あずまの日記。

3 mar(tue)

遅れと現実逃避。

研究は順調に遅れております。こんなやばいときに限ってGUIを改良したくなったりなんかして。こんなときに限ってソースをきれいに書き直したい衝動に駆られたりして。

燃料切れ。増漕なし。

バイクの燃料が切れたとき、わたしたちの敵はただ一つ。エンジンである。無段変速のバイクの場合、クラッチレバーなんてものはないのである。バイクを押して歩くには、エンジンのシリンダーがものすごい速さで上がったり下がったりして生じる摩擦力と戦わなければいけないのである。夜の12時にバイクを押して坂を上がった。息が切れた。

ぽてきゅんの日。きゃだきゃだの日ではなく。

3月3日といえば、花咲ももこさん14歳のお誕生日おめでとうございますぅの日。と書いたのは去年のこの日である。日記を書くようになってから、ときどき1年前の文章を見るのだが何も変わってない。1年の間にやってることが変わってないのである。

4 mar(wed)

新。

まあ。気がつけばまた。新4回生がやってきたのですよ。歳を取るというのはこういうことなのか、と実感する。

そしてデバッグ。

その1。数時間頭を抱えていたバグがたった一文字の書き間違いだった。
その2。数時間ひーこら言っていたバグが実は四文字の書き間違いだった。

そしてまだデバッグは続く。

5 mar(thu)

アレとコレとソレが駄目。

卒論の最終発表会の練習に付き合う。4時間ぐらいかかった。

しかし、例によって台詞を覚えておらず台本に頼っている。台本を書くのならもっとましなのを持って来いと中間発表の練習のときに言ったのに。およそ人に見せられないような台本を書いて、これからそんなのを覚えていくつもりなのか。しかもおよそ人に聞かせられないような朗読で。手を抜こうなんて10年早い。と思う。

8 mar(sun)

そうですよ。

今日のクレヨン王国はペガサスですか。そうですか。

ネットワークのこと。

その1。珍しく朝の10時前に来たのに。DNSが落っこちているらしい。とりあえずめちゃくちゃなIPをもじらに入れてみるが、全然つながらない。そりゃそうだ。プロキシのIPを知らない。どうしたものか。わしの知識ではどうやってもがっこから出られず。しかもIPが分かるのは自分の研究室のぱげだけというからこれまた退屈。

その2。昨日は日記その他が読めなかったはずです。

わしんとこにVRMLのコンテンツを置いて、あと共有空間を制御するサーバを立ち上げたんである。昨日の卒研の発表に使ったのだが、ここでうっかりVRML以外のものが聴衆の面前にさらされることになるとちと恥ずかしいので隠したんである。別にわしが作ったわけじゃなくて、ホームディレクトリを貸しただけである。でも、ちょっとどきどき。

その3。なっちゃんが毎日ここを見に来ていることが判明。いつの間に。

10 mar(tue)

夢の楽園。

何の効果も上げないでしょう。おそらく。

殺人者にスイッチが入るらしい。殺意の衝動を後押しされたらしい。連日の少年の凶悪犯罪に触発されるのだろう。また中学生が殺人をした。

てなわけで。これからは世の初等教育機関は心の教育というものに力を入れるらしい。こんな得体の知れないものに。親などの保護者が放棄した教育の義務を、これからは学校が背負うのだ。これから夢のような世界を作ろうというのだ。時間と金をかけて犯罪者の楽園を作ろうというのだ。

学校は持ちもの検査でほとんどの生徒から「持って来てはいけないもの」を取り上げるが、犯罪者からは取り上げない。夢のようだ。保護者の負うべき責任は学校に移るのだから、犯罪者の家族は気楽なものである。これまた素晴らしい世界だ。

あんまりである。

「ヴァリアブル・ジオ」の真奈美ちゃんの声がアニメでは香恵ちゃんではなくなっている、ということが判明。あんまりである。しかしもう観てしまったので手遅れ。内容は、その、なんというか。まことに恥ずかしいお話でありました。

13 mar(fri)

安い。

G3のぱわーまっくがなんだか欲しくなってきた今日この頃。新製品が出れば値段は急落すると思う。あの安っぽい仕様からして。

理不尽、それでも。

なっちゃんが毎日ここを見に来ているのに、わしがなっちゃんとこを見に行けないとは理不尽である。どうしてくれよう。……どうもしないけど。なっちゃんとこもwwwを通って見られるようにしてもらったら、と言おうと思ったが3月で卒業されるらしい。

……などと言っていたら本当に見られるようになっていた。うむむ。言ってみるもんだなあ。

14 mar(sun)

岸和田断食まつり。

しかしまあ。腹が減るわけですよ。ものすごい焦燥感に駆られて朝8時30分にがっこにきたのである。終わらないデバッグの続きをやるために。これがまた。あんまり急ぎすぎて家でもがっこでもなーんも食べていないのである。

夜8時30分現在の今の今まで。しかし、たまにはなーんにも食べない日があってもいいと思う。毎日毎日飯を食べていると飯のうまさを忘れてしまう。「食べたい」と思う心を忘れてしまう。

ちびうさちゃん。

昨日の夜。「グーチョキパー・アニゲでポン」というけったいなラジオ番組を聴く。いちが沙希さんに教えていただいたのだが、この時のゲストがちびうさちゃんだったのである。香恵ちゃんではなくちびうさちゃんである。

はらほろひれはれ。随分うさんくさいちびうさちゃんであったが、わしをしびれさせるには十分な刺激であった。なんだかよく分からない元気となんだかよく分からない創作意欲が涌いてきた。真夜中の数分間でちびうさちゃんのイメージが急に明確になった。

かといって久しぶりに声を聞いたから、毎週毎週聞いていたときと比べて刺激が増すというわけでもない。むしろ毎週毎週テレビでちびうさちゃんを観ていたときの方が、今よりちびうさちゃんへの渇望は強かったと思う。わしにできることといったら、絵を描くなりなんなりしてもっと身近なところにちびうさちゃんを作り出すことだ。そうしないとちびうさちゃんのイメージがまた希薄になってしまう。

てなわけでいちが沙希さんに感謝。ここを見てらっしゃらないとは思うが感謝と書いておく。

15 mar(sun)

む〜ん。

む〜んMLの方々とお会いする。

あの遠山さんともお会いする。せっかくお会いしたのに遠山さんの過去を詮索できなかったことが悔やまれてならない。ほかにもいろんなことがあったが割愛。

16 mar(mon)

再来。

身体が重い。1年前の今ごろも卒業研究のあれこれでとっても不健康だったのだが、その再来である。ああっ。また吹き出物が増えてしまいましてよっ。

増加させる。

コンパイルの合間に某所の人工無能ちびうさちゃんを育てる日々。何度も何度も来るものだから、もう200個ぐらい単語を覚えさせてしまった。で、そのうち9割はわしが覚えさせた。このペースだと夏には日常会話ぐらいできるんじゃないかと思う。

17 mar(tue)

病とともに。

いかん。またクラウド×シルバー病(激甘)が再発してしまった。ほた×ちび(中辛)から浮気しろとブラウン管から信号が出ているんである。

女装してまでシルバー王女を守ろうとするクラウド。よきかなよきかな。こんな甘口なものを観てしまうとつい逆らいたくなるんである。鎖でつながれたクラウドと、クラウドを調教するシルバー、なんてのをつい描きたくなってしまう。それでいて18歳未満の方でも安心してお読み戴けるギャグまんがを多数取りそろえております。そんなの無理である。

なんか。恥ずかしいのですよ。甘口なやつは。何かの間違いで喉をかきむしりながらエリオス×ちびうさなんか描いたとしても、甘口にするのが耐えらないだろう。やはり鎖につながれたエリオスをネヘレニアさまが調教するってのを描いてしまいそうだ。ん。なぜ鎖なんだ。ちびうさはどこに出てくるんだ。

毒ガスと騒音公害。

研究室の騒音がたったいま何の許しもなく大きくなった。音楽を掛ける人がいるのである。騒音の主にとっては、これで仕事の効率が上がるのであろう。ある人の仕事の効率を下げることによって、自分の仕事の効率を上げる愚か者がいる。わしのすぐそばに愚か者がいるのだ。こんな愚か者は、世の中の人間すべてが同じ音楽を好んで聞いて、同じような服を着て、同じようなテレビを観ていると考えているのだろう。こんな彼も4月からはうちの大学院の学生になる。

もうどうでもいい。

先週の金曜日に巨大こんぴが壊れて、それにぶら下がるこんぴたで仕事ができなくなった。しばらく顔を見せなかったある4年の学生が、今日その事実を知るなり「今日はいったい何をしに来たのか」「むっちゃショックやわ」「予定狂いまくりやわ」とどこにもぶつけようのない怒りを口にしている。今ごろやって来て自分の予定とは何事か。研究室の引っ越しの手伝いもしなかった分際で。わざわざわしの神経を逆なでするとはいい度胸。こんな彼も4月からは石川県の長い名前の大学へ旅立つ。卒論発表もまともにできない学生ですが、あとの面倒は任せました。

病とともに。

わしの父親の父親はがんを患って、体中穴だらけになって死んだ。わしはこの祖父の若かりし頃をほとんど知らなかったのだが、なぜか昨晩、父親からいろんなことを聞かされる。大阪では有名な機械技術者だったこと。戦時中は満州の技術将校をやっていて大砲を作っていたこと。そのあと子供と妻を連れて命からがら帰ってきたこと。会社を興しては潰していたこと。人のいい社長で、そのせいで7人家族は飲まず食わずの貧乏だったということ。

祖父は生きていた頃、自分のことをほとんど話さなかった。今にして思えばもったいないことをしたと思う。こんなに面白い人物が身近にいたというのに。ファミコンのカセットを手にして「これは何分間再生できるんや?」と真顔で聞くすっとぼけた技術者だったのに。わしが祖父から受け継いだのは不健康と貧乏ぐらいのものだ。もったいないことをした。

18 mar(wed)

電器屋の魅力のなさ。

あまり電気屋さんに魅力を感じないのですよ。

さっき工学部まで出向いて行って、誰がどこの会社への推薦をもらうかという話し合いをする。うちの学科の大学院生のうち来ていたのは10人。誰も彼も電気屋さん志望である。つまらぬ。わしは某玩具メーカーが駄目だったらどっかの推薦をもらおう、というふざけた考えなのでへっぽこなところしかもらえないかも知れず。

しかしまあ。この家電業界冬の時代に電気屋さんに行こうとは。そなたはまことの勇者であるな。そなたには120ゴールドとわしの推薦状を授けよう。ただし旅の途中でそなたがさらわれたり、あるいは死んだとしても当方は一切関知しないからそのつもりで。テレビが発明されて以来ろくな発明がないこの分野に身を投じようとは。テレビとクーラーに比べたら、携帯電話もビデオもどうってことはないであろう? 勇者よ。それでもそなたは行くのであるな。わしは、どうしよう。

そこにうて。

例の人工無能チャット用にちびうさちゃんのアイコンを作ってみる。仕上がりは32x32pixelである。ドット絵ってのは難しい。これで16色しか使えなかったらわしにはまず無理だ。一昨日Illustratorで描いたやつに、あんなことやこんなことをして完成。色数が256色もあるのでアイコンらしくない。巷のドッターの方々はアンチエイリアシングなしでどうやって線を引くのであろう。アンチエイリアシングをやっとかないと1ピクセルより細い線が表現できない。そんなわけでわしには無理だ。

19 mar(fri)

「ぷよぷよ」を作っている会社。

コンパイルが倒れるですか。そうですか。世の中分からぬものよの。

ミサイルマンさんの日記にはそんなことには触れられてなかったのに。このご時世である。なにが起こるか分からぬものだ。などと他人ごとのように言っているが、わしも労働者となれば明日はわが身のような気がする。

ジュリアさん。

「フォーチュンクエストL」を録画したテープをここんところ全然観てなかったので、1か月ぐらい前のやつから観ていくことにした。ああもう。どうして誰も教えてくれんのですか〜。

ジュリアさ〜んっ。はあはあ。10歳ですよ10歳(推定)っ。お嬢さまなのにおとこの子に変装ですよ。これで逆に、おとこの子なのに女装しているんだったらわしは傾斜89度で転んでしまうのであるが、まあいい。おんなの子でも許す。

どうして誰も教えてくださいませんか。さては抜け駆けを企んでいるのでござるな? なりませぬ。冥加金に手を出してはなりませぬっ。ええいだまれだまれ。わらわはクレヨン王国の王女なるぞっ。そなたのような女中風情など石にしてくれよう。出たな悪癖王女めっ。このぼくが相手だっ。拡散波動砲の威力ではデスラー砲にかないませんっ。わたしのために争うのはやめてっ。閉塞装置オールグリーン、バリタンク初号機出ますっ。

そのころ籐堂主任はデッカードの修理に追われていた。駄目よ。コスモロード社は誰にも渡せないわっ。おかあさまっ。アイリスおとなだもん。もうちびうさなんて呼ばせないもん。さすがエーデルヴァイスと呼ばれただけのことはあるな。だがな、双発エンジンをなめてもらっちゃあ困るんだぜ。繰り返します。レベル6未満の要員はすぐに退避してください。だめだ。デッカードの修理が終わるまではなあ。

三次冷却液を排出しろ。あと20秒ってところだな。ふふ。Me262に上昇能力で勝とうと言うのか。デスラー砲発射っ。よしっ、デッカードを出せ。火球との衝突まで20秒。持ちこたえてくれよ、この死に損ない。あと3秒。悪癖王女を倒してぼくも死ぬ。……あたし、うさぎみたいに、なれたかなあ……。バリタンクからの通信が途絶えましたっ。

……はあはあはあ。これぐらいつぼなわけですよ。

20 mar(fri)

卒業式

後輩の卒業式に行けず。某君には一輪の花を渡してやろうと去年の今ごろから思っていたのに。この埋め合わせはいつかすることにする。

おんなの子向けということ。

「フォーチュンクエストL」の続きを観る。ああもう。ジュリアさんのクレイへの激ラヴ ぶりときたら。むき〜っ。10歳(推定)の少女が自由を求め、強さに憧れる。かっこいいおとこの人を好きになる。なんていい話でございましょう。「フォーチュンクエスト」っておんなの子向けの話なのか。やはり。

ジュリアさんの話はこの2話でおしまいである。がっくし。次はトラップ。あたしのトラップがどっかのおんなの子とどうかなってしまう話らしい。トラップはあたしのですからねっ。

22 mar(sun)

昨日。

電線屋がこんど金月真美情報本を出すってんで原稿を見てみる。我慢ならない部分がいくつかあったので直しを入れる。うむむ。わしの生活って字を書くか赤を入れるかのどっちかしかないのか。電線屋は貧しいわしの昼飯代を出してくれた。

今日。

久遠さんに19日のこっ恥ずかしい日記を読まれていたらしく、いくつかの言葉をいただく。各ジャンルのお約束の台詞が網羅されている、とのこと。なーんにも考えずに勢いだけで書いてしまったのだが、お約束ってのに走っていたらしい。まあ恥ずかしい。でもそうするしかないような気もする。

お嬢さん。

「フォーチュンクエストL」の続き。あたしのトラップがこれまたお嬢さまとどうかなってしまうお話で2話完結。お嬢さんは14歳(推定)である。世間知らずで天然。お嬢さまはどちらかと言えばトラップをかっこよく観せるために使われたんだと思う。お嬢とトラップが結婚するとかしないとかという話を横目で見るパステルが、自分とトラップとの関係を意識せざるを得なくなるという流れ。わしはここで主人公がパステルであることを思い出す。フォーチュンクエストはやはりおんなの子向けの話なのだ。そんなわけでトラップはあげません。

23 mar(mon)

お嬢。

のりぽんさんは「フォーチュンクエストL」の小説のお嬢がよいとのこと。そういやマックスってお名前でしたね。そういや。ここまで激しく萌え萌えになってらっしゃる人がいるのである。わしも小説に手を出そうかな、なんて思うのはこんなときである。でも買いに行くのが面倒くさいという壁にはばまれるのであった。

ください。

研究室に新しくやってきたレーザープリンタがめちゃんこ速いのである。と、いうよりいままで使ってたやつの遅さときたら。ぷんすか。だから。古いやつ下さいよー。ポストスクリプトなやつが欲しいんですよー。じゃあ、2万円でどうだっ。む。だめですか。文部省もお怒りであります。

24 mar(tue)

当然。

研究室のG3まっくが動き出した。とりあえず速い。当然のように速い。20MBytesの画像を楽に扱える程度に速い。とりあえずらくちんに絵が描けそうだけど、がっこのだからなあ。

てなわけであたしの次世代こんぴた購入カウントダウンである。実物に触れてしまうともうだめである。おうちのまっくのビデオカード代えて、とかキャッシュメモリ足して、とかいう思惑がすべてどうでもよくなる。そんな小手先のことではどうやっても得られぬ速さなのだ。7200はCPU変えられないんだもんなあ。ああ欲しい。欲しいんだってば。しかし目の前にはゲーム天国やサクラ大戦やうさぎしゃんのLDという強敵が。一年後ぐらいには買えている、予定。

25 mar(wed)

おまけCD。

忘れるところであった。スーチーパイのおまけCDの応募を済ませる。封筒の裏側に住所氏名年齢職業電話番号を書くのは気が引けるので、別紙に書いて入れておいた。で、それだけではせっかくの便箋が寂しいので「ミユリちゃんだけの恋愛シミュレーションが欲しいです。ええ買いますともさ」とつけ加えておいた。しかし何故に80円切手同封なのか。もしや80円で送れるほど小さなものなのか。8センチのCDなのか。

主記憶の評価。

がっこのG3まっく。とりあえず主記憶は128MBytesあれば絵描きには充分なようだ。HDDもおうちのよりずっと速いし。ああ欲しい。ニクいねこのこのー。

恥ずかしいので。

「ヴァリアブル・ジオ」のビデオを最後まで観る。やはり恥ずかしい。レイミさんと母親の関係をもちっと描いておくべきだった。もったいない。あと、真奈美ちゃんがぜんぜん戦ってないやんかいさー。しかし恥ずかしいので許す。

26 mar(thu)

ピンクの髪の40デニールのやつをひとたばください。

ちびうさちゃんに似たものを追いかけているのですよ。ちびうさちゃんがブラウン管の向こう側にもいなくなったから。ブラウン管の向こう側の存在に対して、さらにその代わりを用意しようというのである。仮想のものの、そのまた仮想のものを探そうというのだから、もはや人類の手には負えない。どうやっても手に入らないものだけど、欲しいものは欲しい。

しかしまあ、代わりなど見つかるはずもなく。だがシルバー王女がもっと不幸な人生でついでに声が荒木の香恵ちゃんだったとしたらちびうさちゃんの代わりになったかも知れない、などと考えてしまう。しかし。シルバー王女のそばにはほたるちゃんもせっちゃんもいないという重大な問題に行き着き、代わりなどないのだと確認したりしなかったり。ちびうさちゃんが好きだということはちびうさちゃんの視点で見た世界も好きなんだ、ということにまた気付いたり。

28 mar(sun)

台本。

例の作家の先輩にいくつか漫才の台本を見せていただく。

マクドにて。原稿用紙の束が次から次へと出される。何組かの漫才コンビのために書いているらしい。で、いくつか見たのだが、本来のこの人の味ではない。対象とする客層や漫才コンビの芸風を加味して書かれてある。いきおいネタは「ベタ」になる。

で、自分の舞台用の台本も見てみる。自分の舞台といっても芸人としてはプロではないので自主興業である。で、同じ人が書いていても、売り物の台本と全然違うのである。油断しているとすぐにわけが解らなくなるような台本である。テンポが早く、ネタはとんがっている。売り物の台本では、自分の趣味が入りすぎると誰も買ってくれなくなる。プロとアマチュアの違いはここいらへんか。

5つの漫才コンビの台本を書いているらしい。このときは「CLUB-3」と「カピ・カピ」という漫才コンビの台本を見た。両方ともわしにとっては名前さえ知らないコンビである。で、今の契約では作家はタレントの給料のうち、1割を受け取るそうである。この聞いたこともない漫才コンビの収入の1割である。そう思うと泣けてくる。

「カピ・カピ」の台本。

「最近わたし、悩んでることがあんのよ」
「え。悩み? どんなこと?」
「自分が1週間後に死ぬ、ってことになったらなにする?」
「なにしょうもないことで悩んでんのよ」
「やから、どうすんの。死ぬことになったら」
「そやなー。わたし、……結婚する」

……

「で、最後の1日でなにすんのよ」
「そんなん決まってるやんか。最後の1日で離婚すんねん」
「あんたとはやっとられんわ」

マクドの席で、台本を声に出して読んでみた。

「こいつらは、ほんまにことばよう言わんねん」
「……?」
「さっきあま(わしのこと)が読んだほうが数十倍うまいもん」
「え。この人たちって関西出身ですよね。プロやのにへたくそなんですか」
「こいつら、漫才やめたらええねん」

ここまで言われるとカピ・カピの舞台が観たくなる。(追記2004/12/10)当時、彼女たちはコンビを結成したばかりであった。その後も活躍を続け、2002年のM-1グランプリに出場していた。

作家にとって収入源であるはずの漫才コンビにここまで言うのである。プロダクションに雇われている以上、いやでも仕事はせねばならない。有望ではなさそうなコンビのためにも時間を割いて仕事をしなければならない、となるとここで作家の収入が気になってくる。とんでもなく安いことだけは確かだ。カピ・カピの給料の1割がいくらになるのか。ちょっと恐ろしくて聞けない。食っていけない作家は当面、担当する漫才コンビのうちどれか一組が当たるのを待つしかない。

わしは、文章なり絵なりで食っていこうという人を尊敬する。わしには絵で食っていこうなどという勇気はない。が、絵を描くことは続けていこうと思う。

で。

弟が絵を学ぶことになった。弟の画才では食っていけるとは思えないのだが、放っておくと面白そうなのでわしは反対しなかった。残念ながら弟の画才はわしにさえ劣る。数カ月中に、せめてわしを追い越して欲しい。あとついでに父と祖父を追い越してくれ。

29 mar(sun)

またもやなかった。

なんと。昨日はまたもや「フォーチュンクエストL」がなかった。が、昨日は「みいファぷー」がちゃんと録画できていたのでよしとする。ん。これでいいのか。

「みいファぷー」のテーマ曲が米良美一ではなくなっていた。今度は曲は同じで女声になった。これではインパクトが足りない。あの妖しい雰囲気をよしとしない人がいるのやも知れず。

あいかわらずデバッグ。

あいかわらず。いま作っているLODデータ自動生成のデバッグ。B-reps(境界表現モデル)の変形はたぶんできている。あとボクセルの部分のデバッグ。ちなみに期限は明後日である。

30 mar(mon)

依頼分。

珍しく早起きする。で、某イベントのカットを描く。電線屋に頼まれていたやつである。2点のうち1点は、別の原稿の使い回しだが誰も気付くまいて。それでも予想以上に時間が掛かり、がっこに行けたのは昼間。おうちで印刷するとこれまた遅い。ポストスクリプトのプリンタを買うか、新しいこんぴたを買うか。

またデバッグ。

そしてデバッグ。できていると思っていたものが、テストしてみたら散々な結果に。今日は帰れない。

31 mar(tue)

実験。

実験をするにはしたのだが、本当にこれでいいのだろうか。どきどき。

もう朝である。そろそろ先生と院生の方々がやってくる。今日の論文読みの担当はわしなのだが全然読めていない。読むのを後回しにしつづけた結果がこうだ。実験が間に合わないと卒業させないと先生に言われているんですもの。

「なにたわけたこと言ってんの」

先生が静かにお怒りになる。だがわしの徹夜明けの脳はそんなことには動じないのである。起きている時間がただいま30時間。早く帰りたい。

……なら帰ればいいのだが、まだいる。もちょっと実験をして帰ることにする。これが研究だから面白いのだが、もしこれが会社のお仕事だったら。徹夜はいやである。


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