●新年特別企画:えいが道エッセイ編 2001年尻塚的映画ランキング●

えいが道のまんが描き担当「尻塚・D・喜殿」こと「でんでん」と、
えいが道の原作担当「尻塚・A・喜殿」こと「あんのよしたか」の
それぞれによる2001年の映画ベスト5です。
あくまでも単なる趣味と偏見に基づくランキングですので御了承下さい。
なお、正月映画等も関係なく、『私達が2001年に劇場で見た映画』の中から選んでいます。
(従って、例えばあんの氏の2位はでんでんには2002年映画なのです)

やはりというか、見事に2人バラバラだなあ↓


●2001年映画ベスト5:『尻塚・D・喜殿』こと『でんでん』編●

1位『小説家を見付けたら』
黒人少年と小説家の老人の出会いと交流を描いた作品。
割と淡々とした話ですが二人の関係がいいのです。
何かを創作することを楽しみとする人には印象的な作品ではなかろーかと思います。
自転車に乗る老人のシーンと、余韻のあるエンディングが好きですわ〜。

2位『リトルダンサー』
バレエダンサーを目指す少年の話です。
少年の踊りたいという気持ちが周囲の人々を変えていく様子がとても気持ちいいです。
それでいて、映画的な約束に縛られていない、自然な様子で描かれた人々の描写が好きですね。
子供達もやけに可愛くなく、生意気なところがいいのです。
身体が自然に動いてしまう映画でした。

3位『ムーラン・ルージュ』
高級娼婦と貧乏作家の恋を描いた、歌と踊りが交錯する、非常に古典的な(べたべたな)
それでいて斬新な印象を残してくれた、映像の魅力に満ちた作品です。
悲恋物なのですが、非常に爽やかな印象の残る、エネルギッシュな映画でした。
悲恋物なのですが、まさか笑えるとは思ってなかったっす。

4位『あなたのために』
恋人に置き去りにされて、スーパーマーケットで子供を産んだ女性の人生を描いた作品。
頼りない世間知らずだった主人公が一人の人間として自立し、魅力を発揮していく様が好きです。
彼女の撮った竜巻の後の写真が印象深いのです。

5位『ギター弾きの恋』
映画を見た直後は特別評価が高い訳ではなかったのに、じわじわと心に残っていた作品です。
ドキュメンタリータッチで描かれた記録映像的映画。
傲慢で変人で自分勝手な、世界で2番目のギタリストを自称する天才と、
口を利くことが出来ないけれど感受性に溢れた娘との物語です。
ラストの号泣が忘れられません。あのラストでこの映画は一気に私の心に浸透しました。

次点
『アメリ』『アリーテ姫』『クイルズ』『ロック・ユー!』

2001年の見逃した映画
『リリィ・シュシュのすべて』『GO』

2001年最も期待はずれだった映画
『アンブレイカブル』

予告を一度も見ていなかったら…、
1ミリの期待もせずに見ていたら…、
もしかしたら評価が違っていた可能性も無いでもないかも知れません。


●2001年映画ベスト5:『尻塚・A・喜殿』こと『あんの』編●

1位『ココニイルコト』
この作品が1位とは、僕は大阪人以外の人の撮った大阪の風景がしみじみ好きらしい(笑)
僕はベスト10を作らないとベスト5が選べない体質なんですが(優柔不断な体質)、
ベスト10中、これが作品としての完成度は一番低いです(ちなみに、このランキングの対象外である
6位以下を書いておくと6位『東京マリーゴールド』7位『ヤンヤン夏の思い出』
8位『ゴーストワールド』9位『アメリカン・サイコ』10位『ラッキーナンバー』となります)。
でも、いいのだ。僕は、この映画のやさしい風景と力の抜けた暖かさが好きなのだ。

2位『メメント』
その特異な映画的スタイルから、色々な感想見ましたけど、僕的には完璧なハードボイルド映画。
ラストのあまりのカッコよさに脱帽。
でも、カッコいい理由がネタバレになるので書けない(笑)

3位『リリイ・シュシュのすべて』
出ました、岩井映画(笑)
去年、見てて一番痛かった映画。
でも、その痛さの向こうにある風景が印象的すぎる映画。

4位『デンジャラス・ビューティー』
見てると力技で元気の出てくる。
ヒロインはかわいいし(注:僕的にはコンテストに出てる時より、汚い時のほうがかわいい)、
マイケル・ケインとウィリアム・シャトナー等の脇役陣は楽しいし、クライマックスは大爆笑だし、
娯楽映画として言うことなし。

5位『ひかりのまち』
神戸では2月公開だったので、去年のランキングに入れてます。
夜の街をフラフラ散歩する時に見る風景みたいな画面が印象的。
ちょっぴりの幸福もいいよね。

2001年の見逃しベスト3
『オー・ブラザー』『ガールファイト』『タイガー・ランド』
……すべて上映終了日を間違えました。

ワースト大賞『猿の惑星』
もちろんバートン版のほうです。
とにかく見てて退屈しました。
やっぱり、この作品では新しい童話を作りたかったのだろうか?
でも、どう見ても失敗。
バートンの次回作がしみじみ心配。

  上に戻る


もくじにもどる

 ホームページに戻る