4月。何日かぶりにがっこにきて論文の修正の続きをやる。論文ってそりゃあんた、卒論に決まってるじゃないですか。つまり、まだわしは学部を卒業できてないってわけやね。まだ、修士課程の入学式じゃないし、ま、いいや。
4月15日から研究室のぱげは、学科の鯖を通ってでしかそとに出られなくなる。理由の一つが「教員の知らない間に研究目的とは著しく離れたものを公開することを阻止」するためらしいので、わしのぱげもどっかに避難させるつもりだった。修士課程が始まったらクレジットカード作ってどっかのプロバイダに入って、わしのぱげを引っ越すつもりだったんだが、15日までじゃ間に合わない。このままにしておいていいのかな、という気もするが間に合わないんだから仕方がない。管理者に怒られずに済むのはいつまでだろうか。
弟が「King of fighters95」(SNK)を買ってきた。PS版。2次元の格ゲーである。わしはゲーセンでもゲーム機でもこのゲームをやったことがなかった。
とにかくへんてこである。1時間で精魂尽き果てた。笑いすぎて。もうあら捜しをする必要がない。へんなところだらけである。アテナがセーラー服を脱ぎ捨てるとなぜかその下には別の服が。しかもズボン。なんでやねん。声の音質の悪さはすーふぁみ版「餓狼伝説」のごとし。その他もろもろのツボにはまる要素があり大変面白かったが笑いすぎて疲れた。あと1回目の対戦の前のCDの読み込みが異様に長い。データの断片化が結構あるみたいだった。おいおいおい。なんか女の子キャラがもうふにゃふにゃ。とにかくふにゃふにゃ。そんなゲーム。
ものすごーく久方ぶりに授業を受ける。大学って授業があるんやね。忘れてたわ。4時間目の通信なんとかかんとか特論を受けるために工学部へ走り、また情報科学部に帰ってくるのだった。めんどくせえぇぇぇっ。
ものすごーく久方ぶりにそっち方面のラジオを聴いてみる。これはすごい。土曜日曜がすごい。日本経済よどこへ行くってぐらいすごい。みやむー、緒方さん、林原嬢、マリ姉、マミ姉、永島由子嬢と次々やってくる。そりゃ専門の雑誌も出るわなって勢いである。わしのお気に入りは「宮村優子の直球で行こう」と「電撃大賞」と「ラジオキャラバン」なんだが、3つともかなりやばい。
みやむーの番組はかなり壊れている。「恭ちゃん(氷上恭子)愛してるよー」と30分に1度は叫ぶ。「恭ちゃんはフレンドっていうよりラヴァーだから」、「子だくさんな家庭を築こうねー、恭ちゃーん」などの名言を吐いた。この番組は90分もある。なぜか人気があるのだ。世も末かも。
「電撃大賞」ってのは永島由子嬢と男性の相方(失念)が関西弁でかなりナイス。かなり下品。これもナイス。
下品といえば「ラジオキャラバン」もすごい。マミ姉と西村智博氏なんだが、後者がかなりやばい。「昨日居酒屋で恭ちゃんの胸を触った」発言にはかなりくらっと来た。いいのか恭ちゃん。こんな連中をほうっておいて。
ラジオもやはり聴集率を気にする世界だと思う。ラジオもテレビのような形態の商売だろうから。レコード売る人のラジオってのは確かにお金になりそうな気がする。レコード会社と組んで新曲の宣伝をするんだな。そっち関係でも、レコード出す人はいるし、番組の中で音だけのドラマなんかをやった場合にこれをそのままCDにして売ることもある。こう考えると結構いい商売な気もする。ハガキが来て、読んでっていう番組は商売として成り立ちにくいから、商売に組み込まれた番組になっていくのも仕方がないとは思う。だがこれはAMの話。FMでそっち方面の番組というのはあまりない。FMってのは音がいい分制作費が高いのだろうか。
先生が仕事をくれる。専門学校の非常勤講師。なんかすごい。これでもうわしはショーウィンドウを運んだり、材木を束ねたりしなくてもお金がもらえる。
1年前某所へ旅だったときには、こんなことやって旅費を貯めた。駅のラッシュ時にホームに立って乗客の整理をする仕事を長らくやっておもちゃやお菓子を買う金を稼いだりもした。だが、これからはしゃべってお金がもらえる。グーローシェーディングのことをしゃべってもお仕事、昨日観た天才てれびくんの話をしてもお仕事。かなり夢のような職業だ。塾の先生も家庭教師もやったことはないが、CG関係の授業だしなんとかなるだろう。たぶん。1時間の稼ぎが3千円でおもちゃ1つ分。一日で1万2千円。950円の本(謎)が2冊と2800円のCDを2枚買って、お昼に650円の天ぷらうどんを食べて、5割引の1750円でうさぎしゃんのおもちゃを1つ買ってもまだ2100円余る。これを24週繰り返せば5万円貯まるではないか。夢のようだ。本の印刷代もなんとかなるな、うん。
と考えがちだが、わしはお金が貯められない。学部の3年の頃は月に4万円ぐらいの収入があったのに、全然お金なんか貯まらなかった。お昼ごはんと飲み代と少しのおもちゃ代に消えて行った。LDなんか買わなかったし、CDもめったに買わない上に中古屋で6百円とかで売ってるのしか買ったことがない。150円の古本を集めたりしたし。やっぱり少しずつ出ていくお金をなんとかしないと貯まらないようだ。
講師になったらもう少しかっこいい服を着て、きれいな髪型をしていないといけない。やっぱりお金は貯まらないと思う。
卒論の方をもう勘弁していただく。やっと卒業。めでたや。
「天才てれびくん」の火曜と水曜と木曜だけやっている「救命戦士ナノセイバー」が始まった。相変わらず「天才てれびくん」はディープな番組なので、いい歳をしてこれを観るのはほとんどの人にとって困難だと思う。ブラウン管から迫り来る恥ずかしさと本気で向き合わねばならない。この番組では久々の硬派なアニメで、「恐竜惑星(1993)」「ジーンダイバー(1994)」の流れを汲むものだ。セル画アニメとCGと実写を合成する、というものだ。
「ジーンダイバー」は硬派すぎて対象年齢がおそろしく高かった。大学でやる生物学、分子生物学のレベルの内容で、小学生がとても内容を理解できたとは思えない。これに比べると「ナノセイバー」は内容が医学とはいえ、かなり易しくなった。まだこれからどうなるかは分からないが、「ジーンダイバー」ぐらいかっこいいものになることを期待している。
わしのがっこからゲーム屋に行く人は結構いるのに、おもちゃ屋に行く人はすごく少ない。最近では皆無である。わしはそこへなんとか風穴を開けたかった。わしの研究室に今度入ってきた学部生で、デザイン関係の仕事に就きたいという人がやってきた。アート方面のCGをやる人は何人もいるので、それだけでは驚かないのだが、なんと今日受けてきた会社がぬいぐるみメーカーときたもんだ。ぬいぐるみのモデリング、でなければ営業。普通、ぬいぐるみ屋さんは工学部の学生よりも芸大の学生をぬいぐるみモデラーに登用すると思うんだが、彼にはなんとか通ってほしいと思う。やっぱおもちゃはいい。彼がそう思ってるかどうかは知らないけど。
ダンシングリカちゃんは電池を使わないことが判明。どうやって動いているんだろう。またおもちゃ屋に行ってみたくなった。今年は記念すべき30周年なのだ。リカちゃんは今年で41歳か。う。深く考えないでおこう。20周年にはLPが出た、らしい。レアな品なのだろう。中古レコード屋で見たことがない。マミ姉(小森まなみ、ラジオでしゃべる人)のCD「プリンセスコレクション」に入っているあれである。25周年にはピエールさん(父上)のまた母上のエレーヌおばあちゃんが発売になり、ファミリーの増加ぶりに驚いた。今度の30周年記念モデルはすごい。陶器である。「アイリッシュドレスデンリカちゃん」....長い名前だ。ぜひ本物にお目にかかりたい。限定2千体というレアさ。ひらひらのレース地を陶器で作ってある。すごい。どうやって入手したらいいんだろう。キディランドなら予約を受け付けているかも。でもリカちゃん買ったことないんだわ。とりあえずリカちゃんの資料でも買うか。でっかい本が出ていた。
リカちゃんは人形界の女王だ。うさぎしゃん率いるバンダイ帝国にタカラ公国は5年間侵略の憂き目にあっていたが、うさぎしゃん亡き今、世界はリカちゃんのものになった。でも女王の今度の行動はご乱心というほかない。3Dグラフィクスで描かれたリカちゃんがホリプロと契約したのだ。セル画アニメのキャラを3Dにするのは非常に困難だが、リカちゃんはすでに立体なので、3Dグラフィクスにするのは容易だと思う。3Dグラフィクスは人形っぽいものを作るのは得意だから。表情を含めたモーションキャプチャでいろんなことができるそうなんだが、どうもしおりん(藤崎詩織、ときメモのキャラ)、伊達杏子(ホリプロの開発した謎の女性)の後になってしまっていやなのだ。ヴァーチャルアイドルなんて流行ってないんだってば。
自閉的な性格、実在の異性(同性?)への興味の欠如、精神的な未熟、物質的に満たされても満たされない部分....なんて言葉を持ち出して、「あーやだやだ、おたくの連中と来たら」というのが新聞雑誌その他の書きたいところなんだろうが、最初から流行ってなんかいないのだから悲しくなってくる。新しい売り方が必要だ。
例えば、この「アイドルリカちゃん」を時間貸しにする。1分10万円ぐらい。究極のインタラクティブとして、声の人がリアルタイムに演じるので「アイドルリカちゃん」は世界に1人だけ。マネージャーとワークステーションその他もろもろの機材とスタッフを引き連れての仕事。しかも声がかないみか嬢で1分10万円の会話ができたりなんかしたら....。うーん、邪念入りまくり。歌番組の司会なんかできたらかっこいいと思う。でもそんな仕事は来ないんだってば。まずは汚れ仕事から。
「アイドルリカちゃん」の売り方をまた考えた。ゲーセンか遊園地に端末を置く。世界に1台だけ。端末はモーションキャプチャのできるスタジオにつながっていて、声の人はそこでひたすら待つ。営業時間のあいだはひたすら待つ。いや、待つどころか行列ができて大忙しになると思う。端末に百円を入れると3DCGのリカちゃんがプレイヤーの質問に1つだけ答えてくれる。ただそれだけ。プレイヤーはひたすら百円玉を入れ続けて、リカちゃんの実像に触れようとする。友人が飼っている犬の名前、好きなミュージシャンなんかが設定として決まったものがあり、リカちゃんはさも事実のように答えてくれる。学校で起った出来事、昨日食べた夕食なんかの刻々と変化する出来事はスタジオのとなりの副調整室で構成作家が毎日必死に考えて、指示を出す。これを1日数時間ずつ、1997年が終わるまで続けるのだ。これが30周年記念モデル。誰も作らない究極のインタラクティブメディアである。
声の人を毎日毎日何時間も拘束しなければならないが、それは無理なので時々臨時休業になったりする。リカちゃんは、声の人がおなかを空かせたり、電話がかかってきたりするたび席を立つ。風邪を引いたら来ないし、取材が来たらそっちに行く。声の人の録りの仕事があったら休む、暗くなったら帰る、変な質問をしたら回線を切られる、というおよそヴァーチャルと呼ぶにふさわしくないキャラクターである。声の人の都合だけではない。リカちゃんは友人たちと好きな音楽を聴きに行くし、新しいことに挑戦するのが好きという一面もあるのだ。当然、声の人はSMAPを観に行かないといけないし、冬はスノーボードを練習しないといけない。その間、アイドルリカちゃんは休暇をとり、その後の来客にその時の出来事を身ぶり手振りで語ってくれなければいけない。
商業的には問題が多い。端末が1台しか置けないので、スタッフとキャストが忙しいわりに儲からない。高速なISDN回線の使用料、人件費で年間数億円規模の損失が出ると思う。損はするが、そのうちテレビや雑誌が取材に来ててんやわんやである。テレビといってもバラエティだけではない。取り上げてくれる雑誌はゲーム雑誌だけではない。「ぴあ」や「ポップティーン」、はては「文春」までもがこの世紀末メディアを有名にしてくれる。テレビはETV特集(NHK教育)が今時の若者像とともに伝え、「ユメディア号こども塾」(同)がアイドルリカちゃんの技術的な側面を伝えてくれる。スタッフとキャストがあまりに忙しくなるようなら、端末の前に等身大の人形を置いておけばいい。遊園地によくある、こどもと身長を比較するあれである。ただし、こう書かないといけない。「わたしよりせの高い人はあそべません」と。
あくまでターゲットはお人形遊びの好きな女の子である。声の人ファンのおっきいおともだちが来なくなっては余計儲からなくなる。そこで、おっきいおともだちにはCD-ROMで我慢してもらう。アイドルリカちゃんの1997年の1年間すべての出来事が構成作家によって書かれているし、膨大な設定もあるので、CD-ROMのリカちゃんはありとあらゆる質問に答えてはくれるが、声の人と直接話ができるかどうか、という点でこっちは圧倒的に面白くないに違いない。たとえブラウン管とCGを媒介にしたのだとしても、コントローラーの操作でCD-ROMと話をするのと、本物の人と会話するのとで圧倒的にリアリティが違うことは自明だと思う。しかしこのことを「アイドルリカちゃん」というこの風変わりな人形遊びを使って証明したい。やけにお金のかかる実験で訴えるこの点を、インタラクティブメディアへの問題提起としたい。コンピュータを使った「一人遊び」を面白くする手がかりになれば30周年にふさわしい記念碑になると思う。
いい天気。いやマジで。こりゃ全国おもちゃ屋さん行脚に出かけねばなるまい。全国は無理だけど、10カ所ぐらいなら。わしの常用する原動機付き自転車が半年ぐらい前にホンダのチャンプからヤマハのアプリオに変わったんだが、これが速いんだわ。車重は小さく、エンジンの出力は大きくなった。そりゃ速いわな。車体が軽くなった分、路面の凹凸にすごく弱い。そんなわけで、これで家から工学部まで走るのは疲れる。つねに白バイの方々を警戒して走るのも疲れる。中型免許取って、アプリオを90ccに改造して60キロ出して走るってのもいいな。
昨日燃料を入れた。「レギュラー○○円」という表示がなかったから不安だった。確か102円だったと思う。いつも95円のところで入れているのでいやな気分に。そこでもらったレシートにガソリン代とガソリン税が明記されていた。こりゃすごい。そのレシートはもうなくしてしまったが、約半分を占めるガソリン税がちゃんと書かれてあるのだ。テレビのニュースでこういう店もあるらしいことは知っていたが、発見してみるとうれしいもんだ。で、あらためて見てみるとガソリン代とガソリン税の合計に5%の消費税が加算されてるのだ。今まで何とも思わなかったが、何か変だということに気付く。せめてガソリン税の部分には消費税を掛けるのをやめるべきだ。
わしは燃料に重い税金を掛けるのことは、省エネルギー技術の開発への圧力として有効なので間違ったことではないと思う。だが、売られる物になんでもかんでも5%加算する乱暴な姿勢が間違っている。煙草や酒だってそうだ。これらに重い税金がかかっているのに消費税を免除しないのは、特例を作りたくないからだろう。特例を作ると、生活必需品にも5%の消費税を掛けるのを止めさせようとする圧力が生まれることも十分考えられるだろうし。
昨日、初めて「勇者王への道」を傍受した。「瞳と光男の爆発ラジオ」のなかの1コーナーだった。今まで新聞のどこを見ても見つからなかったわけだ。勇者シリーズと俗に呼ばれている金曜5時のロボットものをネタに、声の人を呼んだりして古い話なんかをする番組なんだが、こりゃかなり変だ。
勇者シリーズには欠かせない声の人、子安武人氏が司会である。司会は一般市民に勇者の称号を与えていくのだ。余った給食の牛乳を少しずつ集めて1本にして、それをクラスの誰かが飲む羽目になった「ロシアン牛乳」だとか、ほんとは社会の教員なのにそれをひた隠しにして体育を教えている先生の話なんかの投稿を読んでその人に勇者の称号を与える。称号にもいくつか種類があって、ただの勇者からなんかすごい勇者(失念)までいろいろあるようだ。なんでもかんでも勇者って付けてしまうへんてこさがいい。ゲストが楽しみ。また聴こう。
タカラのお店を見に行った。闘神伝という格ゲーがある。タカラはこのゲームのキャラの人形を出している。ここで注文することができる。わしはうっかりしゃれにならないものを見つけてしまったらしい。
エリスもソフィアさんもトレーシー姉さんも10,500円である。こんな高い人形誰が買うねん。と思いつつ財布の中身を確認するのだった。トレーシー姉さんで身長285ミリだから、ジェニーと互換性がありそうだ。ちょっとでかい。写真を見たところ髪はドールヘアーだから、体はソフトビニールだと思う。衣装は布である。あと小物がつく。肩が可動だ。股関節も動くかもしれない。モデリングも顔の印刷も衣装もいい。三体で31,500円。一度には買えないのでトレーシー姉さんを買いに行くか。おもちゃ屋よりも模型屋の方がありそうだ。こういう日のために怪盗セイントテールや魔法騎士レイアースの人形を買っておかなかったことを後悔する。着せ替えがしたかった。
昨日、某所の専門学校を訪ねた。これでわしも教員の仲間入りだ。交通費がもらえるところで働くなんて4年ぶり。なによりしゃべってお金がもらえるというのがうれしい。しゃべることを考えて台本を書く。教壇というステージに立ってしゃべる。これらのことに対価が支払われる。すごい。しゃべりのプロみたいでいいな。変てこな講師だけど。
大学院の学生になったことを実感してしまった。こんなにあれこれと学部生に質問されるとは思わなかった。気が付いたときには6時だった。来客へのデモもあったし。5月からは非常勤講師だし。学部生もいっぱい来て去年よりはにぎやかだし。
わしと一緒に研究してくれる学部生もいる。3人がわしの研究に加わる。あと、2年生で形状データを作ってくれる2人もいる。なんか一大プロジェクトみたいでしょ。事実そうだけど。巨大こんぴonyxをいま、あたかもわし専用のように使っているが、これから先いつまでわたしのかわいい子でいてくれるやら。onyxは速い。OpenGLならばめちゃんこ速い。でも学部生がわんさかやってきたからわし専用ってわけにはいかなくなる。でも手放したくないよおおお。ちびこんぴO2ももうちょっとメモリ積んでたらよかったのに。128M必要だと思う。64Mあるけど、ログインしたらもう2割ぐらいしか使えないんだから。
ペルーの日本大使公邸で、MRTAという反政府組織が人質を取って立てこもっていた。事件から約100日経って政府のゲリラ戦部隊が突入した。人質のペルーの最高裁判事が死んだ。14人の犯人グループが全員死んだ。ゲリラ戦部隊の隊員が2人死んだ。
突入するということは、途中の退却はないと考えていい。死ぬ気で立ち向かってくる犯人達を撃ち殺さないといけない。一方で犯人達は、突入の成功例を作りたくないので、突入の瞬間に人質を殺すことは十分に考えられる。こんな状況で、大統領は突入を決断した。どういう理由でかは知らないが、人質が1人死んだ。作戦は大成功の部類に入るらしいがこれでいいのか、という気がする。あの保証人委員会による話し合いは何だったんだ。あと、日本人よりもペルー人の人質の方がずっと多かったのだが、事件が終わってみると日本人の人質が死ななかったからといって大喜びしている日本政府も報道も変だ。最高裁判事の死の詳細を昨日の夕刊で見つけることはできなかった。わしは恥ずかしかった。
新聞の投書欄をよく読む。読むといやな気分になる。でも次の日また読んでしまう。今日の毎日新聞大阪版の投書欄に、例のペルーの日本大使公邸人質事件に関して2通の投書が載った。要約するとこんな感じ。
1つめ。人質が全員助かって本当によかった。人質になった方々の127日もの間の恐怖は想像するに余りある。フジモリ大統領に感謝する。
2つめ。事件の間、(日本の)報道は日本人の人質のことばかりを伝えていた。突入の直後、テレビで日本人以外の人質については全く伝えられなかった。日本人には国際感覚というものがない。
投書欄というのは大事なことを教えてくれる。匿名にするでもなく、へんてこな投書をする人がいるということを。1つめの投書のことだ。人質が全員助かったと書いた著者も著者なら、それを載せてしまう新聞も新聞だ。内容が間違っているにも関わらず載せてしまった新聞のスタッフのおかげで、日本人が一人も死ななかったことを大喜びしているじいさんの投書を読むことができた。読んでいて腹が立ったが、大事なことを知ることができた。あのつまらないテレビの報道に満足している人がいることが分かったのだから。
日記は以上です
上にまいります