あずまの日記。

1 oct(fri)

改装しかし。

先月中にここの改装をすると勝手に目標を立ててみたはいいのだが、トップページの絵を替えただけで力尽きる。TABLEの要素を隙間なくくっつけて配置しようと属性cellpaddingとcellspacingをゼロにしてみるも、もじらではくっついてくれない。試行錯誤したがどうも縦方向の隙間がなくならない。この試行錯誤で力つきてしまった。IEとiCabではくっついてくれるのに。あと、もちょっと改装が進むまで一部閉鎖にする。

作っちゃおう。

スーチーパイの最新作「アイドル雀士をつくっちゃおう」がやりたくなり、禁断のゲーム機ドリームキャストを購入。三日間会社から帰っては麻雀な日々を送る。ここの改装で力尽きた理由はこっちだったりも。とりあえず全キャラクリアしてみる。

スーチーパイらしからぬ、致命的なアラがある。読み込みが遅いのだ。これじゃあサターンあたりの旧作と待ち時間が変わらない。DCになってメインメモリが増えたのが生きてないのか、一緒に読み込むファイルは固めとくなんていう工夫がどっかへ行ってしまったのか。とにかく半径方向の距離が離れたファイルを何個も何個も探して、光ピックアップがあっちへうろうろこっちへうろうろで、やかましいことこの上ない。で、内容はというと、ちるるさんのためにあるようなゲーム。これがまたやたらと濃い設定で。財閥の令嬢なのだが双子の妹にこの世から自分の存在を証明する情報を抹殺されてしまい、家からも追い出されて一人で貧しく生きていて、科学者の妹に反発してなぜか魔術に凝っているという娘。ついでに妹は染色体の異常で成長が異常に早く、自分は成長が異常に遅く外見は小学生の18歳。なにもそこまで詰め込まんでも。話の筋に比して実にバランスの悪い。そんなアラだらけなところもあたくし好み。

キャラクタを作る方は、髪とか衣装とかに病的なこだわりのある人には結構必須の機能かも。あたしはピンクのショートボブ、ピンクのボブ、ピンクの二つに束ねたの……てなピンクなローテーションでかなり幸せな気分に。もうどきどきしますもん。

2 oct(sat)

土曜。

今日は朝からネタ投稿私見をいじって、そのあとおひるね。夕方に起こされて、家族で「天下一品」にラーメンを食べに行く。帰りにお菓子を買って、おうちに帰ってから食べる。そしてチャット。夢のような一日であった。

フリーだし。

Mac用の日本語なテキストエディタYooEditが最近頻繁に更新されていたらしく1.64b8が出ていた。持ってたのがb4なんでb8を入れてみる。1.64になってから文字コードEUC/JIS(ISO-2022-JP)/SJISを扱えるようになったのだが、b4の時点では文字コード変換をするとかしないとかのあたりでバグを持っていた。それでもb4を使っていたのは前記の文字コードが扱えるのでwwwなコンテンツを作るのに都合がいいのと、動作が軽いから。文字コード変換まわりのバグは治っているようだ。

YooEditは検索/置換機能が強力でフォルダの中の全部のファイルに対して処理できるし、一行sedっぽい表現もできたり。チャットのログから何か拾ってくるという作業が、エディタだけでできてよい感じ。そろそろbが取れて正式な1.64になるのでは。よいツール。

3 oct(sun)

恒例秋の原子力まつり。

いつものように事故。二十世紀のわれわれの程度の技術力で実用化なんて甘い甘い。まだまだ実験室から出てはいけない。下手なことをして核分裂反応がいつか役に立つ可能性を摘み取ってはいけない。

4 oct(mon)

ご笑納ください。

ちょっと前にAdobe Illustrator購入者のアンケートに答えたことがあった。なんでもテレホンカードがもらえるというので。なんせ六回払いで高価なツールを買いましたからな。そりゃもうAdobeの余りある販促予算で格好いいカードを用意しているに違いない。わたしはそれを楽しみに一時間もかけてやたらと多い設問に答えたのだ。

いま手元にゴマフアザラシのテレホンカードがある。自販機に入っていそうなNTT謹製のカード。うう。ゴマフアザラシなのか。

明日。

明日はちょっくらパイの店に出張。

6 oct(wed)

パイの店出張。

昨日は会社の出張で品川のパイの店(匿名)に行く。ついでに幕張でんき祭り(仮名)にも行く。

電気まつり。衛星デジタル放送受信機の動向を調査。具体的になにを調査することが求められているのかよくわからない。ここは展示では分からないような深い部分に迫ってみるかと、展示の説明をする人たちに直接聞いてみる。とりあえず管理者ではなく実務者を攻撃しようと、若い人をあたる。こういう調査は初めてなので質問の切り出し方がよく分からない。慎重に話し掛けてみる。わたしは関係者ではないように装って、一般的な質問からはじめて次第に話題を深い部分へ導く。商品化の時期や製品の形態などの重要情報をぽろっとしゃべってしまうのを待つのだ。これがまた実に楽しい調査。むしろ取材。このあとぽんさんと会うことになっている。

パイの店。ぽんさんと待ち合わせ。サラリーマンっぽい格好で出向く。35分遅刻。そこにはぽんさんのおともだちもいた。パイの店でだべる。おともだちはパイを、勇者ぽんと騎士あずまはちょいと高価な食事を注文する。パイの店でわざわざごはんを食べる。やってはいけないことをやりたいという欲望にはどうも逆らいがたい。

甘いパイも食べる。「おジャ魔女どれみ」の話なんぞする。議題は矢田くんはどちらがもらうか。いや、そうはない。バッドカード編はなんだかなあという話。カードを探す過程がありきたり、とぽんさんは言う。店には売っていなさそうなおジャ魔女の便せんに書かれたメモ、あと、なんらかの信号が入った磁気テープをもらう。

ああそうだ。例のパイの店に来たのだから、スタッフの衣装に触れておかねばなるまい。この品川高輪口の店では、衣装はピンクでもオレンジでもなく赤だった。この衣装は胸部を強調する設計なのだが、胸がない人がこれを着るとどうなるか。ない胸を強調するとどうなるか。これはこれで実にいいものだ。

時間は過ぎ去り、わたしは大急ぎで東京へ向かう。東海道線に乗ればよかったのだが、遅い方に乗ってしまい新幹線には間に合わず。24分後の電車の自由席に納まる。お二人にはあわただしく付き合わせてしまって申し訳ないです。これにこりずにまた遊んでください。

孫の顔。

24分後に発車する電車で、隣の席の白髪の男性も大阪へ向かうと言った。しばらく電車に乗っていて退屈したらしく、話し掛けてこられた。なんだか話したいことがたくさんあって、口からどんどこ言葉が飛び出してくるらしい。ちょっと前まで勤めていたというシンガポールでの写真を見せられた。写真を見る限り交友関係の広い人だ。植物の写真に鳥の写真。

がさごそとかばんから包みを取り出したときに、いやな予感がした。最近の楽しみは1歳半になる孫のことだ。ああ孫の話が始まってしまった。もう孫の話をしている間、話している本人がめろめろ。母親が孫の成長記録を三か月に一度まとめて送ってくる。これが絵が入っていてよくできた新聞仕立て。そして毎月送られてくる山のような写真。

話したいことがたくさんある。この人の落ち着かない素振りには理由があった。今年で会社を定年で去るらしい。仕事がなくなったときに趣味がないと時間を持て余すことになる、とご教示くださる。この人は一人暮らしなだそうで生活に誰も割り込まない。それでも何かし続けられるか。

定年まで働いた人が、仕事がなくなってもなお何かに興味を持っていられるか、これが人生の勝敗だと思いますねえ。六十歳になって、明日から新しいことを始めようというわけにはいかんのですよ。
わたしはまだ六十歳になったことがないからよく分からないですけどね。
あはは、あなたはまだお若い。やりたいことがたくさんあるでしょう。
ええ、そりゃあ、たくさんありますよ−。やりたいこと。

旅行は好きなほうですか。……はあ、そうですか。マレーシアにはね、インドだとかフィリピンだとかから働きに来てる人がね、たくさんおるんですわ。そりゃもう、暑い中で真っ黒になって、いや、もともと肌は黒いんやけども、食べていくために一生懸命に働いとる。旅行っちゅうのはね、そこに住んどる人をこの目で見るっちゅうことなんです。ほれ、あの、インドネシアでなんかあった、とニュースで聞いてどう感じるか全然変わってくるんとちゃいますか。わたしはヨーロッパにも中国にも行ったことがない。日本も全部見て回らなあかん。あっははは、定年後にやることたくさんありますなあ。そうそう、旅行で思い出したけど小学校、いや中学校の修学旅行に行けませんでなあ……

……止まらない話は、きっと自分自身に言い聞かせていたのだ。定年後の有り余る時間が不安で、自分のすべきことを整理しては、就職して一年目の若造に話していたのだろう。わたしは京都で降りたのだが、席に空き缶を置き忘れてきてしまったことがこの上なく恥ずかしい。

夜十二時。家に着くなりすぐに寝た。

8 oct(fri)

報告書。

先日の幕張での調査の翌日、報告書を書いて提出。各社の担当者に質問して回って得た情報をまとめる。しかし、われわれに必要な情報を得るには民生用製品よりもまず部品レベルで調査しないといかん、と先輩に指摘される。規模が大きすぎて全貌がさっぱりわからないまま突入したのが敗因。そういうことは先に言っておいてくださいよう。

しかしそんな報告書も管理職の間では好評だったらしい。ひたすら人に聞いて回って得た、営業の戦略に関わる情報が受けたのか。はたまた「……と担当者は言う」「……などの私見を得た」などの雑誌のような言い回しをわざと使った報告書の上っ面が受けただけのかはよくわからないが、捨てる神あれば拾う神ありだ。個人的にはかなり面白い調査だったのだが、これが会社の役に立つのかどうかはわたしの知ったことではない。

10 oct(sun)

PNGといっしょ。

Photoshop以外のPNGなツールを探していて、ImageBoardというのを見つけた。見つけただけで落としてなかったのだが、さっき落としてみた。使ってみたけどなんか不安定。とりあえずPNGで保存することができるのを確認。

圧縮率優先か処理時間優先かを選べるようになっている。圧縮率優先だとたしかにPhotoshop5で保存するよりも小さくなる。Photohop5でGIF89aで保存したものと同じぐらいになる。で、処理時間優先にすると随分ファイルが大きくなる。Photoshop5でPNGで保存した ものと同じぐらい。……ということはPhotoshop5のPNGは圧縮率を下げて速度を速くしていたのだ。PNGはwebに使うのがメインで、そんなに大きな画像を使うことはないだろうから、圧縮率優先にした方がいいと思うんだけど。

古いマシンで、とんでもなく大きな画像をPNGで保存するというような、処理速度を重視しないといけない場面を想定しているのだろうか。もし、そんな、可能性の低いことまで考えてしまう懐の広さがわずかにでもあるのならば、圧縮率を調整できてもいいと思うんだけど。一応ハイエンドなツールなのだし。web用途の機能を追加したと聞くPhotoshop5.5でこのあたりが改善されてるといいんだけど。こんぴた雑誌読まなくなったんで分からんのですわ。

Mac用IE4でもちょっと試したけどPNGの表示が怪しい。PNG画像単独ならば表示できるのだが、HTMLの記述の中にPNG画像を張り付けるとなぜかQuickTime Pluginを呼んでくれず、絵が出ない。MacでIE4を使っている人も結構いそうなので、PNGの使用はもうちょっと先延ばしにする。

11 oct(mon)

続・PNGといっしょ。

Mac OS 7.5.2のCDにGraphicConverterが入っていたような気がしたのだが、勘違いだった。昨日本屋でMdNを立ち読みしていたら、付録CDに入っているのを見つける。そういえば、家にあるバックナンバーのCDにも入っていたような気がする。で、おうちに帰って2年前のMdNのCDに入っている2.7を入れてみる。で、PNGの保存を試してみたが圧縮率が選べず、さらに悪い事に圧縮率が低い。Photoshop5と同等だった。新しいバージョンのも試してみたいが、あまりCD目当てで雑誌を買うのは気が進まない。

ゆんゆんといっしょ。

この日は本屋で雑誌よりも別のものに心ひかれていた。以前見つけたが買わなかった「ゆんゆんパラダイス」前後編をまた見つけてしまう。これだけならたいした攻撃ではない。二冊間にはさんで、その右側に「少年注意報・ゆんゆんパラダイス」前後編を見つけてしまう。しょ、少年注意報……。少年に注意するのか、少年が注意するのか。少年が空を飛ぶ、そんなのアリババ。内田順子。関係ないや。あうう。駆けめぐる妄想。結局2組の前後編4冊全部買ってしまう。

とりあえず「ゆんゆんパラダイス」前後編を読み終わる。ゆんなと睦月くんがこれでもかとラヴラヴでよきかな。ラヴラヴすぎてお父さん泣いちゃったよ。ゆんなもかわいくてよきかな。一方、紗希子お嬢さまと忠実な下僕雅巳くんという線もまたなんとも。なんともっ。結構この二人には幸せになってほしいと願うのですが。なんだかタイトルから想像する以上にハードな内容でびっくり。

で、引き続き「少年注意報」に移る。う、うはー。12歳の那緒くんが。ああ、あああ。以下略っ。

12 oct(tue)

おねえちゃんといっしょ。

先週は学生のとき以来久しぶりに忙しく、そのうちの一つをやっつけたもので一息ついて本なんか読んでいるのだ。いやはや眠い。つい「少年注意報」の続きを読んでいるうちに夜遅くなってしまった。睦月くんがお姉さまと那緒くんに頂かれてしまうところまで読んだ。あたしゃ12歳の那緒くんの行く末が心配ですじゃげほごほ。こんなかわいい子が部屋に一体欲しいですわ。言ってることが違うなこりゃ。

14 oct(thu)

熱い視線。

今日はちょいと早めに会社に行こうと、歩かずにモノレールに乗る。車内には遠足だかなんだかで、えらく小学校の二年生ぐらいの方々が乗っていらっしゃる。お子たちの視線が熱い。あっはっは。きみたちはこんなおとなになっちゃあ駄目だぞ? こりゃとてもいすに座れない。この駅は終点なので停車時間が長い、はずだった。不意に扉が閉まる。予想していたよりも8分ほど早く、だ。本当に発車が8分早まったのか、一本前の電車が遅れて発車したのか。いやな予感のしたわたしは慌てて扉の内側に駆けよって、駅の天井から吊るされた電光掲示板を見る。

OUT OF SERVICE

こ、これはっ。乗るなということですかっ。呪いの電車ですかっ。幽霊列車ですかっ。あたしはどこへ連れて行かれますかっ。このこどもたちはどうなりますかっ。引率の先生らしい人に聞いてみた。

この電車、貸切なんですかっ。
ええ。そうですよ?
どこまで行くんですかっ。
万博公園まで止まらないんじゃないですかねえ。

ひいいいっ。わたしの乗りたいのはたった一駅なのだ。万博公園まで乗るなんてなんという回り道。後ろを見る。モノレールに車掌はいない。前を見る。運転手に言ったら止めてもらえるだろうか。いくらなんでもそりゃ無理か。でも反対方向の列車とのすれ違いだとか、よくは知らないが閉塞区間のなんだかんだで途中の駅で止まるかもしれない。そのときに扉を開けてもらえるかもしれない。わたしは運転席の方に向かって歩き出す。

ほどなくモノレールは次の駅に入り、いつものように停車して、いつものように扉は開いたのだ。そして、また別の小学生たちが待っている。わたしはまたしてもお子たちと先生の熱い視線を感じながらモノレールを降りて、会社に向かうのだった。

それにしても、わたしがモノレールに乗りこんだときになぜ誰もなにも言わなかったのだろう。席の配分をお子たちに指示して立ったり座らせたりするだけが引率者のおしごとじゃあないだろう。不審人物からお子たちを守らないと。お子たちもなにか怪しいと思わなきゃ。あたしゃ、このお子たちが心配ですじゃ。やや気が動転したが、8分早く目的地に着いたのだから結果は上々だ。

パチもんコラム訳文風。

CPUのクロック周波数を上げた方がいいのか、クロック周波数あたりの処理量を増やすのがいいのか。Power PCとPentium、あとAthlonの速度競争はこの興味深い問題の解を出してくれると思っていたのに。Power PC G4の次のバージョンではパイプラインを4段から7段にしてクロック周波数をPentiumあたりと同程度まで上げるというではないか。正確な例えではないが、クロック周波数が400MHzから700MHzに上がる一方で、4クロックでできた計算に7クロック掛かるようになったとして、これは本当に速くなったといえるだろうか。このために高速なキャッシュメモリやメインメモリが必要になるというのに。

7つの計算を直列に詰めこんで、パイプラインに沿って並ぶ工員を7人に増やして、7つ同時に仕事ができるという利点もある。しかしパイプラインの中はそうきれいではなく、長いパイプほど途中で詰まったり、先走って侵入した命令を全部吐き戻したりもする。ほんっとうにPower PCはクロック周波数の争いに負けを認めるのだろうか。

15 oct(fri)

そんなこんなで少年注意報。

これ「ゆんゆんパラダイス」の続きだとだけ思って買った人は、読みながら倒れたかも。あたしは分かってて買ったけど倒れましたから。悶絶しましたからっ。ロリと思ったらショタ、ショタと思ったらやおい(1998/12/10投稿)とはかような状況を指すのか。

内容を大雑把に書く。鈴音はショタ大好きな大学生、兼同人漫画作家。叔母の喫茶店の二階に下宿することになった。少し離れたところに叔母と十二歳の那緒は住んでいる。那緒があんまり可愛いので、店の二階に那緒を呼びつけていけない遊びに興ずるのを抑えられない。倒錯の世界にすっかり溺れてしまった那緒の、あまりに甘美な反応にかえって物足りなくなった鈴音は、新たな獲物を探す。友人の弟、十四歳の睦月を一目見た瞬間、捕獲の戦略を練りはじめた。

読んでいると、鈴音お姉さまに女装人形にされてしまって、あまつさえ同性愛の世界にまで踏み込んでしまった那緒の行く末が心配になった。そこはお子さまの素晴らしいところで、睦月を愛したひとときを思い出に変えて、何事もなかったように去っていく。睦月はゆんなのいる日常に帰る。そしてお姉さまは。大人は子供たちの世界ではいつも置いてけぼりだ。

ゆんなと睦月くん、お姉さまと那緒くん。どれがわたしに近いかと問われたらお姉さまと答えるしかあるまい。お姉さまが夢を現実に変えてしまったように、わたしだって那緒くんぐらいかわいい子を玩具にしたいと思うさ。ああ思うさ。でも、さようなら。那緒くん。これはいけないことだ。

16 oct(sat)

携帯型大人玩具。

ふらっと近所の家電の量販店をのぞきに行く。ビデオデッキをそろそろ買い替えるので値段を見ておく。あと、そろそろ外で使える電話を持とうなどと考えていたのでのぞいてみる。

そろそろ電話を持っても恥ずかしくないんじゃあないかと思っていた。そろそろPHSと携帯電話の市場は成熟してきたんじゃないだろうかと思っていた。いい具合にピンク色の電話機を見つけた。この電話を買った契約者はツーカーという会社の回線を使用できる。売り場をうろうろしながら調べたところ、どうもその電話機の所有者が受けられるサービスはPHSと携帯電話とあるうちの、携帯電話の方に属するらしい。わたしは携帯電話とPHSの違いなど大したものではないと思っていたのだが、その違いは想像以上だった。

この電話機を持ち続けている間、毎月4,500円を要するのだ。さらに、ひとたび電話を掛けると18秒ごとに10円を要するという。アステルと呼ばれる会社のPHSの回線ならコストは半額程度だ。半額にしたところでわたしにとって高いのには違いない。だいたい、年に何回回線を使うだろう。せめて基本使用料が1,000円にならないだろうか。

この高い回線のコストの割には、電話機は1円で売られているし、古い機種の所有者にはこれまた随分安価に新製品を提供すると聞く。プラスチックの玩具の所有者がかように高い料金を毎月支払うというのは、なんとも納得がいかない。大人が持つには不釣り合いな玩具と、子供が持つには高価すぎる回線使用料。安い電話機で客を呼んでおいて、あとから高い電話料金を請求するというやり方は、子供をだましているのだろうか。

電話機の外観がどれもこれも玩具なのも気にくわない。大人が使えるものを用意してこその、かわいい玩具ではないだろうか。わたしは確かに玩具は好きだが、現状でこの玩具を買うのはとても恥ずかしい。このままだとわたしは進んでピンクの玩具を買ったのか、単に安かったから買ったのかの差異がぼやけてしまう。

すすめてくれたぽんさんといちが沙稀さんには申し訳ないが、こんな地に足つかない商売の輪に入っていくのは身構えてしまう。もっとも最大の敗因は、高いコストの前におじけづいてしまったことだ。パソコンと同じで、たいして使わないものに対してやれ着信音がどうだとか電話帳の件数が300件だなどと迷うのは空しいことだ。本当に必要としている人なら、外観が玩具だろうと維持費が高かろうと買うのだ。自分の浅はかさを恥じる。

もう一押しなのだ。年に数回しか使わない用途もわたしには大事なことだ。携帯電話は無理でもPHSなら、そのコストはわたしにでも我慢できる。なんだかんだ言って、いい具合にピンクなPHSの電話機さえ見つかれば、ここまでさんざん述べた愚痴は吹っ飛ぶのだ。淡いピンクのものならすでに見つけたが、この程度のピンクではとてもじゃないが愚痴のハードルは超えられない。

20 oct(wed)

西村真悟、やりたい盛り。

今日はじめて知ったのだが、西村真悟という人がいる。今日はじめて知ったのだが自由党という組織に属していて国会議員だ。今日はじめて知ったのだが防衛政務次官という役人っぽい名前の仕事もやっている。

この人には一度も会ったことはないが、ずいぶん了見の狭い人だ。もしこの人がたまたまわたしのそばにいたとする。さらに通りすがりの別なる人物に登場願って、わたしをレイプしようとしていたとする。これを見た西村真悟という人はわたしにこう聞く。

日本は核武装すべきか。

わたしは間違いなく否と答える。そしたらその人はこう言う。

オレは絶対に救ったらんぞ。

おっちゃんっ。なんてご無体な。被害者が女性だったら、西村真悟というおっちゃんは女性と見るやレイプを手伝いかねない。なんでも西村真悟という人は、

強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん。

とおっしゃっているので。女性と見るや押し倒したい。核兵器を持たない国と見るや攻撃したい。見たまま感じたまま。思ったことをなんでも言えばいいってものではないでしょ。これじゃあ国会議員じゃなくてふつーの人ですわ。どこにでもいる気味悪いふつーの人ですわ。

まあその。わたしが10歳の子と寝たいなあ、と心の中で思うのは勝手だが、道行く人に向かって「おっちゃんはなあ、強姦魔なんや」と言い放ってしまうのは勝手ではない。法に触れようが触れまいが勝手ではない。核配備の是非だとか自衛隊の運用の仕方だとかの論議以前に、西村真悟という人の資質は実に政治家向きではない。今日はじめて知ったのだが。

22 oct(fri)

ほしがりぐせ。

たまに買いものの病にかかることがある。いままさにステレオ欲しい病の身体を抱えている。CDプレーヤが本格的に壊れてしまってから、最近はアナログのレコードばかり聴いている。音楽をそう聴く方ではなく、CDプレーヤが動かないなら動かないで別にいいやといままで過ごしてきたが、ある日突然動くCDプレーヤが欲しくなった。ところが、数か月前から予定していた、ビデオデッキを買い替えるという話が弟も巻き込んであとに引けない。買えないとなると買いものの欲求はますます熟成され、買いものの熱病は日に日にわたしの体温を上げるのだ。

熱病は脳を侵食しはじめ、新しいアンプまで欲しくなってしまった。自作のオーディオ用の伝送ケーブルの修理で、久しぶりに半田ごてを握ったのがいけなかったのかもしれない。古いレコードを当時全盛の真空管で鳴らしたいと思いついてしまった。300Bという真空管を出力段に使ったアンプが80,000円で売られているのを見てしまった。そうかわかった。きみにはお手上げだ。ぷにケットのことは忘れようではないか。

23 oct(sat)

続・ほしがりぐせ。

問題に気づく。100,000円かそこらの安いのだとフォノイコライザが付いてなくて、アナログのレコードが聴けないのだった。こういう製品ってアナログを聴くために買う人が多いと思うんだけど。……というわけで。あまりに高くつくことがわかったので買いもの病の熱病から覚めたのだった。でもよく考えたらぷにケットはビデオデッキ買うので無理なのだ。完。

24 oct(sun)

ぴんくクエスト。

ピンクはちびうさの髪の色だ。

ピンクの電話を求めて旅に出る。いい具合のピンクを見つけたと思ったら、またもやツーカーという会社の回線を用いるものなのだ。いいピンクは例外なくツーカーだ。その次にいい色のものはJ-PHONEだった。どちらも「携帯電話」に属するもので、維持費がものすごく高い。そろそろ、何百種類あるのか見当もつかなかった電話の海の中で、見分けがつくようになってきた。

今日。ある電話の店で、お姉さまがわたしに「なにかお探しですか」と尋ねた。確かにわたしは「なにか」を探している。昨日、別の店でつっ立っていたときにおっちゃんに「ツーカーですか」と聞かれて、どう反応したらいいか分からずしどろもどろになったときとは違う。この世のどこかにあると信じてわたしに旅をさせた、わたしの想像の世界に生成されたピンク色の「なにか」を探しているのだ。

ええ。かわいいのは、ないですか。

人間界で、わたしが「いい歳」をした人として生きていることは自覚している。いい歳をして「かわいいの」を探し歩いているということが、わたしの外側から見てちょいと恥ずかしいことだろうとは思っている。それでも、なかなか見つからないピンクの電話を見つけるためには専門家の力を借りねばなるまい。

無秩序なようでいて、その筋の人にとっては秩序ある並びをなすのであろう電話機たちをひとつずつ指してお姉さまは説明を始める。液晶パネルにどうぶつさんが出てくるだとかなんとか。

これなんか色がかわいいですよー。
そう。ピンクのはないですか。ピンクは。メタリックなピンクじゃなくて、ホンマもんのピンクはっ。

あるにはあるが、それらはやはり「携帯電話」なのだ。使用料の安い「PHS」の端末にいいピンクはない。「かわいさ」に限らずヴァリエーションを求めるならば高価な「携帯電話」にならざるを得ない。専門家たるお姉さまから、直接そう聞かされた。

わたしがお姉さまに期待していたのは別のものだった。店頭になくても実はその道のお客のために用意された特別仕様で限定生産のものがあるのかもしれない。実は店の奥からマスターが出てきて、お客さん、いいピンク入ってるんですぜ、てなことがあるのかも知れない。わたしの想像の世界でのできごとは、電話の世界では起こらないのだ。

お姉さまはわたしに子供に話し掛けるかのようにかみ砕いた説明をしてくれた。そのお姉さまは青く輝く爪を持っていたが、魔法使いではなかった。ぼくのピンクを知りませんか。

25 oct(mon)

やったこと。

矢田くんを描こうとしてみる。さっぱり似ない。こういうときのためにビデオに録ったのをもっと残しておけばよかった。あと、ここの背景色を変えてみる。絵の背景も合わせてみる。やってみて後悔するが、戻さないでおく。アルファチャネル(1bitの透過/不透過ではなく)を持たせた絵を張ることができれば、絵の背景色とページの背景色を合わせるという試行錯誤はなくなるんだけどなあ。

26 oct(tue)

今週のどれみさん。

どれみさんのわたしのみどころですが。サッカーの試合に来なかったことに怒る二人が怪獣像を壊してしまうんじゃないかとひやひやだったのだけど、作者が自分で壊してしまったところ。ほいで、怒っていた二人が気まずそうにすると。わりと痛い場面なんだけど、これが救いでしたわ。どれみには悪い子が出てこない。気まずい表情がまたかわいいなあ。廊下で騒ぐ少年とどれみさんの前に現れた、関せんせいの変な顔もいいなあ。あと、廊下が騒がしいことに驚くまりなちゃんの変な顔もいいなあ。劇的な話ではないけれど、こういうのもいいなあ。

どっかでこんな話を見た覚えがある。「こっちむいてみい子」に特撮を愛して止まない少年の話があった。

クレヨン王国が放送されていたころ一時期は毎週ここに感想を書いたのだけど、おジャ魔女は書くことがあまりない。クレヨン王国は毎日同じビデオを観てたんだけど、おジャ魔女は一回しか観ていない。時間がないのではなく、単にクレヨン王国ほどはまっていないだけ。

家計簿。

社内預金10,000円が天引きに追加。残業手当18,530円。支給額189,836円。5月から払っているナナオのディスプレイの借金の返済が今月で終わる。これとは別に幕張への出張のときの在来線の旅費と手当が7,080円。MacOS 9を買うのに充てることにする。

28 oct(thu)

局所類似性フィルタに関する考察。

で、ビデオが届いちまったですよ。ビクターのS-VHSの旧機種で49,800円也。で、そそくさと配線して触ってみた。画質は、それまで使ってたビデオとそんなに変わらない。いやむしろ古い方に負けてるような気が。6年10か月前に10万円で買った三菱のビデオの出来のよさに、いまになって気づくのであった。ただし、三次元フィルタその他もろもろの画像処理の効果で、単純な絵はやたらときれいに見える。単純な絵とは。秒間8とか12フレームしか動かない、色数もさほどないTVアニメの絵。これだとフレーム間補完が効きまくりやたらときれいに見えるのだ、と思う。

あんなこんなの画像処理もなんにもない、古い方のビデオも愛着があって捨てがたい。三菱の工場に送ってオーバーホールしてもらってこれからも大事に使った方がいいような気もする。

29 oct(fri)

否か否か。

ううう。明日Mac OS 9を買いに行くべきか否か。8.6より重くなっていると分かっていながら買いに行くべきか否か。英語版を買うべきか日本語版を買うべきか。日本橋に行くついでにおジャ魔女のCDを買うべきか否か。その前に動くCDプレーヤ買わんとなあ。給料出たばかりなのに、もう来月の給料の使途まで決まってしまうのだった。

いい感じにピンク色の電話を買わんがためにツーカーと契約するか否か。毎月2,700円払うべきか否か。基本料金の安いがゆえにべらぼうに高い通話料に目ん玉ひっくり返すべきか否か。

嘘つきの味。

まなちゃ関係者とはもう長いつきあいで。まなちゃの方々と会ったり話したりした印象をここにずらずら書いてきたおかげなのか、まなちゃの他の人が目撃した実物のわたしについてお聞きする機会がある。今日はご主人さま(いつからかこう呼んでいる)に「あずまさんはいちごクリームムース味」と言われてしまった。うーん。確かにわたしはふわふわして落ち着きはないわおもちゃ買ってるわ難しい話だとはぐらかすわでクリームの味に相応しいのかも知れないけど、毒入ってますよ、たぶん。ロリコンだし。

ぽんさんには「誰よりも正直者、もしくはとんでもない嘘吐き」と言われる。この日記では、できるだけ事実のまま書いているとはいえ、すべてのできごとを書いているわけではなく意図的に触れないものもある。チャットではたいてい浮き世離れしたことばかり話しているような気がする。それらから生成されるわたしの像は嘘かもしれないし、ホンマもんかもしれない。もしホンマもんなら正直者のわたしは文字でそこそこ意志を伝えていたことになる。パチもんならわたしの像は、大嘘つきのわたしの創作の一環かなにかということに。そんなのも悪くないと思うんですけど、どっちなんでしょ。

31 oct(sun)

Mac OS 9E日記。

Mac OS 9の英語版を買ってくる。各国語のLanguage Kitが付いているという話なので、英語版でいいやと。Language Kitは思っていたほど日本語環境を助けてはくれないようだ。英語版Mac OSで日本語版でないアプリケーションを使って、日本語を表示させたいことがある。なんたってLanguage Kitといっしょに日本語のファイル名のものが入っているのだ。Apple System ProfilerでExternsions(日本語版でいうところの機能拡張)の一覧を表示させると、System Prifilerが英語版アプリケーションなので、日本語ファイル名が化けてしまうという事態に。

仕方がないので、Language Registerを使ってSystem Profilerのリソースを書き換えて日本語アプリケーションのふりをさせる。こんなことが起こるたびにLanguage Registerとつきあわされることになりそうだ。ひどいのは、Extension Managerで日本語ファイル名のExternsionが化けるのだが、Externsion ManagerはControl PanelであってアプリケーションではないのでLanguage Registerが使えないことだ。

で、使った感じ。8.6より重くなったと聞いていたけど、ほとんど変わらない。G3に最適化されているのかも。あと、モデムでネットワークに接続する間操作を受け付けず延々待たされていたのがやっと改善された。アプリケーションへのタスク割り当てがまともになったのかと思ったのだがそれは勘違いだった。現在確認しているところでは、ユーザが指をくわえて待たずにすむようになったのは、モデムで接続する間の数十秒だけだ。アプリケーションの起動の最中もユーザの操作を受け付けるようになった、とずいぶん前にMac OS 8.7と呼ばれていた頃のうわさで聞いたんだけど。その様子がかけらもないことからして、OS自体は変わってないのだろう。

8.6でiCabを使っていた時にときどき文字が見えなくなってしまったり、100MBの空きメモリがあっても突然「メモリが足りません」と言われてコンテンツが読み込めなくなってしまう恐ろしい症状と、前触れなく襲ってくる理不尽なフリーズは、いまのところ起こっていない。

大人のたしなみ。

ちょこさんにかどわかされおジャ魔女どれみのトレーディングカードを買ってしまった。トレーディングカードにだけは手を出すまいと思っていたのに。「ホロカードはなんとみじゅぎですよ、みじゅぎ」とちょこさんに画像まで見せられ、日本橋のゲーマーズで買ってしまった。一袋10枚入りで300円。一箱15袋入りで4,500円。ああ神さま。

箱買いの威力。大人のたしなみ。箔押しホロカードの1番以外は全部出た。通常カードとホロカードは大体同じものが3枚ぐらいある。箔押しホロカードは2番と3番の水着なカードが1枚ずつ。最後の1枚は少年探偵縦川。4年ばかし前にうさぎしゃんシールを集めるためにチョコレート菓子を大量に食べた時期があったのを思い出す。ただ、今回はうさぎしゃんよりは楽なようだ。袋の中のカードのセットがだいたい決まっていて、だぶるときは袋の中身はホロカード以外は全部だぶるし、そうでないときはだぶらない。一枚ずつ購入する場合に、n種のカードを揃えるのに必要な購入枚数は、

n * sigmai=1, n(1/i)

で、種類の数nに対して急カーブで購入枚数が増えていく組み合わせ問題なのだが、どれみカードの45種の通常カードが9枚ずつのグループに分かれているとすれば5つのグループの間での組み合わせ問題になるので購入枚数は相当少なくなる。こうなると箔押しホロカードを出すのに必要な購入枚数が支配的となる。箔押しホロカードの出現頻度は8袋に1枚の確率。そして少年探偵縦川のカードは箔押しホロカードの3種のうちの1枚なのである。てことは平均的な運のよさを持つならば24袋買えばいい計算。7,200円。で、箔押しホロカードがあまりに出にくいので結局大量に買わねばならないのだった。カードものは最後の一枚が手強いのだ。


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