんとん拍子に話が進むわけだけれども、怒り心頭の人たちを見ているとどうにもやりきれない気分になる。この田舎のじいさんばあさんたちがしっかりしないから、40年と3,000億円をかけて負の遺産を築くことになったのである。

この人たちはこれからも年金をもらって、そして死ぬのだ。そりゃあかれらは美しい川と家を失うことになってやりきれない気分だろうけれども、わたしは違う意味でもやりきれない気分になる。

9 jul(wed)

あらまし。

「ゾンビ屋れい子」9巻。

お買いもの。

梅田のブックファーストで三家本礼「ゾンビ屋れい子」[9]を買う。銀行を探すのに手間取ってしまい、映画を観ようとしていたけれど間に合わず。

暑い暑い。難波の地下街で生醤油うどんを食べる。これこれ。これである。

れい子たん。

9巻と1巻を並べてみると、この5年の間にずいぶん絵が変わってしまっていた。最近のれい子たんはおばさんにどんどこ近づいていてぜんぜんかわいくない。胸にはすいかが二個ぶら下がっている。敵も味方も行動が洗練されてきて、へんてこさを失ってしまった。これは残念だ。

で、いま進んでいる話は、ゾンビ使いたちの起源といえる黒魔術師のカーミラがいまの世によみがえってしまうという話である。こうも次から次へとネタが出てくるので飽きさせないのだけれど、魔女の石の回収に5,000万ドルの報酬というところに不安を覚える。いままで命がけの仕事であろうとも30万円かそこらでやってきたのに、すごいインフレーションなんである。もっとすごい敵やもっとすごい仕掛けが出てくるようになったら、もう長くは続けられないだろう。

んで。唐突な暴力とかでたらめさが魅力だと思っていたのだけれど、いまやへんてこさは陰に隠れて5,000万ドルという大金を前にして独り占めしようとして殺しあいを始めるいやな話になってしまった。これにもがっかりだ。

弟が買ってきた「ジョジョの奇妙な冒険」の、大昔にシュトロハイムが出ていたあたりを読み返すと、身体が引きちぎられて断面が描いてあったりする。小道具は金属光沢がぎらぎらしている。へんな顔がたくさん出てくる。まんがの歴史の断面を見ているように思う。

10 jul(thu)

あらまし。

行く、行かない。

れい子たん。

なんだか、いま「ホラーM(ミステリー)」に載っている「ゾンビ屋れい子」がエロいと聞きおよぶ。聞きおよばなくてもいいのにおよんでしまう。わたしはこの雑誌を売っているのを見たことがない。れい子たんの単行本を置いている店なら置いているのかもしれない。うはー。雑誌まで買いたくないのに。なのに買ってしまいそうだ。

もう毎日読み返している。読み返すたびに新しい発見があるというわけでもない。でも読んでいる。だんだんとんがってくる顔と、だんだんでっかくなる胸を何度も見ている。

日記。

一輪の花があって、会社に行く、行かない、行く、行かない、行くってな具合に占えば半分の確率で会社に行くことになる。自分で好き勝手できるようにはなったけれど、そろそろ土曜も行ったほうがいいのかなー。やめとこうかなー。天気を見て決めるとしよう。

11 jul(fri)

あらまし。

ぼんやりぼんやり。

日記。

昨日の晩は暑くてまいった。なかなか寝られない。雨が降ってきたので起き上がって窓を閉めて回る。こうなるとますます暑くてまいる。

うへー。夜の11時になっても電車のいすに座れない。人が減るのと同じように電車の本数も減るのでちいとも混雑から抜けだせない。今日はめずらしく本気を出し続けなければならなかった。緊張からやっと解放されて頭がぼんやりする。ぼんやり電車に揺られてぼんやり歩いてぼんやりちびバイクにまたがって帰ってくる。ぼんやりぼんやり。

12 jul(sat)

あらまし。

夏に昼寝。

日記。

休んでしまった。買いものにも行かなかったし映画も見に行かなかった。ぜんぜんちいとも動きたくない。

暑い。暑いけれど昼寝なのである。まあそんなわけで、巨乳女子高生が巨乳お嬢さんをゾンビ化して巨乳の敵と戦う巨乳アクション「ゾンビ屋れい子」の載っている雑誌は買いに行けずじまい。

お買いもの。

夜になった。涼しくなってきたので家を出た。近所の店を回る。4軒目でやっと雑誌「ホラーM」8月号を見つける。あと、逢沢明「ゲーム理論トレーニング」を買ってきた。そういえば新しい国語辞典を買いたかったのだけれどまだ買うにいたらず。

れい子たん。

さて。「ゾンビ屋れい子」は単行本9巻の話より雑誌のほうが数か月分だけ進んでいる。1話33ページだけではあんまし読んだ気がしない。ああ次はまだか。次をよこせ。次を持て。

エロいらしいと伝え聞いた件については、まあたしかにエロかった。あまりに直接的なのでわたしの期待するようなものではない。だってだって指入ってます。指が。汁出てます。汁が。あと、れい子が珍しく涙を流している。もう号泣。マスカラが流れ落ちるほど涙を流して鼻水をだばだば流している。こっちのほうがエロいと思うのであった。この多すぎるまつ毛はマスカラだったのかー。これで学校に行ってたのかー。

れい子以外のまんがも読んでいるけれど、恐さとか血みどろさ加減はさまざまだ。れい子もそうだけれど、絵を派手に描いてあるものはあってもあんまし痛そうじゃない。読者層は相当若いようなので、まあこんなものなのかなあと思う。銃弾で頭が吹っ飛ぶよりも、爪と指の間に針をぐりぐりと入れられるような、そんな痛そうな感じも欲しいのである。

そういえば、れい子の1巻で百合川サキがワイドショーのリポーターの家に押し入って幼い娘をいたぶるくだりの、言葉で追い詰める感じはよかった。「プリン残しちゃってもったいない」って叫ぶ機転はすばらしいと思う。本当にいやな子だ。こんなところも魅力だったけれど、どうも最近のれい子はおっぱいばかりに目が行くのである。

13 jul(sun)

あらまし。

バニラコーラがわたしの身体を内側から犯していく。

バニラコーラ。

いま話題沸騰のバニラ味のコーラを見つけた。家から距離にして200メートルのところにある自動販売機の中にあった。いままでちっとも見つからないと思っていたけれど、たぶん、それは嘘だった。バニラ味じゃないふつうのコカコーラと見分けがつかないのである。

さて。この時点でわたくしは雨の中ちびバイクにまたがっているのである。お出かけの最中なのである。バニラコーラを持ったまま駅まで走って、ぬれたままで駅で立ちつくす。さて。このバニラコーラを飲まねばならない。缶を開けてそっと鼻を近づけるとたしかにバニラのにおいがする。

そして液体を口に入れる。酸っぱくて甘い。コーラの味である。これはコーラ味のコーラである。おやおや。それはないよ子猫ちゃん。バニラ味じゃなくてコーラ味なのか。ファンタの売り文句は「オレンジよりオレンジ味」だったけれど、バニラコーラの場合は「バニラよりバニラ味よりコーラ味」なのか。そんなのってないんじゃないかな子猫ちゃん。

そして飲みこむ。これが大変だ。わたしは数年間炭酸飲料を飲まなかったので大事なことを忘れていました子猫ちゃん。わたしののどがコーラのかたまりを通さずに押しとどめようとする。のどの筋肉に力を入れてごっくんとぜん動運動で押し込むと、液体はのどの内側から筋肉を押しつけながら少しずつ胃に近づいてくる。うはー。これは苦しい。

たいして粘性のないように思われたコーラが、そう、たいして好きでもなかったけれどちょっと気になる存在だったコーラが、わたしのピンクの粘膜をぐりぐりと乱暴にアレしていくわけである。炭酸イオンとか水とか糖とかバニラのにおいだとかがわたしの身体の一部になりました。今後ともよろしく。いま背中をぽんぽんと叩くとげっぷが出てくるに違いない。

駅にやってきた電車に乗った。わたしは残り340ミリリットルほどの液体を少し口に入れては飲みこむ。だんだん炭酸が抜けてきて、わたしののどにも力が入らなくなってくる。こんどは缶に鼻を近づけてバニラのにおいを確かめる。ぬるくなるほどに砂糖のにおいと味が強く感じられるようになる。だからわたしはバニラのにおいに助けを求める。すべてやっつけるのに30分かかった。ひと夏の体験をこの日記に書きつけて、思い出に押しこめておく。

日記。

日本橋である。大学のころの先輩が出ている芝居を観に行く。アホやなあ、この人たちは。この歳になっても。

お買いもの。

ディスクピア。CD「2003年全曲集」(石川さゆり)、DVDが2点で「ロックンロール県庁所在地〜おぼえちゃいなシリーズ〜」(ミニモニ。)、「ピンク映像」(千秋)を買う。ピンク映像ってなんだろう。

ディスクプラザ。DVDが2点。椎名楓「Fairy Doll」[2]、平瀬マリ「Fairy Doll」[3]を買う。

14 jul(mon)

あらまし。

さよならあなた、私は帰ります。

日記。

石川さゆり「天城越え」で「あなたとーお、超えたいいー、天城ー越ーえー」のところはいつぞや教わったように難しい。「あなたとー」のあとに弱く弱く「お」って続くのが難しい。ああもう。石川さゆりかっこえー。「能登半島」かっこえー。

あと50年生きるとして、50年間あきずにかっこいい曲を聴き続けようと思ったら、まだまだ未知の世界を行かねばならんのである。まあまあ、そこはあと50年あることになっているので先に答えを知らないほうがいい。そういうわけで、今日からあずまさんのかっこいい曲は「宇宙刑事ギャバン」「夜の女王のアリア」に「能登半島」なのである。

「津軽海峡・冬景色」もすごい。これから冷凍保存で地球まで帰るかのような、寒さと遠さがすごい。バニラコーラの感想文を長々と書くわたしがいうのもナンだけど、もう、すごい大げさでいい。

15 jul(tue)

あらまし。

勝手に妄想。

日記。

うへー。疲れた。久しぶりに背広を着る。

れい子たん。

「ゾンビ屋れい子」9巻から出てくる占い師のジェットジョーンが女性じゃなかったらと思うと夜も眠れないのである。巨乳な婦女子ばかり出てくるのにどうして占い師だけ胸部が平坦なのか。それはやっぱり婦女子じゃないからではないかと考えるのである。ううう。あの短いスカートの下はどうなってますか。あのブラジャーの下はどうなってますか。

ジェットジョーンはいかにもな女の人の口調ではなくて、ふつうに丁寧な言葉を使うのも、またそれっぽい疑いを持たせるところである。そして外見もれい子ぐらいの歳の若いお嬢さんじゃなくて、もっと歳を重ねていそうなのに、こんな派手なかっこうをしているので大変なのである。わたしが萌えすぎて大変なのである。そのうえ性別まで超越してしまっていたらあたくし、さらにまずい世界に足を踏み入れることになりそうではないか。

有明のまんが大会の中のジャンルはどこに入るんだろう。少女まんがでいいんだろうか。はたまた女性向け。ある意味男性向け。いやいやファンタジーなのかも。まだ見ぬどなたか、「リルカ×れい子」とか「れい子×百合川姉妹」とか描いてください。ああもう。戦いのない夜はれい子が百合川(姉)の腕を縫合したり虫を取ったりして、はたまた服を作ったりしているところを描いてください。あまつさえちっさいお弁当箱を持ってリルカ姉さんといっしょに学校に行ったり。

あまりのこっ恥ずかしさに思わず階段を3往復してしまうようなやつでも、あまりの悲惨さに寒気がするようなのでも、このさいなんでも。

16 jul(wed)

あらまし。

やっぱり眠い。

日記。

眠い。ああ眠い。本を読んだら寝よう。

れい子たん。

ぼ、ぼくのリルカ姉さんを返せえ。最近リルカが出てこないけれどまあしょうがない。まだかまだか10巻の発売はまだかまだか。あー。れい子を泣かせてえ。

17 jul(thu)

あらまし。

オカマ説。

日記。

あれーおかしいなー。仕事が進んでないけど休んじゃいますよー。H8はPICよりもちょっと面倒だ。最初の立ち上げにいたるまでがかなり面倒だ。

れい子たん。

占い師ジェットジョーンに関しては同じことを考えている婦女子な方々は多いようで、オカマ説はわりと支持されているっぽい。少なくとも某でっかい掲示板の漫画板では支持されている。あああ。10巻はまだかまだか。

18 jul(fri)

あらまし。

あやかし草子を始める。

日記。

会社が休みだったので素直に休んでみた。映画を観に行こうと思ったけれど、また寝てしまう。明日は早く起きよう。うん。

ああ。昼寝しても暑い。暑いから髪を切りたい。あと、もうちょっと明るい色にしたい。

あやかし。

昼ごろに起き出して「あやかし草子」で遊ぶ。「おさわり痴漢ゲーム」みたいな感じで妖怪たちをアレしてナニしていく。マウスであちこち触るのがけっこう忙しい。最終話で最後の敵にたどりつけぬままに終わってしまう。ぎゃふん。なにがいけなかったんだ。

19 jul(sat)

あらまし。

映画。

トーク・トゥ・ハー。

今日もまた映画である。またまたテアトル梅田に行く。ブラジル映画の「シティ・オブ・ゴッド」は夜中にしか演っていないらしく、今日はスペインの「トーク・トゥ・ハー」である。100席ほどの劇場は満席だった。おすぎも絶賛なのである。

あらすじ。闘牛士のリディアが牛に突き上げられて倒れた。恋人のマルコが看病するが、リディアは脳をえぐられていて目を覚ますことがない。リディアが闘牛場に入る前にマルコになにかを伝えようとしていたが、目を覚まさないかぎり分からない。その病院には彼と同じようにずうと看病している人がいた。ベニグノは思い人のアリシアをずうっと看病している。アリシアもまた、この4年間目を覚ましていない。マルコは、リディアが倒れる前に以前の恋人とよりを戻していたことを知る。

感想。うわあああ。なんとも救いなく、うわあああ。こういうラテンな国では、ここよりもずうっとひと付き合いがあると思うのだけれど、ベニグノはそうじゃなかった。そうじゃなかったために同性愛だとか病的だとか診断されてしまうんだとしたらあんまりである。その献身的な看病のおかげでアリシアは自分の意志と骨格と筋肉で立ち上がる日がくるのだけれど、もうベニグノはアリシアに会うこともないなんてあんまりである。

ベニグノが刑務所で自殺してから没収品をマルコに託すところで、アリシアの髪どめが出てきたときには涙をこらえられない。なんとも救いない。

お買いもの。

またまた会話を録音する機械が欲しくなる病気にかかってしまい、梅田のソフマップまで見にいく。紙のメモよりも思いつきを生々しく記録できるのではないかと気になっていて試したいのである。値段を見て引きさがった。

駅のそばでシュークリームを買って帰る。

20 jul(sun)

あらまし。

ゾンビ屋が見つからない。

日記。

午前6時。駐車場の券をもらいに行く。帰ってまた寝た。

お買いもの。

まんが大会のカタログが出ているそうではないか。さっそく買いに行くの巻。まず京橋でカレーを食べる。辛くて辛くて胃にしみる。

心斎橋のタワーレコードでCDを探す。でもなにも買わなかった。

難波へ移動。途中にあった劇場で杉良太郎の舞台があって長い行列ができていた。おばさんたちの夏は暑いのである。わんだーらんどで「コミックマーケット64カタログ」を買う。2,300円。ちと高い。

日本橋のディスクピア。CDが2点。越路吹雪「ゴールデンベスト」、金子由香利「愛の賛歌」を買う。

また難波へ。タワーレコードでまた探す。CDが3点。Birgit Lystagerの同名のCDがあった。とくに脈絡はなく北欧もの。Karo「Un Garçon en Mini-jupe (ミニスカートの男の子)」、Brigit Fontaine「Comme a la Radio (ラジオのように)」といろいろ買ってみた。

れい子たん。

どわあああ。カタログのサークルカットのページを全部めくったけれど、ゾンビ屋が見つからない。描いている人はいるらしいのだけれど、どうやって探せというのかー。webでもちいとも見つからない。同人誌を置いている店にのぞきに行くか。

21 jul(mon)

あらまし。

寝る。

クイズ。

あああ。ゾンビ屋のことを調べていたはずがなぜかクイズが検索で引っ掛かってしまい答えていた。100問もある。なんなんだ一体。こういうのはとにかく100問なのである。久しぶりに大量にボケた。

日記。

もう昼寝しまくり。暑いから起きてまた寝る。ああそうだ。扇風機を買いに行かねばならんのだった。薄くて高い本も見に行かないと。ああ。美容室の予約をどうしよう。なにもかもあと回し。

22 jul(tue)

あらまし。

がーん。

日記。

うー。なんだか酔っぱらったようにふらふらする。頭が重い。点滅するテストパターンを見すぎたのと、コーヒーを飲んだのと、あと眠いのと。

がーん。

父上の腸のどこかに、できてほしくないものができてしまった。父上はそれを摘出するために今日から出ていった。わたしも、あと30年もすれば入退院をくり返している自信があるのである。祖父はのどをやられた。父上は腸。じゃあわたしは。

23 jul(wed)

あらまし。

叫びてえ。

お買いもの。

会社帰りにまたまた日本橋に行く。

「わんだーらんど」と2軒の「とらのあな」をめぐる。ゾンビ屋の手がかりは見つからず。26日にまんが大会のカタログのCD-ROMが出るらしい。買っちゃおうかなあ。あと、毎日新聞夕刊に載っている、森下裕美のまんが「ウチの場合は」の単行本を探しているのだけれどちいとも見つからない。

タワーレコード。Supremes「The Supremes」、James Brown「The Best of James Brown」、Pink「Missunderstood」、以上3枚のCDを買う。あああ、叫びてえ。夏だから。ぎょええええ。

8年ぐらい前にカラオケに「古いほうの」ドラえもんの主題歌があった。アニメは観たことがないけれど、パチもんくさいテープが家にあったおかげで主題歌だけは知っていたので歌ったことがあった。「ハァヤッショイマカショ、ホイキタサッサのドラえもーんー」という謎な歌詞である。その場の人たちはわたし以外に誰も知らなかった。ただ「R&Bを感じた」と言われて、リズム・アンド・ブルースってこんなんやったんですかーと叫んだのを思い出した。

24 jul(thu)

あらまし。

超漢字。

日記。

本日あたくしは突然にしてBTRONに興味が出てしまい「超漢字」のことを調べていた。会社で。

べつにわたしは17万字の文字セットを使いたいわけではない。なにしろ「実身/仮身」に「つかんでポイ」である。いままでTRONといったら炊飯器に入っているような小さいリアルタイムOSみたいなのしか思い浮かばなかったけれど「実身/仮身」があるとないとでは大違いなのである。

ファイルを作るごとに別の情報とのつながりを持たせることを前提にして、ファイルの木構造の中の置き場所を意識させない構造は、WindowsとかMacintoshとかアレとかナニとかでいつもいつもいらいらしていたあのへんの問題をとっくの昔に解決しているっぽい気がするではないか。こいつはどえらいもののような気がしてきた。

で。PC用のOSのパッケージであるところの「超漢字」は25,000円する。高っ。ちょっと遊びでは買えない。でもでも。ふらっと新幹線とかで外出したときに小さな計算機を持って行って、そこにこういう環境が入っていたら出先でちょっとなにか書いたりする気になるかなあと思うのである。ちょっとなにかしたいときには、とっつきやすいことを期待する。で、それを確かめるのに25,000円かー。ぎゃふん。

25 jul(fri)

あらまし。

がーん。

がーん。

昨日父上が帰ってきていた。大腸がんを切除しに行って、3日で帰ってきた。早っ。

月例経済報告。

残業代93,451円。アレしてナニして198,035円。

26 jul(sat)

あらまし。

昼寝。飲み。歌い。

日記。

昼寝。夕方から知り合いの公演をのぞきに行く。

それから飲む。たくさん歌う。お嬢さん多数。わたしの歌を笑うがいいのである。驚くがいいのである。カラオケ屋さんのいすの上で踊る人をはじめて見た。朝になって、七味をどばどば載っけた牛丼を食べて帰る。

27 jul(sun)

あらまし。

虎缶。

お買いもの。

朝の8時に帰ってきて、また昼寝である。昼から日本橋に出かけていく。

とらのあなの3階でナージャのナニな本を4冊買う。1階で「コミックマーケット64CD-ROMカタログ」を買う。それぞれの階でをもらった。虎缶というらしい。成分表示を見たところ「グレープフルーツみたいなにおいがして、ナトリウムとかカリウムが入っている、よくある清涼飲料水」な感じである。

カタログ。

うははは。CD-ROM版カタログだとジャンルで探すのがめちゃくちゃ楽ではないか。紙のカタログで見落としたものがCDでは見つかる。わたしは紙のカタログのサークルカットを全ページめくった。でも、紙をめくっただけで、中身なんか見てはいなかったようだ。ゾンビ屋関係のカットを3件全部見落としていた。あたくし、目の節穴さ加減にますます感動するのである。

28 jul(mon)

あらまし。

まんが大会の地図。

日記。

まんが大会のカタログを検索しながらぷちぷちとリストに載せていく。地図が少しずつ埋まっていく。検索があまりかしこくないけれど、それでもけっこう楽しい。これを何枚かの紙に印刷して持って行けばあの重たい本をえんやこらと東京まで運ばなくてもよくなる。でも本を持って行かないとなると、もう地図の漏れは許されないのである。

29 jul(tue)

あらまし。

雨。

日記。

目が覚めたらもう朝の8時だった。ぎゃあああ。

梅雨の時期にあんまし雨が降らなかった。梅雨はもう明けたらしいけれど、今日は雨なのである。もう秋のように涼しい。そして今日の夕食は鍋なのである。

30 jul(wed)

あらまし。

早く寝る。

日記。

久しぶりに図面を引く。夕方になると頭がぼうっとする。ぼうっと帰ってくる。今日は早く寝よう。

31 jul(thu)

あらまし。

久しぶりにさわるともう駄目だ。

日記。

はわわわ。こんなはずでは。もう余裕を見て今週中に図面を仕上げるって業者の人に言っちゃったのに。これがぜんぜん余裕じゃなかった。ああもう。どうしてこんなときにわたしはWindowsの再インストールなんかやってますか。

印刷ができなかったりネットリストが出力できなかったりしてまいる。ああもう。どうしてCADツールのカスタマイズがいつの間にか変わってますか。ああもう。部品表がまだできてないのに。ああもう。久しぶりにさわるともう駄目だ。このツールを使うのは3年ぶりなのである。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

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