あずまの日記。

1 jun(mon)

裁く。

クレヨン王国とアキハバラ電脳組の録画ができていなかった。我が偉大なる弟がわしの録画予約を勝手に解除したままにしてくれていたらしい。あんまりである。絶望である。もう駄目だ。裁く。(ちょこさん風)

六神合体。

昨日レイアース鉛筆のルーレットを朝までやったと書いたが、その前にカラオケに行っていたので書いておく。電線屋とゲーム屋と電機屋と同期の学生とで2時間。ところが。六神合体ゴッドマーズの「ろくしんがった〜い」の台詞を叫べる者が一人もいないとは何事。ねえ教えて。そうか。誰でも叫べるものかと思っていたが違うらしい。前回はたまたまペットボトル屋がいたから叫んでくれたのか。だてに「青春! ラジメニア」(関西ローカル)に投稿してないな。

電機屋がわしと電線屋の「ホネホネロック」が聞きたいと言う。妖しい曲の多さに定評のあるセガカラをわざわざ捜して行ったのだが「ホネホネ」はないのである。ついでにわしが歌いたかった「アニメタルレディー参上」もないんである。そんな。たしかにセガカラには桜井智の「たそがれロンリー」とかすんごいものが入っているが、「ホネホネ」がないとはいただけない。

2 jun(tue)

ごあいさつ。

レイアース鉛筆の話に反応があったことから察するに、どうもカレーの国のちょこさんがここを読んでらっしゃるらしく。

ここはもともと外部記憶装置のつもりで日常を書き付けてたんですがね。何時間もかかる実験とか何分もかかるコンパイルだとかの合間に長いのを書くようになってから変わりましたな。「身の回りの事件の記録+わしの考えはこうだ」ってのに変わりましたな。さらにあの人とかこの人とかの影響も受けましたな。

ここは人を笑わせるために書いているのではないのでつまんないかも知れませんが、気になる存在になっちゃった場合はまた読んで下さい。ではまた。

核ですよ。

核ですよ。にゅーくりあーですよ。

インドとパキスタンが核実験をやりましてね。アベックで成功したですよ。とりあえず提灯行列で祝っておきましょう。アジアの時代が来たですよ。イスラム教徒とヒンズー教徒の間の争いを早く解決してくれる新兵器が、お手軽価格でほらっ。敵を殺すときのことを思うとうきうきしてしまう方々の夢をかなえてくれます。黒こげの死体を新聞で見て万歳三唱ですよ。

ちょっとね。これ以上地球に穴を開けたりプルトニウムやネプツニウムをまき散らすのはやめにしませんかね。最近はね。原子力発電所の壁のコンクリートや作業員の着た服を捨てるのにも苦労する時世ですよ。発電所の誘致に際して裏で金が動いたりするご時世ですよ。こんな呑気なことをやりながらも核開発はどんどこ進んで、その技術は殺人者の手にも渡るというから感激ですよ。お役に立ててうれしいです。国境線の向こう側だけを死体で埋め尽くしてやりましょう。放射能汚染も国境線の向こう側だけにしてやりましょう。

……久しぶりに恐いと思った。核兵器がお手軽な武器になったことを宣伝してくれたのだから。一旦始まった戦争のせいで、人類が滅ぶまで核融合と核分裂の火が地上で炎を立て続けるとは思わない。戦争の当事者の国民の3分の2が死ねば戦いも止むだろう。いっそ一人残らず死んでしまった方が地球のためなのだけれども、そうも行くまい。

3 jun(wed)

やわらかい夢。

久しぶりに夢を見た。恐い。

なぜかあたくしのおうちでうさぎさんを飼うことになる。白くてふわふわのうさぎさんがもう、目の前にいる。なぜかあたくしはベランダに箱を置いて、うさぎさんを閉じこめる。箱の中でうさぎさんは大暴れ。で、なぜかあたくしはその場を離れようとする。あたくしは、もしかしたらうさぎさんが箱から飛び出して、勢い余って2階から落ちてしまうかも知れない、と思う。箱の中でどたばたする音が聞こえなくなったと思ったら、数秒後に鈍い音がした。果たしてうさぎさんは高いところから落ちてしまったのだ。

現場まで走る。誰か、恐らく見知らぬ人、が血でまだらに赤くなったうさぎさんを抱いていた。獣医に診てもらうことになり、見知らぬ人3人と車で街へ繰り出す。動物病院のあるはずの場所に動物病院がない、という不思議な体験を繰り返す。気がつけばあたくしは本屋で立ち読みをしていた。

うさぎさん登場まではよかったのだが、その後がいけない。どうせならうさぎさんよりもピンクの髪を2つに束ねた娘を頼む。

4 jun(thu)

朝。

7時に起床するもまた寝てしまう。

朝っぱらから西原久美子の「肉球みゃーみゃ」を聴いて、ついでに「スーチーパイ2」のおまけに付いていた「スーチーラジオステーション」を聴いていたらまた眠くなってしまう。気が付いたら11時。ああなんてこと。

言葉遣い。

ああもう。「インターネットできなくなったんですけど」って何だよ。

「二つのリストを作ったんですけど。動かない。んです」って何の話だ。「構造体にしたんですけど分からないんです」って何が分からんのだ。人に質問する態度も知らんのか。言葉遣いを知らないのはこっちへ置いといて。自分が何を聞きたいのかも表現できんのか。人との関わり合いを避けたいのならもう研究室に来るな。

はあはあ。だいたい何でWindowsの壁紙替えたり、ネットサーフィンしたりする方法なんか聞きに来るんや。そんなもん仕事と関係ないやないか。そんなもん友達にでも聞け。わしはおまえの友達か? 友達か? 自分で友達と認める小集団としか話のできんようなやつが、赤の他人のわしと友達になれるわけがないやろが。研究はほったらかしにして、お前の大好きな就職活動でもして来たらどや。会社に入ったらまず言葉遣いから教えてくれはるわ。

なんだか。学科の同期の学生も言っていた。去年はこんなんじゃなかったと。今年はろくでなしばかり集まったと。今年の4年とは話もできんと言っていた。わしが学部に入学してから2年の間に何があったというのだ。確かに入学はここ数年で恐ろしく簡単になった。すごく考えたくないことだけれども「偏差値」ってのがちょこっと低くなると人は阿呆になるのか。「偏差値」ってのがちょこっと低いことが阿呆な態度で生きることの免罪符なのか? 文部省の人達よ。そんなことはないと言ってくれ。

5 jun(fri)

ピンクシュガーハートアタック。480円。

朝っぱらからちびうさちゃんとその他2名のCDをまた聞いてみた。

4月9日に480円で入手したCDである。ちびうさちゃんの曲と語りのようなものがある。ちびうさちゃんはこんなだったか、と考えてしまう。いや、紛れもなくそれはちびうさちゃんなのだけれども。わしの脳の中で飼われているちびうさちゃんとは違うらしい。このCDがうさぎしゃんSの頃なので、TVで最後に観たスーパーズの頃と比べてやけに幼い。いや、それでもちびうさちゃんには違いないのだけれど。どうもTVのうさぎしゃんSのほた×ちびな頃のちびうさちゃんと比べるとやけに無邪気で。声はちびうさちゃんには違いないのだけれど。

「夢をいじめないで」という曲が入っている。どうせちゃちな曲なのだろうと、半ばあきらめを持って聞いてみた。果たしてちゃちな曲であったのだが、ことごとくこっ恥ずかしい作りだったので許す。もう許す。ふう、ぴぃ〜いんくしゅ〜があ〜、はぁ〜ああとあたっくうの辺りが頭から離れず。頭の「ふう」ってところがもう、人類の英知の結晶というか。恥ずかしさを追求した番組スタッフの仕事の頂点というか。

6 jun(sun)

人は餃子を何皿食べると幸せになれるのか。

人類共通の課題に挑んだ強者がいた。岩崎さんは餃子を10皿食べて、この量は研究室の人達の中で1位だったらしい。岩崎さんはこの手の勝負では勝たれるらしい。本当にこれで人は幸せになれるのかかなり疑問だが、うらやましいことである。わしも10皿食べてみたい。餃子だけを食べ続けてみたい。

だったらそんなに高いものでなし、食べりゃいいんだけれどもなかなか踏ん切りがつかない。ところで10皿も餃子を食べるよりも、その金で餃子だけでなく炒飯や唐揚げも食べるのが普通なのかも知れない。しかしたこ焼きでもモスバーガーでもなんでもいいから同じものを大量に食べてみたい、という欲望がわしには確かにある。飲食店で飲み物を「オレンジジュース」しか頼まない、という行動を取り始めてはや5年。髪はピンクピンクと言い続けてはや5年。

「髪がピンクならいい」とか「9歳ならいい」とか「胸が(略)ならいい」とか人の一部だけを取り出して評価するのは変てこなこだわりだ。これ自体大した意味は持っていなくても、わしはここが好きだ、ということを自覚したり公言したりするのに便利だから変てこなこだわりを持ち続けるのだろう。ほんとは人を好きになる要因はそれだけじゃない、はず。

7 jun(sun)

収集欲と変わらないのかもしれず。

街で新しいデザインのものを見かけるたびに。果てしなく980円のピンクのサングラスを買い続けるようになってはや3年。1個買っては1個失うのでコレクションは大したことはない。同じものを山ほど集めるのが好きらしい。カラオケ屋に行っても、190円コーヒーのドトールに行っても、マクドに行ってもオレンジジュースを頼んでしまうのも似たような欲望かもしれない。はたまたピンク髪のキャラを見つけるたびに、これまた収集欲が働いているのかもしれない。カードや玩具やCDを集めて、整理して、箱に詰めて。記憶も整理されて引き出しの奥に入れられて。

8 jun(mon)

非日常的。

朝起きていきなりそうめんを食べて、うっかりまた寝てしまう。

こんなことではいけない。がっこに行かないと。で、うっかり寝てしまっただけあって眠りが浅いのだろう。夢を見た。なぜか銭湯に行く夢だった。銭湯でモーツァルトの交響曲第40番の販売戦略について語り合う、という謎な夢であった。かなり夢の中で力説したような気がする。珍しく非日常な夢を見た。いいぞいいぞ。

9 jun(tue)

クラウドと。

6月1日に我が偉大なる弟に録画予約を解除されてしまったクレヨン王国の「5月の旅V」がなんと。

弟が謎な友人から借りてきたらしく、めでたく観ることができた。「えがおあさがおいいおかお(黒)」とハッピーダンスの合体攻撃が見られるという重要な話であったが、見どころはむしろクラウドである。ああもう。クラウドもかわいいの。

ことあるごとにシルバー王女の肩を持つクラウドがもう。たまりませんですよ。甘口の話のにおいがするですよ。「クラウド×シルバー」なにおいがするですよ。きゃーきゃー。最後にはクラウドは愛想を尽かせて肩を持つのをやめてしまうのだが、それはそれでたまらんのですよ。怒った顔も素敵さ。ぼくのクラウド。きゃーきゃー。

……ああ。

10 jun(wed)

すごい人。

さらに、録り逃していたあれこれもなんとかなる。

すごい。すごいよあんた。わしの録り逃していた前々回の「みいファぷー」も入っているではないか。クレヨン王国の「5月の旅IV」も前半を録り逃していたのだが、これもちゃんと入っているではないか。朝からこんなの観てるうちに昼になった。いかんいかん。

年齢。

どうしてこうも年齢を聞かれるのか。

わしは年間100回ぐらい年齢を聞かれているのではないか。誕生日を聞かれ年齢を聞かれ。年齢のことなんぞ考えたくもないのにしょっちゅう聞かれるものだから、即座に年齢が答えられるようになってしまっている。それでも年齢なんぞ考えたくもない、とわしの脳の古い部分が思っているみたいで、即答することをさえぎる。それで「えーと。23歳です」などと、思いだしたかのように言ってみたりする。家族はわしの年齢なんか覚えていないので、家の中でこれまたしょっちゅう年齢を聞かれることになる。しょっちゅう聞いていても、どうせ大して重要な情報ではないのですぐ忘れてしまう。わしも何かの書類に家族構成と年齢を書くことがたまにあるが、家族の年齢なんぞ覚えていないのでいつもいい加減な年齢を書いている。このような立ち入った質問に答えなければならない腹立たしさ半分、どうせ年齢なんぞどうでもいい情報に違いないと思うこと半分。

わしの周りの人達は年齢を何度も何度も聞いて、互いの加齢に対する緊張感をわざわざ高めているのだ。理由があるのかどうかはよく分からないが。ところで、生き物として低いレベルの情報を聞かれるってのは(ある種の)人間にとって恥ずかしいことのような気がする。少なくともわしは生き物の殻の内部を見られたくない。体重だとか身体のどこかのサイズだとか赤血球の型だとか。こんなことを何度も何度も人に言ってるうちに、わしは何度も何度も赤血球の型に合った性格というものを聞かされ、年齢に合った生活というものを教えられる。煩わしいことだ。

18 jun(thu)

想像。

みいファぷーのOPの絵がたった一台のパソコンで作られた、なんて聞いてしまうと。

こんぴたはMacだったらしいが、この際WindowsだろうがSGIだろうが構わない。人間一人とこんぴたが一台。こりゃびっくりですぜ旦那。何日かかったかは知らないけれど、描いたのが監督だっていうからそんなに暇でもないだろう。いや、暇なのかも。監督一人で一分半の動画を作ってしまうってんだから、作画スタッフは近い将来どうやって飯を食うのか考えないといけないかも知れない。こんぴたによる省力化がここまで来ると、わたしみたいなふつうの人が「わしでも何か描けるかな」とか考えてしまうんだな。なかなかそうは行かないけれども、何でもしきいが低くなるってのはいいことだ。

気が付いたら、小説なんかも自動で書けるようになるかも知れない。作家が自分の文体をデータベース化しておく。無数のエピソードも入れておく。ストーリーを専用の言語で記述してソフトウェアに入力して、パラメータをいくつか変えると、それらしい小説のできあがり。データベースからそれらしいエピソードも取り出して、話の中に散りばめてくれる。マウスでスライダースイッチをちょいと動かしてやったら千ページの大作から、三行の抄録まで思いのまま。

気が付けば漫画も映画も、ストーリー記述言語に支配されているのかも知れない。現在、自動車のせいで脚が速いことは賞賛されるだけであまり役に立たないし、絵描きも写真機のせいで肖像画を描く仕事が減ったはず。本当にさっきの話が現実になったら、文書きはちょっと大変だ。

ああ。話がそれた。

こんぴたがアイデアの実現を手伝う道具なのだとしたら、それは素晴らしいことだ。ところが。現状ではテキストエディタは小説を書いてくれないし、描画ツールは絵を描いてくれない。最後の仕上げを手伝ってくれるだけだ。こんぴたは修正の楽な原稿用紙でしかないんだな。ティッシュやドライヤーがなくても使える絵の具でしかないんだな。確かに仕事は手伝ってくれるけれど、アイデアまで出してくれないんだな。

確かに、こんぴたを使うという環境ゆえに出てくるアイデアってのはある。でも。やはりアイデアを出すのが人間だということには違いがない。きっとそのうちこんぴたが文や絵を書いたり描いたりするようになると思う。きっと。

とりあえず。どなたか、キャラクターデザインをしてくれるソフトを作って下さい。無理? だったら、人物の設定を何枚か与えるだけで、全身の関節を自由に曲げたのを出力できるやつを作って下さい。え? 3Dのモデラを使え? うーん。

19 jun(fri)

お詫び。

お恥ずかしい。

昨日の日記でこんぴたが小説を書いてくれるという話を書いた。ろんさんから手紙が来て、すでに同様のことを考えた人がいると知らされる。スティーブンうんたらという人がすでに小説書き機械をあやつる小説家の出てくる小説を書いたらしいです。いやはやお恥ずかしい。

でも、あたしがその小説を読んでいたら昨日書いた文章は書けなかったかも知れない。とか考えると無知もいいなとか思ったり思わなかったり。

22 jun(mon)

抱き枕抱き枕。

ごく一部で「抱き枕」なるものがブームに。でかい枕を文字通り全身で抱えて寝るらしい。なんでも頭の下に普通の枕を入れるのは、人によってはあんまし首によくないとかで。それと抱き枕の登場はあまり関係がないのであるが、そんなことは気にしない気にしない。で、「メイドさんロボット抱き枕カバー」が某イベントで発売されたのを皮切りに、ごく一部で女の子キャラ抱き枕カバーばブームとなる。一方、ときメモキャラの絵がプリントされたシーツを加工して女の子抱き枕を作ってしまった強者もおり、起源はどちらかわからない。

で、最近某所で抱き枕がブームになってしまう。りりさんに「もう、こうなったらあずまさんも作って下さい。したら僕も思い切って作る」とよくわからない説得までされてしまう。とりあえず下絵を描いてみる。やはり描くものといったら横になる女の子でしょう。てなわけで森谷りりかさん(13歳)を描いてみた。あたしはいきなり服を描くことができないので最初に服を着ていないのを描く。で、その時点でかわいく描けなかった上にすんごくやばいものを描いた気がして中断。以上。

日記。

しあんさんのとこに送る用のフェンネルの下絵を4体描いて寝る。

23 jun(tue)

火薬。

昨日。えらい人の講演を聴きに行く。

スーツを着て980円のピンクのサングラスを掛けて都会に出る。NTTドコモの社長とユニバーサルスタジオの宣伝部長の人の話を聴く。入場料は八千円で学生は三千円なのだが、ボスの力で無料で入る。入り口でパンフレットと音の出るクラッカーを渡される。クラッカーをどこで使うのかどきどき。

会場に研究室の学生とボスが来ているはずなのだが、見つからない。捜すのも面倒くさいので、そのまま前から三列目の席に陣取る。ユニバーサルスタジオのおっちゃんの話の中で印象的だったことが一つある。ユニバーサルスタジオってのは随分前から映画を作っている会社である。既存の映画のキャラクターやストーリーを生かした遊園地も経営している。で、そのなんとかという遊園地では一日100キログラムの火薬を使うという。ここで皆さんが持ってらっしゃるクラッカーを見て欲しい。一個あたり0.01グラムの火薬が入っている。会場の皆さんの持っている火薬を全部合わせても5グラムにしかならない。

大阪湾岸のなんとか地区のビジネスの成功を祈っていちにのさんでクラッカーを鳴らして下さい。そんなわけで5グラムの火薬が消費される。というわけで、なんちゃらパークは火薬の燃焼でさぞかしやかましいのだろう。印象に残ったのはこれだけ。

ヨーデル。

で、帰る。スーツを着て980円のピンクのサングラスを掛けて歩く。地下鉄の駅で切符を買う。ヨーデルヨーデルヨーデルヨーデル朝からヨーデル。にわとりがふんぞり返って朝から大フィーバー。と滅茶苦茶な歌詞の鼻歌を歌いながら自動改札機の前まで来る。歌詞が「ファンキー目玉焼き」まで来たところでわたしの手は切符を自動改札機に入れ、わたしの耳は人が自分を呼ぶ声を聞いた。

「あずまくんっ」

スーツを着て980円のピンクのサングラスを掛けたあずまくんは、ピンクのサングラスを外して振り返る。ボスだった。

「どこの若者かと思ったらあずまくんだった」
「はは、どうも」

とよく分からない挨拶をして帰る。気がかりなのは、あの変てこな形のサングラスを見られたのかどうか。ただそれだけだ。

帰ってフェンネルの絵に線を入れる。一体目。

24 jun(wed)

また都会へ。

こんどは「CG OSAKA」というこんぴたグラフィクス関連の展示を見に行く。これがまた。見るところがなくつまらない。で、横では講演をやっている。お金を払ってでもこっちを見た方がいいような気がした。でも見なかった。

とりあえず。SGIの凋落を目の当たりにした。去年だったか一昨年だったかはどこの展示もSGIのIndigo2というマシンを使っていて、SGIは何もしなくても各社が宣伝をしてくれたものだ。今年は。どこを見てもインターグラフのTDZ2000が置いてある。どこもかしこも気がつけばWindowsになっていく。で、SGIはwwwベースの映像検索システムの発表をしていた。そういやSGIもWindowsとIntelな世界に入ってくる。ああ。Windowsはいやです。

とか言っても、来年の今ごろはWindows用の住所録データベースとか作っている気もする。飯を食うにはまずWindowsだからなあ。

日記。

フェンネルに線を入れる。二体目。

25 jun(thu)

チンピラのように。

ふ。ボスに見られていたか。

「いやー。びっくりしたよ。どっかのチンピラかと思った。あんなサングラスしてさ。また服もすごかったじゃない。あの格好で某電機行ったの?」
「い、行きませんよー」

別に見られるのはいいんですけどね、見るからにおもちゃなピンクのサングラスはちょっと趣味を見られてしまったみたいでちと恥ずかしかったです。はい。最近のお気に入り。

絵の続き。

フェンネルの2体目に色を付けている最中に、杖を持つはずの右手の形が逆という失態に気付く。なんとかその場で(Illustrator上で)描き直そうとするも断念。右腕を下絵から描き直さねばならないと悟る。が、鉛筆がそばになかったので修正は放ったらかしにして、3体目の作業に移る。とりあえず背中の羽根に線を入れたあたりでのどが渇いたのでやめる。

26 jun(fri)

素直。

がっこでちょこっとPageMakerを触る。試しに雑誌のコラム風のレイアウトなんぞ作ってみる。ワープロソフトなんかよりよっぽど簡単だ。いや、簡単というよりむしろ素直だ。修論はこれを使おう。

それは無理だと弟は言う。

ペプシを飲んで2001年宇宙の旅プレゼントは無理だと言う。一人あたり一千万円かそこらでスペースシャトルに客を載せる商売が計画されているが、そりゃあ無理だと。狭い機体に余程客を詰め込まないと儲かるはずがないと。で、わしは言う。スペースシャトルの赤い液体燃料タンクに「CocaCola」って書いたら儲かるんじゃないかと。

日記。

フェンネルの三体目と四体目に線を入れて寝る。

27 jun(sun)

ひたすら塗る。

フェンネルに色を塗る。3次ベジエ曲線で塗る。まだ2体目の右手を修正していないのだが、易きに流されてしまう。で、8割がた塗って、いい加減に4体を配置して印刷してみる。うむむ。MD-2010はすごい。黒だけならすごい。階調はへっぽこだけど。なんとPostscript向きのプリンタであろう。

百日後。

しあんさんとこのアクセスカウンタが、二年間で一万八千になってるので乱暴に計算すると一日あたり二十から三十ぐらい加算されるわけだな。ということは二万になるのは百日後ぐらいか。ぶほっ。時期を読み誤ったか。

29 jun(mon)

再会。

奈良の長い名前の大学へ。

精密工学会の研究会で奈良なんとか大学の見学があったので付いていく。一通りデモを見せてもらう。で、同期でここの学生をやっているのがいるので、そいつに会いに行く。生存を確認。曰く博士になりたいらしい。で、帰る。

放送時間。

朝から例のアレを。

アキハバラ電脳組は録画したつもりのテープを見たら代わりに見慣れぬものが入っているではないか。放送時間が変わるせいだ。深夜番組の扱いなどこの程度のものだ。腹立たしい。

クラウド。

で、クレヨン王国を観る。なんというか。その。クラウドがもうっ。実に刺激の強いキャラクターで。おそらくこの番組は小学生の女の子がターゲットなのだろうけど、23歳男性(大学院生)もどはまりです。く、ら、う、どーっっ。はあはあ。イヤそうな顔がたまらんのです。あるいは滅多にみせない笑顔もたまらんです。シルバー王女はわしにはさほどの引力はないようで、どうも浮気が激しくていけない。でもどちらかと言えばシルバー王女よりクラウドのダンナになりたいような気も。ピーマンでもなんでも食べさせてあげるから。

ちょこっと前の「YAT安心! 宇宙旅行」でのモニカさんの台詞「気が小さいくせに強がって。あたしと似てるの」というのがあたしの趣味を実に明確に示してくれている。王女の二股は国際問題らしいので、クラウドを頂くということで。じゃっ。


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