あずまの日記。

1 jun(sun)

月の光に導かれ。

「リカちゃん・魔法のリング」というアニメのLDを引っぱり出して観た。学部の1年の時だから4年前に、偶然発見して大喜びして買ったものだ。1991年の作品らしいのだが絵がやけに古くさい気がした。なぜか。

キャラは古くさいなんてことはない。しかし最近のスタイルと違うものがあった。それは背景だった。最近は透明感のある水彩が主流のように思う。この作品は透明感のない、ガッシュか何かの水彩だった。ただそれだけのことで古くさいと決めつけるのだから乱暴な話だ。

こんな話だった。

ぼくはルナール。お母さまの使いの帰りにリングを落としてしまったんだ。そりゃ大変さ。リングに封じ込めた夢と闇と死が逃げ出してしまったらもう、朝はやって来なくなる。

....みたいな始まりで、最後まで正体不明の少年とともにリカちゃんが暗闇と戦う。かなり不思議でかつおっきいおともだち向きの話だった。

これを買った学部の1年の頃。わしは今よりもずっとアニメに対して新鮮な感動を持っていた。うさぎしゃんを観ては三石琴乃の台詞[1]の練習をし、マイトガイン[2]を観ては「銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて灯せ平和の青信号。勇者特急マイトガイン、定刻通りにただ今到着ぅ」とか暗唱したりしていた。

街で、大村昆のオロナミンCの看板を絶滅前に偶然発見してしまったときのような驚きの連続が、ブラウン管の前のわしにはあった。街のへんなものと同じ高さのものがブラウン管の中にあったのだから、感動を得る手段としてはお手軽である。そんなわしの前にリカちゃんのアニメが突如として現れた。今は亡きディスクピア難波店のLDの売り場の3分の1ほどを占めるアニメのコーナーは、踏み入れると地に足がつかないような感じのする不思議な空間だった。人間界で普通見かけないような色彩が不思議な光を放っては互いに柔らかな拡散反射を生み出していた。わしは空気に酔っていた。その中でわしは「リカちゃん」を発見した。

これはすごそうだ、と直感した。すごい、というのはすごく恥ずかしいという意味である。まず、18歳の兄貴が「リカちゃん」という状況がたまらなく恥ずかしい。さらにアニメのLDを買うという状況がまた、自分が2次元大好きの人のような気がして恥ずかしい。事実だけれども。他の店で見たことがないので、きっとレアな品だとも思ったので3枚全部買ったのだった。

べつに人形なんて当時はまだ買った事ないので、リカちゃんのことをくわしく知るわけでもなかったのに、「すごそうだ」というだけで大枚をはたいた。こうして恥ずかしいものを探す旅が始まるのだが、常に新たな刺激を捜していると何もかもがつまらなく感じたりする。そうやっておもちゃや古レコードに手を出しては満たされぬ感情を持ったりする。あれから4年。途方もない物欲を持って生き、実用的な価値のないものに囲まれてなお新たな刺激を見つけようとする旅の途中で、久しぶりに「リカちゃん・魔法のリング」を観た。

リカちゃんは朝がやってこないことを拒んだ。幸せな日常を大事に思うからだ。彼女は金持ちの香山一家の娘だから、きれいな服やかっこいい調度品に囲まれて暮らしているから幸せなんだと嫉妬する。しかし一方では、わしの日常もこんなに満たされていたらいいなと思う。ものを買うときのドキドキ感を思い出せば心は満たされるかな、とも思う。アニメ作品のためにいくらか払うということは夢を買うということだったのではないか、と思いはじめた。ゲームでも、本でも同様に。最後までよく分からん作品だったが、いろんなことが思い出されるきっかけになった。

解説[1]三石琴乃の台詞
うさぎしゃんの台詞「月に代わってぇおっしおきよ」のこと。筆者はこれを聞いたときには恥ずかしさのあまりしびれまくった。

[2]マイトガイン
勇者特急マイトガインという名のロボットものアニメ。1993年。ヒーローは常にかっこよくなければならない、という概念がかえって恥ずかしい印象を持たせるということを教えてくれる。

2 jun(mon)

この頃流行りの女の子。

月曜は輪講なのでお昼ごはんを先生といっしょに食べに行くことが多い。そんなわけでごはんを食べながら研究の打ち合わせみたいな話をすることもある。なぜか今日は流行語の話題になった。

似顔絵を自動生成するシステムにファジー制御が使われているという話になる。ファジーってもう死語だそうですね、みたいな話になると最近の流行語の話題に移る。「インターネット」「マルチメディア」そして「ヴァーチャルなんとか」である。いつの間にか横のほうでは「リカちゃん電話」の話題になっていたのだが、これが先生の連想記憶にヒットした。ヴァーチャルといえばヴァーチャルアイドル。これが「リカちゃん」と結びついたらしい。先生は「リカちゃんができて何年になるか知ってる?」と天地をひっくり返さんばかりの質問をされた。

「第1号の発売が1967年ですから30年前です」ときっぱり言う勇気がわしにはなく、「さ、30年ぐらいです」みたいないい加減な返事をしてしまった。「じゃ、血液型は?」「星座は?」とおっしゃる。「せ、星座なんて誕生日が分からないといけないじゃないですか」と返した。マジで知らないし。しかし先生は知っていた。

「ヴァーチャルアイドルなんてものは最近できたものではない。昭和43年からあった。それがリカちゃんなのだ」みたいな講演を先生が聞いてきたらしく、おっかなびっくりの話題になってしまった。その後「新世紀うんたらかんたらは人気があるねえ」というベタ(ありがち)な話題になる。間違っても「少女革命ウテナって恥ずかしい話だねえ」みたいな話題にはならない。アニメ野郎は必ず新世紀うんたらかんたらを観ていると思われがちである。「中高生が観るようなのは観てないんです。小学生以下が観る番組しか研究の対象にはしてません」とも言えないので、心の中でそうつぶやいた。

3 jun(tue)

10歳だし。

工学部に行く途中、普段行かないゲーセンに寄る。ひときわ異彩を放つナムコの「子育てクイズ/マイエンジェル2」というのをやってみた。双子の赤ちゃんが大人になるまで育てなければいけないのだが、クイズに正解しないと育たない。ゲーセンで育てゲーというのは珍しい。

問題がいくつかの分野に分かれており、正解すると親にはその分野の能力があるとみなされ、また子供の成長に影響する。例えば「りりかちゃん[1]が通っている小学校の名前は?」みたいな問題に正解すると、「おたく度」が上がったりする。答えを知っていても正解したくないような問題が時々やってくる。ここいらへんが奥の深いところなんだが、あんまり不正解を出してもいる余裕もないので、とりあえず全力で答えるしかない。子供は女の子と男の子が一人ずつで、1年経つごとに姿が変わり声も変わる。ここいらへんがつぼにはまってしまいそうでやばいのだが、中学校2年ぐらいのところでやめた。早くがっこに行って授業の課題をやらないといけなかったから。4枚の50円玉もなくなったし。

10歳ぐらいの時に、娘が一緒にお風呂にはいるのをいやがる、という事件があった。ここで選択肢が出る。娘とは入らない、という選択をした。そのあと、父親と息子の入浴シーンが映しだされた。なんてこった。無理やり娘を入浴させるべきだったと後悔した。10歳だし。

解説[1]りりかちゃん
ナースエンジェルりりかSOS(池野恋、集英社、1995)の主人公、森谷りりかのこと。同名のアニメは1995年に全盛を迎えた変身女の子ものの一つ。ナースキャップをかぶると変身し、緑のワクチンという薬で敵を倒す。薬とは珍しい。通っているのは白鳩学園、だったと思う。

6 jun(fri)

怪奇。

古本屋に行く。買おうと思うようなまんがの本はなかった。そのまま帰るのがいやなので、漫画以外を物色する。宗教・占いゾーンがわしの目に止まった。

「なんとかかんとかが世界を救う」なんていう本にもそそられるが、もっとそそられるも本を発見する。「学校であったこわい話」関係の本が10冊ぐらい固まっていたのだ。そういえば去年「トイレの花子さん」なんて映画が公開されたっけか。かなり流行ったらしい。本棚をよく見ると、女の子の定番である占い・おまじない本が全くなかったのである。

タイトルからしてすごい。最初に手に取ったのが「恐怖!! 学校に幽霊が...Part1」である。「驚きの心霊写真もついている!」というコピーもわしのつぼを刺激する。立ち読みしたが、想像通りの中身だったので3冊も買ってしまった[1]。この手の本は怪談だけ載せているものばかりではない。ちゃんとこわい状況に陥ったときの対処として除霊の方法なんかも載っていたりする。なぜか霊を呼び出す方法も載っていたりする。やはり女の子のおまじないはすたれてはいなかったようだ。

除霊のおまじない。「塩をかける」「お経をとなえる」……た、助けてくれ。さすがにがっこでは恥ずかしくて読めないので家に帰って読むことにする。続きはまた今度に。

解説[1]3冊も買ってしまった
「最新霊体験集/恐怖!! 学校に幽霊が... Part1」、My Birthday 編集部・編、実業之日本社
「ピチブックス23/わたしの学校のこわい話」、ピチブックス編集部・編/阿部ゆたか・まんが、学研
「霊はそこにいる!!/学校の恐怖伝説1」、全国怪談研究会、コスミックインターナショナル

7 jun(sun)

読書。

1冊めを読破。240ページぐらいあった。疲れた。

恐い話というものが女の子雑誌にわんさか投稿されていたらしい。小学校か中学校ぐらいの子が書いた文章である。恐がらせようとして書いた文章なのだが、どこか間が抜けている。

「……それは3年前に自殺した人の霊なんだそうです。―兵庫県 ペンネーム・木村くんLOVE」みたいな文章の宝庫である。恐い話なのに最後の「支倉先輩大好き☆」みたいなペンネームで腰くだけである。「便器から血だらけの手が」「電車のヘッドライトに男の人の顔が」「便器で水を流すと大量の髪の毛が」など、常人に思いつかない表現をたくさん仕入れることができたのは有意義であった。

買ったのは古本であるから、わしがこの本を手にするよりも前の所有者がいたはずである。この本には心理テストみたいなのがついていて、「カレがほかの女のコとデートしているのを目撃。[1]そこへ割って入る [2]あとで問いただす [3]浮気するカレなんかふってしまう」みたいな設問に答えていくと、あなたの守護霊のタイプが分かったりする。恐ろしいことに前の持ち主はこれらの設問の答えを本に書き込んでいた。しかも鉛筆ではなくペン(水性の顔料インクと推察)で。こんな書き込みをしてある本を買い取る店も店だが、売りに出す方も売りに出す方である。これが数学の問題集とかだったら腹も立つが、心理テストなのでむしろうれしかったりする。

推察するに、前の持ち主は小学校5年ぐらいであろう。雑誌 My Birthday を読んでいるであろうこと。この単行本がA6版といかにも小学生向けなこと。表紙のデザインが妙に子供じみていること。本への書き込みの「○」印がへたくそだったこと。....これらから小学生であろうことを推察する。本が700円位もすることから小学生でも高学年ではないかと推察される。そんなわけで10歳。

前の所有者はかなり恥ずかしい告白をしている。「○」印だけで。好きな異性のタイプとか、なりたい職業とか、服の趣味なんてものを書き込んである本を売りに出すのだからよほど金に困ったのだろう。この本の発売日から2年経った。もう中学生になっていると思う。12歳。前の持ち主にはこんな間抜けなことをしない大人になってもらいたいものだ。でも、前の持ち主が実は小学生ではなく22歳大学院生[1]とかだったら幻滅である。あっちいけ。しっしっ。

解説
[1]22歳大学院生 あ、わしのことか。

12 jun(thu)

教育事情。

昨日はおしごとの後がっこに行かずに家でテレビを観ていた。夕方4時の「いないいないばあっ」[1]を久しぶりに観た。4月からの番組改編で加奈子ちゃんの衣装が変わったと聞いていた。で、確かに変わっていたがその衣装は全然かわいくなかった[2]。ま、それはそうとして。

4月から教育テレビはあか抜けた。かなりつぼである。朝9時ぐらいからテレビをつけたら、12時ぐらいまでぶっ通しで観てしまう。「まちかどドレミ」[3]を観て「キッズチャレンジ」[4]を観て「げんきくん」[5]を観て、「つくってあそぼ」になったらがっこに出かける。つくってあそぼはもう観あきた感があるので、これが始まったらあきらめて家を出る。しかしこの番組のない曜日には歯止めがきかず「さんすうすいすい」[6]まで観てしまうこともしばしばである。最近の教育テレビはなかなかがっこに行かせてくれないので要注意である。朝の教育テレビを観ていると弟が起きてきて「まだ学校行ってへんのか」とか言ったりするが、この弟も結構謎な存在である。

解説
[1]いないいないばあっ
1997年現在、NHK教育で放送中のちっさい子向き番組。田原加奈子ちゃんとでかい犬のぬいぐるみのワンワンがたわむれる不思議な番組。加奈子ちゃんは天才てれびくんに1993から94年まで出ていたが、台詞の棒読みがたたったのか干されてしまった。現在11歳。

[2]衣装は全然かわいくなかった
前のシリーズはプードルのような、出っ張りと引っ込みのあるへんてこな衣装だった。今度のシリーズはみつばちの形になった。やっぱりへんてこである。

[3]まちかどドレミ
朝っぱらから元気な歌を聞かせてくれる。おねえさんとぬいぐるみの面々が歌う曲が結構かっこいい。「でんせつのコンビニ」という曲がかなりいい。

[4]キッズチャレンジ
小学校1年か2年の子が何人かのチームをつくって1つの課題をこなす過程を見せる。スタッフは何もしない。カメラが子どもたちの姿を追うだけ。ナレーションがおねえさん声の勝生真沙子である。みちる姉さまみたいなおねえさま声ではない。

[5]げんきくん
げんきくんという名のお兄さんが小学校1年生の学級の子たちと戯れる。公園で学校でもう遊びまくる。わしも遊びたいぃぃぃ。

[6]さんすうすいすい
悪役で池澤春奈が出る。これはすごい。あとかけ算姫という役で皆口裕子が出ることがある。

研究事情。

あ、そういえば9月の情報処理学会の全国大会で発表することになったんだった。教育テレビ観てる場合じゃないかも。

14 jun(sun)

朝っぱらから。

関西ローカル(たぶん)の朝の情報番組にて。父の日のプレゼントを12歳ぐらいの女の子が買いに行く。プレゼントは何だったか忘れてしまった。ただ、プレゼントには手紙がついていた。彼女はそれを父親の前で読んで聞かせた。その時のBGMが、「りりかSOS」の回想シーンなんかで使われるピアノの曲だった。

TVアニメのBGMがバラエティー番組で使われるってのはよくある。わしの知る限りかつてはうさぎしゃんとか「ミンキーモモ」とか「とんでぶ〜りん」とか使われ倒していた。最近は観るアニメが減ったのであまり発見はできないが。それでも時々めずらしいBGMを発見してしまうことがある。TVゲームの音楽が使われることもある。番組制作スタッフにBGMを選ぶ専門の人がいるんだと思うが、こういう人はさぞめずらしいCDを普段から聞いているんだと思う。で、ビデオの編集をやる人に、「グラディウス」と「YMO」とチャイコフスキーと「おばけのホーリー」のCDを渡したりするのだろう。で、CDにはメモがはさまっていて「エンディング前のプレゼントの当選者を選ぶところで12曲目のボーナスステージの曲をフェードで入れて終わりにカットして下さい」とか書いてあったりするんだろう。

ここ4年ほどの、バラエティ番組のBGMの流行の変遷がある。

1993 おばけのホーリー・ミンキーモモ
1994 うさぎしゃん・ムカムカパラダイス
1995 とんでぶ〜りん・りりかSOS
1996 この1年間の記憶がないので不明

ミンキーモモが使われる頻度はすごかった。1日に1回は聞いた気がする。あと勇者シリーズの曲は時々使われていたような気がする。

15 jun(sun)

せらみゅー。

朝10時にサティ千林店に到着。案内所兼チケットぴあにて、うさぎしゃんのミュージカル(専門用語でせらみゅー)のチケットをとる。ここまでも結構長い道のりで、6月3日に買った「なかよし」7月号には神戸公演はすでに発売中と書いてあったので翌日チケットぴあへ走るも「発売中のチケットのリストにない」と言われたのだった。真相を知るべく、そこで聞いた新神戸オリエンタル劇場の電話番号をメモした。で、そこへ電話をかけたが、そこはチケットを扱う窓口ではなかったので、案内のお姉さまにチケットの窓口の番号を教えてもらった。で、そこへかけ直したのだが、お姉さまが言うにはうさぎしゃんミュージカルの発売は6月15日からになる、と。へろへろ。

「なかよし」読者の女の子のうちの関西在住の数千人がへろへろしたに違いない。しかし、だ。世のおっきいおともだちはその限りではない。「チケぴ会員」の先行予約なんてのがある。5月(だったか)に自衛隊の朝霞駐屯地であったうさぎしゃんミュージカルのイベントでは東京公演の先行販売があったそうだし。

がっこ。

1時にがっこの部室センターでクラブの先輩に会うことになっている。あと3時間ある。とりあえずゲーセンへ。朝10時だというのにそのゲーセンは開いていた。客は格ゲー兄貴とわしだけ。とりあえず子育てクイズマイエンジェル2をやる。この店は静かでたばこ臭くもないのでゲームの環境としてはすごくいいのだ。しかし50円玉を6枚も浪費したが11歳までしか行けなかった。まだ覚醒していないようだ。

で、「マジカルデート」(タイトー)なるものを発見したのでやってみる。刺激が強い。一人で笑いっぱなしである。数々のミニゲームを一つずつクリアしていくとデートの目的地に着くという他愛のないもの。女の子は元気、妖艶、物静か、の3タイプがそろっているが眼鏡っ娘がいない。ま、いいや。とりあえず元気そうな鈴(りん)ちゃんとともに旅立つ。声は西村ちなみである。こりゃ刺激的。弟が日本橋のゲーセン「フェラーリ」でやったときはすぐ終わったらしいが、千林のわしはサクサク進んだ。女の子ゲームでは非常に珍しく、女の子が3Dでモデリングされているのである。グーローシェーディングとハイライトとマッピングが施されている。ま、いいや。で、目的地に着くと女の子の写真が撮れるのである。ここで3Dのモデリングが生きてくる。3Dであるからして、そりゃ前から下から撮り放題である。

で、ミニゲームでゲームオーバーになると「コンティニューするとかんたんになるよ」というメッセージが。かなり変である。ミニゲームで時間切れになるとちなみ姉さんの声で「ぶぶーっ」と言ってくれたり、細かなところまでつぼ突かれまくりである。またやろっと。

16 jun(mon)

日記。

昨日の話。弟がわしの部屋に本を読みに来た。例の「学校の恐い話」の本を見せてやった。表紙を見てこれは面白いと大喜びしていたが、さすがに本文を読むのは辛そうだった。で、何か曲を聞かせろというのでLP[1]を聞くことにした。半年聴いていないFrance GallのLPを片付けて子門真人の「およげたいやきくん」のEPをセットした。傷が多く結構ひどい音だったが、それでもCDで出せない音が聞こえてくる。音の良し悪しは別にして。ドラムを叩く音も弦をこする音もCDとは別物のようだ。と、いいつつこの曲のCDなど聴いたことはない。でも叩く音もこする音もアナログのレコードの方が本物っぽいということだけは確かだ。板の溝に音のアナログ波形を記録する方式は、CDよりもはるかに長い年月のあいだ改良が重ねられたのだから音の作りも手慣れているのだろう。

「およげたいやきくん」を久しぶりに聴いたが、なんでこれが400万枚売れたのか。結構謎である。最近のglobeのCDにしても謎である。

ただ、前者は知名度は相当高いが、後者は誰も知らないのに400万枚も売れた。よほど一部の熱心な人が買ってるんだと思う。後者を知らない、といっても数千万人は聴いたことがあるだろう。だが、そのほとんどの人は曲を思い出せないと思う。わしも聴いたことがあるのかどうかさえも思い出せない。ま、せいぜい1千万人ぐらいしか知らないだろう。たかが1千万人が知っているからといってでかい顔をしているが、日本人の8%しか知らないのだから、熱心なファンの方々にはこれが日本人の共通の認識であるなどと考えて欲しくないものだ。

話がそれた。弟が部屋に来た話だった。ビゼーの歌劇「カルメン」[2]をぶっ通しで聴かせようとしたが、わしが途中で力尽きたのでやめた。CD3枚組である。その間弟はわしの「ちゃお」を読みふけっていた。「PiPiPiアドベンチャー」というポケモンの漫画を読み始めるなり「重くて読んでられん」と言って読むのをやめてしまった。台詞を訳すと「(内容が)重くて読んでいられない」となる。これのどこが重いのか理解できない。聞くと、女の子の父親の「おまえ、ポケモン集めせんか?」という台詞が、これから始まるであろう壮大な冒険を予感させるのだという。で、それ以上読む気が起こらなくなるのだそうだ。「ちゃお」の漫画で読み進めないほど重い展開があるとは思えないので弟の考え過ぎだと思う。おとこのこ漫画だったら平気なのに。そんなにおんなのこ漫画はおとこのこ漫画と違うものなんだろうか。わしはあんまりよく分かっていない。

解説[1]LP
2チャンネルのアナログ音声をV字型の溝に刻んだ円盤の一種。3分しか記録できないSP(Standard Play)に対して30分ぐらい入るのでLP(Long Play)という。ちなみにLPの小さくしたようなEP(Extended Play)というのもある。いわゆるシングル盤。5分しか入らない。

[2]カルメン
スペインのどこかの煙草工場で働くカルメンという若い女性が、ドン・ホセというおっさんといろいろあるのだがこじれてしまう。最後に闘牛場でカルメンはおっさんに刺し殺される。そんなお話。

17 jun(tue)

かんたんになるよ。

「マジカルデート」をやっとクリアーする。50円玉を6枚も使ってしまった。海辺にて。鈴ちゃんいわく「これからもずうっと、おともだちでいようね」といわれる。うーむ。これはいくつかある結末のうちの悪い結末に違いない。「ときメモ」でいうところの「だーいすき」から「やなやつ」までランクがあるうちの「だーいすき」の状態で海辺にたどりつかないといけないようだ。2番目のランクにして「おともだち」である。まだまだ修行がいるらしい。ところで「おともだち」というのは全然悪い結末じゃないと思うのだがどうか。

あと、「子育てクイズマイエンジェル2」もやったが、50円玉を10枚も使ったが13歳までしか行けなかった。筐体の説明によると赤ちゃんから就職までの間、面倒を見なければいけないらしい。これは気が遠くなる。あと、1年ごとに子供たちの年齢がルーレットのように表示される。そのルーレットは年齢の高い方から始まって現在の年齢で止まるようになっている。ルーレットをよく見ると24歳から始まっているではないか。これは大学に浪人して入ることを想定しているのだろうか。いや、医学部かも。いや、修士課程かも。これも気が遠くなる。「救命戦士ナノセイバー」みたいに10歳ぐらいで仕事についてくれないものか。

23 jun(tue)

六月の嵐。

金曜日に台風が来た。6月に台風とはめずらしい。台風が去った後ずいぶん暑くなった。この調子で行くと8月には気温が100度ぐらいになりそうだ。夏休みこども漫画大会第52回もこれぐらい暑いんだろうか。そんなところに行ってる場合じゃないか。労働者は盆の時期が休みだったりするので、この時期に関東在住のおともだちに会っておきたいものだ。

ひとりごと。

話は変わる。ゲームってのもでかい市場になってきた。おもしろいゲームとそうでないゲームの違いをはっきりさせなければいけない時期にきている。ゲームの店に繰り出しても、どれがおもしろいのかさっぱり分からない。ゲームの雑誌を見ても分からない。わし自身もゲームをやってみて、おもしろいかどうかが分かっちゃいない。へんてこなゲームに大笑いし、いい話には涙するふつうの人だけれども。でもくそゲーかどうかは分かる、と思う。

ゲーム雑誌は事実だけを伝えて欲しい。このゲームは操作性が最悪だ、とか、CDの読み込みが多すぎ、といった事実だけを書くべきだ。ゲーム雑誌とて報道である。嘘を書くようなら最悪だ。あともう一つ。事実を書き連ねたあとに筆者がそのゲームをおもしろいと思ったかどうか、という主観を一言加えて欲しい。

だらだらと。

話はまた変わる。新聞とTVが嫌いだ。嫌いなのに毎日毎日読んだり見たりしている。変なものを見たいという悪趣味のせいでつい見てしまう。で、見た結果がっかりする。特に報道が駄目だ。事実を伝えていればいいのに、可能性でものを言う。可能性でものを言うときにはよほど思慮深くないといけないが、そんな思慮はない。

先日の殺人事件に関しても、想像される犯人像についてばかり伝えている。死体がくわえていた手紙に書かれていた風車様の図形が書かれていたらしい。それだけならいいが、この図形が某ゲームの意匠に似ているとTVで発言するにはよほどの確証がいるはずだ。その発言が事実であるとすぐに証明されない場合、どれだけの迷惑がかかるかを考えることを発言者はしない。こんなのはうわさ話程度の質でしかない。よくこんなのに公共の電波の使用許可を与えたものだ。

わしは変なものが好きだが、いくらわしでもTVの報道にはげんなりする。普通の人は、腹が立って仕方がないのではないかと思う。テレビも女性セブンも週刊ゲンダイも大差はない。マニア用だけではなく普通の人向きの情報源も少しは欲しい。

29 jun(sun)

だんだんだんだん。

11歳の少年が惨殺される事件があった。被疑者の一人が自供した。14歳の少年は容疑者になった。

凶器と犯行声明の下書きのメモが見つかったから、この少年が犯人だということになる。16歳未満の容疑者には刑事裁判がないから。そんなわけで14歳でも殺人ができることが分かった。14歳のものにも刑事処分を受けさせるようにするようにしてもいいと思う。この事件をきっかけに。

少年は「目立たない普通の少年」なんだそうだ。しかしこの少年を普通だと思っている連中の感覚は治療を要する。少年は暴力的だった。また学校では何らかの障害を持つ生徒に暴行を加えていた。被害者とは仲がいいと思われていたが、実は普段他人に見つからないように暴行を加えていた。ちなみに被害者は少年より3つ年下で障害をもっていた。あと少年は自分で殺した猫を学校に持ってきたことがある。また少年は学校を休みがちだった。この異常性格者を普通と呼ぶ感覚を持っているものが新聞の記事を書いている。

別段この事件を目新しいとは思わない。猟奇殺人が最近増えているだなんて思ってもいない。ところが「ヴァーチャルリアリティの影響でゲーム感覚で人を殺す人間が増加している」かのように大々的に宣伝されている。何人かに一人の割合で発生する異常性格者のせいで映画やTVゲーム、またその愛好者が叩かれて災難だ。「ゼビウス」や「1942」をやった人がまねをして、自家用ジェットから機銃を発射して旅客機を撃ち落とした、なんてことがあったとしたら機銃を撃った人が異常性格者なのだ。普通の人はそんなことしない。

30 jun(mon)

正規表現*。

ファイルをどっかにネットを介して送ることってよくある。うん、あるある。で、ソースコードだけ送りたい。送る前にオブジェクトファイルを消す。普通そうだよね。で、*.oを消したいのに、*を消しちゃうってことをする人が世の中にはいる。

大変である。3日分の仕事を消してしまった。*を消すってことはこんぴから見渡せる領域のもの全てを消し去るってことである。地平線より手前の領域の中では草一本残らない。天を仰ぎ見るとこの世界の産みの親がいた。名を「..」という。わしは階段を上って高いところの世界にたどり着いた。わしはさっきまでいた世界を見下ろした。草一本残っていない荒涼とした世界と、未熟な草木や異形のものたちのいる世界が見えた。わしは再び階段を降り異形のものたちと暮らすことにした。よく考えたら荒涼の大地は3日前まではこんな世界だった。

今日の輪講でそう発表し(うそ)、実験データが採れていないことの言いわけにした。3日前の分のディレクトリを分けておいてよかった。

もう輪講に出なくていいから早く仕事をしろ。プログラムができるまで研究室から出ないように、とのお達し。輪講に出なくていいから、といわれた人は今の所見たことがない。1年数か月の間では。わしはなかなか過去に類を見ない駄目な学生のようである。研究室から出られないのでとりあえず昼寝をしてみた。ぐう。

話は変わる。人形はバンダイよりタカラの方がいい。誰かピンクの髪のジェニーフレンド(名前失念)をでかうさ[1]に改造して下さい。2万以上応相談。経験者優遇。煙草支給。要普通免許。

解説[1]でかうさ
ブラックレディのこと。ちびうさが黒水晶の力で大人の姿になったときブラックレディと呼ばれていた。母親のうさぎとの違いはおだんごが丸くなくとがっていること、髪がピンクなこと、性格が悪いこと。またでかうさは父親を誘惑するやばい女性である。誘惑される父親も父親。わしはあえてださい名前で呼ぶ。


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