音楽の部屋
Benjamin Britten "A Ceremony of Carols" 現代英語訳・日本語訳
合唱団 宙の木 第2回定期演奏会 (予定日: 2013年9月28日(土) 西南学院大学博物館) で、Benjamin Britten の "A Ceremony of Carols" を演奏しました。
この曲で使われている詩は、大部分が、現代英語の祖先である、「中英語」と呼ばれる、古き佳き言語で書かれています。これらの詩を現代英語と日本語に翻訳してみました。
"A CEREMONY OF CAROLS" 現代英語訳・日本語訳 | ||||
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ファイル | 種別 | サイズ・ページ数 | 著者 | 最終更新日 |
A_CEREMONY_OF_CAROLS_Translation_ME_JP.pdf | 資料 | A4判 13ページ | 浦 公統 | 2013-06-30 |
これらの詩は、既に、カトリックの神父で作曲家・音楽研究家の国本静三さんが、たいへん信心深い心をもって、平易で分かりやすい言葉を使って訳していらっしゃいます。 ただ、国本さんは、詩の意味を子供にも分かりやすくするために、かなり意訳していらっしゃいます (資料中参考文献[7]、http://homepage2.nifty.com/pietro/storia/britten_carol.html) 。 この大変分かりやすい平易な意訳は、カトリックの方々の祈りの力を高める上で、とても大事なものだと思います。しかし、大の大人が、原語の単語の意味をひとつひとつ噛みしめながら歌うには、少し物足りないかも知れないとも思いました。
そこで、本資料では、逐語訳に近い形で、それぞれの原語の意味やニュアンスがなるべく日本語と対応付けられるように訳してみました。
なお、訳者はキリスト教系高校を出ており (プロテスタント系ですが)、多少なりとも聖書を読んで学んでいますので、それなりに気を配って訳の言葉を選んだつもりです。
なお、5. AS DEW IN APRILLE の原語歌詞の中に、() で囲んだ斜字体で単語を書いてある部分があります。 この歌については、"I syng of a mayden" という、歌の原詩と思われる詩 (資料中参考文献[8]、http://www.marginalia.co.uk/journal/05cambridge/milesappendix.pdf) があります。 その詩の中に、ブリテンの曲の歌詞 (Booskey & Hawkes版) と、意味は同じだけれども、綴り方が異なる単語がいくつかあります (例えば "never" と "neuer"、"sing" と "syng" など)。 しかも、その中には、綴り方だけでなく、発音まで変わっている単語もあります。そのような、発音まで変わっている単語について、歌詞の該当単語の横に、原詩の綴りと思しきものを () で示しました。
さて、宙の木の演奏会では、どうしても英語よりも日本語の方が心を伝えやすい!という要望を団員より強くいただきました。
そのため、結局、新たに日本語を全訳……というより、改めて日本語の歌詞を起こし、日本語詞で演奏いたしました。 宙の木のホームページに、その日本語詞を掲載しています。よろしかったら、そちらもどうぞ!
中英語の発音
"A Ceremony of Carols" の詩で使われている中英語について、その発音方法をまとめました。 手前味噌ですが、この資料ほど良くまとまっている中英語の発音の資料は、インターネット上では他に無いんじゃないかと思っています (出版物では、もっと他に良いのがあるかも知れませんが)。
本資料の末尾には、信頼性が高いと思われる、オンライン参考文献もいくつか載せています。それらのサイトでは、歌や朗読の音源を取得したり、単語の意味を調べたりできるでしょう。
なお、本資料は、非商用利用の場合は、内容を改変しない限り、自由に複製・再配布していただいて構いません。
中英語の発音 | ||||
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ファイル | 種別 | サイズ・ページ数 | 著者 | 最終更新日 |
Middle_English_Pronunciation.pdf | 資料 | A4判 7ページ (A3で2ページ割付印刷をお勧めします) | 浦 公統 | 2013-03-17 |
あさくら第九 "Freude in Asakura" 報告
2013年6月13日に、ピーポート甘木大ホールにて、橘直貴先生指揮の福岡の新生オーケストラ『コンセール・エクラタン』による ベートーヴェン第九交響曲の演奏会"Freude in Asakura"は、たいへん美しい演奏のうちに終了いたしました。
聴きに来ていただいた方々、本当にありがとうございます。
また来年もやるのではないかと思います。その際は、今回聴きにいらっしゃった方も、ぜひ歌う側で……。
Stille Nacht! Heilige Nacht! (original)
「きよしこの夜」の原譜とされる、
作曲者 Franz Xaver Gruber 直筆の "Stille Nacht! Heilige Nacht!" の譜面 (1816年版、1860年版) を清書してみました。
ドイツ語の歌詞 (Joseph Mohr による原詩) 1番〜6番 を付けてあります。
1816年のクリスマスに行われた初演は、オーストリアの教会で、ギターで伴奏を弾きながら演奏されたそうです。
温かい心に包まれた、19世紀の教会に思いを馳せながら、演奏してみると良いかも知れませんね。
下のファイルは、1ページの大きさが違うだけで、内容は同じものです。どちらでも便利な方を使ってください。
この譜面は、日本国内においてパブリックドメインです。 著作者や清書者およびJASRACへ断りなしに、自由に演奏・配布・転用できます。
Stille Nacht! Heilige Nacht! (original) | ||||
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ファイル | 種別 | サイズ・ページ数 | 著者 (作曲 / 作詞) | 最終更新日 |
Stille_Nacht_Heilige_Nacht_original.zip | 楽譜 | A4判 6ページ (表紙含む) | Franz Xaver Gruber / Joseph Mohr | 2011-12-28 |
Stille_Nacht_Heilige_Nacht_original.A3.zip | 楽譜 | A3判 3ページ (表紙含む) | Franz Xaver Gruber / Joseph Mohr | 2011-12-28 |
"Stille Nacht! Heilige Nacht! (original)" について
上記の譜面についての解説文です。
清書する上で注意した点や、演奏する上で疑問に思うかも知れない点について、解説を述べています。
また、参考資料等も掲載してあります。
※注意: この解説は、パブリックドメインではありません。 著作権は、GOB (浦 公統) が有しています。 無償で配布・転載して構いませんが、配布・転載の際は、著者にご一報ください。
"Stille Nacht! Heilige Nacht! (original)" について | ||||
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ファイル | 種別 | サイズ・ページ数 | 著者 | 最終更新日 |
uber_Stille_Nacht_Heilige_Nacht_original.pdf | 解説 | A4判 2ページ | 浦 公統 | 2011-12-29 |