圧縮圧力の調整 |
キャブレターエアスクリューの調整 |
エンジン各部にオイルが回るようにエンジンを運転する。
スパークプラグを2本とも外して、測ろうとする気筒へコンプレッションゲージを取り付ける。
スロットルグリップを全開にしてキックペダルを力一杯に繰り返し5回踏み、ゲージの指示値を読みとる。 |
エアスクリューを締め込んでいき、止まった位置から規定の量だけもどす。
エンジンの様子を見ながら、半回転くらいの範囲で締めたり緩めたりする。
※締め込むと混合比が濃くなる
※緩めると混合比が薄くなる
※エアスクリューを強く締めると先端が損傷する。 |
圧
縮 圧 力 |
標準 |
8.0 kg/cm2 |
限度 |
5.6 kg/cm2 |
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エアスクリュー標準戻し量 |
軽く一杯に締め込んだ位置から
11/2回転戻し |
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アイドリング回転数の調整 |
エアクリーナーの清掃 |
スロットルストップスクリュを回して調整する。
※締め込むと回転が上がる
※緩めると回転が下がる
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エアクリーナーを外して洗油で洗浄し、スズキCCISを塗布する。 |
オイルポンプ内及びホース内のエア抜き |
CCISオイル消費量の測定 |
オイルポンプのエア抜きビスを緩め、空気(泡)が出なくなるまでオイルを流し出す。
次にオイルアウトレットホースへ、オイラでオイルを圧送して組み立てる。
※オイルポンプを脱着、または交換した時は必ずエアー抜きをしてください。 |
オイルタンクに代えてCCISオイルゲージを取り付けてオイル消費量を測定する。
※必ずオイル抜きをしてください。
※暖機運転後に測定してください。 |
CCISオイル消費量 |
1.8〜3.4cc |
測定条件:2,000rpmで2分間
(オイルポンプレバー全開) |
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オイルポンプコントロールケーブルの調整 |
冷却水の点検 |
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オイルポンプは中間合わせ方式を採用しております。
キャブレターボデーのスロットルバルブが入っている部分にあるメクラ栓を外し、スロットルグリップをゆっくりと回していくと、スロットルバルブに丸い凹みの合わせマークが見えます。(白い丸)この合わせマークの上端とメクラ栓のネジ穴の上端とが合致したところでスロットルグリップを止める。
この時オイルポンプボデーとコントロールレバーの刻印が合致するようにコントロールアジャスタを調節する。 |
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フューエルタンク左前、下部にある冷却水インスペクションを見る。
リザーバタンク内の水面がFULL〜LOWER間にあれば良い。
※点検はサイドスタンドをかけた状態で行ってください。 |
冷却水の交換 |
トランスミッションオイルの点検 |
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ウォーターポンプ下側のドレンプラグを外す。
ラジエータとリザーバタンクを連結しているホースを掴み、ラジエータキャップを外し、ラジエータ内の冷却水を抜き取る。
ラジエータ内の冷却水が抜けたら、掴んでいたホースをはなし、リザーバタンク内の冷却水を抜き取る。
サイドスタンドをかけた状態でラジエータの冷却水注入口より、新しい冷却水をラジエータキャップ部まで入れる。
リザーバタンク注入口より、新しい冷却水をインスペクション部のFULLラインまで入れる。(サイドスタンドをかけた状態)
エンジンを始動させ、冷却水路中のエアーを送り出す。(リザーバタンク内の冷却水が少なくなってきたらFULLラインまで入れる)
※冷却水の交換は必ず冷間時に行ってください。
※冷却水は良質の水とスズキクーラントとを1:1の割合で混ぜあわせたモノを使ってください。
※冷却水を捨てる時は、200倍以上に薄めてください。
※冷却水が車体にかかった時は、洗車してください。
※ラジエータキャップを確実に締めてください。
※リザーバタンクキャップを確実に締める。 |
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オイルレベルビスを取り外し、車体を少し傾けた時、オイルが流れ出れば良い。
※使用するオイル…スズキギヤオイル2輪車用 |
トランスミッションオイルの交換 |
クラッチリレーズスクリュの調整 |
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エンジンを暖機運転する。(オイルを柔らかくして抜きやすくするため)
クランクケース下面のオイルドレンボルトを取り外してオイルを抜き取る。
オイル注入口より新しいオイルを規定量入れる。
※使用するオイル…スズキギヤオイル2輪車用
トランスミッションオイル量 |
オイル交換時 |
オーバーホール時 |
約 850cc |
約 900cc |
オイルドレンボルト締付トルク |
200〜250
kg・cm |
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クラッチケーブルアジャスタを緩め、レバーの遊びを大きくしておく。
リレーズスクリュのロックナットを緩め、リレーズスクリュを軽く締め込んでいく。
リレーズスクリュウがプッシュロッドに当たった位置から1/4回転戻す。
リレーズスクリュが戻らないようにドライバで固定して、ロックナットを確実に締め付ける。
最後にクラッチケーブルアジャスタでクラッチレバーの遊びを調整する。 |
充電電圧の点検 |
スパークプラグの点検 |
バッテリーの+、−の両端子へテスタのリード線を接続する。(テスタは直流電圧計またはポケットテスタのDC・Vレンジを用いる)
ヘッドランプ点灯時及び消灯時の充電電圧を所定のエンジン回転数で測定する。
※テスタの+、−の方向を間違わないように注意してください。 |
充電電圧 |
エンジン回転 |
5,000rmp時 13.5V〜15.5V |
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電極、絶縁碍子などの汚れ、破損、変形などを黙視で確認し、汚れている場合は、プラグクリーナーやワイヤブラシで清掃する。
汚れがひどいなど、完全な修復ができない時は交換する。
中心電極と設置電極の隙間をプラグギャップゲージで測定し、正しい隙間に調整する。 |
プラグギャップ |
NGK
0.7〜0.8 mm
ND 0.6〜0.7 mm |
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スパークプラグ対応表 |
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NGK |
日本電装 |
標準 |
B8ES |
W27ES |
焼け型 |
B9ES |
W24ES |
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ヘッドランプの照射位置調整 |
リアブレーキランプの点灯時期の調節 |
ヘッドランプ下部のフェアリングにある2個の穴からドライバを入れ内側にあるスクリュを回して照射位置を調整する。
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ブレーキランプスイッチ本体を固定しているナットをゆるめ、本体の取り付け位置を上下に動かして、点灯時期を調整する。
リアブレーキが効き始める直前に点灯するように調整する。 |
フロントブレーキの点検 |
フロントブレーキパッドの点検 |
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レバー先端の遊びを点検する。
リザーバタンク内のブレーキフルードの液面が限度線以上あるか点検する。
ブレーキフルードがホースや接続部分から漏れていないか点検する。
ブレーキレバーやホルダーに亀裂や損傷がないか点検する。
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ブレーキレバーの遊び |
レバー先端で5〜20
mm |
使用ブレーキフルード |
スズキブレーキフルード
(99000-23020) |
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摩耗限度線まで摩耗していないか点検する。 |
リアブレーキの点検 |
クラッチレバーの遊びの調整 |
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ブレーキペダルの高さが正常か点検する。 |
リアブレーキペダルの高さ |
フートレスト上面より |
25〜35 mm 下 |
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ペダルの高さ調整はマスタシリンダプッシュロッド下部のロックナットを緩め、プッシュロッドを回して行う。
ブレーキペダルの遊びを点検する。
リザーバタンク内のブレーキフルードの液面がアッパーレベルとロアーレベルの中になるか点検する。
ブレーキフルードがホースや接続部分から漏れていないか点検する。 |
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ブレーキペダルの遊び |
5〜15 mm |
ブレーキオイル |
スズキブレーキフルード |
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レバーが軽く動く範囲(遊び)をレバーの先端で点検する。
エンジン側とクラッチレバー根元部のケーブルアジャスタで遊びを適正な範囲内に調節する。
右に回す=遊びが多くなる
左に回す=遊びが少なくなる
※クラッチケーブルアジャスタのロックナットは確実に締め付けてください
遊びの点検と同時にケーブルの損傷や錆の発生がないかも点検する。 |
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ステアリングヘッドの点検 |
タイヤの点検 |
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ガタがないか、締めすぎていないかの点検をする。
フロントフォーク先端を持って前後に振り、ガタの有無を点検する。
前輪を浮かせてハンドルを左右に切り、円滑に動くか点検する。
ハンドルが重かったり、ガタがある時にはステアリングステムナットで調整する。
ステアリングステムヘッドの締め付けボルトを緩めて、ステアリングステムナットで調整する。
右へ回す…ハンドルが重くなる
左へ回す…ハンドルが軽くなる
※ナットの調整作業をしていてもハンドルがスムーズにならない時はレースとベアリングに傷があるか、グリスが切れていると思われるので、分解点検してください。 |
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亀裂、損傷、局部的な異常摩耗、残り溝の深さを点検する。
タイヤの摩耗限度は、安全上( )内の数値での交換を勧めてください。
タイヤの空気圧についても点検する。 |
タイヤ空気圧 |
1名乗車 |
前 1.75 |
後 2.00 |
2名乗車 |
前 1.75 |
後 2.50 |
高速走行 |
前 1.75 |
後 2.00 |
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ホイールの点検 |
ドライブチェーンの点検調整 |
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ホイールをゆっくり回し、振れを測定する。
振れの点検の他、ホイールベアリングにガタがないかも点検する。 |
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サイドスタンドを立てて、空車状態でエンジンスプロケットとリアスプロケットの中間を上下に振って点検する。
リアアクスルシャフトの締め付け部を緩めチェーンアジャスタを回して適正なゆるみに調整する。
※左右のチェーンアジャスタの目盛りを同位置にしてください。
※ドライブチェーンに埃や泥などが付着している時は汚れを取り除いてください。
500km走行を目安に点検してください。
※ドライブチェーンはシールチャーンを採用していますので、ガソリンや灯油などで洗浄してはいけません。
ドライブチェーンの点検と同時にドライブチェーンにグリスが塗布してあるか点検する。
ドライブチェーンのゆるみ |
10〜20mm
(サイドスタンド使用、空車状態) |
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リアショックアブソーバスプリングの調節 |
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車体左側のエアクリーナーボックス下部にあるエアバルブを取り出す。
ショックアブソーバー最伸状態で調整する。
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