あずまの日記。

1 feb(mon)

締め切り。

ははは……。真の締め切りが今日だと思っていたら実はもっと先だということが判ってしまったよ。あははは……。ああっ。これ以上は書けない。

以下に書くことは夢で見たことの内容を書いただけです。

(検閲)のタイトルが以前にボスが届けたものと違っている、と事務室から連絡があった。いやはや、てっきり(不許可)が受理されずにあたしゃもう一年ここにいることになるのかと思ったら、いまなら間に合うと。で、いますぐ(削除)の表紙を取りに来いとの仰せ。そんなわけで工学部の(伏せ字)事務室へれっつらごう。

今日は工学部は入試の日で学生は立入禁止なのだが、ちょうど受験生がぞろぞろ門から出てくるのに乗じて中へ入る。で、事務室の人を捜す。(非公開)の表紙をもらう。どうも(没収)を集める仕事を教務課が投げ出してしまったらしく、各学科の事務室がやることになったらしい。例年わたしのようにタイトルがちと違う、てなことがあるらしい。その度に教務課は受理しないと言って突っぱねる。こりゃかなわんと言って指導教授は教務課に掛け合う。喧嘩の末に始末書を指導教授に書かせて(削除)の差し替えを認めてきたらしい。

教務課もこのどろどろした仕事がいやになったのだ。教授とのもめ事は勘弁してくれってなことになって、各学科がやることになったそうだ。事務室の人はここまで教えてくれた。真の締め切りを教えてくれた。

2 feb(tue)

九歳。

あずまさんお誕生日おめでとうの日ですよ。あーもう。いやですね。今日でもうわたし九歳ですよ。正確には二十四歳ですけど。およそ九歳ってことで。おおむね九歳。さば九歳。延べ九歳。とても九歳。

十三歳と六か月。

で、クレヨン王国最終回ですよ。もう何を書いたらいいか分からない。クラウドといたずら天使の最終回にふさわしいハンコ笑顔はどうかと思われるが、それ以外はいいさね。ちっとも背の伸びなかったシルバー王女がいつの間にか十三歳と六か月になってたりして、なんかドキドキなんですけど。クラウドと一緒に旅だなんてドキドキなんですけど。赤面するいたずら天使もドキドキなんですけどー。まあいいや。また今度書こう。

で、来週からぴーららてぃりららなんちゃらてんぺるとー新番組よ出てこーい、てなわけで「おジャ魔女どれみ」である。なんだかやたらとテンションが高いのと、そのときかかったBGMがなんだか十年前な感じの編曲でかっこいいなと思ったのと。主人公が小学生なのに手足がか細くてぷにっとしてないぞ、と。やわらかくないぞ、と。ああ駄目だ駄目だ。これでみいファぷーが終わって「神風怪盗ジャンヌ」になってしまったら、ぷに資源はっ。ついに枯渇ですかっ。ああそういや、スーパードールリカちゃんが残っていたか。

九歳と百八十か月。

はあ、二十四歳ですよ。

3 feb(wed)

締め切り。続編。

ああ。なんということでしょう。またもや(略)のタイトルが違うとの仰せ。一か所の単語の違いを指摘されたので、そこを直したらばもう一か所違うとおっしゃる。そろそろ事務室で時給八百円ぐらいで働く学生数人を通じて、このわたくしの悪行が学科の大学院生に知れ渡っている頃だろう。非常にかっこ悪い。

ここで取ることができる選択肢が、

  1. 学科事務室に教務課の方に頭を下げてもらってまた表紙を差し替える
  2. ボスの力で新しいタイトルで押し通す

の二つである。わたしは前者がよいと思う。事務室の人に表紙をまた入手してもらって、明日の昼に引き取りにいく予定。こうなったら、学科のいやな伝説として語り継がれてしまえ。

教習所のこと。

明日ははじめて教習所の車に乗る。

締め切り。続編。

突然の急展開。事前にボスが届け出た(削除)タイトルが間違っていた、ということにして(略)はそのまま通すことになった。教務課もボスもお互い折れたような結末。ここ数日でおとなの世界を体験してしまった。

9 feb(tue)

車。

最近毎日自動車学校に行っている。おうちのそばの自動車学校は交通量の多い国道一号線を走らされるので恐れおののき、わたしが三月末までに免許を取得するのは難しいと考えた。それで毎日山を一つ越えて楽そうな教習所に通う。とりあえず今日はバックができるようになる。……つまらない日記だなあ。

10 feb(wed)

今日のこと。

  1. 学部生の卒論を一通受け取る。今年は一通しか見なくていいので楽である。
  2. 坂道発進ができるようになる。

12 feb(fri)

今日のこと。

  1. 卒論を見る。数百カ所の問題点を赤字で書き入れる。
  2. まなちゃネタ投稿私見書きが一段落。

18 feb(thu)

はあ。

深夜に二十年も前にNHKが作った番組の再放送を観た。陸軍の将校以下千人が尊皇斬奸を掲げて永田町に立て込もった例のアレだ。2.26事件を取り上げたものだ。「そんのうざんかん」がどういう意味なのかは調べてないのでこっちへ置いといて。

戒厳令下の東京市内で陸軍が電話回線を通る会話を盗聴していたのだが、このときの録音がNHKの倉庫から出てきたのだという。黒い円盤に音が入っているのだが、これがまたひどい音だ。そこで最新の技術で音を復元する。声の主は将校だったりその妻だったり。声の主を突き止めては訪ね歩く。ろうだか何だかを塗ったてかてかの黒い円盤にみぞを刻んであるのだが、ぜんまいで動く録音機に興味を持って見始めた。

しかし、だ。番組を最後まで観ると黒い円盤はもうどうでもよくなってしまった。天皇の命令で、陸軍も海軍も連中を討伐することになった。ある料亭にある将校率いる隊が立てこもっていたのだが、この料亭によく電話がかかってくる。今にも永田町を攻撃しようかというどっかの中隊の、名前は失念したがどっかの中尉が旅館に電話を掛けた。会話がもうばっちり録音されているのだが、なんとものんびりした雰囲気が漂っている。

旅館のおっちゃんが電話を取る。あんた誰だ、と中尉。料亭に電話を掛けておいてあんた誰だはないだろうという気もするが、思わず名を名乗るおっちゃん。上村軍曹を呼べと中尉。上村軍曹は中尉の直属の部下らしい。開口一番、そっちも問題になっているようだねえと中尉。この戒厳令下で問題ってあなた。こうしてじわりじわりと中尉は軍曹の懐に入っていく。

話し続けること三十分。中尉の攻撃が始まる。そこから出てくることはできないのか。はあ、出るに出れないのでして。天皇陛下はお前たちをやっちまえ、と言ってるんだよ。はあ。中隊長は涙を飲んでお前たちを殺すって言ってるんだよ。うん。おれが育ててきたお前と、戦争することになるんだ。お前と戦争したくないんだ。はあ。

大尉の言うことなんか聞くことないんだ。お前、拳銃持ってるんだろ? 兵隊なんてみんな撃ち殺しちまえよ。

とても上官と部下の会話には聞こえないが、このぎこちなさがまた生々しい。凄惨な内容の割に会話はのんびりしていたり。主従の間にある愛憎みたいなものに触れてわたしは興奮せずにはいられない。なんとも男の世界。平家物語も忠臣蔵もこのあたりは一緒なのだろう。

この続編が来週放送される。忘れずに観たいものだ。

そういや反乱分子が料亭に立てこもりと聞くとどうも物騒だが、彼らは料亭の人には随分気を使ったらしい。くだんのおっちゃんいわく、畳を汚してはいけないといって部屋に入るなり畳をひっくり返して使うような腰の低さだったらしい。こんな優雅さが陸軍にもあったのに。大陸での戦争はなんだったのだろう。

24 feb(wed)

毎度のことですが。

とりあえず二人の方から、奇特なURL、なかなか凄いURLと絶賛を頂いております。なんか、がっこの末端の機械から勝手に何かやってるぞってなURLで非常にいやなんですけど。とか言っている間にまたURLを変えられてはこの記述の意味が分からない。そういうことで、現住所を書いておこう。

http://www.is.oit.ac.jp/~kobori/server/~azuma/urapage/diary/

です。この二つめのほにゃららの辺りが、世界の果てに家を見つけたみたいな妖しさがあっていいですな。それにしてもserver/ってなんでしょうね。逆にclient/って書いてあったら凄いなあ。日記を書いてもう二年ばかし経つけれども、データの経路が変わったりドメイン名が変わったりで、もうじっとさせてくれなかった。あともう一回fortunecityに置いてたらファイルの置きすぎで追い出された、てなこともあり。それはもう違法サイトのごとく引っ越しを繰り返した。

今度はあと何日持ちますかね。

25 feb(thu)

書いちゃってもいいですよね。

いま前代未聞なほどアレな学部生がそばにいる状況で日記を書いとります。彼の卒論の最終発表で配布する予稿をわたしが見ることになっている。彼はどうアレかというと、逃亡癖があるのだ。わたしが夢見て止まない、逃避を現実のものとするのだ。昨日わたしのもとに原稿が届くはずが、届かない。電話は通じない。彼の住みかが工学部のそばなので、工学部にいた先輩に彼の出没ポイント数カ所を捜索願ったが、見つからない。

で、翌日。原稿を持って現れたのだ。わたしが夢見て止まない、堂々とした態度で。聞くと、昨日はくたばっていたのだという。どこでどうくたばっていたのか。口調からして、昨日の出来事は聞かれたくないようだ。「くたばっていた」というのを、昨日は橋の下かダンボールの家で寝ていたのだと非常に好意的に解釈する。で、原稿を真っ赤っかにして返す。いま、わたしのそばで原稿を直している。今日の18時が締め切りだが、いま19時だ。原稿を集める人には、わたしから昨日のうちにごめんなさいしているので大丈夫だろう。たぶん。

永久に原稿を持ってこなかったらよかったのに。

26 feb(fri)

続き。

ここは情報科学部なので彼の自宅とは離れている。彼にはこの最果ての地で、夜を明かして原稿書きをやってもらうことにした。わたしは家に帰ってゆっくり朝九時に起きてご飯食べてシャワーして新聞読んで少年ジャンプの「ヒカルの碁」を読んでアキラくんかわいいなあ、とか彼は今どうしているだろうってな佐為の台詞はやりすぎじゃないかとかげふんごふん。そんなこんなで十一時に研究室に来てみた。原稿はいい感じに仕上がっていた。あと三カ所訂正させて、完成とした。

昨日の晩はもう死闘というかなんというか。読んでは修正させ、を繰り返した。先輩方も同じことをおっしゃるが、原稿にへんてこな文を見つけたときに、そのへんてこさを指摘するのが非常に面倒くさい。赤字でもちっとましな文を書き入れることは簡単だが、それでは何年経っても同じことの繰り返しだ。だから、一つ一つ、文の主語と述語の関係だとかなんとかのへんてこなところを指摘して、自分の言葉で書いてもらう。昨日はその行ったり来たりの反復がいつもよりちと多かった。

へんてこなところを見つける能力とイカす文章を書く能力とは独立なので、わたしもいつまで経っても同じ文章を書いている。はあ。

27 feb(sat)

ちっちゃいの。

しばらく現実逃避週間に入っており、自分のおしごとをなーんもやっていない。あれもこれもそれもだ。で、今日は現実逃避の総仕上げとして旅に出ることにした。突然思い立って、普段行かない日本橋に行くことにした。どうだ。20キロも遠くの国へ行くんだ。

ちょっと前からちっちゃいPCを組めないかと考えていた。今日、突然に実地調査を始めることにした。パーツなお店を知らないので、知っているところから攻めることにした。地下鉄の恵比須町の階段を登って、行くべき場所は一つ。えるぱれのビルであった。確かパーツな店があったような気がする。階段を登るとありましたありました。三階に妖しい雰囲気の店が。

まず、ちっちゃい箱がないかと探す。見つかるのはでかい箱ばかりだ。ちっちゃいのを見つけたと思ったらディスクアレイの箱なのだ。ちっちゃい母板もない。仕方がないのでえるぱれに行くかと階段を登ると、四階もパーツな店であった。また不発。五階が別の意味で妖しいビデオの店で、六階がえるぱれである。身体が自然に六階に向かう。しかし人が多いのですぐに出てくる。階段を降りると五階はさっきの別の意味で妖しい店である。

今日のわたしは現実逃避総決算大売り出し中である。今日は普段行かないところを探検する日ということで、その別の意味で妖しいビデオの店に入ってみる。ぶはっ。なんか別の意味でピンクな空間が。おもちゃ屋の女児玩具の売場にも似た不思議な色彩の空間が。いたるところで肌色と蛍光ピンクと蛍光オレンジのインクが光を反射しているのですな。さらにものすごい単語が並ぶのですよ。ビデオの棚の上に手書きで「痴漢電車」とか書いてあるのですな。そしたらその一帯が痴漢電車なのですよ。この世界は面白いと。ものすごい単語が勢揃いなのだが覚えきれない。今日うさぎさん手帳を持ってこなかったことを後悔した。

さらに。初めて入ったセル画な店でスーチーパイの早苗さんなのを見つける。8,000円。高いんだか安いんだか。ちと軌道修正して、裏通りなんかを回りつつパーツな店を探しては入る。最後に入ったゲーマーズのそばの一軒でNLX母板+箱で48,000円というのを発見。ちょっと足して49,800円払えば24xCDが付くという。CPUを挿すところがSlot1なのがいやーんな感じ。それに、この箱も確かに今まで見た中ではちっちゃいが、これでもまだでかすぎる。VIDEOとSOUNDと10Base-Tが母板に内蔵されてりゃPCIスロットもいらないのだ。

で、今日は以下の知識を得た。まず[1]MicroATXは全然ちっちゃくない[2]ちっちゃいPCの需要はほとんどない[3]Mother boardよりもMain boardと表記されることが多い、という三点だ。今もくろんでいることがあって、一つはMacの新しいのを買うつもりということ。で、もう一方がちびっちゃいPCを作って机の下にでも隠すと。これで例のアレを動かすかなと。で、ナナオのディスプレイのBNC端子の方に変換プラグを介してPCをつなげばMacと共存できるかなと。

28 feb(sun)

最近気付いたこと。

  1. PostScriptのレーザープリンタが高価なのはモリサワのフォントのROMが高いせいだ。
  2. 鈴木あみはパフィーのなんとか亜美とは別人である。
  3. 例の格好悪いMacは、実物を見てもやはり格好悪い。
  4. 客が多いときのえるぱれはかなりアレだ。

あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください
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